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井原鉄道乗車記

岡山で午前中に終わる用がありまして、井原鉄道とJR吉備線を乗りつぶします。

2019年10月末のこの日はどんな日だったのか、自分の記憶のために書いておくと、前日に新幹線で岡山入りしたのですが、2週間前に関東を直撃した台風19号の豪雨で、多摩川の河川敷は酷い状態で、大木が根こそぎ倒れてました。そしてこの日は千葉県豪雨の日であります。

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まずは新幹線さくらに一駅乗って福山に来まして(とても高くついた・・・)、13:35発の福塩線万能倉行に乗車します。7年前の福塩線乗りつぶしでは、転換クロスシートの115系に当たってしまったのですが、今回はこの路線の主であるロングシートの105系に乗車できます。

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お城バックでも撮っておこう。そろそろ引退なんだろうなぁ。

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隣のホームには井原鉄道直通のキハも停まっていまして、14:18発早雲の里荏原行になります。こちらは転換クロスシートの特別車です。

福塩線は3駅の乗車でしたが、備後本庄から横尾までが、駅間距離が長くカーブも多く、雰囲気がいい感じです。クモハもいい音を聞かせてくれます。

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13:47に神辺着、13:51発の総社行き乗り換えます。切符は食堂にあるような券売機で購入します。

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乗車したらすぐに出発、最初だけ前でかぶりつきます。この渡り線は、さっき福山で見たキハが通るところ。

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勢いよく加速し、高架になって福塩線と別れます。クロスシートは埋まってまして、トイレ後ろの狭いロングシートに座ります。走るのは以外にも住宅地が続きます。

二つ目の御領で交換、ここで後ろ方のボックスシートが空いたので移ります。座った座席真下のエンジンがドコドコと凄い音を立てて加速します。この車両、正式にはIRT355形というもので、私は前面の顔からJR西日本のキハ120と同じ車両のボックスシートが多い仕様だと思っていたのですが、ちょっと違うぞ。よく見ればドアはヒラヒラの折戸でなく、ちゃんとした引戸、車体長も長いような、とにかくパワフルなキハ120です。車内も窓ガラスもきれいに清掃され、特急車両に乗っているみたいです。

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住宅街をずっと走って14:06、この鉄道の中心駅だろう井原に到着し、乗客が半分入れ替わります。恥ずかしながら「イハラ」ではなく「イバラ」と読むことを、ここで初めて知ります。すでにここは岡山県で、広島岡山の県境や分水嶺は住宅地の中で越えてしまったようであります。

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小田川を渡ります。昨年(平成30年)西日本豪雨で氾濫した川です。

次の早雲の里荏原を出ると左手に車両基地があり、見た目は地味な車両ですが、走りは激しいIRT355形がいっぱいいます。

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三谷で交換。ここから坂を上がって行きます。長いトンネルに入ると、耳が激しくツンとします。トンネル内で勾配が終わったようでエンジン音が止まり、トンネルを抜けると見晴らしがとても良くて爽快です。分水嶺を越えたみたいな雰囲気ですが、右手に流れる川は、さっきまでと同じ小田川。不思議なトンネルです。

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備中呉妹を出てから見える小田川。この辺から窓が取り払われ中が空っぽの家が何軒かあり、昨年平成30年西日本豪雨の被害の跡が今も残っているのが見えます。一方で新築している家、新築なのか改修なのか足場をかけている家も多く見られます。二度とこの場所で氾濫が起きないように願いたいです。

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吉備真備駅です。西日本豪雨の時、茶色い海の中にポツンと浮かんでいるみたいに見えた駅です。ちなみにここは、吉備国の真備町の中心で「きびまび」と読むのではなく、奈良時代の遣唐使であった人物、吉備真備の読み方で「きびのまきび」駅。

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これは最近の被害なのか河川敷の野球場のひっくり返ったフェンスを見て高梁川を渡ります。

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高梁川を渡ればすぐに伯備線の下り線の上を跨ぎます。なんだか鉄道模型のレイアウトみたいな風景です。

