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西九州新幹線乗車記2(N700Sかもめ17号)

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武雄温泉駅から、いよいよ昨年9月に開業した西九州新幹線に乗車します。乗車するかもめ17号は、武雄温泉11:01→長崎11:24で、途中停車駅は諫早のみ、66kmを23分で結ぶ西九州新幹線で最速のランナーになります。

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リレーかもめからの乗換時間は3分、席についたところで出発です。まずは右手の在来線と別れます。どんどん加速、そしてトンネル、その後も短いトンネルをいくつも潜り…

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あれれ!海?もしかしてもう大村湾なの?

最初の通過駅である嬉野温泉は、よそ見をしている間に通り過ぎてしまったようです。嬉野温泉駅のホーム長は160mだそうで、そこを260km/hで走れば、2.2秒で通り過ぎてしまいます。今回の旅行プランは、嬉野温泉での宿泊も検討していたところで、駅や街並みを見たかったのに残念。これから車窓に集中します。

右手に見える大村湾ですが、防音壁が高くてすっきり見えないのは、北陸新幹線や北海道新幹線と同じ、新しく出来た新幹線の残念なところ。その後大村車両基地が見えて、新大村を一瞬で通過。

ここ新大村駅は、長崎空港に近い駅。後で知るのですが、料金500円の予約制タクシーが15分で結んでいて、西九州新幹線の新大村〜長崎間も自由席利用だと1630円とお手頃価格。帰りに利用すればよかったです。

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諫早に到着。右側車窓からは在来線の線路は全く見えません。

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諫早を出ると、長崎本線がちょっと見えます。そしてトンネル、長めなので、これが新長崎トンネルか。

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トンネル内で減速し、出たところで右手に稲佐山。これが新幹線効果か、博多から1時間20分、長崎も近くなったものです。

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さてこの長崎駅、昨年8月の“在来線特急かもめ”のお名残乗車の時にも書きましたが、大屋根の鉄骨のカーブが美しい素晴らしい駅だと思います。

しかし下に停車する列車が新幹線だと、どこかで見たことあるような気がするのです。

思い出した、中国の高速鉄道だ。
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左は2013年上海近郊の金山衛駅、右は2010年天津駅。私が中国に行ったのは2016年が最後ですが、その後にもっと規模の大きい駅がたくさん誕生しているはず。今や中国の高速鉄道の方が、10年以上進んでいるのかもしれません。

* * *

今回の旅行は、同行者ありで、鉄分を約40%投入したプランだったのですが、その後の行動も書いてみますと、

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念願だった軍艦島に無事に上陸し、

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夜景が綺麗な大きな温泉ホテルに宿泊し、

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翌日は長崎から西浦上までYC1に乗車し、

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長崎電気軌道にも乗って来ました。ここは2017年に全区間乗車したものの、住吉から公会堂前までは、満員の水戸岡デザインでカーテン締切車にあたってしまい、全く車窓を見ることが出来ませんでした。今回は住吉から長崎駅前までを、かぶりつき席を確保の上で再乗車です。写真は注目の長崎本線並走区間。

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乗車したのは伊予鉄道の新しいカラーみたいな364。出島で下車し、中華街をぶらぶら。

そして帰路は長崎15:05→羽田16:55と、私の旅行にしては早い便だったのですが(理想のその次の便が取れなかったためです)、南風の吹く日だったので、勤務地である新宿上空を飛ぶ新ルートでの着陸を初めて体験出来ました。東京上空の飛行、素晴らしかったです。

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新宿の真上を飛びますので、西武新宿駅は見えても、JR新宿駅は全部見えません。

(乗車は2023年6月)

前の記事:西九州新幹線乗車記1(885系リレーかもめ17号)
関連タグ:新幹線JR九州長崎電気軌道路面電車

ネタが無いのでしばらく更新お休みします。
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西九州新幹線乗車記1(885系リレーかもめ17号)

6月初旬の日曜日、昨年9月に開業した西九州新幹線に乗車してきました。

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前日夜に空路で福岡入りして、ビジネスホテルの朝食をゆっくり食べ、乗車するのは博多10:04発のリレーかもめ17号。リレー号は振り子車885系運用で江北通過、西九州新幹線も諫早以外の途中駅通過で、博多長崎を1時間20分で結ぶ、最速のスジです。

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それでは出発。最速列車だけあって出発早々飛ばします。電車も揺れる揺れる。座席は、先頭グリーン車の一番前の1Cと1D席を確保しました。ご存知のとおり、885系はパノラマ仕様ではないので、座ってしまうと前方は空と架線しか見えませんが、

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1C席で立つと前方線路が見えます。

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鳥栖の手前、機関車はいるかと注目、EF81とEH500がいました。左の国鉄機関車EF81 403は1976年製、長い活躍で、50年目もあるかもしれません。

