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鹿児島~加世田~枕崎をバスで移動

さぁ、次は日本で一番南だった鉄道路線、指宿枕崎線の乗り潰しです。盲腸線は終着駅を目指して延々と進むのも趣がありますが、この路線の乗り潰しは、加世田に寄って枕崎からスタートすると前々から決めていまして、まずはバスで加世田へ向かいます。乗車するのは鹿児島中央駅前を10:05発に出発し、加世田と枕崎にしか停車しないというスーパー特急バス。

乗客は15名ぐらい、車内は涼しくて快適で、道中ほとんど眠りこけていたのですが、途中どんなルートを走っているんだろうと、グーグルマップを立ち上げてみますと、薩摩半島を横断する県道をスイスイ走っていました。こんな道があれば、鹿児島交通枕崎線なんて不要だよな。指宿枕崎線の枕崎より先も、同じかもしれません。なにせ鹿児島から枕崎まで1時間半で着いてしまいます。(指宿枕崎線だと2時間半)

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11:00に加世田のバスターミナルに到着。外は暑い。乗車したのはこんなバス。

さて、ここ加世田のバスターミナルは、鹿児島交通枕崎線の加世田駅があった場所。鉄道存続時の加世田駅については、宮脇俊三さんのローカル私鉄を巡る著書に詳しく書かれていまして、ほとんどスクラップ状態の小型タンク式蒸気機関車が何台も放置されているという時間が止まったかのような情景を、一度見てみたいと思っていました。しかし現在は鉄道が廃止されて34年もの年月が経ちますので、駅の跡はきれいさっぱり整備され、どこに線路があって、どっちが伊集院で、どっちが枕崎かすらも解らなくなってしまっています。

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昔鉄道があったことを示すのは、ロータリー中央に置かれた蒸気機関車と、

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小型ディーゼル機関車。

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他に見つけたのは鉄橋の切れ端。それとこの古い木造ベンチも鉄道駅時代からあるものかもしれません。

この鉄道については、本や雑誌の記事でしか知らないのですが、やはりこの鉄道を象徴する車両、国鉄キハ07と同型で、赤に紺色帯という暑苦しい塗装のキハ100形を残してほしかった。帰ってから知るのですが、実はバスの車庫の中にちゃんと保存されているとのこと。

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屋外に掲示されている晩年の加世田駅の光景。この時に来てみたかったなぁ。しかし、加世田については、寂れた小さい町のイメージを勝手に抱いてしまっていましたが、バスの車窓から見た限り、実際は南さつま市の中心だけあって大きく、そんなに寂れてはいません。

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バスターミナルの裏手には、古い石造りの倉庫を利用した南薩鉄道記念館というのがあるので、もちろん入ってみます。入場料は200円で、バスターミナルで入場券を購入すると、私が本日一番最初の入場者のようで、今鍵を開けますので、しばらくお待ちをとのこと。中は閉め切っていたのですごく暑い。ササっと見て出よう。展示物は鉄道が好きな人には貴重なものですが、200円払う一般の人にはガラクタにしか見えないかも。キハ100のと思われる座席に座ってみます。シートピッチ、窓割りと合ってない座席配置も正確に再現されているのでしょうか。シートピッチについてはもう少し実際は狭いんじゃないかなとも思ったりして。

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輸入機関車と昭和26年の台風による被害。この鉄道も最後は豪雨のよる災害で一部区間が不通となったまま廃止されてしまったのですが、昔から大変だった事が伺えます。展示されている写真はどれもとても興味深いもので(特に当時の人々の服装なども)、もう少しゆっくり見てみたい気もしましたが、昼食もここで摂らなくてはならないのでそろそろ出ます。

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それと、この鉄道とは関係ないですが、この昔の貴重な地図もゆっくり見てみたかった。

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外に出たところで、バスターミナル、南薩鉄道記念館の周りには古い機械が多数置いてありまして、貴重な物だとは思うのですが、説明が全く無いので、何をする機械なのかさっぱり解らない。

さて昼食ですが、バスターミナルの周りに飲食店は見当たらず、暑いので歩いて探しまわる気力も無く、バスターミナルの裏手に裏口のあるショッピングセンターに入ってみます。涼しいです。中は家電、園芸用品、仏壇まで1フロアで売ってる広いショッピングセンターで、やっと食品売り場に辿り着くと、惣菜売り場にずらりと並ぶ弁当の数に、加世田の街の大きさを伺い知る事が出来ます。さぁ、どれを選ぼうかと思ったところですが、店内にイートインコーナーは無く、外にあるゴミ箱は、家庭のゴミを捨てるなと完全に塞がれていまして、弁当の容器を捨てる事が出来そうにない。という事で、この日の昼食は、ショッピングセンター入口にあった、たこ焼き屋さんで暑い中汗をかきながらたこ焼きを食べる事となりました。

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次に乗るバスは、加世田バスターミナルを始発とします12:00発の枕崎行き。乗客は私の他に高校生ぐらいのスポーツ少年が一人だけ。バスは出発するとしばらく市街地を走った後、山を登って行きます。こんな坂はキハ100形は登れないはず、鉄道はどの辺に敷かれていたのでしょう。予習して来るべきでした。

峠には太陽光発電パネルに囲まれた道の駅270というのがあって、そこから下り坂。すると左手に線路跡を発見、朽ち果てたホーム屋根みたいのも見えます。カメラを用意です。

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一番まともに撮れた線路の路盤に踏切の跡?
こんなところをキハ100形はノコノコ走っていたのか。その後、線路の跡は見失い二度と見れず。そして川幅が広くなり市街地に入って、スポーツ少年が下車して私一人になってしばらく、12:40、終点枕崎に到着です。線路はどこだ?

