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広島電鉄乗車記2(本通~広島港宇品~広島駅)

GO TO トラベル広島一泊旅行の終盤の夕刻、お好み村での夕食を予定していましたが、そんなにお腹が空いていません。そこで、市電に乗って時間を潰すことにし、広島の中心(だと思う)、本通から広島港まで行ってみます。

本通の停留所は、都心の停留所だけあって広く安全なホームですが、どう並んだらいいのかよく解りません。いろいろな長さの電車が来ますので、適当でいいのでしょう。広島港行電車は低床の3連接車で来ました。後ろドアから乗り、suicaをカードリーダーに当てると、私も同行者もエラーが出てしまいます。しかし後ろからも人が来ますのでそのまま乗車。後ろの車両の連接部の座りにくいクロスシート部に座ります。

改めて乗降口を見るとカードリーダーが二つあり、suicaでエラーが出てしまったのは、降りるとき用のカードリーダーにタッチしてしまったからのようです。乗るの難しいなぁ。車庫のある広電本社前で途中下車しようかと思っていたものの、暗くなってきましたし、suicaエラーの件もあるので終点までの乗り通してしまいます。皆実町六丁目で広島駅からの系統と合流し、だんだん郊外の住宅地の風景になってきて、乗客もどんどん減ってきます。

終点間際の海岸通から先は、上に高速道路があって完全に港湾地区の風景。元宇品口は、停留所名と雰囲気から国鉄宇品線の終点はこの辺りにあったっぽい。(帰って調べたら、国鉄宇品駅は、もっと東よりで広島市電の線路とは交わりません。)

終点の広島港の停留所(というより立派なターミナル)が見えてきました。しかしポイントの手前で停止、停留所の線路が一杯のようで、約3分停車とのこと。なかなか面白い。待つこと数分、向こうから低床の連接車が勢いよく飛び出してきて、こちらもようやく出発、大屋根の下の3面3線の広島港に到着します。

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乗ってきた低床連接車の1000形。たくさん見かけましたので今の主力電車のようです。

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同じ番線の車止め側に元京都市電が押し込まれています。

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高さのある大屋根は、まるでヨーロッパのターミナルなのですが、3線とも奥で照明を消した電車が昼寝してますので、なんとも言えない気怠い雰囲気になってしまいます。

広島港の船の方のターミナルをちょっと覗き、海辺に行って、夕陽を見て、停留所に戻ります。

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5系統の800形で広島駅に向かいます。かつての国鉄宇品線に沿う形の5系統は、一番乗客が多く、輸送力の高い連接車がバンバン走っているものと思っていました。ところが違っていまして、広島港からだと、本通に向かう1,3系統の方が、広島駅に直通する5系統の2倍本数があります。このように、人の流れが単純な一本線や十字線に当てはめられない都市の位置関係が、路面電車が今もこれだけ走る理由の一つかもしれません。

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始発ですのでかぶりつき席に座ります。皆実町六丁目から初めて乗る皆実線ですが、これといった発見は無し。

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的場町の停留所を過ぎ、左にカーブし本線と合流します。ここから先2区間0.5kmは、広島駅南口再整備の計画で、数年後に廃止になる区間です。

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廃止される停留所の猿猴橋町です。正面に見えるのが工事中のJR広島駅。再整備事業で広電は、写真左側に位置する駅前通りを直進してJR広島駅ビルの2階に突っ込む形になります。

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広島駅の停留所が見えてきました。ここで一旦停車。ホームが空かないでここで降ろされてしまうのか。いや、3本ある櫛形ホームの一番右側に入って行きます。

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ちゃんと車止めのところまで進んでくれました。

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一番JR駅よりのホームは角度がついたままで、狭いスペースに無理矢理作った鉄道模型のレイアウトみたいでいいなぁ。ここに入るのは広島港に直行する5系統のみ。

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左側の2線は、紙屋町東を経由する5系統以外の降車専用ホームとのこと。

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紙屋町を経由する5系統以外の電車はどこから乗るのかというと、シーサースクロッシングを渡った左側のホーム。様々な系統、様々なドア数の電車が来るわけで、どう並んだらいいのかよく解りませんが、広島の人はうまく使いこなしているんでしょう。