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鳥栖を出てから長崎本線へ、鹿児島本線をオーバークロス。昨年8月の特急かもめお名残り乗車でもここで撮ったな。

さて、問題の佐賀県を進みます。新幹線やリニアの建設に、自治体がNOと言ったら進まないなんて、残念な国になってしまったものです。何とかならないものか。

損得が出てしまう今の県境を見直したらどうだろう。長崎と佐賀はもう思い切って合併、二つ足しても面積は鹿児島・宮崎・熊本より小さいのでヨシ。静岡については、伊豆半島は神奈川、富士山麓と富士川流域は山梨、それ以外は愛知に分割でどうだろう。大井川問題もあるから長野も広げるか…、なんて考えるのは楽しいのですが、怒られるのでこの辺でやめます。

佐賀に停車。ここで隣の1A席含む他の乗客が降り、グリーン室が我々だけになったのをいいことに、その後は1C席の前に仁王立ちで、ほとんど前方を眺めてました。

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次に注目するのは鍋島駅。ここでも古い電機が見れるかと期待しますが、この時間帯は貨物列車不在のようです。

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肥前山口だった江北は通過。

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渡り線で佐世保線側に移ります。

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佐世保線にも複線区間があって、ここで783系4+4のみどり18号とすれ違います。783系も意外と長い活躍です。

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そろそろ武雄温泉、高架に上がると、

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左手に新幹線の高架が見えてきます。

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これが武雄温泉駅。西九州新幹線開業に合わせて高架化されたのかと思ってましたが、在来線の高架化は1975年とのこと。

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既存の高架駅に新幹線ホームをつなげて、上手いこと乗換駅を造ったもんです。新しいホームでは清掃スタッフがお出迎え。

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博多から50分で武雄温泉着。改めて885系のリレーかもめ17号を撮って、

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3分の接続で、同じホーム対面に停車している、かもめ17号に乗換えます。

(乗車は2023年6月)

次の記事:西九州新幹線乗車記2(N700Sかもめ17号)
関連タグ:新幹線JR九州

北海道新幹線乗車記

JALのマイルの有効期限が切れるので、7月末に、どこかに行って消化することにしました。日帰りの日程しか組めない中で、決めた目的地は函館。往路は陸路で北海道新幹線の初乗車をし、函館市電も乗りつぶし、あとは日帰り温泉に浸かって旨いものを食べ、飛行機で帰ってくる行程を組みました。予約をした後で、JR東日本の新幹線半額キャンペーンが発表され、旅行も遅らせようかとも思ったのですが、行ける時に行っておくことにします。ちなみに“Go To トラベル”は、東京都民なので対象外です。

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乗車するのは東京8:20発のはやぶさ7号新函館北斗行。東京函館間を、最も少ない停車駅で、3時間58分で駆け抜ける最速ランナーです。とにかく5か月ぶりに乗る新幹線、なんだかうれしいなぁ。

さて、この数か月で日本、世界は劇的に変わってしまったのですが、この日の東京駅新幹線ホームでもいろいろ感じます。まずは朝の8時というのに、ホームも車内も人が少なすぎ、あれだけ通勤・出張者で混み合っていた喫煙所にも誰もいません。金沢行きでよく利用した、隣のホームのかがやき521号も、1両に片手で数えられるぐらいしか乗ってなさそうです。次に駅弁屋さんもレジ袋が有料になっていること。釜飯は袋なしでは3つ以上持てないので売上が落ちたかも。そして袋なしではゴミ箱も汚れそうで、掃除する方々は嫌だろうなぁ。最後に、初めて使ったJR東日本の新幹線Eチケット、これはいい!。登録したSUICAにちゃんと対応してくれるか、心配だったのですが、改札を通るとメールが来て、これがちゃんと記念にもなります。紙の切符の時代は終わったんだな。

はやぶさ7号は小雨降る東京駅を8:20定刻に静かに出発。数分で上野をゆったりとしたスピードで通過、地上に出てもそのままのスピードでのんびり走り、東北新幹線はこんなに遅かったっけ?こんなんで函館まで4時間を切ることが出来るのかと、心配に思い始めた田端付近でやっと加速します。

大宮で若干乗車し、私の8号車は15名ぐらいの乗車か。ここから車内販売が始まりますが、今はお弁当もホットコーヒーも無し。車内販売のホットコーヒーというのは、凄い贅沢な飲み物だったんだな。青森到着前ぐらいで食べようと思った東京駅で買った幕の内の駅弁を、小山付近で食べてしまいます。

* * *

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東京を出て3時間、長い長い八甲田トンネルを抜け、青森の中心部が見えてきました。写真中央の斜張橋の下に青森駅があるはずです。この駅の北海道への玄関口としての役目は、青春18きっぷで北海道を目指す人が津軽線に乗換えるぐらいですので、もう完全に終わったと言ってもいいでしょう。私が最後に行ったのも7年前になるのか。

