fc2ブログ

明知鉄道乗車記

岐阜県の旧国鉄第三セクター鉄道3兄弟の乗りつぶしの最後は明知鉄道です。

乗車するのは、恵那12:25→明智13:19の急行列車で、時刻表上では食堂車も連結している列車です。

L8211844_omd.jpg
早めに入場してホーム先端で待ちます。急行来た!あれっ?今日は1両?食堂車は?

今回の旅行のプランを練っている時は、一人ぼっちながら食堂車の乗車を考えていたのですが、県民割のおかげで泊まりたい駅のホテルが取れず、スケジュールを迷っているうちに、食堂車申込期限の10日前を過ぎてしまっていたのでした。どうやら今日は催行人数に満たなかったようです。

L8211850_omd.jpg
急行列車なので「大正ロマン」のヘッドマーク付き。乗客はどんどん増え、8割の座席が埋まるぐらいの混雑になります。地元の人はおらず、みんな(おそらく)旅行者で、カメラを首からぶら下げています。

L8214741_rx.jpg
それでは出発、昨日の樽見鉄道に続き、明知鉄道にも同好の士が多く、運転室周りは人がいっぱい。出発してしばらくは後方の風景を見ます。

L8214742_rx.jpg
しばし中央本線と並走、木曽川の支流の阿木川を渡ります。

L8214743_rx.jpg
そして中央本線と別れるのですが、この明知鉄道と中央本線の線路が繋がっていないというのは、線路はどこまでも続いていると信じていた昭和のおっさんにとって、ショッキングな光景です。国鉄から明知鉄道になって37年、直通列車が走ることは無いだろうし、新車搬入だって10年に何回あるかという頻度だし、仕方ありません。

中央本線と別れると、すぐ登坂に入り、軽快なレールバスも極端にスピードが落ちます。坂を登れば、右に恵那の街を見下ろすように走ります。恵那のランドマークのような、煙突から煙を出している工場は、製紙工場のようです。東野駅をゆっくり通過し、しばらくして山の中に入って行きます。

連続カーブになかなか終わらない登り坂、駅間距離も長く、ここが明知線のクライマックスか。やっと一つの峠を越えたみたいで、その後飯沼を通過し、トンネルに入ってエンジン切ります。

古い民家が点在する里山をゆったり走るのですが、突然キンキラキンの駅が現われます。極楽駅、そんな名前の駅あったのか。みなさん車中から写真を撮っています。このブログを書くにあたって知るのですが、2008年に出来た駅らしい。

L8214745_rx.jpg
次の岩村は上り列車と交換しますので、最後尾の窓に行ってみれば、いい感じのカーブです。

L8214749_rx.jpg
そして岩村。交換するのは新しい顔の車両だ。腕木信号機が保存されているとのことですが、見落としてしまいました。ここからまた上り坂をうんうんと登ります。

次が花白温泉、駅前に日帰り温泉施設があります。しっかりした食事も取れそうで、寒い季節ならこういう駅で途中下車するのいいな。

次の山岡、古いレールバスが保存されています。ここにも寒天館という観光施設があります。明知鉄道には、途中下車が楽しそうな駅がたくさんあります。そしてまた坂を登って山の中に入って行きます。

左手に明智の街が開けてきて、そろそろ終点に着きます。これは帰ってから地図を見直して知るのですが、この明知鉄道、岩村までが木曽川の流域、花白温泉と山岡は庄内川の流域、野志と明智は矢作川の流域となります。単純に木曽川の支流を遡って行くのだと思っていましたが、2つの分水嶺を越える、‰会に加入していてもおかしくないくらいの山岳鉄道だったのでした。

L8211854_omd.jpg
終点明智に到着、目の前に古いレールバスがいるぞ。アケチ1形のアケチ6で、帰って調べてみれば、2017年と割と最近まで予備者として在籍していたとのこと。

L8211855_omd.jpg
駅の奥の方に車両基地があって新旧車両が並んでいます。駅員さんが改札口で待っているので、ホームに長居は出来ず、外に出ます。

駅舎内は何かの受付が始まり、似たような服でリュックの個人旅行者が集まってます(私も同類なので声をかけられました)。彼らは気動車の運転体験に参加する人達でして、それで今日の急行列車には運転席横に、多くの人が集まっていたのか。運転手さんも、動作一つ一つをよく見られて、さぞ緊張したかと思います。

