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JR大湊線 リゾートあすなろ下北号 乗車記

2022年11月、全国旅行支援を利用して青森県に一泊旅行をしてきました。同行者ありで温泉旅館の宿泊がメインになりますが、鉄分を40%程入れて、前後にJR大湊線と弘南鉄道大鰐線にも乗車してきます。

往路は、東京7:32→八戸10:25、はやぶさ5号に乗車。ちょっと前までは、東京八戸を3時間切るなんて、あまりのスピードの速さに感激していましたが、最近は慣れてきて3時間も乗るのは長いなぁ〜と感じるようになってしまってます。車中でも半分は寝てました。

さて八戸、まずはJR大湊線の乗りつぶしです。この路線には、1990年代に途中駅の吹越まで乗車したことがあり、その先大湊までの35.4kmが私の未乗車区間になります。

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八戸から乗車するのは、臨時のリゾートあすなろ下北1号。八戸10:50→大湊12:40。

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2010年に誕生したリゾートあすなろですが、2023年度に新しいリゾート列車に模様替えするそうで、このカラーは見られなくなるとのこと。

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この時間の八戸駅には、なんとレストラン列車もいて、先に久慈に向けて出発します。知らなかった。

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それでは出発します。八戸出発直後は前が見たいので展望室で。

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八戸を出て注目は車両基地などが展開する右側で、八戸臨海鉄道のDE10がいます。2018年の新幹線車窓からは、小さな車体のDD16が、そこそこ長いコンテナ列車を牽引しているのを見てびっくりしたのですが、引退してしまったらしい。

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座席に戻ります。車内の様子で、ほぼ満席です。予約が遅かったので、確保したのは最後の海側座席でした。

東北本線を途中三沢に停車して47分で野辺地に到着。住んでる人には申し訳ないのですが、「野辺地」って、最果ての地みたいで、子供の頃から大好きな駅名です。現在も新幹線が通ることなく、孤高の乗換駅であり続けているところが渋いです。

野辺地では4分停車して出発、大湊線に入って行きます。ほとんど直線のようで、東北本線のようにスピードを出して走ります。

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有戸駅を通過してからしばらくして、再び一番前の展望室に行ってみます。見たかったのはこれ、前方に海が広がります。

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有戸〜吹越間の大湊線車窓一番の見所、陸奥湾の海岸を走る区間になります。

展望室に集まっていた人も、みんな右側車窓に張り付いて写真を撮ります。いやいや、海岸すぐそばに、線路があるのがいい光景なんだと思う。前に見た時はもっと海に近かった気がしますが、それは気のせいか。風が強そうな荒野の中を撮り鉄が一人、カメラを構えて撮影していて、ちょっと格好いい。

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海から離れます。そろそろ30年前に来たことのある吹越駅を通過します。海岸沿いの景色は覚えてますが、吹越駅がどんな駅だったかは全然記憶にない。ちなみに中途半端に大湊線に乗車した理由は、南部縦貫鉄道のレールバス出発時間までの時間潰しのため。

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吹越駅を通過します。こんな駅だったのか。やっぱり全然記憶にない。もう一区間、展望室にいさせてもらいます。

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大湊線唯一の途中交換可能駅、陸奥横浜に到着します。

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ここで快速列車と交換。普通列車編成表では、キハ100の単行ですが、今日は2両編成です。1両だったら満員になるぐらい混んでいます。

しかし、快速ばっかりの大湊線で、よく本数が少ない普通しか止まらない吹越で降りられたな。昔の時刻表を1992年まで遡ると、吹越で普通列車から普通列車への折り返しが出来て、その後1日数本しか走らない南部縦貫鉄道に、適度な時間をあけて乗継が出来ます。

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自席に戻ると、だんだん晴れて来て陸奥湾を挟んで反対側の恐山がくっきり見えてきます。

下北に到着、かつて大畑線が分岐していた駅ですが、今は1面1線の駅のようです(左側座席からは、ホームの様子も廃線跡もよく見えませんでした)。ここで3割の乗客が下車。みなさんここからバスでどこまで足を伸ばすのでしょう。

