関東鉄道常総線 単行快速列車で水海道から下館へ


乗るのは守谷始発の快速65列車で、水海道を9:51に出発し、10:27分で終点下館に着きます。33.6㎞の距離を各駅停車だと50分前後かかるところを、36分で走り抜けます。

3割座席の埋まったロングシートは、きちんとソーシャルディスタンスが保たれ、間に入りにくい。最後尾に立って水海道駅を後にします。
一番前に立ってかぶりつきをしないのは、乗務員さんの運賃の収集の邪魔になるかと思ってのことなのですが、前をよく見れば、運転室後ろに運賃収集箱がセットされていません。そうかそうか、この快速列車は、駅員さんのいる駅にしか停車しないんだな。それなら遠慮なく一番前に立たせてもらいましょう。

ここからは前方の風景、しれっと北水海道を通過します。

中妻を通過。

ちょっと減速して三妻を通過。いいなぁ、この感じ。そうそう、駅間で飛ばすわけでもなく、淡々と小さな駅を通過する走りっぷり、国鉄時代の単線ローカル線を行くキハ28・58の急行列車みたいだ。

南石下を通過。どの駅にもホームで列車を待つ人が一人もいない。これもローカル線の急行列車にあった光景です。
この辺りで右車窓、平坦な市街地の真ん中に大きなお城が建ってるぞ、なんでこんなところに…。調べたらやっぱり城ではなく、1992年竣工の常総市地域交流センターとのこと。

石下に到着。ここは停車します。すれ違うのは2018年デビューの5020形。1993年デビューの2100形からスタイルが変わっていません。

玉村を通過。こういう快速列車のかぶりつきは楽しい。

宗道を通過。どの駅もホームに誰もいない。

ちょっと大きな駅が見えてきました。下妻です。

水海道を出て、初めてホームに立つ人を見ました。たった一人ですが、

水海道手前では正面に見えていた筑波山は、右手に移動してます。この山には筑波山ケーブルカーと筑波山ロープウェイがあり、どちらも未乗車なので、いつかは登る山になります。それにしてもどうして筑波山ロープウェイは鉄道事業なんでしょう。

大宝です。上り各駅停車を待避線で待たせて、しれっと通過。ちょっとした優越感を感じられます。

騰波ノ江を通過。交換設備の有効長が長いのは貨物列車が走った跡か。

黒子を通過。

大田郷を通過。人がいなくて誰も住んでいない土地みたいですが、鉄道を利用する人が少ないだけで、幹線道路沿いは賑やかなんでしょう。

そろそろ終点の下館です。右にカーブしてJR水戸線と合流します。

広い構内が見えてきました。素晴らしい走りっぷりで、気持ちのいいかぶりつきを楽しむことが出来ました。

ホームでは2本の単行が並びます。

先着していた方は、鉄道むすめのラッピング車。こういうラッピング車、昔は許せなかったですが、今ではすっかり慣れて、ちょっと好きかも。

水戸線もここで交換で、4本の列車が並びます。

E531系付属編成の5両は、ここでは長大編成に見えます。おそらく2,3両で充分なのでしょうが、現在のJR東日本の交直両用電車で一番短いのが、これだったと思う。

萌えキャラ車が出発します。半分は違うキャラが描かれていたんだ。

外に出ます。こちらは北口で下館駅の賑やかな方です。ステンドグラスの小綺麗な駅舎に、駅前のショッピングセンターを改装した?筑西市役所が何より目を引きます。ここは私個人もふるさと納税で縁があるので、なんとなく親近感を感じます。それにしても駅前に人がいません。

そしてこちらは初めて来た反対側の南口。関東鉄道の管理している側のようです。寂しい感じですが、こちら側の方が、タクシーの運転手さんがいて、駅前の飲食店の店員さんが店先で準備しているので、人の気配がちゃんとあります。

乗車して来た旧塗装2403です。

昭和のデザインの駅舎の出っ張った部分、中はどうなっているかというと、

今は何も使われておらず締切の状態で、ちょっともったいない。設置型のカラオケボックスを中に入れられればよかったです。

改札口と切符売り場もなんとなくホッとする昭和の雰囲気です。しかしこの下館駅、3社が乗り入れ、南口北口両側に改札があって、常総線ホームにも改札があって、とても複雑です。私は常総線取手~真岡鉄道益子間のフリー切符ですり抜けてしまいましたが、改札が多すぎて逆に無賃乗車が出来てしまいそうです。
(乗車は2022年1月)
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