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福島交通飯坂線乗車記

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次は福島交通飯坂線です。この路線は、私の乗り潰し地図で既に赤く塗られているのですが、乗車したのは20年以上前ですし、そろそろこの元東急7000系車両も引退との事なので、スケジュールに組み込んでみました。あ、それともう一つ、JR東日本の週末パスがあれば、山形鉄道に続き福島交通もただで乗れてしまうというのも大きな理由です。やって来ましたのはピンクの帯の7000系2両編成。

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東急9000系と共通化との事でこうなった?らしいですが、素人にはやっつけ仕事としか思えないこの窓配置も、1991年6月から走っているので25年にもなります。ちなみにこの車両7206は1964年に中間電動車7123として製造されたので52歳。

14:15、それでは出発、すぐにJR側からの渡り線がありまして、ここからまた東急から中古車が入ってきます。次の曽根田は島式ホームの片側線路を撤去して棒線化された駅。ローカル線ではよくある光景ですが、市街地の中の駅なので妙に生々しい。

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まだしばらくは東北本線と並んで走ります。気持ちのいい直線ですがスピードは出せずすぐに駅。

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次の美術館図書館前という1面2線の駅ですが、分岐する線路のカーブがきつく、鉄道模型の線路みたいです。

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この駅を出ますと一旦方角を飯坂温泉側と反対方向に坂をウンウンと上がり(写真)、左カーブで東北本線をオーバークロス。この辺が線路好きには福島交通一番の見どころでしょうか。

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6つ目の駅笹谷、交換のようで向こうから電車がやって来ます。狭いホームの中にあります小さな小さな駅舎、こういうのも今では珍しいのではないでしょうか。写真に写ってませんが、踏切を左に渡るとすぐ道路で横断歩道、線路と道路に挟まれたスペースは子供にはちょっと危険。

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交換しますのは同じくピンク帯の7000系2連。

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桜水到着前に右手に車庫が広がり、非冷房の3両編成の7000系が見えます。今の季節、本当はこれに乗車して、開け放った窓からの風を久々に感じてみたかったのですが、平日の朝しか走りませんので私には無理。

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こうした小さな踏切が連続しますのは、軌道時代の名残なのかなぁ。

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この橋は、撮影で有名なところだ。

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23分の乗車で終点の飯坂温泉に到着します。2面1線のくし形?ホームにゆっくり進入して停車、ドアが開いて一番に改札を出ます。さぁ温泉に行ってみよう。昨日は沿線に温泉だらけの陸羽東線に乗っても足湯だけ、あつみ温泉で降りても温泉には浸からず、村上に宿泊しても瀬波温泉には行かず。せっかくの東北旅行、どこかに浸かっておきたいのです。

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駅はこんなにきれいになったんだ。もっとも昔はどうだったのか全く思い出せません。

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橋から温泉街を眺めます。こちらは何となく見覚えのある光景です。

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たどり着いたのは駅から一番近い共同浴場。
ずいぶん新しくなりました。2011年に改修したとの事。昔は本当に古びた木造の建物で、浴室と脱衣場が一体で、温泉に浸かりながら、自分の荷物や衣類が目視できてなんか安心感のあるものだった記憶ですが、今は当然脱衣場と浴室が別室の普通の入浴施設になっています。お金を払って中に入ると、昼の3時前というのにけっこう混んでいます。体をさっと洗い流すも、とにかくこの暑さだったので、正直お湯に浸かりたい気分ではありません。熱い湯とぬるい湯があり、ぬるい方に入って5秒、もうきつい。飯坂温泉の電車の発着時間は、この時間帯は25分間隔で到着して2分で折り返し出発します。なので滞在時間は27分、52分、77分のパターンがあり、一般的だろう52分のコースを考えていたのですが、今から急いで着替えて駅に向かえば27分コースに間に合うかもしれないぞ。出る決断をします。温泉から飛び出し急いでタオルで体を拭いて服を着て、濡れたタオルは頭に巻いて走って駅へ向かいます。

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ホームに降りればちょうど次の電車が入線。25分で温泉に行ってきたことになります。

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無事に予定より1本早い電車に乗れました。冷房の効いた車内が最高に気持ちいい。往きの道中では、非冷房の電車に乗りたかったなんて書いたばかりですが訂正します。どうせ元は地下鉄直通車両、下段窓はほんの少ししか開かず、爽やかな風なんてたいして入ってこないのだ。そういえば昔、非冷房時代の東横線でさんざん乗ったのです。

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戻ります。これは気に入ったスナップ写真。

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車庫のある桜水駅で途中下車します。
福島側を望みます。左が平日朝のみ走ります非冷房3両編成、中央が前面窓に「休車」の貼り紙のある非冷房2両編成、右は乗車してましたピンク帯冷房車2両編成。

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飯坂温泉側車庫にも2編成、青帯が非冷房3両編成、ピンク帯が冷房2両編成です。

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のんびりしていられません。一つ福島側の笹谷駅で交換した上り列車を撮影するのに、小走りで改札を出て踏切を渡り道路の反対側へ、何とか間に合いました。

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お見送り写真。山々がきれいで望遠レンズがあれば良かったかな。

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留置車両に近づいてみます。車が途切れるタイミングを見計らって道路を挟んで撮影します。

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デハ7210側面とデハ7109台車。この輝きは古さを感じさせません。まだまだボディーは現役で行けそう。

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桜水名物の旧型車サハの倉庫。これも今度はペンキの塗り替えが不要な7000系の車体に変わるのでしょうか。駅に戻ります。

駅前の閉まった商店の前の自動販売機で清涼飲料を買います。飯坂温泉を出てから初めて水分を口にするのですが、イッキ飲み出来ないぐらいキンキンに冷えています。今の私にはありがたいことなんですが、これが夏の福島の自販機の標準なのでしょうか。

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25分後の次の電車に乗車し、笹谷駅で交換し、

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福島到着。隣の電車に乗り換えます。

(乗車は2016年7月)

前の記事:山形鉄道フラワー長井線乗車記
次の記事:阿武隈急行阿武隈線乗車記
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プロフィール

QJ7000

Author:QJ7000
おじさん鉄道ファンの日本の鉄道の乗車記録です。2012年、ふと日本の鉄道全線に乗ってみたいと思うようになり、乗りつぶしをスタート。その時の未乗区間は7,818.4kmでしたが、12年目にしてあと1,002.5kmになりました。すべて乗りつぶすには、今の生活パターンだと、まだ7,8年ぐらいはかかりそうですが、路線や車両に愛情を込めながら、少しずつ記録に残しておこうと思います。古い記事をご覧になりたい方は下のカテゴリーの「年別目次」からどうぞ。

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