私は大畑線には乗れませんでしたが、乗りつぶしのプランだけは立てていた記憶があり、大湊線野辺地側と大畑線の接続はとても良いのですが、大畑線と大湊線大湊側の接続が非常に悪く、下北大湊の1区間に乗るために下北で長時間待たなければならなかった気がします。

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その最後の1区間です。また展望室に足を運び、最果ての終着駅、大湊に到着するシーンを見届けようではありませんか。陸奥湾を挟んで見えていた恐山が、真正面に見えます。ここから見るとそんなに高くなさそうですが、標高は879m。頂上に見える展望台まで、車で登れてしまうというのには驚きです。

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大湊駅が見えてきました。左に分岐する使用されてない側線の姿が、侘び寂びの世界観で、なんだかとても美しい。

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2面2線の駅なのか。そして臨時列車のリゾートあすなろ下北は、通常使用しない2番線側に入ります。

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線路おしまいのコンクリートの車止め、かつてはその向こうに機回し線があったんだろうな。正面の白い建物はJR東日本のホテル。

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12:40、大湊到着。観光列車ですので、みなさん記念写真の撮影です。

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1番線側から撮影、絵になる素敵な終着駅なんですが、列車にホーム屋根の影がかかってしまって残念。外に出ます。

* * *

昼食は、グルメサイトで検索すると一番に出てくる、チーズハンバーグカレーで有名な喫茶店に入ります。カレーも食後のコーヒーも美味しいし、雰囲気も良いし、いい時間を過ごせました。海辺を散策して駅に戻ります。

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大湊駅の待合室内は、次の列車14:13発の普通野辺地行を待つ人が長い列を作ってます。これは窓際に座るの無理そうだな。ホームにもなかなか入れず、まずは14:02に乗客満載の下り普通列車が到着、下り列車の乗客が全て改札口から出て、やっと上り列車の改札が始まります。

何とか海側進行方向逆向きの席に並んで座れました。しかし混んでる。地元の人も多い。

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座席の確保が出来たところで列車の写真を撮っておきます。乗車する14:13発の野辺地行は、さっき見たキハ100の2連。隣のリゾートあすなろは15:59発。

帰りは大湊線では数少ない全駅に停車する普通列車でしたが、駅間距離が長く、線形も良いので飛ばす飛ばす。車体長の短いキハ100が奏でる独特のジョイント音、「タタン・・・タタッタタッ・タタン・・・タタッタタッ」(うまく表現できません)が聞いていてとても気持ちいい。それと野生動物が多くいるのか、区間によっては汽笛を長音で頻繁に鳴らして走ります。

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15:14、野辺地着。このキハ100形も登場して32年か。登場時は気動車なのに白い車体にびっくりしましたが、今も美しい白のままなのも素晴らしい。もう名車と呼べる域に達しています。

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野辺地といったら防雪林、そしてここに南部縦貫鉄道の乗り場がありました。南部縦貫鉄道といったらレールバス、クラッチ踏んでギアをチェンジするのが面白かった。沿線の風景は、御伽の国に迷い込んだみたいな独特の雰囲気で、本当に素敵でした。社会人になってすぐの頃で、カメラを持たずに旅行していた時期だったので、一枚も写真に残していないのが悔やまれます。

15:30発の青い森鉄道の青森行で、今日の宿泊地の浅虫温泉に向かいます。

(乗車は2022年11月)

次の記事:弘南鉄道大鰐線乗車記
関連タグ:JR東日本観光列車
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五能線リゾートしらかみ4号乗車記2(千畳敷→秋田)

前の記事の続きです)

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千畳敷駅での15分の停車時間で岩棚を散策した後、列車に戻ります。出発3分前に汽笛を3回鳴らしますとのことでしたが、その時間には全員ちゃんと車内に納まっているところが、やっぱり日本人です。そして、かなり酔っぱらってしまっている老齢の方も一人二人いて、これも日本人らしいところ。数年前にはどこにでもいた外国人観光客、戻ってくるのはいつになるでしょう。