外に出て食事します。何も下調べしないで来てしまいましたが、駅前には日本大正村という観光施設があって、その駐車場の横の食堂に入ります。ランチの営業が終わる寸前でしたが大丈夫とのことで、早く出来る冷やし中華を注文。食堂では、いろいろな自家製の漬物をおまけで出してくれまして、それも美味しかったです。

* * *

お腹を満たして明智駅のホームに入ります。今日は名鉄広見線と明知鉄道明知線の、2つの明智駅を見ました。岐阜県の割と近い場所に同名駅が2つあるのは、旅行者にとってはちょっと紛らわしい。

L8211862_omd.jpg
レールバス・アケチ6、しっかり写真を撮っておきます。
第三セクター鉄道の発祥時に数多く生まれた車両ですが、耐用年数の低さから、あっという間に姿を消してしまいました。本当に線路の上を走るバスのようで、私はあんまり好きになれず、乗車経験がほとんどありません。

L8211864_omd.jpg
中線に停まるアケチ12、これも引退した車両とのこと。

L8211865_omd.jpg
戻りの列車は、明智13:59→恵那14:49の普通列車、入線したのは往路と同じアケチ13でした。急行ではありませんので、ヘッドマークは外されています。

L8211869_omd.jpg
奥では運転体験のアケチ10が行ったり来たりしてます。

L8211871_omd.jpg
並んだ。私も運転してみたいな。

L8211874_omd.jpg
恵那に戻ってきました。気持ちいい揺れに、帰りはほとんど寝てしまいました。7分後の中央本線普通で中津川に移動します。

(乗車は2022年8月)

前の記事:名鉄広見線末端部(新可児~御嵩)乗車記
次の記事:383系特急しなの パノラマグリーン車乗車記
関連タグ:旧国鉄の第三セクター路線明知鉄道
スポンサーサイト



長良川鉄道乗車記2(美濃市~北濃)

長良川鉄道の乗りつぶし、美濃市から先の後半です。
前半はこちら

L8201620_omdb.jpg
まずは美濃市駅北濃側ホーム先端で、上り列車が森の中から出てくるところを撮影。

L8201628_omdb.jpg
北濃発で、景色の良いところを徐行する「ゆらーり眺めて清流列車2号」なので、旅行者と鉄道ファンが多く乗車しています。

L8201630_omdb.jpg
これは話題のヤマト運輸の宅急便混載車だぞ。この車両は「ナガラ300形305号」ですが、これだけは「キハニ305」を名乗ってもらいたいところ。各地のローカル線でキハニが復活すれば面白そうだな。

L8201633_omdb.jpg
私が乗る16:06発の下り北濃行が来ました。美濃太田方面ですれ違った時は2両編成でしたが、切り離して単行になったようです。それでは出発、終点北濃までは1時間29分の長丁場です。

美濃市から二つ目の湯の洞温泉口付近から、いよいよ左手に長良川が見えてきます。

L8201637_omdb.jpg
前方を見て、指定列車30kmの標識があるところが、景色が良いところのようです。ここは八坂を出たあたりの鉄橋。

L8201638_omdb.jpg
この列車は徐行しませんが、こんな景色が展開します。今日は天気が悪く水量も多いようで、清流には見えません。

L8201639_omdb.jpg
みなみ子宝温泉に着きます。駅に温泉があるみたいです。待ってる人多数、でも乗らない、美濃太田方面を待っているようです。

L8201640_omdb.jpg
大矢で交換するのは、さっき乗った国鉄急行色だ。次の駅から温泉帰りの客で賑わうことになります。

L8201642_omdb.jpg
見どころが続きます。ここは大谷を出た辺り。

L8201643_omdb.jpg
深戸と相生の間。

L8201644_omdb.jpg
相生手前の鉄橋。

L8201647_omdb.jpg
相生を出たあたり。

長良川鉄道の車窓は、見下ろす美しい長良川がメインなわけですが、上を見上げれば高い位置に高速道路(東海北陸自動車道)があります。1996年に郡上八幡まで、1997年に白鳥まで、2006年に北陸側まで全通、そして2026年には白鳥から福井まで中部縦貫自動車道というのが全通するそうで、越美線が高速道路で完成します。高速道路すごいです。