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続いてトンネルに入る伯備線の上り線が見え、清音駅に到着。降りる高校生がいっぱいで写真は撮りそこね

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後ろから見るJR伯備線と井原鉄道との重複区間です。ここは乗りつぶしをする人にとって、ルールをどうするか判断が難しい区間です。私は伯備線で乗車したことにし、井原鉄道のこの区間は、未乗車区間には計上していなかったのですが、これでスッキリします。

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14:45、終点総社に到着。運転手さんに切符を渡して下車します。JR駅とは改札が分離された島式ホームで、その先は2本の線路とも車止めがあり、同じ非電化のJR吉備線と直通運転が始まるような雰囲気はありません。

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伯備線ホームに降りまして、横からIRT355形を見ます。キハ120の全長が16.3mなのに対し、こちらは18m。

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下り伯備線は、前パン平面顔の115系が来たぞ。

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跨線橋を渡っていると、上りは湘南色115系で来ました。

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これって珍しいやつだっけ?と、反対ホームにまた降りて写真を撮っていたら、予定していた14:54発の吉備線に乗り遅れます。

(乗車は2019年10月)

次の記事:吉備線乗車記
関連タグ:旧建設線の第三セクター路線
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愛知環状鉄道乗車記

長く期間が開いてしまいましたが、昨年末に愛知環状鉄道の愛知環状鉄道線に乗車した時の記録になります。

この路線の始まりは、将来は中京圏における武蔵野線のような環状バイパス線となるべく計画された、東海道本線の支線の国鉄岡多線でして、結果、武蔵野線のように貨物列車は走らず、社名の環状にもなりませんでしたが、第三セクター化して東海道本線と中央西線を繋げるに至った45.3kmの路線です。

ちなみに岡多線と言って私の思いつくのは、1976年開業当時の旧型国電70系、ク5000の自動車輸送列車、EF58 60と61のプッシュプルお召し列車でしょうか。でもすべて写真でしか見たことがありません。この路線のその後をおさらいしてみますと、歴史がトントンと動くのは開業間もない1980年代で、1984年に自動車輸送列車が廃止、1985年に第三セクター化が決定、1986年に国鉄解体JR化、1988年に愛知環状鉄道に転換と新豊田から高蔵寺まで延伸、となります。

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高蔵寺駅1番線から乗車するのは14:55発の岡崎行き。ガラガラの4両編成で、先頭車の進行方向右側クロスシートに座ります。

それでは定刻に出発、この電車は高蔵寺始発ですので、3面5線の一番南側かつ中央本線名古屋方面乗場対面の1番線から出発し、右にカーブして中央本線と別れるだけですが、左手には中央本線上下線をダイナミックにオーバークロスする渡り線が見えます。せっかくの設備も、現在は名古屋発の愛知環状鉄道直通列車が、夕方に4本しか走らないのが残念です。

中央本線が見えなくなると、景色はいきなり渓谷になり、思ってた以上に山間部を走ります。武蔵野線が中央線と交差するところを西国分寺とせず、高尾に持って来た感じです。長いトンネルに入り、抜けたら町で中水野に到着。

次の区間もほとんどトンネルで二つ目の瀬戸市に到着、ここまでが現在は一部が東海交通事業の城北線となった国鉄瀬戸線として開業する予定だった区間で、ここからが岡崎と多治見を結ぶ岡多線となる予定だった区間。瀬戸市と多治見の間は、開業出来なかった形になります。

ここからは、複線の路盤の右側だけ線路がある単線区間になります。次の山口で交換する電車は2両編成で、その前にすれ違ったのと、私の乗車しているのは4両ですので、統一されていません。この後、ロングシートの2両編成ともすれ違います。ラッシュ時には混雑して外れ電車となりそうなのがたくさん走ってます。