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ここからは1号車の自席には戻らず、先頭4号車の展望席でしばらく過ごします。写真は青春18きっぷのポスターで有名な轟木駅付近。海岸線に沿って律儀にカーブを描いて進んでゆきます。そろそろ戻ろうか、他に誰も来ませんので深浦までここで過ごしましょう。

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深浦到着前の絶景区間を徐行して進みます。

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ここはよく写真で見るところ。

波打ち際にゴミが浮いているのを見なければ素晴らしい景観です。でも何か物足りないのは、密閉された空間からスモークのかかった窓ガラス越しに見るからか。やっぱりここは非冷房時代、欲を言えばオハ61系時代に一度来るべきだったんだなぁ。五能線の客車列車(混合列車もあった)が廃止されたのは1984年の春。その時の私は高校生1年生で、五能線は遠かったんです。日中線や板谷峠が精一杯でした。

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深浦に着きます。リゾートしらかみ5号の青池編成と交換です。

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1号車に戻る途中でORAHOカウンターに寄ってみます。せっかくの充実した販売カウンターです、もういい時間だし、お酒でも飲んじゃおうか。昔のビュッフェのような海側窓に面したカウンターテーブルの椅子に座って飲みたいところですが、ここは満席です。

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買ったお酒をこぼさないように注意して自席に戻ります。いろいろ迷って結局買ったのは、日本酒利き酒セット1000円とおつまみの燻製オードブル600円。高いんだか安いんだか判断に迷う価格でしたが、美味しい大吟醸が飲めましたので安いです。大吟醸は最初に飲んじゃいます。最後に手を付けたのが、刑事(デカ)という野暮ったい名前のお酒でして、これも名前に似合わずスッキリとしてとても美味しい。何でこんな名前なんだろうと調べてみれば、なるほど・・・そんな事件があったなぁ。刑事さん達への敬意を込めて生まれた弘前のお酒だそうで、私も彼らのおかげで平和な毎日が送れることを忘れないようにしたい。

利き酒セットのトレイは、カウンターに返しに行かなくてはいけません。これ幸いに、後でもう一回先頭車まで行ってみよう。

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16:55、ウェスパ椿山駅に到着します。多くの乗客が降り、有名な不老ふ死温泉へのシャトルバスには人だかりができています。この時間だと夕食前にさっと一風呂入れます。夕食のビールの味は格別でしょう。駅前の蒸気機関車にはシートがかけられていて、形式当てクイズ…、8620?、当たりだ。

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海を挟んで白神山地が見えてきました。あのへんが青森と秋田の県境になります。

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十二湖を過ぎ、ORAHOカウンターでトレイを返し、そのまま再び先頭車の展望席に行きます。写真は岩館手前の徐行区間で、確かこの鉄橋は、五能線で指折りの有名撮影地のはず。

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先頭車の展望席で見たいのは、絶景ではなく、本当は交換する列車だったりします。岩舘駅で交換する深浦行の普通列車は1両。ここに来る普通列車は上下それぞれ5本しかありません。五能線にリゾートしらかみが誕生していなかったら、どうなっていたでしょう。

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先頭車の展望室を後に、ORAHOカウンターでコーヒーを再び買って戻ります。コンパートメントのような造りの2号車がガラガラになりましたので、ちょっと座らせてもらおう。こんなところでグループでお酒飲んだら盛り上がっちゃうだろうなぁ。

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途中、あきた白神駅周辺の桜が満開で見事でした。1998年に開業した駅なんだそうで、駅前には道の駅に温泉施設もあるらしい。

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あきた白神を出て7,8分後の光景、この辺で日本海とお別れです。夕陽は見れませんでした。

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1号車の自席で数分すごした後、またまた先頭4号車の展望室に来てしまいました。能代駅に到着します。この駅は能代市の中心でありながら奥羽本線上にないため、東能代~能代間の1区間に多くの列車が設定されています。ここはこんな駅だったか。駅舎と反対側の山側に広いスペースは、かつて木材の積み込み施設でもあったのでしょうか。

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最後の1区間はかぶりつき。右から奥羽本線が寄り添ってきまして東能代に到着します。これで五能線の乗りつぶしは完了します。