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あった!子供の頃からいつかは行くぞと思っていた日本の鉄道の南端の終着駅・枕崎。50歳を過ぎてやっと到着出来ました。

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左写真は鹿児島交通が存在していた時の枕崎駅があった場所で、現在はドラックストアになっています。そんな経緯から、指宿枕崎線はちょっと路線が短くなってしまっています。このような事例は数多くあるんだなぁと改めて実感。それと、駅の周りには観光客向けの飲食店がいくつもあって、加世田よりここで昼食をとるプランにすれば良かったかもしれません。

(乗車は2018年8月)

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関連タグ:バスの旅
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指宿枕崎線乗車記1(枕崎~指宿)

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暑い昼過ぎの12:52、(沖縄のは除いて)日本の鉄道で最南端の終着駅である枕崎駅に、鹿児島から来た普通列車が到着します。2両編成のキハ47から20名ぐらいの乗客が降り、思い思いに駅や列車、そして自分の撮影タイム。予想していた通り、降りた乗客のほとんどが、またこの列車に乗車して鹿児島に戻るようです。開くドアの前に並んでおいて、海側のボックスシート窓側を確保。この列車を移動手段として利用している乗客は、見回したところ、私の隣のボックスに座るおじいさん一人と、1組の親子だけかもしれません。

13:18、鹿児島中央に向けて出発します。盲腸線を終着駅から乗り潰すなんて邪道かもしれませんが、私にも海岸線を走る路線は時計と反対回りに乗るという拘りがあります。それにしても揺れるなぁ、キハ47はこんなに揺れたっけ。線路際の草も遠慮無くバチバチ車体に当ててくる。海側は晴れですが、山側は雨雲が低く立ち込め、一雨来そう。白沢の手前では床下からガタゴトガタゴトと忙しないジョイント音が聞けまして、これはもしかして10mレール? 僅かな区間でしたが、まだ残っているみたいです。

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白沢付近の海側の景色です。低木がチョビチョビ生えているなだらかな丘から遠くに海が見えます。どこかで見たことあるような光景です。そうだ天北線の北端ってこんな感じではなかったっけ。こちらはヤシの木が時々現れますので、見られる植物は全然違うはずですが、地形的には最北端と最南端の鉄道路線の意外な共通点かも。そして石垣の手前で、開聞岳が見え、列車が進むにつれて、だんだん大きくなってきます。

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西頴娃(にしえい)という駅で交換のために6分の停車。ちょっと降りてみます。何も無い駅、という記憶しかないのですが、あとでWikiを見れば、この地区で一番乗降客がある駅だそうで、ここで折り返す列車も設定されています。車内に戻ると、この列車のドアは、乗客の操作できる開閉ボタンが無いので、1ヶ所だけでしたが数分開け放し。冷気が逃げてしまっています。交換する列車も、ここでの乗降客は無し。次の頴娃との間で渡る鉄橋は、気持ちよく海が見えます。おそらくここは有名撮影地なのではないかと検索してみますと、いくつも出てきまして、みなさんいい写真を撮られています。

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この路線を象徴する光景?開聞岳が右手間近に見えて来ました。残念ながら今日は頂上に雲がかかってしまっています。開聞岳についてはよく知りませんが、急行かいもんなら乗ったことあります。

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反対側に回り込むと雲は無し。この山は、標高何メートルなんだろう、200mぐらいにも見えるし、500mぐらいにも見え、見事すぎる独立峰なので見当つきません。調べてみると924mと高尾山の1.5倍もあります。秋の涼しい時期に登ったら気持ちいいだろうなぁと思ってましたが、海抜ほぼ0mから登るなんて、今の私には無理だ。

赤い瓦屋根で白い壁の南国らしい家が見えてきまして、さぁ、そろそろです。私が小学校の頃の鉄道知識本には必ず書かれていた日本最南端の駅が近づいてきました。カメラを構えます。

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あれっ?日本最南端の駅・西大山は山側にホームがあったんだ(海側だと思っていました)。と、いうわけで、有名な「日本最南端の駅」と書かれた白い巨大なキロポストは見る事も撮影する事も出来ず。びっくりしたのは、ホームは人が一杯。観光バスで来ている団体客かと思いきや、どんどん乗車してきます。ここで車内の座席がすべてが埋まり、私のボックスにも3人の親子連れが座ります。

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大山手前では名前がついてそうな奇岩が見えました。

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14:27、山川に到着。ここで下車します。切符は買ってなかったので運賃は運転手さんに現金で支払い。それにしても外は暑い。

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隣のホームには14:48発の隣の駅の指宿行きが停車中。次はこの列車に乗るのですが、一度この山川駅で降りてみたかった。

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改札口上には「ようこそ山川へ」の看板。昔は観光客で賑わったみたいな感じですが、今は無人駅。駅前にはタクシーが1台客待ち中。

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駅前は「山」でも「川」でもなく「海」。特急指宿のたまて箱も、ここまで来ればいいのに。いや、西大山まで延長して、山川、西大山でそれぞれ30分ぐらいの滞在時間を設け、指宿~西大山間は普通乗車券だけで乗車可能というのもいいかもしれません。でもおそらく、短い距離(鹿児島中央~指宿)を3往復しないと、採算が合わないのでしょう。

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海辺まで下りてみます。岸から5mぐらいのところで、熱帯魚屋さんで泳いでるような青い魚がキラキラ輝いています(右写真)。海風もあってちょっと暑さを忘れる一時。すぐに駅へと向かう坂を上がります。もう汗だくだく。

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14:48発の1区間だけ走る山川発指宿行に乗車します。ロングシート車に当たるとは以外でしたが、車内はクーラーがキンキンに効いていて快適。回送を兼ねてこの区間だけを走る列車は、1日上下各2本運転されていまして、本日のこの列車の乗客は私一人。運転席後ろでかぶりつきできるので、やはり乗車するなら国鉄車両よりJR化後に生まれた車両の方が楽しい。

