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日南線乗車記2(海幸山幸・南郷~宮崎)

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九州鉄道旅行の締め括りは特急「海幸山幸」。

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外装の杉板張はずいぶん草臥れてきたみたい。写真で見るのとは違うぞ。

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女性客室乗務員に出迎えられて車内へ、中はひんやり冷えていて、汗がスーッと引いてゆきます。まずはトイレに入って汗まみれのポロシャツを新しいのに着替えます。もう外には出ません。

私の座席は1号車一番後ろの海側席。この車両も座席と窓の配置が合っていないところがあるようですが私の席は大丈夫、座り心地もいいです。窓と窓の間は、ここも丁寧に杉板張とするため、見せ柱のようになっているのですが、これを車内側から見ると、無塗装の亜鉛メッキの下地材が丸見えで、デザインに詰めの甘さが感じられます(建築の世界ではこういうことをすると笑われます)。しかしこれが、私が思うに実はとても役に立っているようでして、これがあるために線路際の草木が窓ガラスに直接当たるのを防ぎ、海幸山幸の窓ガラスはスッキリきれい。上の右写真、ビールが邪魔ですが、線路際の草木と戦った痕なのか、杉板は欠けてしまっています。

15:35、出発です。ビールを飲むか。揺れる車内で、ビールをビール瓶からカップに注ぐのは、「おっとっとっと」と声を上げたくなるぐらい大変なのですが、これも楽しい。

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次の通過駅、大堂津には海水浴場があります。夏は臨時停車すればいいのにと思うのですが、スタイリッシュな観光特急に、砂まみれの乗客は遠慮願いたいのでしょうか。その後は素晴らしい海の景色です。地ビールは飲み終えてしまったのですが、私の座席の後ろにはサービスカウンターがあり、客室乗務員がなにかしら作業をすると、ビール瓶同士が当たる乾いた気持ちいい音が聞こえ、「もう一本どうですか」と誘惑します。2本も飲んだら車窓なんかどうでもよくなりそうですのでガマンします。

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対岸の港に山積みされているものは木材チップか。宮崎の木材のチップなのか、それとも輸入したチップ?気になるなぁ。

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日南線の主要駅の一つ、油津に到着。数名が乗車します。

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飫肥では交換のため12分の停車。外に出られます。

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交換した列車はすぐに発車してしまいますので、交換のための長時間停車ではなく、ちょっと寄っていって下さいという停車。ホームにはお土産やさんも出ています。

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飫肥を「おび」と読むのは恥ずかしながらはじめて知りました。

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最後尾に立ってしばらく去ってゆく景色を眺めます。川岸ギリギリのところを走ったり、軽トラックがぴったり並走してくれたり、やっぱり乗るのは、前方後方の景色が楽しめるJR化後に誕生した車両の方がいいなぁ。大切なことをまだ書いていませんでしたが、この車両、元は台風による被害が復旧されることなく廃止になってしまった高千穂鉄道のトロッコ列車です。よくぞこうして復活しました。

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後方の景色を楽しみ、座席に戻ったのですが、これから長い直線区間が始まるので、ぜひ、最前部か最後尾で見てくださいとの放送案内で、もう一回最後尾へ。全くの無人のホームで、どうして海幸山幸が停車するのかわからない北郷駅を出発してしばらくすると、その直線区間はスタートします。日南線にこんな区間があったんだ。確かに長い、後半はトンネル。

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トンネルを抜けると直線区間は終わりですが、道路との境が曖昧な箇所もあったりして、面白い区間は続きます。通過する伊比井では黄色いキハ47が退避、この辺で自分の席に戻り、次の小内海も通過してしばらく進むと、減速して、音楽が流れ・・・

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日南線一の車窓、鬼の洗濯岩になります。これは凄いな。干潮の時に当たって良かった。バケツを持って磯遊びをする家族がいます。楽しいだろうなぁ、子供にとっては一生忘れない思い出になりそう(実は通い慣れた地元の人だったり・・・)。こんなに線路の近くにあるので、ここに駅を造って停車すればいいのに。やはり、スタイリッシュな観光列車に磯臭い乗客は遠慮願いたいのでしょうか。

青島に到着します。観光列車としての見所はもう終わりですが、地域の方の乗客があり、後ろのロングシートに座ります。

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青島出て4分、宮崎らしい光景、車で走ったら気持ち良さそう。