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東能代駅構内には、役目を終えた五能線と男鹿線のキハ40系が大量にいるぞ。

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ありがたいことに、ここで6分停車します。ホームに降りてみます。

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真ん中のタラコ色キハ40は、ドア窓にタブレット保護柵がついた撮り鉄に人気だった車両です。

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緑のラインは男鹿線のキハ40。私はこれには乗れなかったです。

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青いラインの五能線のキハ40に、後ろの工場の煙突の煙を合わせてみます。ミャンマーでクーデターが起きなければ、新潟のに続いて熱帯地で紫煙を噴き上げている予定だったんでしたっけ?

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車内に戻ると、進行方向が変わりますので皆さん座席を回転させてます。私の席の前だった人たちは、私が来て座席を回転させるのを待っていたみたいです。申し訳ない。しかしまた席を立って五能線と別れるところを見ます。すぐに真っ暗になって、男鹿線の線路や秋田総合車両センターの車両は見えませんでした。

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19:01、秋田に到着します。こういうシーンはスマホの方がきれいに撮れます。

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秋田到着。乗ってしまえば5時間10分という長い時間もあっという間でした。

このリゾートしらかみ号、魅力的すぎる車両での長距離運行に、JR九州のように特急列車にして増収を図ればいいのにと思っていましたが、1日最大3往復も運転される快速列車で、短距離でも惜しみなく途中下車出来ることで、沿線の経済にも大きな影響を与えているんだろうなぁ。

秋田駅での接続時間は9分、お腹がお酒で膨れたところで、売店ではお茶だけ購入し、東京行最終こまちで帰ります。

(乗車は2021年4月)

前の記事:五能線リゾートしらかみ4号乗車記1(青森→千畳敷)
関連タグ:観光列車JR東日本

五能線リゾートしらかみ4号乗車記1(青森→千畳敷)

4月に発売された大人の休日俱楽部パスを利用しての日帰り東北旅行、青森駅で2時間過ごした後は、五能線を乗りつぶします。五能線と言えば、日本海に沿って秋田と青森を結ぶ言わずと知れた風光明媚なローカル線で、1日最大3往復も走る快速リゾートしらかみ号が有名、そして私にとっても最後の100㎞以上の未乗車区間(東能代~五所川原)になります。本来なら途中の温泉地に宿泊し、じっくり2日かけて乗りつぶす案を何パターンも温めていたのですが、2日以上の自由時間の確保が出来ず、リゾートしらかみ4号(青森13:51→秋田19:01)で一気に乗りつぶしてしまいます。



1,青森出発~弘前・奥羽本線を快走



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本日の4号は最新の橅編成です。

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乗車する最後尾の1号車の室内です。青森出発時は4,5人しか乗っていません。本当は先頭車に乗りたかったのですが、指定券を撮るのが遅く、海側の窓際席が2席しか空いていない状態でしたので贅沢は言えません。

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天井のモニターでは観光案内が放映されています。この温泉に泊まりたかったんだよなぁ。ここはお一人様も受け入れてくれる数少ない温泉宿でもあります。

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13:51、ハイブリット車特有の音を奏でて出発します。最後尾から青森駅を見ます。次に来るのは大湊線の時か、その次はあるのだろうか。津軽線と別れたところで自席に戻ります。シートピッチが広くて快適です。エンジンの上なので騒音が大きいのですが、それがいい。

新青森に到着、ここで窓際の7,8割が埋まる程度の乗車率となります。ほとんどが私と同じような一人での旅行者、そして大人の休日倶楽部パスの販売時なので年齢層がとても高く、若い人が見たら老人ホームみたいかも。私もその仲間入りとは、なんだか悲しいなぁ。

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SL時代からの名撮影地、鶴ヶ坂~大釈迦の峠を余裕で越え、津軽平野に入ると岩木山がドーンと見えて格好いい。もう少し天気が良ければなぁ。北常盤駅では越乃Shu*Kuraと交換します。なんで新潟の車両がこんなところに?…と調べてみれば、東北ディスティネーションキャンペーンで、翌日に青森~大湊間を団体列車として走るための回送らしい。五能線の分岐する川部を一度通過し、弘前に到着します。