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この路線の景色は、ここ山川付近が一番かも。海岸線沿いに走る区間はすぐ終わり、内陸部を走るようになると、右手に大きな観光ホテルが見えてきまして、

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14:53、指宿に到着します。2面3線の地方の典型的な駅です。

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改札で整理券を見せて山川から鹿児島中央までの切符を購入。次の列車の改札が始まるまで、外で待つのですが、駅前にはインドで見たような樹木があり、名前はガジュマル。あの可愛い観葉植物が大きくなると、これになるんだ。

(乗車は2018年8月)

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関連タグ:JR九州

指宿枕崎線乗車記2(指宿のたまて箱・指宿~鹿児島中央)

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指宿枕崎線の乗り潰しの後半、指宿から鹿児島中央までは、特急「指宿のたまて箱6号」に乗車します。言わずと知れた2011年九州新幹線全線開通時から運行されている、JR九州の観光列車の中で一番個性的かと思われるものです。

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列車は9分で折り返します。ホームの車両の前では、降りた乗客とこれから乗る乗客が一緒になって記念撮影の列を作ってます。8月の土曜日ですので、今日の「指宿のたまて箱」は1両増結の3両編成で運転。私は指定の2号車へ。15:07、車内はまだ席についていない人も沢山いる中で、なんだか慌ただしく出発します。

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私の座席は2号車の8A席。一人掛けの海側を向いたカウンター座席で、場所は運転席と反対側の車両の隅。

う~ん、それにしても座席の格差が大きい車両です。海側カウンター席はいいですが、景色の望めない山側普通座席は全然乗っても面白くない車両のようで、私の後ろの狭い山側座席の人はみんなスマホ弄っています。一方海側カウンター席をゲットできた私の隣の20代後半ぐらいの男性2人、そのグループであるドアを挟んで車両中央の同年代男女4人はテンションマックス。車内販売で買ったビールで何度も乾杯して、おつまみを「これ旨い、あれ旨い」と歩き回っては食べ、ビール瓶片手にスマホで「愉快な仲間達とリゾート列車満喫中」アピール写真の撮影に余念がありません(残念ながら彼らのSNS用写真には、バックにインスタ映えしない私が写りこんでしまっています。)。こういうのを見せつけられて、ますます面白くない山側座席の人は、窓のカーテンも下ろして、もう寝ちゃうしかない。こういう状況は、設計した有名デザイナーは知っているのでしょうか。なんだかスタイリッシュな完成イメージ図だけ書き上げて満足しているような感じにも見えます。JR九州の観光列車の中でも、この列車に限ってはデザイナーに好き放題やらせ過ぎではないかと思うところがあるのですが、乗車した人々の正直な評価はどうなんでしょう。

内装には木をふんだんに使ったということですが、所詮は張り物の建材ですので、剥がれてしまっている箇所も多く、今は痛々しいぐらいボロボロ。また、座席と窓割りが合わずに、ほとんど車窓が見れない座席もあるといいますので、この際完全にリニューアルしてもいいのでは。今度は海側の座席数を増やして、伊豆急リゾート21のようなグループ向けとし、山側はお一人様向け豪華な座席でよいのではないかと思います。

いろいろ書いてしまいましたが、以下が楽しむことが出来た海側の景色。

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平たい島はパワースポットらしい。

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スポーツで有名な高校らしい。

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今日は晴れてはいますが、対岸の大隅半島と桜島は見ることができず。

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こういう建造物の案内は無し。グーグルマップで調べてみれば、喜入の石油基地。これだってなかなか見ることが出来ない景色。石油はどこから何日かけて来るんだろう、タンク満タンで○○地区の○ヶ月分の備蓄とか、興味を持つ人は多くいそう。

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いつの間にか市街地に入って高架区間となり、私のイメージしていた指宿枕崎線とはかけ離れたガラス張の近代的な高架駅を二つも通過します。橋を渡ると(写真)鹿児島市電の谷山停留場が見えます。

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鹿児島市電の西端部は専用軌道だったとは知らなかった。市電の写真は上手に撮れず。ここは後で乗りに行きます。

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最後はぐっとヤードが広がり、鹿児島車両センターが見られます。長い間ブルートレイン富士・はやぶさ基本編成の所属地で、デビュー時の787系も配属された名門「鹿カコ」、指宿枕崎線に乗らないと全景を見ることが出来ない車両基地です。

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基地で休んでいるのは415系電車とキハ40系ばかり。かつての名門車両基地も老人ホーム化してしまったみたい。一応817系電車とキハ200系も在籍していますが、外に出ているみたいです。

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鹿児島中央に到着。この列車の運用は1日3往復ですが、折り返しの時間は毎回10分程度ですので、ほとんど走りっぱなし。客室乗務員の方にとっても重労働かと思います。お疲れ様。この列車での車内販売は、道中の中盤では飲料がペットボトルの水とお茶しかないぐらいの盛況でして、私は何も買いませんでした。

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少しの時間ホームに残っていると、貨物列車の写真が撮れました。牽引機はED76 1020。

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415系と783系きりしま。783系は朝私が乗車した編成かと思っていたのですが、車番を見ると違っています。

(乗車は2018年8月)

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関連タグ:JR九州観光列車

鹿児島市電乗車記2(鹿児島中央駅前~谷山~鹿児島駅前)

九州旅行2日目の〆は、鹿児島市電未乗車区間の鹿児島中央駅前→谷山→高見馬場の乗り潰しです。

今朝購入した市電1日乗車券を手に、まずは鹿児島中央駅前を16:45ぐらいに出発する2系統の郡元行きに乗車します。2両連なった状態の後ろの電車でしたが、混んでいて座れません。信号待ちが多くて停車してばっかりでしたが、途中からはスイスイ走ります。隣の線路のグリーンベルトがきれいです。