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空港線が右に見えてきましてポイントで合流します。これで鹿児島県に続いて宮崎県もすべて乗車。この列車は田吉に停車します。ここからは特急券が不要のようで、学生さんが一人乗車。

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(私の思う)宮崎といえばこの車窓、大淀川を渡り、

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17:15、定刻に宮崎に到着します。いい列車でした。名残惜しいですが、ゆっくりしている時間はなく隣のホームへ、

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787系だらけだなぁ。17:23発のにちりん15号くずれの普通列車で宮崎空港へ、南宮崎では787系のにちりんシーガイヤ24号とすれ違い。6両編成で全室グリーン車のクロ、サハシからの改造で窓配置が変なサハを組み込んだ編成。こいつは783系より早く引退しそうな気もします。

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宮崎空港に戻ってきました。一昨日のこのぐらいの時間にもこんな写真を撮ってます。

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宮崎空港ではパタパタ(正確には反転フラップ式案内表示機というらしい)がまだ現役でした。これで2018年夏の九州鉄道旅行記は終わりです。

(乗車は2018年8月)

前の記事:日南線乗車記1(志布志~南郷)
関連タグ:JR九州観光列車
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日南線乗車記1(志布志~南郷)

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かつての広い構内の面影を残す志布志駅に停車するキハ40。次に乗車する13:12発の日南線油津行きになります。

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乗車ドアの前に並び、海側のボックス席を無事に確保。横のボックスのおばさんが慣れた手つきで天井の扇風機のスイッチを入れると、冷房+扇風機の風が熱した体を冷やしてくれます。昔は扇風機しかなかったなんて信じられないくらい、日本は暑くなってしまいました。この先どうなるんだろう。

すべてのボックスが一人か二人で埋まるぐらいで列車は定刻に出発。乗客の旅行者と地域の人たちの割合は半分半分。岸に椰子の木の植えられた川を渡り、しばらく市街地を走った後に海が見えます。そういえば志布志といったらフェリーのサンフラワー、ここは九州の玄関口でもあったのだ。九州に来て初めて乗る鉄道が日南線なんて旅行も楽しそう。

そして線路際の草木が車体にバチバチ当たります。ここで一つ大発見。九州に来てからどの列車に乗っても窓ガラスが汚れているのが気になっていました。日南線キハ40、指宿枕崎線キハ47だけでなく、特急車両783系、787系、観光列車の指宿の玉手箱まで汚れていました。原因はこの線路際の草木に違いありません。窓の汚れを良く見れば水平に筋になっていて、ほんのり緑色をしています。しかし今までも草木が当たる車両には何度も乗りましたが、ここまで酷く汚れてはいませんでした。おそらく大雨が降った後か何かで、草木も汚れていたのかも。

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そんなわけで、車窓の写真はくすんだものばかりですが、最初の駅は大隅夏井。花を手にした墓参りの家族がニコニコ顔で降ります。夏らしくて写真家が喉から手が出るくらい欲しそうなワンシーンです(そういう写真は私は撮ってません)。古びたコンクリート造の無人の駅舎は台湾の台東線を思い出すなぁ。土地柄、気候も似てますので自然な成り行きなのでしょう。

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ここからは海がきれい。海水浴場も見えます。後で知るのですが、この辺で鹿児島県から宮崎県になります。そしてこの区間も線路際の草木が車体に当たりまくり。終点油津に着いたら、白い車体が緑色になりそうなぐらいです。

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福島高松駅と福島今町駅。片や木造駅舎ですが、草臥れっぷりがやはり台湾の台東線みたい。それにしても福島高松なんて駅名、東北なのかよ、四国なのかよと、一人つっこみを入れたくなります。串間で10名ほどの乗る人がいて、指宿枕崎線の末端部に比べると、地域の人たちの足となっているみたい。

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列車は内陸部に入り、写真は日向大束駅。この辺から峠越え区間で、キハ40は、細かいカーブをエンジン音を響かせゆっくりと進んで行きます。前方にこれから渡る鉄橋が見えたり、乗っていてとても楽しい区間。

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トンネルには一度も入らず峠は越えたようで、あとはひたすら下り坂。日南市に入って最初の駅の榎原では交換のため数分の停車。外に出られます。

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国鉄時代の昔、こういった小さな駅すべてに駅員さんがいて働いていたわけですが、今の若い人たちは想像できるでしょうか。乗客が1日数名しかいない駅に、そこそこ作業スペースのある駅舎があって、一体そこで駅員さんは、何の仕事をしていたの?・・・そもそも仕事があるの?・・・と、いうぐらいの感想が出てきそう。