郡上八幡に着きます。降りる人多数、美濃太田から乗車した時間は1時間20分、岐阜からだと1時間52分、ずいぶん奥まで入ってきたなと感じます。でも車で高速道路を使ってきたら、すぐ着いちゃうんだろうな。ちなみに岐阜から高速バスだと1時間20分で着きます。郡上八幡を出たら、左に道路があって美濃白鳥方面に向かう車が渋滞しています。それを列車がごぼう抜き。ローカル線で時々ある、ちょっとスッキリする光景です。

自然園前、山田、徳永辺りにも、短尺レール区間があって、聞いていて心地良いレールのジョイント音が楽しめます。郡上大和でまた交換、長良川鉄道は列車本数が多いです。季節が夏でなかったら、子宝温泉に途中下車して温まってくプランが良さそうです。

L8201654_omdb.jpg
美濃白鳥に着きます。越美北線九頭竜湖へのバスが出ていた駅です。ここで数名が降り、乗客は私含め2名だけになります。終点まであと2駅。雨が激しくなってきました。そういえば越美北線も最後の2駅分が土砂降りだったんだよな。

最後の2駅は、越美北線では長いトンネルにスピードを出して突っ込み、雰囲気がガラッと変わりましたが、越美南線の方は今までと同じように川沿いを淡々と走ります。長良川が細く浅い川になったぐらいしか変化はなし。

L8201663_omdb.jpg
そして17:35、終点の北濃に到着しました。

L8201672_omdb.jpg

L8201675_omdb.jpg
傘をさして駅の外?からナガラ306を撮影します。風情のある駅だなぁ。それと長良川鉄道の標準色は50系客車っぽくて好きだ。

L8201667_omdb.jpg
ターンテーブルも残ってます。

L8201684_omdb.jpg
駅前に出るとバスが来ました。九頭竜湖行!?ではなくて、ひるがのスキー場行、県境は超えません。北濃まで来た、もう一人の乗客は、このバスに乗車。

L8201686_omdb.jpg
そして駅舎には飲食店が入っている。もっと早く気付くべきでした。帰りの美濃太田行は18:00発、食べる時間あるかな?、とりあえず入ってみよう。店員さんにどのぐらいで出来そうか聞いて、暖かいとろろそばを注文、ちゃんと間に合って、美味しかったです。中央のテーブルで背筋を伸ばして定食物を食べているのは運転手さんでした。

L8201687_omdb.jpg
暖かいそばでお腹と、それ以外に心も満たされて、終着駅を後にします。

L8201689_omdb.jpg
北濃からの帰りは私一人でした。樽見鉄道では1両しかないクロスシート車に当たりましたが、長良川鉄道では少数派のロングシート車に2回も当たってしまいました。

長い盲腸線の乗りつぶしは、折り返しが大変、北濃18:00→美濃太田20:14、外の景色もそろそろ見えなくなるし、2時間14分は長い。美濃白鳥で何人か乗車し、私一人ではなくなり、ちょっと安心します。

L8201693_omdb.jpg
郡上八幡では13分停車します。まずはトイレ、隣に並ぶのは運転手さんだ。長良川鉄道の車両は、基本トイレ無しなので、こうして長めに停車時間を取るのかと、時刻表を見れば、そうでもないぞ。ゆら〜り眺めて清流列車1号なんか、富加3分、関3分、郡上八幡4分、郡上大和4分しかない。観光客で混雑する列車では、ビールは控えた方が良さそうです。

L8201690_omdb.jpg
長良川鉄道の駅はどこも素敵です。

L8201697_omdb.jpg
反対のホームからも撮っておきます。越美南線が越美線として全通していたなら、ここからキハ85(HC85)の特急おくみのが発着していたかと思う。

L8201694_omdb.jpg
跨線橋も独特の構造。

郡上八幡からの乗客数は7名、みなさんスマホ、子供までスマホを覗き込んでます。長時間の乗車も退屈しないはず。心配なのはバッテリーか。美濃太田に近づくにつれて、乗客は減ってゆき、関からは3名になってしまいます。