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路面電車としては日本一の路線延長距離で輸送人員、保有車両数も日本一の広島電鉄、初めて乗りましたが、いろいろと奥が深くて面白いです。旧型車がまだまだ走っているうちに、また来たいと思います。

その後は3連休の最終日ですので、どこも密な状態でして、広島空港へのリムジンバスは乗れるのかというぐらいの長蛇の列で2本目に乗車、お土産屋もフードコートも密、ANA羽田行き最終便も満席でした。

(乗車は2020年11月)

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関連タグ:広島電鉄路面電車
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広島電鉄乗車記1(宮島口~本川町)と旧型車撮影

GO TO トラベル広島旅行の2日目は、宮島を観光した後、広島電鉄で広島市中心部へ向かいます。

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広電宮島口14:54発の広島駅行に乗車します。車両は3950形。この路線では、堂々たる風格の吊り掛け旧型車3100形に乗車したかったのですが、時すでに遅し、今は朝のラッシュ時にちょろっと走るだけらしい。それと、この駅も将来はフェリー乗り場寄りに移転される計画とのことで、もっと駅の情景を記録しておけばよかった。

進行方向右側の座席に座ります。ちなみに広島電鉄の右側最前座席は、昼間も運転室仕切りのカーテンを閉めているので、かぶりつきができないのが残念。

それでは出発。ちょろっと走って宮島ボートレース場、そこからは駅間距離が長くて、急加速で軽やかにキュンキュン走ります。乗ったのはVVVF車でしたが、吊りかけ車だったらどんな音が聞けるのか気になります。他、専用軌道の宮島線の印象ですが、昔走っていた路面電車タイプでなく普通の電車(高床車)が使用していた高いホームが今も何駅かで見られる、ずっと平野を走ると思いきやトンネルが存在する、そして混んでいて乗客の入れ替わりが激しい、さすが路面電車王国の広電です。

商工センター入口という、バス停みたいな名前ながら、JR乗換え停留所を過ぎて左手に注目します。ここには車両基地がありまして、魅惑の3100形が2本休んでいるのが見えました。今日は丁度年に一度?の広電まつりの日でして、ビンテージ級電車がイベント貸切電車として走り回っている日です。この3100形もあと1本どこかで走ってないか期待してみます。

宮島線の起点で専用軌道区間が終わりとなる広電西広島に到着します。なんだか複雑な配線の大ターミナル駅です。広島駅側、宮島口側両方に行き止まり線路の乗り場があります。さすがは広電だ。ここ行きの電車のサボは「西広島(己斐)」と表示されるのですが、西広島が専用軌道の宮島線の駅で、己斐が市内線併用軌道の本線の停留所だったのを、2001年に統合してこうなったんだそう。そして見た目がとてもカッコいい駅名、己斐は「こい」と読む。

西広島を出てからは本線となって併用軌道を進み、3つ目の観音町からは細い道路に突っ込んで行きます。細い道路といっても複線ですし、とさでんの朝倉付近程で無いのですが、ここを3連5連の連接車が走る風景となると、すごく面白い絵になるのではないかと思います。狭い道路にある観音町、天満町、小網町の停留所は設備も貧弱、前2つは縁石で少し道路から高くなっただけ、小網町は道路を緑色でペイントしただけ。ここで電車を待つのは、路面電車に乗り慣れない者にとって、ホームの白線の外で電車を待つようで、想像しただけで恐ろしい。

それともう一つ気が付いたのが、この電車、降りるボタンがありません。途中で降りようと思っているのですが、すべての停留所で停車しているようなので、ボタンが無くても大丈夫なんでしょう。さらにこの電車、車両一番前にあるはずの次の停留所は○○、と表示する案内板も無い。なので、しっかり車内放送を聞いているか、聞き逃したらスマホの地図を見るしか今どこを走っているか判らない。さすがは路面電車王国の広電、素人が簡単に乗りこなせるものではないのだ。なんだか外国の路面電車に乗るような緊張感だぞ。

土橋で、広い道路に出て、横川~江波の系統の路線と合流し、1区間走って十日市町ですぐ分かれます。そしてここで広島駅方面から来た、イベント貸切運転中の元ハノーバー市電の238とすれ違います。写真は撮れませんでしたが見れただけラッキーかも。次の本川町で下車します。