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交換するのも単行のキハ40。どのボックスも二人ぐらい座っていまして、以外と乗車率は高そう。

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ひたすら坂を下って14:14、南郷に到着。ここで下車します。切符は買っていなかったので、運転手さんに現金で運賃を支払います。余談ですが志布志から宮崎までの切符を、ここで分割すると100円安くなります。

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駅前にはタクシーが一台。ここで何か腹の足しになるものを食べておきたいところですが、駅周辺にコンビニや売店は一件も無し、飲食店は数件あるものの中途半端な時間なのでどこも準備中。

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駅に戻ると踏切が鳴ります、急いで線路際に行ってみますと、次に乗車する「海幸山幸」の入線が見れました。

ずいぶん早いなぁ。まだ出発まで1時間以上もあるので、改めて外に出て歩きます。タブレットで地図を開くと、200メートルほど歩くとスーパーマーケットがあるようですので、そこを目指し、何か買って食べることにします。途中に郷土料理のお店があり、もう少し早く来ればランチタイムの鰻丼(そんなに高くない)が食べられたところでした。残念。

その先のスーパーマーケットを覗いてみますと、(東京で言う)高級魚も大衆魚もお刺身の値段がすべて同じなのが面白い(四国の海部もそうでした)。種鶏のタタキなんて東京ではまずお目にかかれないものも売ってます。これとビールを買って南郷駅のベンチで食べようかと思いましたが止めにしまして、お店で揚げているという「野菜天」とか「重天」いうさつま揚げを買っておやつにします。値段は1個80円ぐらいだったか。

途中、コインランドリーの前のベンチで、そのさつま揚げみたいなのを食べたのですが、口に入れると甘くてフワフワ。何だ?これは!?私の知っているさつま揚げとは全然違うもので、なんだか戸惑ってしまいます。後で調べてみれば、これは飫肥天という、この地方の郷土料理のようで、魚のすり身に豆腐を混ぜ、黒砂糖で味付けして揚げたものらしい。それを初めから知ってたら、もうちょっと安心して美味しく食べられたことでしょう。

(乗車は2018年8月)

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関連タグ:JR九州

指宿枕崎線乗車記2(指宿のたまて箱・指宿~鹿児島中央)

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指宿枕崎線の乗り潰しの後半、指宿から鹿児島中央までは、特急「指宿のたまて箱6号」に乗車します。言わずと知れた2011年九州新幹線全線開通時から運行されている、JR九州の観光列車の中で一番個性的かと思われるものです。

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列車は9分で折り返します。ホームの車両の前では、降りた乗客とこれから乗る乗客が一緒になって記念撮影の列を作ってます。8月の土曜日ですので、今日の「指宿のたまて箱」は1両増結の3両編成で運転。私は指定の2号車へ。15:07、車内はまだ席についていない人も沢山いる中で、なんだか慌ただしく出発します。

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私の座席は2号車の8A席。一人掛けの海側を向いたカウンター座席で、場所は運転席と反対側の車両の隅。

う~ん、それにしても座席の格差が大きい車両です。海側カウンター席はいいですが、景色の望めない山側普通座席は全然乗っても面白くない車両のようで、私の後ろの狭い山側座席の人はみんなスマホ弄っています。一方海側カウンター席をゲットできた私の隣の20代後半ぐらいの男性2人、そのグループであるドアを挟んで車両中央の同年代男女4人はテンションマックス。車内販売で買ったビールで何度も乾杯して、おつまみを「これ旨い、あれ旨い」と歩き回っては食べ、ビール瓶片手にスマホで「愉快な仲間達とリゾート列車満喫中」アピール写真の撮影に余念がありません(残念ながら彼らのSNS用写真には、バックにインスタ映えしない私が写りこんでしまっています。)。こういうのを見せつけられて、ますます面白くない山側座席の人は、窓のカーテンも下ろして、もう寝ちゃうしかない。こういう状況は、設計した有名デザイナーは知っているのでしょうか。なんだかスタイリッシュな完成イメージ図だけ書き上げて満足しているような感じにも見えます。JR九州の観光列車の中でも、この列車に限ってはデザイナーに好き放題やらせ過ぎではないかと思うところがあるのですが、乗車した人々の正直な評価はどうなんでしょう。