富加までの短尺レールの音がとても気持ちいい。動画撮っとけば良かった。それにしても長時間のロングシート、背中痛くなってきた。

L8201702_omdb.jpg
20:14、やっと美濃太田に戻って来ました。雨が強くなってます。折りたたみ傘を用意してきて良かった。北陸地方は大雨で、路線情報を見ると、JR西日本の越美北線、高山本線、大糸線、小浜線、氷見線、城端線は午後から運休とのこと。そんな中で地鉄は通常運転らしい。

今日の宿泊地は、駅そばの古いビジネスホテル。この日も昨日と同じように、県民割のおかげで岐阜県のホテルはどこも満室で、数日前に出たキャンセルを、なんとか確保できた次第です。

夕食は中華料理屋へ、生ビールと料理2品、その後でベトコンラーメンを注文し、ライスももらって食べたら食べ過ぎた。美味しかったのですが、ベストコンディションには程遠い状態で、20分ほど傘さして、昭和の雰囲気の美濃太田の街を歩き回って腹ごなししてから、ホテルに戻りました。ちなみに美濃太田の駅周辺にはコンビニがない。

* * *

翌日朝、美濃太田駅の長良川鉄道乗り場には、水戸岡デザインの車両が停まってました。

L8211708_omd.jpg
ロングシートの背もたれを高くしたら、景色見えにくくならないかなぁ。窓の上にも意味のないステッカーを貼って視界を狭くしているし。昨日は、この車両にも当たらなくて良かったと思う。

(乗車は2022年8月)

前の記事:旧名鉄美濃駅を見学
次の記事:JR太多線乗車
関連タグ:旧国鉄の第三セクター路線長良川鉄道

長良川鉄道乗車記1(美濃太田~美濃市)

次の乗りつぶしは長良川鉄道越美南線、岐阜県の旧国鉄第三セクター路線三兄弟で、最後に転換されたので三男に当たります。美濃太田から北濃までは72.1kmで、私の未乗車路線では三番目の長さです。

L8201523_omdb.jpg
美濃太田で降りて目に飛び込んできたのは、鮮やかな国鉄急行色。2022年4月デビューのピカピカの新型車で、ナガラ600形 の601。前面窓の黒い縁取りの形が、昆虫みたいであんまり好きではないのですが、おじさんは、この色なら許してしまう。

途中の郡上八幡止まりで、終点の北濃まで行かない列車ですが、
美濃太田14:27→関14:46
関15:20→美濃市15:30
美濃市16:06→北濃17:35
のスケジュールで関と美濃市で途中下車する予定でいます。

車内に入ります。外観は急行色でしたが、中がロングシートなのがちょっと変。割と混んでいまして、座席の3分の2が埋まる程度の乗車率です。大きなスーツケース持った若めの人がバラバラに3人ほどいて、帰省なのか、それとも郡上八幡に踊りに行く観光客でしょうか。それでは出発。

L8201527_omdb.jpg
終点郡上八幡まで1時間24分かけて走る列車ですが、短距離しか乗らない客が多く、二つ目の加茂野で空いてきて、前の席に座れます。

L8201530_omdb.jpg
おっ!運賃の支払いに、PayPay使えるのか。進んでるなあ。

L8201528_omdb.jpg
富加で交換。後で乗ることになる北濃行きは、この車両か。

富加から先、列車の走るジョイント音が突然忙しなくなります。短尺レールの区間が残ってるんだ。スピードもそこそこ出しますし、距離も長く、素晴らしい音です。

L8201533_omdb.jpg
14:46、関に到着。途中下車します。ホーム中央に階段で降りる構内踏切のある渋い駅です。

L8201537_omdb.jpg
この駅には長良川鉄道の本社と車両基地があり、多くの車両が見れるかと思っていたのですが、これしか見れない。奥に見える車両が、関15:20→美濃市15:30の区間運転になるようです。おそらく乗客は私一人か。

L8201535_omdb.jpg
もう一つ見たかったのが、名鉄美濃町線の関駅の跡で、たぶんこの駐輪場だろう。(違ってまして、もっと奥にありました。帰ってから知ります。)

L8201534_omdb.jpg
そしてこの車両(チャギントン)はお休み。これに当たらないで良かった。お子様は楽しいんだろうけど、窓に貼られたこのフィルムでは、車窓がほとんど見えないはず。

これだけ見たところで、美濃太田から乗った国鉄急行色の郡上八幡行が、当駅で6分停車するため、まだ出発していませんので、乗ってしまいます。

L8201542_omdb.jpg
15:02、予定より約30分早く美濃市に到着。ここはこんなに鄙びた駅だったのか(褒め言葉です)。発車する気配がないので、ここで交換するようです。どんなのが来るかな?