2,弘前~川部間でかぶりつき



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弘前で再び年齢層高めの乗客が乗り込み、窓際の席がすべて埋まります。ここからさっき通過した五能線接続駅の川部まで同じ道を戻りますので(この辺がリゾートしらかみの面白いところ)、私の乗る1号車が先頭になります。せっかくなので展望室でかぶりつきです。

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東北地方は桜が満開。朝の東北新幹線でも八戸付近が見どころでした。

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平川を渡ります。秋田新幹線開通前で、この区間を3種類4本ものブルートレインが走っていた頃、渡り切った先のカーブ外側の線路際に撮影に来たことがあります。雑誌でも紹介される有名な撮影地だった認識ですが、撮り鉄に世間の目が厳しくなった今、こんなところに立とうものなら、列車を止めてしまうかもしれないです。

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川部に到着します。

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五能線乗り場の1番線横にホキ800がいます。停車して近くで見れば、黒ペンキをベタベタに塗り重ねた車体が、静態保存された蒸気機関車のようで、長かった活躍を物語っています。どう時代が変わっても変化しないだろうと思われたホキ800も、いつの間にかJR東日本と西日本を除いて姿を消しており、JR東日本の後継車がまさかの電気式気動車になるとは思いもよりませんでした。

3,津軽弁実演とORAHOカウンター



再び進行方向を変えて五能線に入っていきます。ここで津軽弁「語りべ」実演の放送が始まります。姿は見えませんが1号車の展望ラウンジでやっているみたいです。何を言っているかさっぱり解らない津軽弁のはずですが、(年寄り向けに?)おばさんが大きな声で喋ってくれるのがありがたい。耳の聞こえが悪くなった私にとっては、若い女性車掌さんの、ぼそぼそした車内案内の方が、何を言っているのか解らなくなってしまっています。

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ここで3号車の、ORAHO(おらほ)カウンターに行ってみます。コロナの影響で行きの新幹線はやぶさの車内販売はありませんでしたが、ここは大丈夫。なんだかワクワクしちゃいます。アルコールとおつまみ類、それとスイーツが充実しています。お弁当類は予約しないとダメなんだそうです。

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アップルパイとコーヒーを買って自席で味わいます。車内で飲むコーヒーはいいなぁ。注文してからゆっくり淹れてくれるので、ポットで煮詰まった味はしません。

4,五所川原、くまげら編成と津軽鉄道



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五所川原でリゾートしらかみ3号くまげら編成と交換します。あんまり好きなデザインではないのですが、五能線唯一の液体式気動車という希少種になってしまいました。

この塗装を見て、こんなにも派手な鳥が日本の、しかも寒い地方にいたのかと、「くまげら」で画像検索をしてみれば、画面が予想外のローストビーフ丼の生々しい画像で埋め尽くされ、ドッキリさせられます。検索におけるグルメサイトの力は強すぎです。(カタカナで検索すればちゃんと鳥の方が出てきます、この塗装ほど派手ではありません。)

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五所川原といえば津軽鉄道。ここまで来て素通りしてしまうのは、やっぱり間違っていたかも。約20年前に一度乗ったし、ストーブ列車の季節でないから良しとしよう。

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今は使われていない車両たちが展望室の窓に収まると絵画みたいです。渋いなぁ津軽鉄道。

5,五所川原~鯵ヶ沢~千畳敷



五所川原からは未乗車区間になります。川部を出て30分経ちますがまだまだ内陸部で日本海側に出るのはまだ先、五能線は北海道並みにスケール感の大きいローカル線です。ここで吉幾三さんの沿線案内が始まります。プロが喋っていますので、この放送もしっかり聞き取れます。

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川部を出て約1時間、やっと日本海に出ました。もうちょっと天気が良ければなぁ。

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鰺ヶ沢に到着します。ここで4分停車します。構内踏切からきれいな編成写真が撮れました。