神田(交通局前)という停留場には車両基地があり、古い電車が停まっているのが見えます。ここで乗務員の交替。また、時間調整のため1,2分停車したのですが、出発しますとすぐに前を走っていた電車に追い付いてしまいます。

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純心学園前で運転席左側一番前の席に座れました。そこで撮影できた、終点の郡元に到着する寸前の光景です。写真の交差点の左から右に1系統(鹿児島中央を通らない系統)の線路があって、私の乗車する2系統の線路はここで二股に別れています。通常は左に曲がって、1系統との共用の郡元の停留場を使って折り返しますが、右に曲がって谷山まで直通する運用も、朝夜中心に車両基地への出入庫を兼ねるかたちで存在します。その谷山直通ルートの乗り潰しは今回はパス。

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郡元に到着です。信号を渡り、1系統谷山方面、2系統鹿児島駅前方面ホームへ移動して撮影。右の白い電車が私の乗車した9503。左の赤い顔の電車は、私の乗った電車のすぐ前を、ずっと走っていたもので、1系統の本線上で折返ししてきたもの。

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歩道橋の上から郡元のデルタ線を見下ろします。
写真下手前に郡元停留場があり、その先は1系統の鹿児島駅前方面。写真上奥に見えるのが郡元(南側)停留場で、その先は1系統の谷山方面。そして写真右側が2系統の鹿児島中央駅前を経由して鹿児島駅前方面へ向かう線路。それにしても来るのは2系統ばっかりだなぁ。今度は5連接の電車が来たぞ。

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歩道橋から郡元停留場側を見下ろします。電車2本とも2系統の中央駅経由。私の乗車した白い電車は、ちょうど渡り線に乗ってるところ。

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1系統の鹿児島駅前行きが割って入ってきます。忙しい停留場です。近鉄大和西大寺駅の路面電車版みたい。

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またもや2系統の電車が到着、長崎にもいた高麗人参ラッピング車です。4本も続けて2系統が到着し、1系統の谷山行き電車を待つ人の列はどんどん伸び、安全地帯からあふれてしまいそう。それにしても2系統の電車は、ここ郡元で折り返すのではなく、デルタ線を挟んでもう1辺側の郡元(南側)で折り返すようにすれば、鹿児島中央駅前方面~谷山方面の乗り換えが同じホームで出来ていいのにと思うのですが、それでは上手くない理由というのがあるのでしょう。

やっと来ました1系統の谷山行き電車は、積み残しするほどの混雑で出発します。しばらくすると、いつの間にか専用軌道になっています。しかしそれほどスピードは出しません。

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15分ほどの乗車で終点谷山停留場に到着します。天窓がある無機質な構内は、なんだかヨーロッパの終着駅みたいで雰囲気あるなぁ。なかなかいいぞ。

乗り潰しを初めてから各都市の路面電車にいろいろ乗車しました。どの都市のもそれぞれ特色があるのですが、鹿児島の特色を私の見解で上げるとすれば「両端の終着駅(停留場)がとても絵になる」となります。

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内部の雰囲気はいいのですが、外部(駅舎)は間抜けなデザイン。これは顔なのか。そして駅前には指宿枕崎線の高架。指宿枕崎線の谷山駅は500m離れているとのこと。

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再び中に入りますと、古い電車が来てる!

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車番は504、1956年製の電車です。しかし、どうして中途半端なところで停まってしまうのか。手前に来い!

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手前に来ると想定し、駅構内の雰囲気が伝わるようなアングルでカメラを構えていたのですが、この位置から出発するようで、どんどん乗客が乗車します。私もカメラをしまって乗車します。

運転席左側の前の方の席に座って出発。一直線の線路を優しい吊り掛け音を奏でて走ります。路面電車ですので吊り掛けは珍しくありませんが、運転手さんがマスコンをガチャガチャ回す音が気持ちいいです。しかし停留場に停まる度に乗客は増え、2つ目か3つ目で前方も反対側窓も立つ人で見えなくなってしまいます。乗り潰しで往きも帰りも車窓が見れないなんて困ったなぁ。夕方のラッシュ時とはいえ土曜日なので混むことはないと思っていましたが甘かった。乗客には浴衣を着た男女、中高生のグループもいて、どうやら今夜は花火でも上がるみたいです。

郡元で2系統に乗り換える乗客が多数降りるかと期待していましたが、ほとんど降りず、その後も乗客は増え、空いて車窓が楽しめるようになったのは、高見馬場で再び2系統と合流した後の天文館通。結局ここなのか。今朝、2系統に乗ったときと同じです。

景色は見れませんでしたが、鹿児島市電はこれで完乗。予定ではここで降りてホテルへ向かうつもりでしたが、鹿児島駅前まで乗り通します。乗車している古い電車の写真が、谷山停留場で満足に撮れなかったので、鹿児島駅前で「きかんしゃトーマス」のように並ぶのを撮りに行きます。

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一番前の座席に座って気になったのは、この豪快に開閉するドア。62年も走り続けている電車ですが、何回ぐらい開閉動作をしているんでしょうか。部品類は更新されているのでしょうが、メンテナンスも大変そう。

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鹿児島駅前に到着。仲間がいません。

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でもすぐにやって来る。来たのは新しいこいつか。

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反対側(谷上側)に回ると、新しいのは車体が長い分、頭一つ飛び出てしまいます。

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5分経てば電車はこのように入れ替り。手前の黄色い新しいので天文館通に戻ります。この電車の運転手さんは、「鉄道むすめ」の世界から飛び出して来たかのような、可愛らしい女性でした。

この日の夜は、天文館通にある老舗温泉ホテルとやらに宿泊。こんな市街地に温泉なんてと、全然期待していなかったのですが、サウナも付いてるいい温泉でした。サウナ休憩所にある食堂の、生ビールとキビナゴの天ぷらでいい気分になって、夕食もここでとることにしました。予定していた山形屋デパートの見学は、また今度にします。

(乗車は2018年8月)