内装には木をふんだんに使ったということですが、所詮は張り物の建材ですので、剥がれてしまっている箇所も多く、今は痛々しいぐらいボロボロ。また、座席と窓割りが合わずに、ほとんど車窓が見れない座席もあるといいますので、この際完全にリニューアルしてもいいのでは。今度は海側の座席数を増やして、伊豆急リゾート21のようなグループ向けとし、山側はお一人様向け豪華な座席でよいのではないかと思います。

いろいろ書いてしまいましたが、以下が楽しむことが出来た海側の景色。

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平たい島はパワースポットらしい。

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スポーツで有名な高校らしい。

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今日は晴れてはいますが、対岸の大隅半島と桜島は見ることができず。

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こういう建造物の案内は無し。グーグルマップで調べてみれば、喜入の石油基地。これだってなかなか見ることが出来ない景色。石油はどこから何日かけて来るんだろう、タンク満タンで○○地区の○ヶ月分の備蓄とか、興味を持つ人は多くいそう。

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いつの間にか市街地に入って高架区間となり、私のイメージしていた指宿枕崎線とはかけ離れたガラス張の近代的な高架駅を二つも通過します。橋を渡ると(写真)鹿児島市電の谷山停留場が見えます。

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鹿児島市電の西端部は専用軌道だったとは知らなかった。市電の写真は上手に撮れず。ここは後で乗りに行きます。

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最後はぐっとヤードが広がり、鹿児島車両センターが見られます。長い間ブルートレイン富士・はやぶさ基本編成の所属地で、デビュー時の787系も配属された名門「鹿カコ」、指宿枕崎線に乗らないと全景を見ることが出来ない車両基地です。

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基地で休んでいるのは415系電車とキハ40系ばかり。かつての名門車両基地も老人ホーム化してしまったみたい。一応817系電車とキハ200系も在籍していますが、外に出ているみたいです。

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鹿児島中央に到着。この列車の運用は1日3往復ですが、折り返しの時間は毎回10分程度ですので、ほとんど走りっぱなし。客室乗務員の方にとっても重労働かと思います。お疲れ様。この列車での車内販売は、道中の中盤では飲料がペットボトルの水とお茶しかないぐらいの盛況でして、私は何も買いませんでした。

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少しの時間ホームに残っていると、貨物列車の写真が撮れました。牽引機はED76 1020。

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415系と783系きりしま。783系は朝私が乗車した編成かと思っていたのですが、車番を見ると違っています。

(乗車は2018年8月)

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関連タグ:JR九州観光列車

指宿枕崎線乗車記1(枕崎~指宿)

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暑い昼過ぎの12:52、(沖縄のは除いて)日本の鉄道で最南端の終着駅である枕崎駅に、鹿児島から来た普通列車が到着します。2両編成のキハ47から20名ぐらいの乗客が降り、思い思いに駅や列車、そして自分の撮影タイム。予想していた通り、降りた乗客のほとんどが、またこの列車に乗車して鹿児島に戻るようです。開くドアの前に並んでおいて、海側のボックスシート窓側を確保。この列車を移動手段として利用している乗客は、見回したところ、私の隣のボックスに座るおじいさん一人と、1組の親子だけかもしれません。

13:18、鹿児島中央に向けて出発します。盲腸線を終着駅から乗り潰すなんて邪道かもしれませんが、私にも海岸線を走る路線は時計と反対回りに乗るという拘りがあります。それにしても揺れるなぁ、キハ47はこんなに揺れたっけ。線路際の草も遠慮無くバチバチ車体に当ててくる。海側は晴れですが、山側は雨雲が低く立ち込め、一雨来そう。白沢の手前では床下からガタゴトガタゴトと忙しないジョイント音が聞けまして、これはもしかして10mレール? 僅かな区間でしたが、まだ残っているみたいです。

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白沢付近の海側の景色です。低木がチョビチョビ生えているなだらかな丘から遠くに海が見えます。どこかで見たことあるような光景です。そうだ天北線の北端ってこんな感じではなかったっけ。こちらはヤシの木が時々現れますので、見られる植物は全然違うはずですが、地形的には最北端と最南端の鉄道路線の意外な共通点かも。そして石垣の手前で、開聞岳が見え、列車が進むにつれて、だんだん大きくなってきます。