またトンネルで、抜けると雑木林の中にあるような八草駅に到着。接続するリニモの姿は見えません。

貝津付近では右手の雑木林の向うに高層マンションが見えます。地図を見れば1.5km程の距離を開けて、名鉄豊田線の線路があるようです。

愛環梅坪の手前で名鉄豊田線の高架の下をくぐります。1979年に開業した路線ですので、これも武蔵野線みたいな雰囲気です。ここから1駅は左側200mの位置に名鉄三河線が並行してある区間で、新豊田に到着。名鉄豊田市駅とはペデストリアンデッキで繋がっています。

ここ新豊田駅からが国鉄岡多線として開業した部分で、早速その名残を見つけることが出来ます。隣の下りホームがとても長い(Wikipediaによると10両分)。そして愛知環状鉄道の電車が使用する(おそらく)4両分だけホームが嵩上げされ、それ以外は立入禁止で草が生えてます。

ここからは複線になります。城北線のように、ここも開業時から複線なのかと思いましたが、2008年までは単線だったのでした。

新上挙母を出てまた名鉄と立体交差、今度は大正時代から歴史のある三河線ですので、名鉄が下になります。田んぼの中の単線路線で、架線柱はコンクリート製ながら立つピッチが細かく、見るからにローカル線です。

三河豊田からまた単線になり、末野原で運転席後ろ仕切りのカーテンを開けましたので、もうトンネルは無いようです。

車内は新豊田付近が混んでたのですが、また空いてガラガラになってきました。三河上郷から一駅また複線になって車両基地のある北野桝塚に到着。

基地で休む愛知環状鉄道の電車は、青いラインのと緑のラッピングの2種類のカラーがあるのですが、どう違うのでしょう。

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ここも長いホームが残り、現在使用されず、嵩上げもしていない端部は草が生えてます。

矢作川を渡ると沿線は住宅と工場がびっしり。大門を過ぎ、北岡崎の手前では高架の路盤の貨物線の跡が右手に見えます。ここをク5000の自動車輸送列車がトヨタの新車を載せて走ったのか。岡多線の栄光の歴史の跡がここにあり...とこの時は思ってたのですが、これはユニチカの専用線。トヨタの新車は、北野桝塚の現在の車両基地の奥に専用線が伸びていて、そこから発着していたみたいです。車内はだんだん混んできます。

中岡崎を出たところで、4回目になる名鉄との立体交差にして、やっと電車の姿が見れました。鮮やかな赤いのではなく、銀色のだったのが、なんだかしっくり来ません。

終点の岡崎手前では、東海道本線下り線をくぐって愛知環状線につながる渡り線がありますが、線路が錆び付いてます。2004年まで愛知環状鉄道線はここを通って、東海道本線上下線間に入っていたようです。当初の計画だった、ここを貨物列車がバイパス線として走るような事は、戦争でも起きない限りは無さそうです。

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16:03、終点の岡崎に到着です。乗車した列車は、違うカラーのユニットを繋げた4両編成でした。豊橋に出て、きしめんを食べて、こだまで東京に戻ります。

関連タグ:旧建設線の第三セクター路線旧国鉄の第三セクター路線

(乗車は2018年12月)

東海交通事業城北線乗車記

用があって名古屋に来ました。午後にちょっと時間がつくれましたので、2本の面白い小路線を乗り潰ししてきました。まずは東海交通事業城北線。枇杷島14:46発の勝川行きに乗車します。

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来たのはキハ11 305でJR東海の所属車両。枇杷島駅の城北線ホームは東海道本線の貨物線上に設置されたとのことですが、この列車が到着する寸前に、下り貨物列車が旅客線を通過します。

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これがその偶然撮れた貨物列車で、EF64+赤ホキ。いいものが見れました。青梅線から姿を消して何年になるんでしょう。撮り鉄もしようと欲を出して、貨物時刻表で下調べをしていたら、貨物線側に構えていて撮り損なっていたはず。この辺の線路はどうなっているのかよくわかりません。