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関連タグ:路面電車鹿児島市電

フェリーにバスごと乗船、鹿児島中央駅-鹿屋間直行バス乗車(船)記

南九州鉄道旅行の3日目で最終日、この日は日南線だけ乗って、その後飛行機に乗って帰るだけという、珍しく緩いスケジュール。いつもよりも遅い起床で、ホテルで鶏飯の朝食(美味しかったなぁ)を食べ、まずはバスで志布志を目指します。

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天文館通のバス停で待つ間に撮れた鹿児島市電。古いのは来ず。

最初に乗車するバスは、「鹿児島中央駅-鹿屋間直行バス」というやつで、バスが乗客を乗せたまま、鴨池・垂水フェリーに乗船し、鹿児島湾を渡ってしまうという面白い路線。このバスの存在は、乗り潰し趣味の大先輩であるrailwayさまから教えてもらい、日南線に乗るときは、これを利用して志布志まで行くとずっと前から決めていました。バスは定刻8:45発のところ、3分程遅れて天文館通を出発。

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運良く一番前の座席に座れました。左写真は、お祭りの時のみ電車が走るという高見馬場のデルタ線の一辺。そして右写真は鹿児島中央駅、今回の旅行で鹿児島県の鉄道路線は乗り潰してしまうので、当分の間、ここに来ることはなさそうです。

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鹿児島中央駅で10名ほど乗せ、駅を背に進み、右に折れると鹿児島市電1系統の走る道路をしばらく進みます。ここは昨日市電で乗車したものの、混んでてほとんど車窓が見れなかった区間です。こんなところを走っていたんだな。橋も渡る。

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古い電車も来た。車番は603。

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鴨池港にはすぐに着きまして、まずは広い駐車場でしばらく待機。

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そしていよいよバスの中へ。こういうの楽しい。港と船内には働く人がたくさんいて、合理化一辺倒の鉄道とは違うみたい。いいなぁ。

所定の位置に停車したら、すぐにバスから降りれます。普段はバスの中に留まることが出来ないようですが、今日は暑いので、クーラーを付けときますのでそのまま残ってもよいですよとのこと。もちろん私は降りて船内を散策。降りる際はカードが渡され、乗車する時に必要なので無くさないでとのこと。

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上階への階段から見るバス。船内はキハ58+キハ28がちょうど収まりそうなサイズです。国鉄時代、ここに鉄道車両を航送するシステムがあったら面白かったろうなぁ。大隅半島の鉄道地図も今とは違ったかたちで残っていたでしょう。

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上がったところに喫煙所があり、早速一服した後に中に入ります。有名らしい船内のうどん屋さんは、出航前というのにもう長い列ができている。後で出直そう。

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出航します。さよなら鹿児島、また来る日まで。

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青天の日曜日、暑い日でしたが、防波堤には魚釣りをする人。そして桜島は今日も見えません。

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一通り船の中を歩き回って、船内のうどん屋さんへ。まだお客さんは途切れておらず、ちょっと並んでさつま揚げうどんを購入。ホテルの朝食の鶏飯を食べてばかりですが、ペロっと胃の中に納まりました。ここのさつま揚げが独特で、なんだかスカスカなのですが、これが出汁の効いたうどん汁を吸って、旨さ倍増。みなさん並ぶだけあるなぁ。

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満腹になってほとんどデッキで過ごし、すっかり鹿児島は見えなくなって、垂水の港が見えてきました。所要時間は40分ぐらいか。船内を歩き回れて、軽食が食べられて、(大きな声では言いにくいですが)喫煙も出来る、こんな昔の鉄道連絡船みたいな船に乗れて大満足。船内放送に従い、バスに戻ります。

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バスが船から出るところ。

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垂水港のターミナル。ここで降りて、ここから志布志までのバスに乗る事も考えていたのですが、そのまま乗車して鹿屋まで進みます。ちなみにこの直行バスは、鹿屋市が運行するコミュニティーバスなんだそう。しばらくは海岸線沿いに走ります。たぶん山側に大隅線の廃線跡があるんでしょう。

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ウトウトしていますと鹿屋の市内でして、内陸部にあるというのに、鉄道がないのが不思議なくらい大きい町です(垂水の方が栄えていると思ってましたが逆です)。そして天文館通を出て約2時間、鹿屋(リナシティかのや前)に到着です。大きなショッピングセンターの一角にある停留場です。

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次のバスまで40分時間があるので、バス停から南へ、大隅線鹿屋駅跡地でキハ20が保存されているという市役所の方へ歩いてみます。トンボがたくさん飛んでいる川を渡ると、左手に昔は鹿屋の商業の中心地だったっぽいアーケードがあるのですが、今は中が車道になっています。

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市役所へ向かう道もほとんどシャッター通り。暑くて汗だくだく。今日も日南線でお洒落な観光列車に乗るので、あんまり汗をかきたくない。それに鹿屋駅跡地は思ったよりも遠く、着いたところで次のバスに間に合うかどうかも心配になってきました。鹿屋駅跡に行くのは中止、戻ります。それにしても市街地からこんな離れたところに駅があったのでは、鴨池・垂水航路に鉄道車両を航送するシステムがあったとしても、やっぱりバスに置き換えられる運命だったろうなぁ。

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クーラーの利いたきれいな待合室でしばらく涼み、11:30発の志布志行きバスに乗車します。10名ほどの乗客がいたのですが、市街地を出る頃には私含めて3名に。またウトウトして、左側に遮るものが無くなり海沿いに出ますと、そろそろ志布志。川を渡る橋では海側に、大隅線のものだったと思われます鉄橋が見えました。

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12:29、志布志駅前に到着します。駅ではキハ40がポツンと停車、これが次に乗車する13:12発の油津行き普通列車。まだ改札は開いていないので駅周辺を散策します。かつての志布志駅は、日南線、志布志線、大隅線の接続駅で広い構内を有する駅でしたが、日南線だけの終着駅となってからは東側に駅舎とホームを移設し、現在のかたちになっています。