せっかく広島に来たので、平和公園と原爆ドームを散策するつもりで、ここで降りたわけですが、今日は路面電車祭りの日ですので、沿線、そして歩道橋の上に、イベント貸切運転中で走り回ってるビンテージ級電車の写真を撮ろうとする人がたくさんいます。

せっかくなので私も、約10m間隔で撮り鉄さんが並ぶ橋の上で、コンデジで撮影してみます。

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最初に来たのは1980年代に登場した軽快電車の701。

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今度は宮島線直通の京急ラッピング車だ。全国で見られる京急ラッピング車ですが、実際に京急空港線に乗って、京急の赤白電車に当たる確率はとても低い。昨日の朝も京成車で羽田空港まで来ました。

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そして古いの来た!602。

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1948年製の西鉄北九州線で走っていた電車です。

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それにしても広い道路で路面電車を撮るのは難しい。車が被ってしまいます。道路の反対側にも、原爆ドームをバックに撮影しようとしている人が沢山いるのですが、ちゃんと撮れたでしょうか。みなさんギャンブラーです。それと一斉にカメラを向けられる乗用車の運転手さんも困惑気味です。

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その後、待っても古いの来ないし、暗くもなってきましたので、広島駅方面に歩いて移動します。

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宮島の大鳥居に続き、原爆ドームも改修工事中だったのか。広島県が旅行者に対して助成金を出してくれたのは、工事中のお詫びなのかもしれません。

紙屋町の交差点まで歩きますが、旧型車とはすれ違いませんでした。この後はお好み村に行く予定でしたが、宮島で焼牡蠣・揚げもみじ・甘酒と、いろいろ買い食いしたので、そんなにお腹が空いていません。市電に乗って時間を潰すことにします。

(乗車は2020年11月)

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関連タグ:広島電鉄路面電車

錦川鉄道錦川清流線乗車記

新型コロナの感染拡大が収まらない中で恐縮ですが、11月後半の連休、中国地方に“Go To トラベル”と“広島県誘客促進支援事業”の割引を利用した一泊旅行に出かけてました。今回はいつもの一人で鉄道乗りまくり行程とは違い、同行者ありで宮島観光をメインとした普通の旅行になるのですが、鉄分を30%ぐらい投入させてもらい、錦川鉄道と広島電鉄の一部の乗りつぶしを実現してます。

まずは、JAL派なので滅多に乗ることがない朝早いANA便で岩国空港に到着。この空港、岩国駅まで連絡バスで数分というアクセスの良さで、こっちを広島の主空港とした方が良いのではないかと思うくらいです。

降り立った錦川鉄道の発着する岩国駅0番ホームで、9:53発の錦町行を待つ人は、私たちの他に2人の地元のお年寄りだけ。ネットの噂では、神社で参拝者向けに押印される“御朱印”の鉄道版とも言える“鉄印帳”が大ブームだそうで、主催する第三セクター鉄道の一つである錦川鉄道にも、連休中ですので鉄印帳を手にした旅行者がたくさんいるのではないか、早めに並ばないと錦川を望める右側座席の確保が難しいのではないかと心配していたのですが、拍子抜けするほど人がいません。

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やってきた錦町行は単行でした。事前に申込んでおいた、列車限定で岩国錦川往復が約半額になる“昼得切符”を、乗務員の方から名前を呼ばれて車内で受取ります。これもGo Toの恩恵みたいです。出発間際に旅行者2組と、小学生とお母さん5組ぐらいが乗り込んで、少しは連休中のローカル線らしくなりました。

それでは定刻に出発。最初は8年前に岩徳線で乗った区間なのでだいたい覚えています。渋い駅舎の西岩国を過ぎ、錦川を渡るところで岩国城が見えます。よくあんな高い所に建てたものです。その向こうにある錦帯橋は3連休中日ということで今頃凄い混雑か。川西に到着します。