さて、城北線の乗客は私含めて4名。かぶりつきは止めてボックスシートに座ります。それでは出発。すぐに分岐して複線になって東海道本線をオーバークロス。そして高度を上げて、架線柱の無いスッキリして見通しのよい非電化の高架複線路線を進みます。これは楽しい。こんな路線があったんだ。これはここでしか見られない独特の車窓ではないでしょうか。ちなみにこの路線が複線だと知ったのは、乗車する数日前でして、それまでは京成千原線のように片側だけ線路が敷かれてるものと思ってました。

1駅目の尾張星の宮で、私以外の乗客全員3名が下車。これがこの路線の昼時の現実のようです。

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尾張星の宮を出てからの車窓が凄かった。上下線がダイナミックに別れ、高低差もこんなに。これこそ中京地区の武蔵野線になれなかった瀬戸線の夢の跡、ここで稲沢方面からの線路が合流し、デルタ線が形成される予定だったところです。2本の単行軽快ディーゼルカーが行来するだけなのに、贅沢な路線です。しかも昼間の時間帯は1本しか走らないので、すれ違いは無い。

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ここで名鉄犬山線をオーバークロスしますが電車は見られず。小田井に到着し、3名の乗客あり。この路線の中間駅のホームは、ちょっとした展望台のような高い位置にあるので、上ってくるのは大変だろうな。この駅にはエレベーターがあるようでしたが、無い駅もある。

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ちょっと最後尾からの景色を見てみます。架線柱のない複線区間はスッキリして気持ちいい。もしも中央西線の山間部が今も非電化で、特急しなのがキハ85系で運転されていたら、バイパス線として成り立つこの線路を、最高速度で駆け抜けていたかもしれません。その後は進行方向左側(この写真では右側)に高速道路がピタッと並びます。

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名鉄小牧線をオーバークロス、ここでも電車は見られず。

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もうすぐ終点の勝川、運転席後ろに立ちます。本線上にポツンと留置されるみたいな、もう1両の車両が見え、最後は単線となって駅ホームに着きます。

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16分の乗車、15:02に勝川に到着します。開業して28年になりますが、今だ中央西線勝川駅とは500mも離れている仮設駅。そしてすぐ脇を走る中央西線は、長い211系10両編成という格差です。ホームで待っていた枇杷島方面への乗客がいつまでたっても乗車出来ないので、?と思ってたところ、中央線勝川駅方の奥へと引っ込んでしまい・・・

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本線上にいたキハ11 302が入線して車両交換です。一旦引っ込んだキハ11 305は、2時間以上休憩して勝川17:18発の列車から再活動するようで、ここから2本体制となり、複線上でのすれ違いが実現するようになります。出てきたキハ11 302は、東海交通事業所属車。ステンレスボディーに窓回りがオレンジというカラーは、日本では今までありそうであまり無かったカラーではないでしょうか。

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ホーム末端から、中央本線勝川駅へと通じる連絡通路を進みます。車両検査施設があって、これも仮設らしい。

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城北線の高架がプッツリ切れるところです。中央西線も高架になってしまったので、将来立体交差とするなら大工事が必要になります。

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ブラブラ寄り道しながら辿り着いたので何分かかったかはわかりませんが、到着した中央西線の勝川駅は、城北線が乗り入れるスペースはしっかり確保されています。そのうちにビックリするような変化が見られるかもしれません。

(乗車は2018年5月)

次の記事:名鉄築港線乗車記
関連タグ:旧建設線の第三セクター路線

阿佐海岸鉄道阿佐東線乗車記

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奈半利からバスに2時間弱乗って阿佐海岸鉄道阿佐東線の甲浦駅に到着。この路線といえば鉄道好きの方には周知のとおり、2区間3駅で全長8.5kmと小規模の、日本鉄道建設公団の建設線で工事が中断していたのを第三セクター方式で開業させたもの。さて、建設公団の路線というのは全国にいくつかあって、開業できて本当に良かったと思えるのと、今となってみればどうして開業させてしまったのだろうと思えるのがあるのですが、残念ながらこの路線は後者に属するのではないかと、私は思うところ。