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青森を出発します。さぁここからが初乗車となる北海道新幹線になります。青森で交代したJR北海道の乗務員によるアナウンスが、丁寧かつおっとりとした喋り方なので、なんだか遠くに来たみたいだぞと感じます。そして遠くに、薄っぺらくですが陸奥湾が見えます。なかなかいいじゃないか!北海道新幹線の車窓。あの海岸線近くに津軽線があり、北斗星や特急白鳥が走っていたんだな。その向こう岸には大湊線が走っているはず。大湊線には吹越という中途半端な駅までしか乗ってません。トンネルに入ります。

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トンネルを出ると高い防音壁が続き、切れたところで、いきなり横から在来線の海峡線が現れます。

なんてこった!ここは車窓右手だと、津軽線末端の非電化路線をオーバークロスし、90度のカーブを描いて海峡線が近づいてくるシーンを思い描いていたのですが(グーグルマップで予習)、全然見えないじゃないか。乗り鉄としては、重要な車窓の展開になるところなので、とても残念です。

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上の写真は2013年6月に津軽線車内から撮った、工事中の北海道新幹線と海峡線が交わるところです。防音壁高すぎだよなぁ。

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海峡線線路が近づいてきます。ポイント部分はスノーシェードの中なので、暗くて上手に写真が撮れないのですが、

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明るいところに出れば、ちゃんと第三軌条になってます。

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そろそろ奥津軽いまべつで、津軽線が見えないかと左側座席に移動してみましたが、全然見えないや。すぐに右側座席に戻り、奥津軽いまべつ通過後、右手下に津軽線三厩方面が通じているはずですが、こっちも全然見えない。

ここからは短いトンネルが連続します。寝台列車では、これか?いや違う、これか?いや違う・・・と、どれが青函トンネルの始まりか分からなくて、やきもきしたところですが、今回は車内放送の進入予定時刻を聞き逃さなかったので大丈夫。時間通りに青函トンネルです。

ちなみに車内案内での、はやぶさ7号が青函トンネルに入る時刻は11:39、出る時刻は12:01になります。

11:44に竜飛海底を通過。7年前、ここで降りて地上に上がれたのは、いい思い出。
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11:52に吉岡海底を通過、そして予定通り12:01、地上に出た!新幹線による北海道初上陸です。ここも防音壁が高いなぁ。

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昔、知内駅だった湯の里知内信号場を通過します。駅舎を兼ねていた道の駅は今も存続し、新幹線展望台なるものが出来て、撮り鉄スポットになっているらしい。

海峡線と別れて木古内を通過、ぐんぐんスピードを上げて行きます。トンネルに入ります。トンネルを出ると海越しに函館山が見えますとのことですが、

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高い防音壁が切れる僅かな時間が何度かで、チラッチラッとしか見せてもらえず、私の古いコンデジではなかなか上手く写真が撮れません。やっと撮れた1枚は、昔凸型電機のいた上磯のセメント工場と被ってしまいました。ここも海は薄っぺらくしか見えません。津軽海峡線(江差線)では、半円を描いて湾を回る絶景区間だったんだけどなぁ。

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スピードに乗ったまま、函館山から離れるように左にカーブします。今度は夏真っ盛りの駒ケ岳山麓が見えてきます。写真撮り損ねましたが藤城支線の高架橋も見えます。

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減速し函館新幹線総合車両所が見えてきます。紫帯のH5系の姿は無し。

新函館北斗に到着します。電波を受信する腕時計に目をやると、定刻の12時18分00秒ピッタリに停車です。気持ちいい!

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無事に3時間58分で到着。まだ改良の余地がありそうですので、時間は短縮されるんだろうなぁ。

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ホームから札幌方面を望みます。リニアや長崎は頓挫しかかってますが、ここは早く札幌まで延びて欲しいと願うところ。25年もの歳月をかけた青函トンネルと、夜行寝台列車という文化を犠牲にしてまで開通させた新幹線は、札幌まで繋がって、やっと完成なのですから。それと欲を言えば、防音壁はもう少し低くして欲しい。

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在来線ホームで待っていた、接続する733系はこだてライナー。当初はこれに乗る予定でしたが見送ります。

次の記事:函館本線非冷房キハ40(1)藤城線経由で森へ
関連タブ:新幹線JR北海道

令和元年の新潟(E4系Max・115系・新潟駅仮設⑧⑨番線)

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今年も用があって新潟に来る機会がありました。乗車してきたのは10:28に新潟に到着しますMaxとき307号。このE4系2階建新幹線も、ついに2020年度末に引退との発表がされています。(もっと前に引退するような話だった気がしますが、延びたんでしたっけ?)