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かつての構内の中央、駅舎の跡地に建つというショッピングセンター。加世田や枕崎もそうでしたが、駅の跡地に大きな商業施設が建つのは、人が集まる場所が継承されたということで、いいことかもしれません。

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かつての構内の西側は公園。

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ここにはC58、ヨ8000、キハ52が保存されています。この門鉄デフのC58 112は、現役時代、撮り鉄に大人気だったに違いない。一方キハ52は、志布志線、大隅線廃止と同時に引退したとすれば、短命だった残念な車両になります。

(乗車は2018年8月)

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関連タグ:バスの旅船の旅

日南線乗車記1(志布志~南郷)

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かつての広い構内の面影を残す志布志駅に停車するキハ40。次に乗車する13:12発の日南線油津行きになります。

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乗車ドアの前に並び、海側のボックス席を無事に確保。横のボックスのおばさんが慣れた手つきで天井の扇風機のスイッチを入れると、冷房+扇風機の風が熱した体を冷やしてくれます。昔は扇風機しかなかったなんて信じられないくらい、日本は暑くなってしまいました。この先どうなるんだろう。

すべてのボックスが一人か二人で埋まるぐらいで列車は定刻に出発。乗客の旅行者と地域の人たちの割合は半分半分。岸に椰子の木の植えられた川を渡り、しばらく市街地を走った後に海が見えます。そういえば志布志といったらフェリーのサンフラワー、ここは九州の玄関口でもあったのだ。九州に来て初めて乗る鉄道が日南線なんて旅行も楽しそう。

そして線路際の草木が車体にバチバチ当たります。ここで一つ大発見。九州に来てからどの列車に乗っても窓ガラスが汚れているのが気になっていました。日南線キハ40、指宿枕崎線キハ47だけでなく、特急車両783系、787系、観光列車の指宿の玉手箱まで汚れていました。原因はこの線路際の草木に違いありません。窓の汚れを良く見れば水平に筋になっていて、ほんのり緑色をしています。しかし今までも草木が当たる車両には何度も乗りましたが、ここまで酷く汚れてはいませんでした。おそらく大雨が降った後か何かで、草木も汚れていたのかも。

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そんなわけで、車窓の写真はくすんだものばかりですが、最初の駅は大隅夏井。花を手にした墓参りの家族がニコニコ顔で降ります。夏らしくて写真家が喉から手が出るくらい欲しそうなワンシーンです(そういう写真は私は撮ってません)。古びたコンクリート造の無人の駅舎は台湾の台東線を思い出すなぁ。土地柄、気候も似てますので自然な成り行きなのでしょう。

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ここからは海がきれい。海水浴場も見えます。後で知るのですが、この辺で鹿児島県から宮崎県になります。そしてこの区間も線路際の草木が車体に当たりまくり。終点油津に着いたら、白い車体が緑色になりそうなぐらいです。

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福島高松駅と福島今町駅。片や木造駅舎ですが、草臥れっぷりがやはり台湾の台東線みたい。それにしても福島高松なんて駅名、東北なのかよ、四国なのかよと、一人つっこみを入れたくなります。串間で10名ほどの乗る人がいて、指宿枕崎線の末端部に比べると、地域の人たちの足となっているみたい。

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列車は内陸部に入り、写真は日向大束駅。この辺から峠越え区間で、キハ40は、細かいカーブをエンジン音を響かせゆっくりと進んで行きます。前方にこれから渡る鉄橋が見えたり、乗っていてとても楽しい区間。

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トンネルには一度も入らず峠は越えたようで、あとはひたすら下り坂。日南市に入って最初の駅の榎原では交換のため数分の停車。外に出られます。

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国鉄時代の昔、こういった小さな駅すべてに駅員さんがいて働いていたわけですが、今の若い人たちは想像できるでしょうか。乗客が1日数名しかいない駅に、そこそこ作業スペースのある駅舎があって、一体そこで駅員さんは、何の仕事をしていたの?・・・そもそも仕事があるの?・・・と、いうぐらいの感想が出てきそう。

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交換するのも単行のキハ40。どのボックスも二人ぐらい座っていまして、以外と乗車率は高そう。

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ひたすら坂を下って14:14、南郷に到着。ここで下車します。切符は買っていなかったので、運転手さんに現金で運賃を支払います。余談ですが志布志から宮崎までの切符を、ここで分割すると100円安くなります。

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駅前にはタクシーが一台。ここで何か腹の足しになるものを食べておきたいところですが、駅周辺にコンビニや売店は一件も無し、飲食店は数件あるものの中途半端な時間なのでどこも準備中。

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駅に戻ると踏切が鳴ります、急いで線路際に行ってみますと、次に乗車する「海幸山幸」の入線が見れました。

ずいぶん早いなぁ。まだ出発まで1時間以上もあるので、改めて外に出て歩きます。タブレットで地図を開くと、200メートルほど歩くとスーパーマーケットがあるようですので、そこを目指し、何か買って食べることにします。途中に郷土料理のお店があり、もう少し早く来ればランチタイムの鰻丼(そんなに高くない)が食べられたところでした。残念。

その先のスーパーマーケットを覗いてみますと、(東京で言う)高級魚も大衆魚もお刺身の値段がすべて同じなのが面白い(四国の海部もそうでした)。種鶏のタタキなんて東京ではまずお目にかかれないものも売ってます。これとビールを買って南郷駅のベンチで食べようかと思いましたが止めにしまして、お店で揚げているという「野菜天」とか「重天」いうさつま揚げを買っておやつにします。値段は1個80円ぐらいだったか。