錦川鉄道錦川清流線の私にとって一番の魅力は、やっぱり川西駅を出て1.9km先にある、名前の通り森の中に存在する森ヶ原信号場で岩徳線と分岐するところでしょう。幸い運転室横に陣取っていた小学生達が川西で降りたので、かぶりつきできます。

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トンネルの手前に信号機があります。右側が青だ。

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抜けたところで森ヶ原信号場が忽然と現れます。

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昔の山陽本線である岩徳線と分岐します。素晴らしい分岐シーンではありませんか。さぁここからが初めて乗る区間です。その後の錦川清流線ですが、1960年開通と旧国鉄線としては新しい路線ですので路盤が立派、風景に似合わず、意外とスピードも出します。

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そろそろ新幹線との乗換えができる清流新岩国駅ですが、なんだ?この右に分岐する怪しいポイントは。新幹線の保線基地に繋がっているみたいです。

新幹線と旧国鉄岩日線である錦川清流線、ただ交差しているだけだと思っていたのですが、新幹線の建設資材を岩日線を利用して運搬していた歴史があったようで、昔は交わっていたのか。

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高架の下に清流新岩国駅が見えてきました。2013年まで御庄駅という、新岩国とはまるで関係ない駅みたいでした。

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この路線に乗りに来る時は、新幹線からここで乗り換えて、そのギャップを楽しんでみようと思っていましたが、そうはなりませんでした。

その後、清流新岩国の次の守内かさ神から錦川に沿って走ります。川に最も近づく区間は徐行してくれます。清流線を名乗るだけあって、川の水はきれいで川底の石までしっかり見えます。河岸の石も白く、天気が晴れだったら、もっとキラキラして美しく見えただろうなぁ。写真は撮り損ねてしまいました。

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交換する北河内駅の手前で席を立ち、運転室横に立ちます。旧国鉄建設線級とまではいきませんが、立派な高架を走ってます。

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交換するのはピンクの車両。

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北河内駅を過ぎると、川の反対側の左側にも徐行運転をする見どころが2か所ありまして、それは滝。ただし、しばらく雨の降っていない11月ですので水量が少なく、岩の上から湧水が染み出ているぐらいにしか見えません。写真は椋野と南桑の間で見れる「かじかの滝」。

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次の見どころは南桑と根笠の間に出来た、清流みはらし駅。清流を見るためだけに造られた、どこの集落にも人家にも繋がらない駅で、この列車は徐行して通過します。

この列車の転換クロスシートの枕部分には、簡単な沿線案内が掲示されていて、これを見ておけば車窓の見所と徐行区間が全て前もってわかるのでありがたい。

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そして屋根のR部に掲示された沿線案内。これもまた素晴らしい出来です。錦川清流線を愛し、沿線の情景や歴史を知り尽くした人による作品で、早く気づけばよかったです。河山には鉱山の積み込み施設があったんだ。

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11:01、終点の錦川に到着します。1時間弱で32.7kmの乗りつぶしが完了、山口県の路線もこれで完了です。

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錦町駅の全景です。一匹でかくて変なのがいるぞ、

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まさかの烏山線キハ40。2017年にレトロ調車両としてイベント用に転属してきました。

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キハ40なら先程岩国駅で岩徳線用タラコ色のをたくさん見たばかりなので、今はあんまり有り難みを感じられないのが正直な感想です。末永い活躍を期待しましょう。

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乗車してきたNT3003は、しばらくお休みのようで車庫へ。

次の岩国行きまで1時間半待ち時間があります。駅舎の2階にレストランがあって、お昼はここでカレーでも食べる予定でいたのですが、なんと営業していません。駅周辺に飲食店はここしか無いようなのですが、幸いにも川を渡った500m程歩いた先にスーパーマーケットがありました。惣菜売り場でお弁当を買って駅に戻り、ホームのベンチで食べます。同行者にとっては、折角の旅行の最初の昼食が、冷たいスーパーの弁当になってしまい申し訳ない。

さて、錦川清流線は、元国鉄岩日線で岩国から山口線の日原までを結ぶ計画だったのが、ここ錦町までしか開通しなかったわけですが、未開通部分の錦町から雙津峡温泉まで6㎞の路盤に、とことこトレインという電気自動車を走らせているので見に行ってみます。