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西頴娃(にしえい)という駅で交換のために6分の停車。ちょっと降りてみます。何も無い駅、という記憶しかないのですが、あとでWikiを見れば、この地区で一番乗降客がある駅だそうで、ここで折り返す列車も設定されています。車内に戻ると、この列車のドアは、乗客の操作できる開閉ボタンが無いので、1ヶ所だけでしたが数分開け放し。冷気が逃げてしまっています。交換する列車も、ここでの乗降客は無し。次の頴娃との間で渡る鉄橋は、気持ちよく海が見えます。おそらくここは有名撮影地なのではないかと検索してみますと、いくつも出てきまして、みなさんいい写真を撮られています。

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この路線を象徴する光景?開聞岳が右手間近に見えて来ました。残念ながら今日は頂上に雲がかかってしまっています。開聞岳についてはよく知りませんが、急行かいもんなら乗ったことあります。

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反対側に回り込むと雲は無し。この山は、標高何メートルなんだろう、200mぐらいにも見えるし、500mぐらいにも見え、見事すぎる独立峰なので見当つきません。調べてみると924mと高尾山の1.5倍もあります。秋の涼しい時期に登ったら気持ちいいだろうなぁと思ってましたが、海抜ほぼ0mから登るなんて、今の私には無理だ。

赤い瓦屋根で白い壁の南国らしい家が見えてきまして、さぁ、そろそろです。私が小学校の頃の鉄道知識本には必ず書かれていた日本最南端の駅が近づいてきました。カメラを構えます。

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あれっ?日本最南端の駅・西大山は山側にホームがあったんだ(海側だと思っていました)。と、いうわけで、有名な「日本最南端の駅」と書かれた白い巨大なキロポストは見る事も撮影する事も出来ず。びっくりしたのは、ホームは人が一杯。観光バスで来ている団体客かと思いきや、どんどん乗車してきます。ここで車内の座席がすべてが埋まり、私のボックスにも3人の親子連れが座ります。

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大山手前では名前がついてそうな奇岩が見えました。

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14:27、山川に到着。ここで下車します。切符は買ってなかったので運賃は運転手さんに現金で支払い。それにしても外は暑い。

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隣のホームには14:48発の隣の駅の指宿行きが停車中。次はこの列車に乗るのですが、一度この山川駅で降りてみたかった。

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改札口上には「ようこそ山川へ」の看板。昔は観光客で賑わったみたいな感じですが、今は無人駅。駅前にはタクシーが1台客待ち中。

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駅前は「山」でも「川」でもなく「海」。特急指宿のたまて箱も、ここまで来ればいいのに。いや、西大山まで延長して、山川、西大山でそれぞれ30分ぐらいの滞在時間を設け、指宿~西大山間は普通乗車券だけで乗車可能というのもいいかもしれません。でもおそらく、短い距離(鹿児島中央~指宿)を3往復しないと、採算が合わないのでしょう。

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海辺まで下りてみます。岸から5mぐらいのところで、熱帯魚屋さんで泳いでるような青い魚がキラキラ輝いています(右写真)。海風もあってちょっと暑さを忘れる一時。すぐに駅へと向かう坂を上がります。もう汗だくだく。

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14:48発の1区間だけ走る山川発指宿行に乗車します。ロングシート車に当たるとは以外でしたが、車内はクーラーがキンキンに効いていて快適。回送を兼ねてこの区間だけを走る列車は、1日上下各2本運転されていまして、本日のこの列車の乗客は私一人。運転席後ろでかぶりつきできるので、やはり乗車するなら国鉄車両よりJR化後に生まれた車両の方が楽しい。

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この路線の景色は、ここ山川付近が一番かも。海岸線沿いに走る区間はすぐ終わり、内陸部を走るようになると、右手に大きな観光ホテルが見えてきまして、

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14:53、指宿に到着します。2面3線の地方の典型的な駅です。

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改札で整理券を見せて山川から鹿児島中央までの切符を購入。次の列車の改札が始まるまで、外で待つのですが、駅前にはインドで見たような樹木があり、名前はガジュマル。あの可愛い観葉植物が大きくなると、これになるんだ。

(乗車は2018年8月)

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関連タグ:JR九州

きりしま1号パノラマグリーン車乗車記

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783系で運転される、宮崎5:56発、きりしま1号、鹿児島中央行。九州旅行2日目は、早起きして早朝からパノラマグリーン車に乗車してしまいます。

