383系特急しなの パノラマグリーン車乗車記

まずは中津川駅ですが、こんなところに、ザ・国鉄な駅が残っていたのか。四角い形のコンクリート造の駅舎に、

1番線に直結した改札口

待合室には、立食いそば屋さんとコーヒースタンド。

これは構内から見た改札付近。構内からも、そばは食べられます。寄って行きたいところですが、今食べたら眠くなってしまうので我慢です。

駅弁屋さんもあったようですが、今は営業していないようです。
* * *

乗車します、しなの17号が入線します。中津川15:49→塩尻16:54で1時間5分の旅です。

座席は最前列の一番前面展望が良さそうな1C席を確保しました。隣の1Dは不在で、後からも誰も来ませんでした。ちなみにグリーン車の乗客は7,8名でした。

それでは出発、早速上下線別れるみたいだな。

振り子特急発祥の路線を、2代目383系が、クイクイ車体を傾けて、カーブを走り抜けます。すごく気持ちいい。

車体を傾けたままだと、トラス橋におでこをぶつけそうですが、もちろんちゃんと戻ります。「新第一木曾川橋りょう」と書いてあるから、名古屋発の中央本線が最初に渡る木曽川だな。

カーブが多く、前方にあるのが北アルプスか中央アルプスか不明ですが、3000m級の山は雲がかかって見えません。

坂下を通過、これが岐阜県最後の駅になります。次に通過する田立駅は、写真撮り損ねてしまいましたが、信州ワイド周遊券を使ったことがある年寄りにとって、名前だけは知ってる駅。

南木曽に停車します。ここでコンテナ貨物列車を抜きます。

牽引しているのは国鉄色のEF64 1035だ。もう東京には来ないんでしたっけ。

南木曾と十二兼の間は、左手に木曽川が見える区間で、素晴らしい景観なのではないかと思いますが、右側座席からだと見えません。名古屋方面行きに乗れば右側車窓から木曽川が見えそうですが、ここは上下線が別れる区間で、長いトンネルで突き抜けてしまうので、ほぼ見えないはず。

十二兼を通過。ここから単線になります。

野尻を通過。

大桑通過

須原通過

倉本を通過。313系の2連が交換待ちしてます。本線とはいえ中央西線で普通列車の本数が一番少なく、人口も少なそうな区間なので、はたして何人ぐらい乗っているんだろう。ここから複線です。

上松を通過。広い構内は、かつて森林鉄道が拠点にしていた名残でしょうか。ここにも313系の2連がいます。これは当駅始発の松本行。

木曽福島に到着します。

木曽福島から塩尻側に少し進んだところにある歩道橋、ここには来たことがあります。

お手軽撮影地でして、これは1998年の写真。

こうして上下線が別れる景色は面白い。

10連のしなの18号とすれ違い。

原野通過

ここでまた単線になってしまうのか。減速しなくてはならないのが、ちょっともどかしい。

藪原通過。大粒の雨が降ってきました。こういう山間地で激しい雨に降られるのは、ちょっと不安になりますが、特急しなのは変わらぬスピードで走り抜けます。

奈良井通過。

木曽平沢通過。交換待ちしている普通列車中津川行は、JR東日本の211系です。複線区間では特急と、単線区間では普通列車とすれ違うダイヤの構成みたいです。

贄川通過。

いつの間にか山間部を抜けて盆地の中を走ってます。そろそろ塩尻か。

右に旧塩尻駅に通ずるデルタ線を見て、

塩尻駅に到着します。これで現役のパノラマグリーン車には全部乗ったかな。

JR東海からJR東日本の運転手さんに交換して出発します。
383系も1994年に登場なので、中央西線一筋で28年も活躍してきたのか。ワイドビューの始祖のキハ85系が引退していってますので、これもそろそろかな。改造クロ381から続くパノラマ展望席も、継承されなさそうなので、やっぱり長野まで乗ればよかったかな。

外に出ると虹が出ていました。
待合室にある立ち食い蕎麦でも食べて帰ろうか。信州らしい葉わさび蕎麦を注文。昔の塩尻や松本の駅そばは、ネギ入れ放題でした。高校生の時、ついつい入れすぎて辛かったよなぁ〜なんて思い出して食べていると、隣の人が器いっぱいにネギをまぶした蕎麦をすすってます。メニューを見ればネギ蕎麦なんてのがあり、かけそばに50円増しだ。そんなのがあるとは知らなかった。次に塩尻に来る時は、絶対にこれを食べよう。

辰野支線のE127系、これも登場して24年になるんだよな。
塩尻から17:29発のあずさ50号で帰ります。デッキでは登山帰りの高齢者が、泥酔して大騒ぎして酷いことになってました。
これで2022年夏、3日間の愛知と岐阜の乗りつぶし旅行の記事は終わりです。
(乗車は2022年8月)
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