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これがその電気自動車か。車体に“GO TO”と書かれているぞ、こんなところでも“Go To”やっているのか?これは車両の愛称“ガタくん”、“ゴトくん”の“GO TO”でした。 鉄道路線の乗りつぶしをやっているなら、ここもしっかり乗るべきところですが、今の時期、窓のない吹きさらしの車体で片道40分耐えるのは辛そうなので、今回は予定に組み込んでいません。

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岩国からの下り列車が到着します。私の乗った1本前と違って、座席の半分が埋まるぐらい混雑しています。

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信号機みたいに3色並びました。帰りの12:31発岩国行も空いていまして10人ぐらいしか乗っていません。今日は朝早かったので、復路の半分は寝てしまいました。

岩国からは初めて乗る227系で宮島口へ向かいます。いい電車だなぁ。今日の鉄道趣味の活動はこれで終わり。宮島口側にあるホテルに早めにチェックインします。

(乗車は2020年11月)

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関連タグ:旧国鉄の第三セクター路線

吉備線乗車記

次に乗車するのは吉備線です。乗換案内などでは、吉備線の名称は、今はあまり使用されておらず、愛称である桃太郎線が使用されている感じです。「吉備線」だって、この地方を表す、渋くていい名前なんだけどなぁ。

乗車するのは予定より1本後の15:24発岡山行き。2両編成でして、

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岡山側はロングシートのキハ47 2002。

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総社側はセミクロスシートのままのキハ47 29。

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ちなみに0番線からの発車です。

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時間があるのでホームをぶらぶらしてますと、213系が来ました。
他に何か来ないかなぁ。特急やくもは何時に来るだろう。なんとホームの出発案内に、通過列車の時刻が出ていまして、15:20に上り、15:23に下りが通過することを確認。吉備線は15:24発ですので上りだけ撮っていこう。そして下りホームで待っていると・・・

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上りが遅れて同時に来ちゃいました。右が上りやくも18号、左が下りやくも17号。どちらも4両基本編成に、3両付属編成をつなげた、頭が三つある編成で、きっちり撮りたかったなぁ。

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そしてまた乗り遅れてしまいました。ちなみに総社駅15:24は、吉備線岡山行きと伯備線岡山行きが同時に発車します。

結局乗車する吉備線岡山行は15:53発。ちなみに伯備線ダイヤを更に調べ上げて見ると、16:30過ぎに、この辺でEF64貨物がすれ違います。

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さっきと同じような写真の繰り返しですが、今度の編成は、前がロングシートのキハ40 3001。

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後ろがセミクロスシートのキハ47 1022。

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中間にあるキハ40の乗務員室、ここだけは内部のパネルを替えておらず、唯一国鉄の雰囲気が残るところです。徐々に乗客が増えて来ましたので、進行方向右側のボックスシートに座って待ちます。

それでは出発、乗車率は全てのボックスが一人か二人座る程度。しかし1m動いて停車。ドアが開き、おばさんが一人乗車します。今度こそ重たい車体をもっそり動かして出発。すぐに伯備線と別れます。

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次の東総社は、総社市の中心なのでしょうか。半分の乗客が降りて、その倍ぐらい乗ります。交換するのはキハ40と47の2連、こちらもロングシートとクロスシート車の組み合わせです。

住宅と田んぼが半々のところをゆったり走ります、沿線はセイタカアワダチソウが満開、柿もたわわに実ってます。

岡山県立大学のある服部でお洒落な大学生が大勢乗車し、車内がちょっと華やかになります。緑豊かな大学のキャンパス右に見て、雑木林を越え、高速道路潜り、足守に着きますと、そこからは分譲住宅地で、もう岡山市街地なるんでしょう。どこも大きい家で羨ましいなぁ。

備中高松に到着。ここで高校生がどっさり乗車し、私のボックスも4席埋まります。隣のホームも高校生でびっしりです。ここの駅舎の前には、「備中高松」の駅名票の横に、「最上稲荷」の駅名標もどきがあって紛らわしいです。それと岡山を起点とする路線に「高松」があるのも紛らわしいなぁ。ここで3分停車して下りと交換。キハ47の2連で、ロングシート車とクロスシート車の組合せですが、今まで見たのと順序が逆で、岡山側がクロスシート車です。