L8201547_omdb.jpg
水戸岡デザインの「ながら」が来ました。車内の乗客の皆さんは、長丁場で疲れたのか、お腹いっぱいなのか、ほどんどが体勢を崩した、だらしない格好で寝ています。

L8201548_omdb.jpg
2本のディーゼルカーが停車で賑やかですが、

L8201552_omdb.jpg
列車が去れば、静寂が訪れます。1面2線の単純な設備かと思ってましたが、北濃方に側線があるぞ。

L8201539_omdc.jpg
昔の貨物ホームに留置されているのは、ナガラ201。この顔はどこの第三セクター路線でもあまり見ません。長良川鉄道でも1形式1両の存在だったそうで、乗ってきたナガラ601と交代して引退したとのこと。

L8201553_omdb.jpg
階段を降ります。

L8201615_omdb.jpg
降りてホームを見上げます。

L8201613_omdb.jpg

L8201612_omdb.jpg
ほぼ1923年の開業時のままで、文化財に登録されているとのこと。ここで途中下車し、名鉄美濃町線の美濃駅跡に行ってみます。

(乗車は2022年8月)

前の記事:樽見鉄道樽見線乗車記
次の記事:旧名鉄美濃駅を見学
関連タグ:旧国鉄の第三セクター路線長良川鉄道

樽見鉄道樽見線乗車記

JR関西本線・近鉄名古屋線に乗ると、弥富・桑名間で、木曽川・長良川・揖斐川の、3本の川を連続で渡りますが、今回の旅行では、それぞれの川の支流を含む上流を走る、岐阜県の旧国鉄第三セクター路線の三兄弟、明知鉄道、長良川鉄道、樽見鉄道の乗りつぶしをします。先ずは大垣から樽見鉄道樽見線です。

L8201410_omdb.jpg
乗車するのは大垣10:41発の樽見行、切り欠きホームの6番線から出発します。

L8201414_omdb.jpg
CC Netの全面広告車。聞き慣れないCC Netという会社は、中部地区のケーブルテレビ局とのこと。

写真では車内ガラ空きですが、ホームでキヤ95の出発シーンなどを、のほほんと撮ったいるうちに、いつのまにか人が増えてます。そして今日は8月後半の土曜日だからか同好の士が何人もいて、運転室横のスペースは人がいっぱい。国鉄車両だと思って前面展望は諦め、進行方向右側のクロスシートに座ります。それでは出発。

L8201423_omdb.jpg
しばらくは東海道本線と並走。

L8201425_omdb.jpg
ちょっと離れたところで、1面2線の東大垣駅に到着。

L8201432_omdb.jpg
揖斐川を渡ります。向こうに見える鉄橋は東海道本線。かつて大垣夜行やムーンライトながらに乗車し、この樽見線が近づいて来るのを見て「そろそろ大垣だ(ダッシュの準備だ)」となったところ。揖斐川を渡ると東海道本線は見えなくなり、初めての土地に入って行きます。

L8201436_omdb.jpg
北川真桑駅(人の名前みたい)でMALeraラッピング車のハイモ330-702と交換。MALeraとは、この先にあるショッピングセンター、モレラ岐阜のこと。そして交換する列車は、土曜休日に本巣大垣間で運転される、お買い物列車みたいです。

そして次がモレラ岐阜駅で、乗客の半分がここで下車し、一列になってショッピングセンターまで歩いて行きます。樽見鉄道利用者の2割がこの駅を利用するそうで、こんな成功例があったのか。

L8201437_omdb.jpg
11:07、樽見鉄道の中心駅、本巣に到着します。ここで交換するのは樽見発の列車で、ホームに出てぶらぶらしている人が多いので、こっちも乗り鉄さんが多いようです。

