中国地方へ出発、姫路駅で見られる車両と姫路おでん
今回目指したのは中国地方。このエリアは私にとって未乗区間がたくさん残っているスカスカ地帯で、福知山線・山陽本線・山口線・山陰本線で囲ったエリアは、伯備線を夜間にサンライズ出雲で上から下へ通り抜けたのと、スーパーはくとで下から上へ通り抜けて若桜鉄道に寄り道した事ぐらいしかありません。
まずは中国地方のド真ん中を横断する地形的にはメインルートである姫新線と芸備線、それに接続する今は列車本数が少なくなり乗るのがとても困難になってしまった福塩線・木次線・三江線の3線トリオ、おまけに岩徳線・宇部線・小野田線を乗りつぶしに行きます。
出発は10月18日の夕方。周遊券無き今、このエリアを乗りつぶすには青春18きっぷが無いと費用に無駄があって厳しいのですが、秋の乗り放題パスというJR全線普通列車3日間乗り放題で7,500円というのが発売されており、この切符が利用できる10月6日~21日までにぎりぎり間に合ったかたちです。
初日は東京から姫路まで移動するだけなのですが、東京駅に着いたのは16時半、16:50発の姫路に止まるのぞみ51号に乗ります。この日は午前中にお仕事とかお買物とかいろいろ雑用がありまして、どの時間の新幹線に乗れるのか見通しがつかないので、自由席特急券での乗車です。この時間帯の新幹線に乗る事はおそらく初めてなのですが、けっこう混んでいます。もうちょっと遅ければ窓際どころか席も無い状態でした。
新幹線については書く事も特に思いつかないので飛ばして姫路駅に到着。夜8時で真っ暗なのですが、普段来れない場所に来たわけですから心が躍ります。乗車券は姫路駅までなのですが、この駅は新幹線乗り場から一回在来線乗り場に入って出札する形なので、入場券などを買い直す事無く在来線ホームに上がれます。
まずは播但線の103系3500番台。



ワインレッドのカラーがいいです。大抵の鉄道ファンの方がそうだと思いますが、子供の頃、いや大人になっても架空の鉄道や架空の車両を空想して、路線図を書いたり時刻表を作ったり車両を描いたりした事があると思います。私も同じで、子供の頃に103系の交直両用バージョンの501系(当時、JR東日本のE501系はまだ存在せず)というのを空想して色はワインレッドに設定していました。そんなわけでこの電車には親近感がわくと言うか、会えて嬉しいというか、思わずニンマリしてしまうのです。
続いて明日乗る姫新線のキハ122。

余部行きの文字を見て、山陰本線の鉄橋で有名だったあの駅!?どうやって行くの!?と思いますが、こちらは「よべ」と読みます。鉄橋で有名な駅は餘部と書き、鉄橋名は余部鉄橋(今はコンクリート製なので余部橋梁)と書きますので、中途半端に知識のある鉄道ファンにとっては紛らわしいですね。実際は姫新線の余部駅が先にあったので、山陰本線のは駅名だけ餘部と表記するようにしたらしいです。
同じ駅から出る似たような客層と思われる支線で、播但線は4扉ロングシートの中古電車だったのに対し、姫新線は転換クロスシートの新車。えらい違いなのですが、こちらは沿線の市町村が一部費用を負担しているようで、Wikiを見ると北陸地区の521系、125系、山陰本線のキハ121,126系でも同じような形が取られているとの事。なるほど!どうもJR西日本の鉄道車両には地域によって格差が激しいというか、どうしてこんな所だけに、こんないい車両が登場するのかと思ってましたが、そういう事情があったのですね。
一通り楽しんだ所で改札を出て、山陽電鉄の姫路駅(これもなかなか味わいがあり、じっくり再訪したいところ)を少し覗いて駅近くのビジネスホテルに一旦チェックイン。
夕食は「姫路おでんあります」の看板のある駅近くの居酒屋でとりました。生ビールを飲み、串カツ盛り合わせを食べ終えたところで姫路おでんとやらを注文。生姜味のつゆなのですね。まぁ普通に美味しいおでんを食べ終えて、最後にこの生姜の利いたさっぱりしたつゆを飲み干してしまいたい。しかし出された器は四角い平皿で、どう口を付けて飲むべきか、姫路おでんはつゆは飲まないものなのだろうか。意を決してエィと飲み干してしまおうとも考えますが、うまく口に入らずこぼしてしまい、服やテーブルを汚して隣の若い女性達に「あの一人で飲んでるオジサン間抜けね」と、ひそひそ笑われてしまうのもなんなんで、結局つゆは残したまま店を後にしました。つゆも飲めるようにれんげとかスプーンでも添えてくれればいいのに…、姫路おでん、とても残念です。ホテルに戻って12時過ぎに就寝。
(後で調べたら、姫路おでんは生姜醤油をつけて食べるのが本流らしい、私の入った所は違う流儀のお店だったようです。)
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