鯵ヶ沢を出たところで、五所川原から乗り込んでいる沿線の特産品販売がやっと4号車にやってきました。甘いものメインで、リンゴのどら焼きをお土産に購入しました。このどら焼き、私の口には入りませんでしたが、大好評でした。

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途中で交換するのは、一月前からキハ40系に変わって走り始めたGV-E400系。

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後ろ展望室から自席に戻る時に、モニターに前面展望風景を流していたことに気付きました。

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岩場が現れ五能線らしい景色になって、

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千畳敷に到着し、ここで15分停車します。

6,千畳敷を15分の停車時間で散策



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殿様が千畳の畳を敷いて酒宴をしたという岩棚を散策できます。広いなぁ。海まで行ってみよう。

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岩場をぴょんぴょん飛び越えるのが楽しい。100m全力疾走は出来ませんが、まだ私の足は大丈夫だぞ。一番に海まで来ました。やっぱり窓ガラスを通さず、生で見る景色はいいなぁ。五能線は、窓が開く非冷房車時代に乗りに来れたら良かったかもしれません。

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振り返って千畳敷駅に停まるリゾートしらかみを見ます。さぁ戻ろう。

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水が澄んでいます。魚の姿は見えませんでした。

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列車に戻ります。

(乗車は2021年4月)

前の記事:2021年、北海道への玄関口でなくなった青森駅を見る
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関連タグ:観光列車JR東日本

日南線乗車記2(海幸山幸・南郷~宮崎)

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九州鉄道旅行の締め括りは特急「海幸山幸」。

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外装の杉板張はずいぶん草臥れてきたみたい。写真で見るのとは違うぞ。

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女性客室乗務員に出迎えられて車内へ、中はひんやり冷えていて、汗がスーッと引いてゆきます。まずはトイレに入って汗まみれのポロシャツを新しいのに着替えます。もう外には出ません。

私の座席は1号車一番後ろの海側席。この車両も座席と窓の配置が合っていないところがあるようですが私の席は大丈夫、座り心地もいいです。窓と窓の間は、ここも丁寧に杉板張とするため、見せ柱のようになっているのですが、これを車内側から見ると、無塗装の亜鉛メッキの下地材が丸見えで、デザインに詰めの甘さが感じられます(建築の世界ではこういうことをすると笑われます)。しかしこれが、私が思うに実はとても役に立っているようでして、これがあるために線路際の草木が窓ガラスに直接当たるのを防ぎ、海幸山幸の窓ガラスはスッキリきれい。上の右写真、ビールが邪魔ですが、線路際の草木と戦った痕なのか、杉板は欠けてしまっています。

15:35、出発です。ビールを飲むか。揺れる車内で、ビールをビール瓶からカップに注ぐのは、「おっとっとっと」と声を上げたくなるぐらい大変なのですが、これも楽しい。

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次の通過駅、大堂津には海水浴場があります。夏は臨時停車すればいいのにと思うのですが、スタイリッシュな観光特急に、砂まみれの乗客は遠慮願いたいのでしょうか。その後は素晴らしい海の景色です。地ビールは飲み終えてしまったのですが、私の座席の後ろにはサービスカウンターがあり、客室乗務員がなにかしら作業をすると、ビール瓶同士が当たる乾いた気持ちいい音が聞こえ、「もう一本どうですか」と誘惑します。2本も飲んだら車窓なんかどうでもよくなりそうですのでガマンします。

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対岸の港に山積みされているものは木材チップか。宮崎の木材のチップなのか、それとも輸入したチップ?気になるなぁ。

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日南線の主要駅の一つ、油津に到着。数名が乗車します。

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飫肥では交換のため12分の停車。外に出られます。

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交換した列車はすぐに発車してしまいますので、交換のための長時間停車ではなく、ちょっと寄っていって下さいという停車。ホームにはお土産やさんも出ています。

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飫肥を「おび」と読むのは恥ずかしながらはじめて知りました。