L8201440_omdb.jpg
11:08、乗り鉄さんをたくさん乗せて、樽見鉄道オリジナルカラーのハイモ295-516が大垣に向けて出発。

L8201447_omdb.jpg
私の乗った列車も、ここで11分停車しますので、ホームに降りてみます。鉄印帳を持って駅舎に走って行く人もいます。あちこちのローカル線を乗りつぶしていますが、鉄印帳を持ってスタンプを集めている人を見るのは、実は初めてです。乗ったのはハイモ295-617、廃線になった三木鉄道にいた車両で、樽見鉄道唯一のクロスシート車とのこと。

L8201443_omdb.jpg
新型の樽見鉄道オリジナルカラー、ハイモ330-703もいますが、こちらは入庫。これで樽見鉄道に在籍する車両の6両のうち4両を見ました。

L8201450_omdb.jpg
樽見鉄道といえば、石灰石輸送の貨物列車と、ラッシュ時には通学する高校生のための客車列車も運転していましたので、機関車と客車も保有し、旧国鉄第三セクター鉄道の中では大企業みたいな存在でした。ところが貨物列車も客車列車も2006年3月に運行停止、今は保有車両6両になってしまったとは、すっかりコンパクトになってしまったものです。

本巣を出発します。次が織部駅で、ここは駅前に道の駅があります。道の駅はローカル線の終着駅に建てて頂けると、我々のような車に乗らない旅行者も食事を楽しめて、少しはお金を使って沿線の経済にも貢献できるのですが、どうなんでしょう。せっかく終着駅にあっても、九頭竜湖駅のように、滞在時間がなくて何も出来ないのも困りもの。

L8201453_omdb.jpg
ここからは左手の車窓が見どころで、セメント工場が見え、石灰石の採掘場が見え、今度は砕石?の採掘場(上写真)が見えます。そして川の対岸には名鉄谷汲線の廃線跡があるはずですが、ここからはよくわからない。帰りは反対側に座ろう。

木知原(「こちぼら」と読む)で多くのハイキング客が降りて、車内はボックスシートの半分が空くぐらいになります。国鉄時代の終着駅の神海は、可愛らしい駅舎がある島式ホームの交換駅というだけで、周りは何もなさそう。ここから1989年に開業した区間。

L8201454_omdb.jpg
横を流れる川は根尾川で何度も渡ります。

L8201456_omdb.jpg
岐阜県にも高尾駅があったのか。ホームに苔が綺麗に生えていて、降りる人はごく僅かの模様。

L8201457_omdb.jpg
山間を進み、最後に渡る根尾川は、細くなって流れが速い。雨も降ってきました。

L8201463_omdb.jpg
11:51、終点樽見に到着します。撮っている後側が大垣方面です。

L8201462_omdb.jpg
大垣方面を向きます。長いホームです。確か樽見駅にはかつて、桜を観にくる観光客輸送のDE10が牽く客車臨時列車が走っていたんだよな。ちょっと検索してみれば、客車はオハフ33、50系、12系、14系だけでなく、トキ25000を改造したトロッコ風客車まで存在していたんだそう。そして蒸気機関車(C56 160)が走った実績もあります。樽見鉄道の全盛期は凄かったんだなぁ。1989〜2006年ぐらいの頃です。

L8201459_omdb.jpg
機回し線で、線路はこれ以上もう伸びません。

L8201471_omdb.jpg
外に出ます。面白いモニュメントです。駅前のトイレを借ります。

L8201473_omdb.jpg
12分後の大垣行で帰りましょうか。

L8201475_omdb.jpg
帰りは往きと反対側のボックスシートに座ります。

L8201489_omdb.jpg
こちら側の景色で注目したいのは名鉄谷汲線の跡、これがそうなのか?

L8201494_omdb.jpg
こちらは石灰石の採掘場。

L8201498_omdb.jpg
本巣に着きます。かつて石灰石貨物列車がたむろしていだだろう側線です。ここまでガラガラでしたが、ボックスシートの私の前の席に人が座り、カメラをしまうことにします。

13:06、大垣に到着。大垣から別れる2本の支線に乗ったし、養老鉄道にも2019年に乗ったし、普通列車で東海道本線を乗り継いで行くことも無さそうだし、当分大垣に降り立つことは無いかもしれません。