途中、コインランドリーの前のベンチで、そのさつま揚げみたいなのを食べたのですが、口に入れると甘くてフワフワ。何だ?これは!?私の知っているさつま揚げとは全然違うもので、なんだか戸惑ってしまいます。後で調べてみれば、これは飫肥天という、この地方の郷土料理のようで、魚のすり身に豆腐を混ぜ、黒砂糖で味付けして揚げたものらしい。それを初めから知ってたら、もうちょっと安心して美味しく食べられたことでしょう。

(乗車は2018年8月)

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関連タグ:JR九州

日南線乗車記2(海幸山幸・南郷~宮崎)

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九州鉄道旅行の締め括りは特急「海幸山幸」。

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外装の杉板張はずいぶん草臥れてきたみたい。写真で見るのとは違うぞ。

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女性客室乗務員に出迎えられて車内へ、中はひんやり冷えていて、汗がスーッと引いてゆきます。まずはトイレに入って汗まみれのポロシャツを新しいのに着替えます。もう外には出ません。

私の座席は1号車一番後ろの海側席。この車両も座席と窓の配置が合っていないところがあるようですが私の席は大丈夫、座り心地もいいです。窓と窓の間は、ここも丁寧に杉板張とするため、見せ柱のようになっているのですが、これを車内側から見ると、無塗装の亜鉛メッキの下地材が丸見えで、デザインに詰めの甘さが感じられます(建築の世界ではこういうことをすると笑われます)。しかしこれが、私が思うに実はとても役に立っているようでして、これがあるために線路際の草木が窓ガラスに直接当たるのを防ぎ、海幸山幸の窓ガラスはスッキリきれい。上の右写真、ビールが邪魔ですが、線路際の草木と戦った痕なのか、杉板は欠けてしまっています。

15:35、出発です。ビールを飲むか。揺れる車内で、ビールをビール瓶からカップに注ぐのは、「おっとっとっと」と声を上げたくなるぐらい大変なのですが、これも楽しい。

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次の通過駅、大堂津には海水浴場があります。夏は臨時停車すればいいのにと思うのですが、スタイリッシュな観光特急に、砂まみれの乗客は遠慮願いたいのでしょうか。その後は素晴らしい海の景色です。地ビールは飲み終えてしまったのですが、私の座席の後ろにはサービスカウンターがあり、客室乗務員がなにかしら作業をすると、ビール瓶同士が当たる乾いた気持ちいい音が聞こえ、「もう一本どうですか」と誘惑します。2本も飲んだら車窓なんかどうでもよくなりそうですのでガマンします。

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対岸の港に山積みされているものは木材チップか。宮崎の木材のチップなのか、それとも輸入したチップ?気になるなぁ。

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日南線の主要駅の一つ、油津に到着。数名が乗車します。

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飫肥では交換のため12分の停車。外に出られます。

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交換した列車はすぐに発車してしまいますので、交換のための長時間停車ではなく、ちょっと寄っていって下さいという停車。ホームにはお土産やさんも出ています。

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飫肥を「おび」と読むのは恥ずかしながらはじめて知りました。

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最後尾に立ってしばらく去ってゆく景色を眺めます。川岸ギリギリのところを走ったり、軽トラックがぴったり並走してくれたり、やっぱり乗るのは、前方後方の景色が楽しめるJR化後に誕生した車両の方がいいなぁ。大切なことをまだ書いていませんでしたが、この車両、元は台風による被害が復旧されることなく廃止になってしまった高千穂鉄道のトロッコ列車です。よくぞこうして復活しました。

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後方の景色を楽しみ、座席に戻ったのですが、これから長い直線区間が始まるので、ぜひ、最前部か最後尾で見てくださいとの放送案内で、もう一回最後尾へ。全くの無人のホームで、どうして海幸山幸が停車するのかわからない北郷駅を出発してしばらくすると、その直線区間はスタートします。日南線にこんな区間があったんだ。確かに長い、後半はトンネル。

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トンネルを抜けると直線区間は終わりですが、道路との境が曖昧な箇所もあったりして、面白い区間は続きます。通過する伊比井では黄色いキハ47が退避、この辺で自分の席に戻り、次の小内海も通過してしばらく進むと、減速して、音楽が流れ・・・

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日南線一の車窓、鬼の洗濯岩になります。これは凄いな。干潮の時に当たって良かった。バケツを持って磯遊びをする家族がいます。楽しいだろうなぁ、子供にとっては一生忘れない思い出になりそう(実は通い慣れた地元の人だったり・・・)。こんなに線路の近くにあるので、ここに駅を造って停車すればいいのに。やはり、スタイリッシュな観光列車に磯臭い乗客は遠慮願いたいのでしょうか。

青島に到着します。観光列車としての見所はもう終わりですが、地域の方の乗客があり、後ろのロングシートに座ります。

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青島出て4分、宮崎らしい光景、車で走ったら気持ち良さそう。

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空港線が右に見えてきましてポイントで合流します。これで鹿児島県に続いて宮崎県もすべて乗車。この列車は田吉に停車します。ここからは特急券が不要のようで、学生さんが一人乗車。

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(私の思う)宮崎といえばこの車窓、大淀川を渡り、

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17:15、定刻に宮崎に到着します。いい列車でした。名残惜しいですが、ゆっくりしている時間はなく隣のホームへ、

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787系だらけだなぁ。17:23発のにちりん15号くずれの普通列車で宮崎空港へ、南宮崎では787系のにちりんシーガイヤ24号とすれ違い。6両編成で全室グリーン車のクロ、サハシからの改造で窓配置が変なサハを組み込んだ編成。こいつは783系より早く引退しそうな気もします。

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宮崎空港に戻ってきました。一昨日のこのぐらいの時間にもこんな写真を撮ってます。

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宮崎空港ではパタパタ(正確には反転フラップ式案内表示機というらしい)がまだ現役でした。これで2018年夏の九州鉄道旅行記は終わりです。

(乗車は2018年8月)