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最後尾に立ってしばらく去ってゆく景色を眺めます。川岸ギリギリのところを走ったり、軽トラックがぴったり並走してくれたり、やっぱり乗るのは、前方後方の景色が楽しめるJR化後に誕生した車両の方がいいなぁ。大切なことをまだ書いていませんでしたが、この車両、元は台風による被害が復旧されることなく廃止になってしまった高千穂鉄道のトロッコ列車です。よくぞこうして復活しました。

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後方の景色を楽しみ、座席に戻ったのですが、これから長い直線区間が始まるので、ぜひ、最前部か最後尾で見てくださいとの放送案内で、もう一回最後尾へ。全くの無人のホームで、どうして海幸山幸が停車するのかわからない北郷駅を出発してしばらくすると、その直線区間はスタートします。日南線にこんな区間があったんだ。確かに長い、後半はトンネル。

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トンネルを抜けると直線区間は終わりですが、道路との境が曖昧な箇所もあったりして、面白い区間は続きます。通過する伊比井では黄色いキハ47が退避、この辺で自分の席に戻り、次の小内海も通過してしばらく進むと、減速して、音楽が流れ・・・

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日南線一の車窓、鬼の洗濯岩になります。これは凄いな。干潮の時に当たって良かった。バケツを持って磯遊びをする家族がいます。楽しいだろうなぁ、子供にとっては一生忘れない思い出になりそう(実は通い慣れた地元の人だったり・・・)。こんなに線路の近くにあるので、ここに駅を造って停車すればいいのに。やはり、スタイリッシュな観光列車に磯臭い乗客は遠慮願いたいのでしょうか。

青島に到着します。観光列車としての見所はもう終わりですが、地域の方の乗客があり、後ろのロングシートに座ります。

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青島出て4分、宮崎らしい光景、車で走ったら気持ち良さそう。

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空港線が右に見えてきましてポイントで合流します。これで鹿児島県に続いて宮崎県もすべて乗車。この列車は田吉に停車します。ここからは特急券が不要のようで、学生さんが一人乗車。

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(私の思う)宮崎といえばこの車窓、大淀川を渡り、

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17:15、定刻に宮崎に到着します。いい列車でした。名残惜しいですが、ゆっくりしている時間はなく隣のホームへ、

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787系だらけだなぁ。17:23発のにちりん15号くずれの普通列車で宮崎空港へ、南宮崎では787系のにちりんシーガイヤ24号とすれ違い。6両編成で全室グリーン車のクロ、サハシからの改造で窓配置が変なサハを組み込んだ編成。こいつは783系より早く引退しそうな気もします。

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宮崎空港に戻ってきました。一昨日のこのぐらいの時間にもこんな写真を撮ってます。

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宮崎空港ではパタパタ(正確には反転フラップ式案内表示機というらしい)がまだ現役でした。これで2018年夏の九州鉄道旅行記は終わりです。

(乗車は2018年8月)

前の記事:日南線乗車記1(志布志~南郷)
関連タグ:JR九州観光列車

指宿枕崎線乗車記2(指宿のたまて箱・指宿~鹿児島中央)

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指宿枕崎線の乗り潰しの後半、指宿から鹿児島中央までは、特急「指宿のたまて箱6号」に乗車します。言わずと知れた2011年九州新幹線全線開通時から運行されている、JR九州の観光列車の中で一番個性的かと思われるものです。

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列車は9分で折り返します。ホームの車両の前では、降りた乗客とこれから乗る乗客が一緒になって記念撮影の列を作ってます。8月の土曜日ですので、今日の「指宿のたまて箱」は1両増結の3両編成で運転。私は指定の2号車へ。15:07、車内はまだ席についていない人も沢山いる中で、なんだか慌ただしく出発します。

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私の座席は2号車の8A席。一人掛けの海側を向いたカウンター座席で、場所は運転席と反対側の車両の隅。