吉備高松のつぎは吉備津という駅。香川県から三重県に飛んだぞ。吉備の津なのではなく、吉備津神社というのがあるらしい。石碑が置かれ、明治天皇駐車場跡と書かれています。

台風の影響か、稲がぐちゃぐちゃに倒されている田んぼを見て、備前一宮に到着。使用しない対向ホームが庭園のように整備されています。出れば吉備津彦神社というきれいな神社が見えます。吉備津神社に吉備津彦神社か、わけわからんなぁ・・・なんて書くと、日本史を全く勉強しなかったことがバレてしまいますが、後で調べてみれば、どちらも吉備津彦命を祀った神社で、吉備国を三つに分けて、備前国にあるのが備前一宮駅近くの吉備津彦神社、備中国にあるのが吉備津駅近くの吉備津神社とのこと。そして備後国にもちゃんと福山市の福塩線沿線に吉備津神社が存在します。また、備中国の吉備津神社は、桃太郎の伝説にも関係するらしい。

大安寺でまた交換で3分停車。新幹線のすべての列車が停車する大都市岡山の都市鉄道としては、あまりにもトロい。そして交換する2両のキハは満員です。

最後は住宅の中にポツンとある備前三門駅。妙に生活感が感じられる駅です。学校の裏手を走り、いつのまにか単線高架になって、裏口からそっと大ジャンクションに交わります。

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16:35、岡山に到着。20.4kmを42分かけていますので表定速度は29km/h、遅いなぁ。2ドアですので、下車するのも時間がかかります。

吉備線にはLRT化の計画がありまして、今まではどうLRT化するのかい?と、疑問に思っていたのですが、乗車した後の感想として、こんなに混雑する都市鉄道なのに、どうして今も2ドア国鉄形のキハ40系が、30分に1本しか走っていないのか、疑問に思うようになりました。

LRT化でどう変わってゆくのか楽しみであります。きっと桃太郎の軽快なリズムにピッタリのイメージのLRTが走り、成功を収めることでしょう。

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それにしても岡山は国鉄車両がいっぱいです。津山線キハ47の4連に、黄色い115系。

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全国でここだけになった381系(この窓が合ってないクロ381には、あまり乗りたくないなぁ)、DE10もひょっこり登場。

岡山では新幹線に乗る前に、改札内の吉備うどんで、肉きんぴらそばなるものを食べて行きます。ここはつゆが美味しいんです。

(乗車は2019年10月)

前の記事:井原鉄道乗車記
関連タグ:JR西日本

井原鉄道乗車記

岡山で午前中に終わる用がありまして、井原鉄道とJR吉備線を乗りつぶします。

2019年10月末のこの日はどんな日だったのか、自分の記憶のために書いておくと、前日に新幹線で岡山入りしたのですが、2週間前に関東を直撃した台風19号の豪雨で、多摩川の河川敷は酷い状態で、大木が根こそぎ倒れてました。そしてこの日は千葉県豪雨の日であります。

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まずは新幹線さくらに一駅乗って福山に来まして(とても高くついた・・・)、13:35発の福塩線万能倉行に乗車します。7年前の福塩線乗りつぶしでは、転換クロスシートの115系に当たってしまったのですが、今回はこの路線の主であるロングシートの105系に乗車できます。

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お城バックでも撮っておこう。そろそろ引退なんだろうなぁ。

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隣のホームには井原鉄道直通のキハも停まっていまして、14:18発早雲の里荏原行になります。こちらは転換クロスシートの特別車です。

福塩線は3駅の乗車でしたが、備後本庄から横尾までが、駅間距離が長くカーブも多く、雰囲気がいい感じです。クモハもいい音を聞かせてくれます。

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13:47に神辺着、13:51発の総社行き乗り換えます。切符は食堂にあるような券売機で購入します。

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乗車したらすぐに出発、最初だけ前でかぶりつきます。この渡り線は、さっき福山で見たキハが通るところ。

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勢いよく加速し、高架になって福塩線と別れます。クロスシートは埋まってまして、トイレ後ろの狭いロングシートに座ります。走るのは以外にも住宅地が続きます。