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時間がありますのでしばらく駅付近を散策します。周りには何もありませんので工事が大体完了していたところを終着駅にしたみたいですが、地図を見れば甲浦中心部は数百メートルの距離にあります。

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ブッツリ終わる高架橋。
・・・だったのですが、2017年2月に朗報。阿佐海岸鉄道は2020年までにDMVを導入し、室戸市まで直通運転をするとのこと。道路を走るんだったら初めから普通のバスでよくないか、路線を維持するのもお金がかかって大変なはず・・・とも思いますが、鉄道ファン、バスファン、乗り物好きが面白がって沢山来るのは間違いありません。鉄道存続だけでなく、この地区全体が賑わうことを期待しようではありませんか。

先ずは駅舎に入って切符を購入。窓口の運賃表には徳島までの運賃が掲示されながら、自社線内の海部までしか販売していません。自由席特急券も含めた徳島までの切符を買って、微々たる金額ですが収入の足しにできるかと思っていたので残念です。

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階段を上がってホームへ、線路が見えてきました。

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左がホームから見た車止めと室戸方面。その先に工事途中のトンネルがあるのかは木が繁っていてわからず。右は徳島方面でホーム待合室脇には灰皿があります。私以外は誰もいませんし、開放的な素晴らしいシチュエーションの喫煙所に最高の一服が出来そうですが、残念ながら今回の旅行中は禁煙と決めてしまったので煙草を持っていません。

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灰皿を視界の中に入れないようにとホーム徳島側先端に来ますと、トンネルの中にライトが光っているのが見えます。もう下り列車の到着時間か?しかしいくら待って列車は出てきません。中で止まっているのではないか。そうではなくて、とても長いトンネルのようです。

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あっ出てきた出てきた。出る時にポン!と音がしてもよさそうなぐらい、元気よく飛び出してきました。

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この車両は廃止となった高千穂鉄道から譲り受けたASA-301。5分の停車で11:11に出発します。

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乗客は私と小学生低学年の男の子とお母さんの3名。それでは出発。男の子は正面貫通扉窓でかぶりつき。いつかは失われるんだろうこの光景は、この男の子にとって大人になった時に、どんな風に記憶に残るんだろう。

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早速長いトンネルに入り、車内のイルミネーションが点灯。

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トンネルをやっと抜けたら、左手に車両基地が見えます。この鉄道の所有するもう1両のオリジナルの方の車両は中にいるようで見られず。

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宍喰駅に到着します。ホームに乗客の姿はなし。降りる人もなし。

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上2枚は最後尾から宍喰駅を見送る写真。かつては交換可能な駅だったみたいです。

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最初の1区間は長い1本のトンネルだけでしたが、次で最後の1区間は短いトンネルがひたすら連続。

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海岸が見えます。海岸鉄道という名前にしては、トンネルとトンネルの間の1回か2回のほんの僅かな時間しか、こういう風景は見られません。

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到着間際は穏やかな入り江の風景。

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最後のトンネルの途中で減速しますと、終点の海部駅が見えてきました。なんだ?人がいっぱいいるぞ。

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うわっ!海部駅のホームは凄い人、みんなこっちにカメラを向けています。またどこかの小中学生鉄道研究会風の団体様です。11分の乗車で、11:22に到着です。

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牟岐発の普通列車からみなさん乗り換えて、

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鉄道研究会の貸し切り列車となって出発します。ここ海部でも4分で折り返しましたので、ずいぶん忙しく走りまくってるような印象です。

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高架駅の階段を降ります。次の牟岐行き列車は12:33発で待ち時間は1時間以上。ゆっくりお昼を食べるのにちょうどいい時間です。確か宮脇俊三さんの旅行記では駅近くの寿司屋に入り、採れたてのワカメが美味しくてそればっかり注文し、店主に申し訳ないみたいなことが書いてあった記憶ですが、これかもしれないと思う店はシャッターが閉まっていてお休み。幹線道路沿いには昔ながらの食堂があるのですが、これもカーテンが閉まっていて営業してるのかしていないのかよく判らない状態。と、中から人が出てきたので聞いてみますと、海部の飲食店はどこも火曜日は定休日なんだそうで、高知で食料を確保しておくべきだったと後悔。しかし幹線道路を徳島側に少し歩けばスーパーマーケットがあり、お弁当を売ってるよと親切に教えてもらいます。