787系が登場した頃、九州豪遊券という、特急グリーン車と急行B寝台に3日間乗り放題の大出血サービス切符を一度利用する機会があり、存分に楽しませてもらったのですが、どのグリーン車が良かったかと順位をつければ、私の場合、783系>787系>>>>>485系となります。何と言っても圧倒的に楽しかったのは、ハイパーサルーンこと783系の前面展望。とにかくその頃は、旧国鉄幹線を時速130kmで走り抜ける定期のL特急にパノラマ座席車が生まれるなんて、国鉄時代には想像も出来なかった事が起こり、JR化って凄いぞと思ったわけですが、自分も社会人になって懐にも余裕が生まれ、それを初めて体験できたのがこの車両でした。787系の豪華な座席も、これには敵いません。ちなみに485系はボンネットのクロ481、オリジナルの赤いシートの座席で大分から西鹿児島まで乗車しましたが、これは乗る車両ではなく見る車両であると断言できます。

そんな心ときめく思い出のある783系ですが、今ではローカル特急運用が主となり、廃車も出ている状況、今のうちにもう一度乗車しておきたいと、この列車を選び、座席はもちろん最前列一人掛けの1C席を確保して来たのですが・・・

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運転席後ろのAB席前はカーテン閉まっています。トンネルが多いから?、前面窓を傾斜させる事により、夜間でも客室灯りを反射せず、カーテンを閉めなくても大丈夫なのではありませんでしたっけ?。今は事情が違うのでしょうか。この車両はC席よりB席の方が展望が良かった記憶ですが、B席にしないで良かった。

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1C席に座ってみます。うわっ!視界狭い。上部はフィルムが貼られるようになったのか。窓が遠くてこんなに視界が狭いのでは、クハ103のATC車と同じではありませんか。おまけに窓も汚れています。仕方ありませんが、これで楽しむほかありません。

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それでは出発、まずは大淀川を渡ります。

南宮崎で昨日3度も乗車した空港線と別れて数駅、徐々に民家も少なくなり、山間部へと入って行きます。特急きりしまの運行区間を、都城と隼人で分けて3部構成としまして、第1部幕の一番の見どころである青井岳の峠越えの始まりです。昔乗った急行えびのがキハ65+キハ58の強力な編成を以てしても、エンジンが凄まじい轟音を立てて登っていた勾配区間でしたが、今回は電車、しかもクロハに乗車ですのでヒョイヒョイ進んで行きます。後ろのモハでは床下から唸り声が聞こえるのでしょうか。

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途中信号場(門石信号場)がありまして、普通列車と交換。線路が草に埋もれてしまっているみたいです。

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さらに延々と連続カーブの勾配区間が続いて、ようやく青井岳駅が見えてきました。それにしてもこの付近は、昔は蒸気機関車の名撮影地であったはずですが、線路のすぐ横からひたすら深く濃い森で、線路際の僅かなスペースも草木が生い茂り、一体どこで撮影なんか出来たんだろうという状態です。おそらく今は線路を歩かずして線路に近づけない状態、撮影地としては終わった場所のようです。青井岳を出てしばらくして長いトンネル、またひたすら森の中をクネクネ曲がって、今度は坂を下ります。

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都城の一つ手前で713系4連の宮崎行とすれ違います。青井岳を越える区間に4両編成なんて需要があるのでしょうか。平日はあるのかもしれません。時刻はまだ6:40で、この電車は7:37に宮崎に到着します。

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6:44、都城に到着します。ブルートレイン彗星の終着駅だった駅です。広いスペースにはソーラーパネル。隣には吉都線のキハ40の2連。かつては博多宮崎を結ぶルートとして、食堂車を連結するDC特急まで走った歴史のある吉都線ですが、今は普通列車のみしか走らず、本当に影が薄くなってしまいました。JR九州自慢のD&S特急も1本も走らず、見捨てられてしまった感じがあるのですが、そろそろ危ないのではないでしょうか。

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都城を出発し第2幕の始まりです。この都城から隼人までは夜間にしか乗車した事がありませんので初めて乗るようなもの、吉都線と分かれると以外にも高架区間が始まりまして、次の西都城は高架駅。

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横に停車するのは西都城発となるきりしま102号。後からWikiで知ったのですが、この駅が高架化されたのは1979年と古く、その時は志布志線が存在していたことになります。分岐していた左側を良く見ておくんでした。

