グレードアップあずさ色の189系と国鉄特急色の185系

夜の10時過ぎ、青梅線西立川駅の待避線に進入しますグレードアップあずさ色の189系、豊田車両センターのM52編成です。日中に撮影したいところですが、それが出来ませんのでここで我慢。
それにしても、よくこんなほとんどの中央線沿線住民や鉄道ファンに忘れられているだろう塗装を復活させたものだと思います。私もほとんど印象に残っていませんでして、どの時期に走っていたんだっけと調べてみますと…
登場したのは1987年、高速バスとの競争が激しくなり対抗策として生まれたとの事。そうかそうか、だんだん思い出してきたぞ、1987年といえば私が成人した年であり、国鉄からJRになった年でもあり、日本は好景気に浮かれ、確かに高速道路がどんどん便利になり、スキーには鉄道より車を利用していく方が多くなった頃だ。
そしてこの塗装が消えた時期、これについてはどこにも書かれていないのですが、2代目あずさ色とも言えます、白、水色、薄紫帯のカラーの登場したのが1992年との事ですので、その頃から次第に数を減らし、ひっそりと消えていったようです。
なるほど、バブル景気と共に現れては増え(最盛期は8編成にもなった)、バブルと一緒に消えてしまった塗装だったか。今ここで復活したのはアベノミクスによる景気回復と関係あったりして。この車両は縁起担ぎで引退させるのは止め、当分こうして走らせておく方が良いかもしれません。

グレードアップ編成の売りは、名前の通り当然ですが指定席車のグレードアップ車。この編成では新宿側クハ1両がそうでした。あずさの新宿側は自由席でグレードアップ車両ではなかったので、元あさま車両のようです。
この車両はよく利用しましたので記憶に残っています。ハイデッカー構造で窓が大きくなりシートピッチが拡張されたのはいいのですが、窓割と座席位置が合ってないのが難点。私はグレードアップ車両なのに自由席車(あずさの4号車・あさまの8号車)ばっかりの利用でしたが、たまに指定席を取っておいてモロに柱位置に当たってしまった時の悲しみはとても大きかったです。

普段は米タン関連しか走らない西立川駅の待避線に旅客列車が入るのも珍しいので、駅名票とからめて1枚。この待避線、私も青梅線沿線に住みながら一度も乗車したことが無いのですが、何度かチャンスがありまして、6月中旬の土日に4回運転されます臨時快速鎌倉あじさい号の往路で体験できます。激しく乗ってみたい。他に4月11日発のクラブツーリズムの団体列車もあるのですが、こちらはWebサイトを見ると現在キャンセル待ちのようです。
さて、この日の夜のは特別でしてグレードアップあずさ色の横をなんと、

国鉄特急色(あまぎ色とも言われています)の185系、大宮車両センターのOM08編成が、静かにすり抜けるのであります。ここは青梅線の西立川駅です、もうむちゃくちゃとも言えますが、楽しいですね正直。私の他にも7,8人の鉄道ファンが来ておりました。

せっかくですので国鉄特急色の185系を拝島駅まで追いかけてみます。明日の高尾発はちおうじ踊り子号の停泊地として拝島に来たのですが、この運転を最後にストライプ塗装に戻されたようです。似合っていただけにちょっと残念です。
(撮影は2015年2月)