行ってみればスーパーマーケットというより何でも揃うショッピングセンター。惣菜売り場にはお弁当が何種類もあります。ちょっと魚売場を覗いてみると、こいつは凄いぞ!カツオの刺身パックが昨日高知の観光客向け食堂で食べたのより多い量で400円以下だ。他にも真鯛、イサギ、ビンナガもある。おそらくイサギは東京で言うイサキの事で、ビンナガはビンチョウマグロの事でしょう。そしてもっとびっくりなのは4種類グラム単価がすべて同じ事。捕る労力が同じなのでこうなってるのでしょうが、生き物はすべて平等みたいなメッセージも感じます。東京では高い値段だったと思う真鯛とイサギどっちにしようか迷った上でイサギにして、握り寿司5貫のパックと購入。レジを通れば白いプラスチック製のテーブルと椅子が並んだイートインコーナーがあり、何人かここでお弁当を広げて食べています。私もお茶も買ってここで食べてよう。そしてイサギも寿司も美味しいぞ、こういうのが一人ぶらぶら旅行している醍醐味だなぁ。1000円以下で贅沢な食事ができ、ニコニコ顔で駅に戻ります。

(乗車は2016年8月)

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関連タグ:阿佐海岸鉄道旧建設線の第三セクター路線

土佐くろしお鉄道阿佐線乗車記

四国の鉄道乗り潰し旅行4日目の最終日は、高知から室戸岬を回って徳島へ抜けます。私の旅行プランにぴったりの「徳島・室戸・高知きっぷ(片道タイプ)」4,980円というのがあったのですが、予習不足でその存在を知らず、自動券売機で奈半利までのピラピラの切符1330円を購入して、高架化されてからは初めての高知駅構内へ入ります。

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ホームに上がって出迎えてくれたのは、今回の旅行で乗車できなかったキハ32の2連で21と19の伊野行。次に来る時は走っているでしょうか。四国は完乗してしまうので当分来ることはないので、乗るのは難しそうであります。

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私の乗車します高知7:03発の土佐山田行きがはるばる須崎から来ました。ここで1両から2両に連結作業。ドーム状の屋根からヨーロッパの駅みたいな雰囲気。この写真から後からトイレを付けたみたいです。

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この1000形というディーゼルカーにも初めて乗ります。千鳥配置のボックスシートに座って二段窓から駅を通過するのを眺めていると急行に乗車しているみたい(この列車は普通列車ながら数駅通過するのです)。2駅過ぎたところで高知の車両基地をすり抜け、土佐大津では土佐くろしお鉄道の車両と交換。7:16、後免に到着します。

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ここからが乗り潰しの区間です。2分の接続で7:18に出発する土佐くろしお鉄道阿佐線の奈半利行き。通勤通学客が一杯で、席はすべて埋まり座れず。旅行で乗る列車は空いていた方がいいのですが、ローカル線では複雑な気持ちになるもの。今回は素直に「無事に開通出来て良かったね」と思えます。

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座れないのをいいことに、一番前のドア横でかぶりつき、出発するとすぐに高架を駆け上がります。この運転席の、次の停車駅や制限速度を音声で知らせるシステムも、女性のアニメ声?が選択されていました。

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後免町では昨日乗りましたとさでんを見下ろします。ここから安芸までは土佐電気鉄道安芸線が昔あった区間で、この600形も走っていました。

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とは言っても、土佐電気鉄道安芸線の廃止が1974年で、土佐くろしお鉄道阿佐線は2002年開業の新しい路線なので、その遺構みたいなものは、素人には全く見つけられません。のいちで対向列車と交換。ここで少し空きまして進行方向右側の座席に座ります。