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財部駅で817系2連の普通列車と交換。この列車は鹿児島中央から宮崎神宮までの長距離ランナーになります。次の北俣からまた森が深くなり、続いて大隅大川原では787系4連の、きりしま2号と交換。この列車は鹿児島中央を、先程の普通列車の20分後の出発しているのですが、追い越す事はおろか宮崎までで8分までしか差を縮められません。

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しばらくして勾配で線路がカクンと折れるようなバーチカルカーブが見られ、ここからは軽快に坂を下って行きます。青井岳の峠では、このようなはカーブを見落としてしまったのですが、青井岳の勾配は16.7パーミル、ここは25パーミル。前者の開業は1916年、こちらは1932年ですので、その時の機関車の性能によるものでしょう。

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7:17、霧島神宮に到着します。ここは小学生の頃、憧れだった西鹿児島行のブルートレイン富士が、長い旅路の終盤で停車する駅でして、駅名の響きから、とてもとても神聖な駅というイメージを持っていました。実際にホームは谷を見下ろす小高い丘にあり、霧がかかれば本当に神秘的な雰囲気になりそうです。ちなみに霧島神宮は駅の近くでは無いらしい。

そろそろ市街地に入るかと思ってましたが、まだまだ下り勾配が続き、途中で信号所もあったりして、ようやく国分に着きます。さすがに鹿児島県利用者数第2位だけあって、初めてホームに人がたくさん待っているのを見ます。そんな駅をブルートレイン富士は通過していたのですが、昔は利用者が少なかったのでしょうか。

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隼人に到着します。隣のホームは吉松発鹿児島中央行きでキハ47の4連という長い編成。

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さぁここからは第3幕で、2013年にはやとの風で乗車した区間。なんとつい油断してしまい、隼人停車中から20分程眠ってしまいました。起きたら一番景色の良い所。運転席後ろのカーテンが開いていてB席に移ります。桜島は残念ながら雲がかかって見えません。

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竜ヶ水できりしま4号と交換。ワイパーのお陰でC席より綺麗に写真が取れます。後に車内放送が流れ「まもなく鹿児島・・・」、そろそろおしまいか。

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鹿児島に到着。見られるかと期待していたED76、EF81の姿は無し。この時間はいつもいないのでしょうか、それとも7月の豪雨で山陽本線が不通になった影響でいないのでしょうか。ここからは複線、そして鹿児島本線、城山をトンネルで抜けます。

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8:08、終点の鹿児島中央に到着です。なんかあっけなかったなぁ。

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現在特急きりしまは、全12往復のうち10往復が787系、残り2往復がこの783系で運用されています。787系の方は、デッキに防犯カメラとSOSボタンを設置して、この年3月から特急なのになんとワンマン運転化されています(不正乗車はされないのでしょうか・・・)。ワンマン運転出来ない783系の活躍はこの先長くはなさそうで、鹿児島で見られるのはあと僅かな気がします。

それにしても、最後と決めて臨んだ783系パノラマグリーン車でしたが、消化不良というか、すっきりしません。もう一度乗りに来ようか。次はハウステンボス、やはり未乗車の篠栗線のかいおうか。平面顔のが来たら嫌だなぁ。それと今もにちりんシーガイア1往復が783系で運転されており、下り7号に乗車すれば、小倉から宮崎空港まで4時間45分も前面展望が楽しめます。何度か行程に組み込もうとしましたが、最前列席が確保できずに至ってます。おそらく長すぎて大分過ぎた辺りで集中力が切れ、寝てしまうんだろうな。それと今回乗車したきりしま1号ですが、予想していた通り、全区間グリーン室の乗客は私一人で貸し切り状態。最も展望座席が取りやすい列車の一つかもしれません。

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最後に長い活躍になる415系と、長い活躍をしてそうなリヤカーを撮って、改札を出ます。

(乗車は2018年8月)

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関連タグ:JR九州パノラマグリーン車
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QJ7000

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おじさん鉄道ファンの日本の鉄道乗車記録。2012年、ふと日本の鉄道全線に乗ってみたいと思うようになり、乗りつぶしをスタート。現在の未乗区間は約2,850kmで、今の生活パターンだとすべて乗りつぶすにはあと10年ぐらいかかりそうです。路線や車両に愛情を込めながら、少しずつ記録に残しておこうと思います。古い記事をご覧になりたい方は下のカテゴリーの「年別目次」からどうぞ。

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