* * *

おまけで大垣から美濃太田への道中で撮った写真

L8201500_omdb.jpg
5分の接続で乗った東海道本線上り特別快速から見る、樽見鉄道の東大垣駅。

L8201501_omdb.jpg
揖斐川を渡ります。気になっていた丈の低い古い橋は道路橋になってます。その奥の緑の橋が樽見鉄道。

L8201503_omdb.jpg
今度は長良川を渡ります。11分で岐阜に到着し、

L8201505_omdb.jpg
岐阜駅では、そろそろ引退となりそうな311系、

L8201507_omdb.jpg
福山通運のコンテナ列車が来たぞ、EF210 300番台で黄色いライン合います。

L8201509_omdb.jpg
気動車特急の最高傑作(だと私の思う)キハ85ひだ。

L8201504_omdb.jpg
次に乗るのはこれ、太多線直通の多治見行、キハ75-3404…3400番台って、どんな番台?
武豊線用のワンマン車400・500番代を、武豊線電化→美濃太田転属に伴い寒冷向に改造したのが3400・3500番台だそうだ。

L8201518_omdb.jpg
名鉄各務原線と並走して昨日来た新鵜沼駅を見ます。鵜沼ですれ違うのは、ロングシートのキハ25。

L8201519_omdb.jpg
今度は木曽川を見ます。

L8201526_omd.jpg
美濃太田では、特急ひだのデビューしたばかりの新型車、HC85系が見れました。豪快なエンジン音を残して名古屋に向けて出発する様子は、見た目、ほぼディーゼル特急でして、クモハやモハを名乗るのは、ちょっと無理があるのでは…と、思うところです。

(乗車は2022年8月)

前の記事:美濃赤坂で石灰石の貨物列車を見る
次の記事:長良川鉄道乗車記1(美濃太田~美濃市)
関連タグ:旧国鉄の第三セクター路線

平成筑豊鉄道糸田線乗車記

田川後藤寺駅でキハ40系列車の発着をたくさん見たところで、次は平成筑豊鉄道の糸田線の乗りつぶしです。糸田線は伊田線金田駅から分岐し、伊田線と2kmほど離れたところをほぼ並行に走る、田川後藤寺まで6.8kmのミニ路線です。

L8060620_omd.jpg
乗るのは田川後藤寺15:20発の直方行。

L8060621_omd.jpg
車内はオール転換クロスシートです。イベント用の当たり車両の501でした。

L8064055_rx100.jpg
出発します。ここで線路の並び方を整理すると、左から
後藤寺線(0番線):草で埋もれて見えない
日田彦山線(1番線):草で埋もれて見えない
糸田線(2番線):今乗ってる線
日田彦山線(3番線):草に埋もれた右隣の線
日田彦山線(4番線):画面の外

L8064057_rx100.jpg
日田彦山線1番線に通ずる線と平面交差します。

L8064058_rx100.jpg
右手がJR日田彦山線の小倉方面になるのですが、草ぼうぼうで、まるで廃線跡ではありませんか。JR路線と第三セクター路線の並走区間は、線路に明確な違いが見られることが多く、中でもJR側はしっかり除草、第三セクター側は天然緑化のパターンが多いのですが、ここは逆です。

やっぱり田川伊田と田川後藤寺間は鉄道で移動したかったなぁ。しかしキハ40系だと、かぶりつきが出来ないので、草ぼうぼうの線路は見えないのです。

L8064065_rx100.jpg
しっかり除草された平成筑豊鉄道の単線線路を進みます。

L8064067_rx100.jpg
大藪駅です。明治時代に開業した駅ですが、1954年に廃止され、第三セクター後の1990年に復活してます。だから伊田線の新しい駅のように、ホームは鉄骨で組んでる。

L8064068_rx100.jpg
ん?左から合流する線路はなんだ?