のいちから二つ目のあかおかでも交換。たくさんすれ違います、そして上りも下りも乗客が多い。本当に開通出来て良かったです。あかおかからは海沿いを走ります。ちょっと高いところから望む海側の景色は素晴らしい。それにしてもこの赤い転換シート、なんて背ずり高いんだ。欧米サイズの座席を間違えてオーダーしてしまったみたい。前方は赤い壁で全く見えません。そして左側山側は、朝の日差しを遮るために、すべてのカーテンがぴったりと閉められて全く見えず、存在しないみたいな感じです。このまま終点まで、個室寝台に乗ったみたいな限定された視界になりました。

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この路線では各駅に、駅名を名字としたやなせたかしさんのキャラクターが設定されています。ここ香我美駅は、香我美みかんちゃん。何でみかんなのかよくわかりませんが、どの駅にも停車するとトンボが一杯飛んでいるのが見えます。また津波から避難するための高台が所々に設けられています。

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夜須の駅前にはレジャー施設みたいのがあります。なんだろう。後で調べると、ただの道の駅でした。夜須を出たらトンネルです。ひたすら平坦な海岸線を走るのかと思ったら違うんだ。土佐電気鉄道の安芸線もトンネルでこの間を走り抜けていたようです。面白い路線だったんだろうなぁ。

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トンネル出たら海岸線、さっきより高いところ走り、波打ち際も見えるようになりました。今日は天気もいいので、この路線名物のオープンデッキ付車両だったら最高だっただろうなぁ。

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和食駅で交換。和食と書いて「わじき」と読みます。ここのキャラクターは和食かっぱ君。どうして「わしょく」と読むことにして、ご飯君とかみそ汁君とかにしなかったんだろう。この鉄道にはシャレがわかる人がいないのか。食べ物のキャラクターは、やなせたかしさんの一番の得意分野ではないか・・・、そうか!代表作と被ってしまうので、やりたくても出来なかったのか・・・、と勝手に解釈。

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約20分強、車窓は右側海側限定だったので、海と砂浜と松林しか見てなかったのですが、球場前付近でようやく町並みが広がり、道路が渋滞しているのを目にします。しばらくぶりに見る人の住む気配に、北海道のローカル線の過疎地でも走り抜けたみたいな感覚です。この駅では降りる人も多い。次がこの路線の代表駅の安芸、左側には車両基地が広がっているはずなのですが、これも閉ざされたカーテンで全く見えず。

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再び海岸線。海沿いを走る路線はたくさんありますが、たいていは線路と海の間に道路があるもの。こんなにスッキリきれいに海を望める路線は他にあったっけ。そうだ!思い出した、乗ったのは25年以上も前ですが日高本線が凄かったのだ。この路線は海岸線ギリギリだった故に、一部区間はその歴史を終えようとしています。

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1時間4分の乗車、8:22に終点の奈半利に到着します。1面1線のシンプルな終着駅です。

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乗車しました9640(クロシオ)形の9号。

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これが欧米サイズのを間違えてオーダーしたかのような背ずりの高すぎるシート。

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駅からの景色も景色もなかなかよい。1階には物産店があり地元の野菜なんかも販売していており、宿毛駅みたいな使われ方をしています。

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室戸方面へ向かうバスまで時間があるので、海まで行ってみます。

(乗客は2016年8月)

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関連タグ:JR四国土佐くろしお鉄道旧建設線の第三セクター路線
プロフィール

QJ7000

Author:QJ7000
おじさん鉄道ファンの日本の鉄道の乗車記録です。2012年、ふと日本の鉄道全線に乗ってみたいと思うようになり、乗りつぶしをスタート。その時の未乗区間は7,818.4kmでしたが、12年目にしてあと1,078.2kmになりました。すべて乗りつぶすには、今の生活パターンだと、まだ7,8年ぐらいはかかりそうですが、路線や車両に愛情を込めながら、少しずつ記録に残しておこうと思います。古い記事をご覧になりたい方は下のカテゴリーの「年別目次」からどうぞ。

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