前の記事:日南線乗車記1(志布志~南郷)
関連タグ:JR九州観光列車

MAXとき・2階グリーン車乗車記

新潟県の燕三条に行く用が出来ました。引退が発表されたE4系にじっくり乗車できるチャンス到来です。今回は往路で、今まで1度も乗車したことのなかった、2階グリーン席に乗車してみます。

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まずは東京方先端で入線して来たところを撮影。この顔はいつ見ても大迫力、鼻の長さだってE5系にそんなに負けていません。

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新潟寄りの15号車なんて指定を取ってしまったので、歩くの大変。やっと半分。

指定券はJR東日本のえきねっとで購入。自宅で空席を確認しながら好みの座席の指定券が取れるなんて便利な世の中になりました。早く買えば自由席よりも安くなるという、えきねっと限定の割引きっぷも、乗り遅れたら無効になることに注意が必要ですが、割引率が高いのもあって利用価値大です。このえきねっと限定の割引きっぷ、ライバルの高速バスや航空機を意識しつつ、東北新幹線では近距離の乗客は遅い列車に誘導するようにと、価格設定がとてもよく出来ていると思うのですが、上越新幹線においては、ちょっとおかしいんじゃないかなぁと思う点もありまして、

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上が、とある日にえきねっとで打ち出した、約1が月後のとき号の東京から燕三条の予約状況。2階建て車両MAXにおいて、割引されるのは2階グリーン席と1階普通席のみ。MAXに乗るなら2階でなきゃ嫌だという人が(多いと思う)、早い時期に切符の購入が可能な場合、グリーン席・普通指定席・普通自由席、3種類で一番安い切符は…(以下略)

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とにかく私はめでたくグリーン車の乗客になる事ができました。古い車両ですのでコンセントが無いのが難点ですが、大きなシートの座り心地はさすがです。リクライニングを最大に倒し、フットレストもセットすれば、サウナの休憩所のシートのようで、ぐっすり眠れそう。しかしこうすると体が沈みすぎて車窓を見るのがちょっと辛い。結局リクライニングもほどほどに、フットレストも一度も使わず燕三条まで過ごしました。私には普通車の方が合っているようです。ちなみにこの車両の場合、進行方向前方の隅の席、つまり前が壁となってしまう席は、フットレストが使えないのか、オットマンが置かれています。こっちの方が快適そうで、今度機会があったら試してみようと思います。

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さぁ出発、地上に出てしばらくして見えます、尾久の車両基地と私が過去に住んでいた王子駅前の光景。2階建新幹線も引退してしまいますので、高い位置(2階)から見られる景色もあと数年です。スピードアップのため防音壁を高くする動きがあるようですので、新幹線の車窓はこれからどんどんつまらなくなってしまいそうです。

大宮出発時で15号車2階の乗客は3名。1階はツアー団体客が乗り込んでいましたので大盛況のようです。私の乗車したMAXとき309号は、本庄早稲田にも上毛高原にも停車する各駅停車のときで、のんびり進みます。上毛高原では5分停車し、道を譲るのは東京・新潟間で途中大宮にしか停車しない、とき311号。

大清水トンネルに入ります。途中からぐんぐん速度を上げてゆきます。かつて越後湯沢を通過する下り列車が、275km/h(当時ののぞみを上回る国内最高速度)で運転していた区間のようです(今はもうやっていないんだそう)。E4系の最高速度である240km/hを、やっとここで出したようで、今までは200km/hぐらいで走っていたのでしょうか。大清水トンネルを出ると窓が曇ります。越後湯沢に到着。北陸方面への重要な乗換駅でしたが、北陸新幹線の金沢延伸で、どう変わってしまったのでしょうか。

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長岡からは2階は私一人となり、目的地の燕三条に到着。ここで出発を見送ったのですが、オール2階16両編成がモーター音高らかに加速してゆく様は大迫力でした。見て記憶に留めておく価値ありです。

* * *

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用も済んで燕三条に戻ってきました。帰りの列車までまだ時間があり、弥彦線の燕三条・東三条間だけ乗り潰しをしようと思えばできたのですが、近場で撮影をすることにします。運用は調べて来ず、115系(出来れば初代新潟色)、あるいは2編成しかないE127系0番台を期待していたのですが、来たのはE129系の4連。

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帰りに乗車したのも16両編成のMAXとき(確か浦佐のみ通過の336号)。

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帰りは、行きと同じ15号車ですが、35%オフの普通車指定席の1階席。防音壁しか見えません。この列車、車内放送によると、ワゴンによる車内販売がないのですが、5号車と13号車で売店が営業中とのこと。まだ売店の営業やっていたんだ。知っていれば買いに行ったのに。燕三条駅で買った、ふなぐち菊水一番搾りと柿の種をもう開けちゃったよ。

東京駅に着いて、しばらくホームに残り、折返しMAXたにがわの出発を見送ります。ずいぶん空席があります。上野と大宮で、また乗って来るのでしょうが、もう通勤新幹線としての使命は終わったか。群馬や栃木に家を購入して新幹線で通勤出来るような世代の人達が、ごっそり定年退職を迎える時期となり、新幹線に乗る必要が無くなってしまったのではないかとも思います。私の知っている那須塩原に家を買った人も、来春で引退となるのです。

(乗車は2018年8月)

しばらくの間、更新お休みします。

関連タグ:新幹線JR東日本
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QJ7000

Author:QJ7000
おじさん鉄道ファンの日本の鉄道乗車記録。2012年、ふと日本の鉄道全線に乗ってみたいと思うようになり、乗りつぶしをスタート。現在の未乗区間は約2,850kmで、今の生活パターンだとすべて乗りつぶすにはあと10年ぐらいかかりそうです。路線や車両に愛情を込めながら、少しずつ記録に残しておこうと思います。古い記事をご覧になりたい方は下のカテゴリーの「年別目次」からどうぞ。

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