L8064069_rx100.jpg
糸田線の中心駅のはずの糸田駅に着きます。ここは1面1線の棒線駅だったのか。昔からこの形のようです。

L8064072_rx100.jpg
糸田の次が第三セクター化後に開業した松山駅(上写真)。その次がこの路線の開業時からある豊前大熊駅ですが、ここも1面1線。

L8064074_rx100.jpg
右から複線の伊田線と合流します。短い路線とはいえ、1本もポイントなしで、ここまで来てしまったか。この路線は、添田側からの石炭輸送列車を、一度も方向転換せずに、筑豊本線若松方面に走らせるための、短絡線みたいな目的もあって建設されたのではと思ってましたが、実際は、金田側から伸びるセメント輸送路線と、後藤寺側から伸びる石炭輸送路線を繋げたものらしい。

L8064077_rx100.jpg
美しい3線区間。

L8064079_rx100.jpg
渡り線で真ん中の線路へ

L8064082_rx100.jpg
金田駅に到着します。ここには切り欠きホームもあったのか。列車はそのまま伊田線に直通します。ここからは、さっきも見た景色ですし、せっかくの転換クロスシート車、座席に座ることにします。

L8064086_rx100.jpg
周辺は緑豊かな山々が連なります。石炭採掘が盛んだった頃の山々の色合いは、今とは違っていたのでしょうか。

L8064087_rx100.jpg
駅舎の床屋さんは本日の営業を終えたみたいで、赤白青のクルクルサインは止まっています。

L8064088_rx100.jpg
直方に戻って来ました。

(乗車は2022年8月)

前の記事:田川伊田駅と田川後藤寺駅
次の記事:福北ゆたか線 折尾駅高架化による新しいルートに乗車
関連タグ:旧国鉄の第三セクター路線平成筑豊鉄道
プロフィール

QJ7000

Author:QJ7000
おじさん鉄道ファンの日本の鉄道の乗車記録です。2012年、ふと日本の鉄道全線に乗ってみたいと思うようになり、乗りつぶしをスタート。その時の未乗区間は7,818.4kmでしたが、12年目にしてあと1,002.5kmになりました。すべて乗りつぶすには、今の生活パターンだと、まだ7,8年ぐらいはかかりそうですが、路線や車両に愛情を込めながら、少しずつ記録に残しておこうと思います。古い記事をご覧になりたい方は下のカテゴリーの「年別目次」からどうぞ。

検索フォーム
最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
(古い記事順に表示されます)
最新コメント
FC2カウンター
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

タグ

JR西日本 阪急電鉄 神戸電鉄 神戸市営地下鉄 地下鉄路線 ケーブルカー 能勢電鉄 京阪電車 近鉄 大阪メトロ 新交通システム パノラマグリーン車 貨物線・短絡線・渡り線 JR九州 新幹線 長崎電気軌道 路面電車 東急電鉄 相模鉄道 弘南鉄道 JR東日本 観光列車 JR東海 明知鉄道 旧国鉄の第三セクター路線 名鉄 長良川鉄道 樽見鉄道 専用鉄道訪問 名古屋市営地下鉄 モノレール くろがね線 平成筑豊鉄道 西日本鉄道 バスの旅 代行バス 真岡鐵道 関東鉄道 南海電鉄 福井鉄道 えちぜん鉄道 富山地方鉄道 箱根登山鉄道 小田急電鉄 国鉄時代 温泉 広島電鉄 錦川鉄道 いすみ鉄道 小湊鐵道 函館市電 非冷房車 JR北海道 京浜急行 金沢シーサイドライン 長野電鉄 信楽高原鉄道 喫煙車 東武鉄道 井原鉄道 旧建設線の第三セクター路線 秩父鉄道 蒸気機関車 西武鉄道 養老鉄道 札幌市営地下鉄 静岡鉄道 天竜浜名湖鉄道 愛知環状鉄道 北陸鉄道 駅そば 船旅 鹿児島市電 東海交通事業 上田電鉄 アルピコ交通 島原鉄道 三井化学専用線 松浦鉄道 筑豊電気鉄道 野岩鉄道 会津鉄道 JR四国 阿佐海岸鉄道 土佐くろしお鉄道 伊予鉄道 吊り掛け電車 琴電 猫登場 阿武隈急行 福島交通 山形鉄道 京成電鉄 新京成 流鉄 夜行列車 伊勢鉄道 江ノ電 ブルートレイン 北越急行 伊豆箱根鉄道 岳南電車 芝山鉄道 上信電鉄 近江鉄道 阪神電鉄 北条鉄道 山陽電鉄 水島臨海鉄道 北近畿タンゴ鉄道 のと鉄道 くま川鉄道 南阿蘇鉄道 熊本電鉄 京王電鉄 台湾の鉄道 鹿島臨海鉄道 ひたちなか海浜鉄道 遠州鉄道 

QRコード
QR