う~ん、それにしても座席の格差が大きい車両です。海側カウンター席はいいですが、景色の望めない山側普通座席は全然乗っても面白くない車両のようで、私の後ろの狭い山側座席の人はみんなスマホ弄っています。一方海側カウンター席をゲットできた私の隣の20代後半ぐらいの男性2人、そのグループであるドアを挟んで車両中央の同年代男女4人はテンションマックス。車内販売で買ったビールで何度も乾杯して、おつまみを「これ旨い、あれ旨い」と歩き回っては食べ、ビール瓶片手にスマホで「愉快な仲間達とリゾート列車満喫中」アピール写真の撮影に余念がありません(残念ながら彼らのSNS用写真には、バックにインスタ映えしない私が写りこんでしまっています。)。こういうのを見せつけられて、ますます面白くない山側座席の人は、窓のカーテンも下ろして、もう寝ちゃうしかない。こういう状況は、設計した有名デザイナーは知っているのでしょうか。なんだかスタイリッシュな完成イメージ図だけ書き上げて満足しているような感じにも見えます。JR九州の観光列車の中でも、この列車に限ってはデザイナーに好き放題やらせ過ぎではないかと思うところがあるのですが、乗車した人々の正直な評価はどうなんでしょう。

内装には木をふんだんに使ったということですが、所詮は張り物の建材ですので、剥がれてしまっている箇所も多く、今は痛々しいぐらいボロボロ。また、座席と窓割りが合わずに、ほとんど車窓が見れない座席もあるといいますので、この際完全にリニューアルしてもいいのでは。今度は海側の座席数を増やして、伊豆急リゾート21のようなグループ向けとし、山側はお一人様向け豪華な座席でよいのではないかと思います。

いろいろ書いてしまいましたが、以下が楽しむことが出来た海側の景色。

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平たい島はパワースポットらしい。

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スポーツで有名な高校らしい。

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今日は晴れてはいますが、対岸の大隅半島と桜島は見ることができず。

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こういう建造物の案内は無し。グーグルマップで調べてみれば、喜入の石油基地。これだってなかなか見ることが出来ない景色。石油はどこから何日かけて来るんだろう、タンク満タンで○○地区の○ヶ月分の備蓄とか、興味を持つ人は多くいそう。

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いつの間にか市街地に入って高架区間となり、私のイメージしていた指宿枕崎線とはかけ離れたガラス張の近代的な高架駅を二つも通過します。橋を渡ると(写真)鹿児島市電の谷山停留場が見えます。

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鹿児島市電の西端部は専用軌道だったとは知らなかった。市電の写真は上手に撮れず。ここは後で乗りに行きます。

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最後はぐっとヤードが広がり、鹿児島車両センターが見られます。長い間ブルートレイン富士・はやぶさ基本編成の所属地で、デビュー時の787系も配属された名門「鹿カコ」、指宿枕崎線に乗らないと全景を見ることが出来ない車両基地です。

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基地で休んでいるのは415系電車とキハ40系ばかり。かつての名門車両基地も老人ホーム化してしまったみたい。一応817系電車とキハ200系も在籍していますが、外に出ているみたいです。

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鹿児島中央に到着。この列車の運用は1日3往復ですが、折り返しの時間は毎回10分程度ですので、ほとんど走りっぱなし。客室乗務員の方にとっても重労働かと思います。お疲れ様。この列車での車内販売は、道中の中盤では飲料がペットボトルの水とお茶しかないぐらいの盛況でして、私は何も買いませんでした。

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少しの時間ホームに残っていると、貨物列車の写真が撮れました。牽引機はED76 1020。

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415系と783系きりしま。783系は朝私が乗車した編成かと思っていたのですが、車番を見ると違っています。

(乗車は2018年8月)

前の記事:指宿枕崎線乗車記1(枕崎~指宿)
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関連タグ:JR九州観光列車
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おじさん鉄道ファンの日本の鉄道の乗車記録です。2012年、ふと日本の鉄道全線に乗ってみたいと思うようになり、乗りつぶしをスタート。その時の未乗区間は7,818.4kmでしたが、12年目にしてあと1,002.5kmになりました。すべて乗りつぶすには、今の生活パターンだと、まだ7,8年ぐらいはかかりそうですが、路線や車両に愛情を込めながら、少しずつ記録に残しておこうと思います。古い記事をご覧になりたい方は下のカテゴリーの「年別目次」からどうぞ。

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