二つ目の御領で交換、ここで後ろ方のボックスシートが空いたので移ります。座った座席真下のエンジンがドコドコと凄い音を立てて加速します。この車両、正式にはIRT355形というもので、私は前面の顔からJR西日本のキハ120と同じ車両のボックスシートが多い仕様だと思っていたのですが、ちょっと違うぞ。よく見ればドアはヒラヒラの折戸でなく、ちゃんとした引戸、車体長も長いような、とにかくパワフルなキハ120です。車内も窓ガラスもきれいに清掃され、特急車両に乗っているみたいです。

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住宅街をずっと走って14:06、この鉄道の中心駅だろう井原に到着し、乗客が半分入れ替わります。恥ずかしながら「イハラ」ではなく「イバラ」と読むことを、ここで初めて知ります。すでにここは岡山県で、広島岡山の県境や分水嶺は住宅地の中で越えてしまったようであります。

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小田川を渡ります。昨年(平成30年)西日本豪雨で氾濫した川です。

次の早雲の里荏原を出ると左手に車両基地があり、見た目は地味な車両ですが、走りは激しいIRT355形がいっぱいいます。

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三谷で交換。ここから坂を上がって行きます。長いトンネルに入ると、耳が激しくツンとします。トンネル内で勾配が終わったようでエンジン音が止まり、トンネルを抜けると見晴らしがとても良くて爽快です。分水嶺を越えたみたいな雰囲気ですが、右手に流れる川は、さっきまでと同じ小田川。不思議なトンネルです。

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備中呉妹を出てから見える小田川。この辺から窓が取り払われ中が空っぽの家が何軒かあり、昨年平成30年西日本豪雨の被害の跡が今も残っているのが見えます。一方で新築している家、新築なのか改修なのか足場をかけている家も多く見られます。二度とこの場所で氾濫が起きないように願いたいです。

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吉備真備駅です。西日本豪雨の時、茶色い海の中にポツンと浮かんでいるみたいに見えた駅です。ちなみにここは、吉備国の真備町の中心で「きびまび」と読むのではなく、奈良時代の遣唐使であった人物、吉備真備の読み方で「きびのまきび」駅。

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これは最近の被害なのか河川敷の野球場のひっくり返ったフェンスを見て高梁川を渡ります。

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高梁川を渡ればすぐに伯備線の下り線の上を跨ぎます。なんだか鉄道模型のレイアウトみたいな風景です。

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続いてトンネルに入る伯備線の上り線が見え、清音駅に到着。降りる高校生がいっぱいで写真は撮りそこね

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後ろから見るJR伯備線と井原鉄道との重複区間です。ここは乗りつぶしをする人にとって、ルールをどうするか判断が難しい区間です。私は伯備線で乗車したことにし、井原鉄道のこの区間は、未乗車区間には計上していなかったのですが、これでスッキリします。

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14:45、終点総社に到着。運転手さんに切符を渡して下車します。JR駅とは改札が分離された島式ホームで、その先は2本の線路とも車止めがあり、同じ非電化のJR吉備線と直通運転が始まるような雰囲気はありません。

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伯備線ホームに降りまして、横からIRT355形を見ます。キハ120の全長が16.3mなのに対し、こちらは18m。

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下り伯備線は、前パン平面顔の115系が来たぞ。

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跨線橋を渡っていると、上りは湘南色115系で来ました。

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これって珍しいやつだっけ?と、反対ホームにまた降りて写真を撮っていたら、予定していた14:54発の吉備線に乗り遅れます。

(乗車は2019年10月)

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関連タグ:旧建設線の第三セクター路線
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Author:QJ7000
おじさん鉄道ファンの日本の鉄道の乗車記録です。2012年、ふと日本の鉄道全線に乗ってみたいと思うようになり、乗りつぶしをスタート。その時の未乗区間は7,818.4kmでしたが、12年目にしてあと1,002.5kmになりました。すべて乗りつぶすには、今の生活パターンだと、まだ7,8年ぐらいはかかりそうですが、路線や車両に愛情を込めながら、少しずつ記録に残しておこうと思います。古い記事をご覧になりたい方は下のカテゴリーの「年別目次」からどうぞ。

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