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3月のダイヤ改正で一部の運用がE7系に置き換えられたとはいえ、まだまだ頑張っていまして、この時間は2本の16両編成のE4系が並びます。巨大イカが大漁といった風景です。

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その後手前の編成は分割して、8両は車両基地へと回送されます。切り離されると連結器カバーが走りながら閉じるところが見られます。

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今回も早く購入すれば安く乗れるグリーン車に乗車して来ました。そして気になっていたオットマンの置かれる最前列の座席はとてもいいです。ちなみにこのオットマンは、持ってみると列車内で使用するだけあって、ずっしり重い。

***

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新潟といえば115系もまだ頑張っています。今回見れるチャンスは1回のみで、それがこの新潟11:01発の越後線内野行き。エンジ色と黄色の初代新潟色を見たかったのですが、今回も外れてしまいました。

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こんな車両も見れました。瑠璃色で単色のE653系です。この車両はこんな複雑な造形をしていたんだな。フレッシュひたちのツートンカラー時代には気がつきませんでした。

***

さて、用事が済んで午後の新潟駅、ここからが(写真が小さくなりますが)本題でして、在来線高架化工事で生まれた仮設の⑧⑨番線から出発する電車に乗車してみます。そして新津・新発田・新潟と三角形に回ってみます。このルートは、私の乗りつぶし地図では赤く塗りつぶされていますが、乗ったのは夜中や20年以上前だったりしますので、いろいろと発見があって面白いはずです。

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昔は地上の1番線だっただろう薄暗い通路をしばらく歩くと、見えてきました仮設⑧⑨番線ホーム。仮設とはいえ、2012年11月に出来て6年以上も使用されているもので、見た目は本設と何ら変わりありません。

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乗車するのは15:27発のE129系4連の新津行き普通列車です。高架になった②~⑤番線とは完全に独立した、行き止まり線の島式ホームは、なんだか私鉄のターミナルみたいです。まるで新潟電鉄の長岡線と言ったところでしょうか。

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このホームからは、横に長い新潟県を横断する新潟電鉄のエース(←ウソ)、特急しらゆき全4本が発車するのも面白いところ。特急しらゆきに関しては、新幹線から乗り換える乗客が基本的にいませんので、万代口から近い⑧⑨番線から発着させた方が利便性がよいのでしょう。

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それでは無事にかぶりつき場所も確保できて出発します。右に見える高架化工事の状況から、まだしばらくはこの仮設ホームは使用されそうです。(完全高架化の予定は2021年度中とのこと)

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仮設線ですのでホームを出ると単線になります。ますます新潟電鉄みたいです。

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鋼材を組んで錆止め塗料を塗っただけの架線柱が続きます。

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最後は新しい路盤になります。これも仮設?

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ここで高架化された方の線路と地上で並び、新潟電鉄ごっこもおしまいです。前方の信号機の数が凄いです。

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ここで4本線路が並びます。右から、仮設⑧⑨番線に繋がる線、使用してない線、高架の新潟駅を出発する線、高架の新潟駅に到着する線。正確には違いますが、線路別複々線みたい。

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上越新幹線の新潟新幹線車両センターへと繋がる線が左側にオーバークロスすると見えてきますジャンクション。ここで4本の線路の左端から、左から2番目の線路に移って走ります。

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さらに続くポイント郡、左に伸びるのは新潟車両センター(昔の上沼垂運転区)に繋がる線。そしてここからは左から白新線新発田方面、信越本線新津方面、信越本線新潟方面、白新線新潟方面と、さっきまでの線路別複々線(もどき)から方向別複々線にチェンジ。面白いなぁ。

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この辺が上沼垂信号所。昔のEF58が牽いていた荷物列車が発着していたのはこの辺なのでしょうか。そして新潟車両センターに出入庫する電車が見えます。

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右端の白新線新潟方面の線路が高度を上げてゆきます。

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白新線新潟方面への線路が右側から左側にオーバークロスします。でもまだ左側に高架から下りてくる線路が見えます。これは新潟車両センターから新潟駅への回送列車が、信越本線新津方面の線路と平面交差しなくてしなくていいように作られた線路のようです。特急ときの181系、急行佐渡の165系なんかも通ったんだろうなぁ。

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新潟駅、新潟貨物ターミナル(東新潟駅)、越後石山駅をそれぞれ結ぶ線で構成されたデルタ線の中にある新潟車両センターが左手に広がります。E129系、E653系の他にもいろいろいます。115系は写真の色の2本(初代新潟色には本当に私は縁が無い・・・)、引退の決まったきらきらうえつ、SLばんえつ物語号の客車、東海道線向けに改造される前のE257系までいました。

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新潟車両センターが終わると、3本の線路が左から連続して合流します。1本目が新潟車両センターからの線、2本目が新潟貨物ターミナルからの線、3本目が東新潟駅からの線。

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そして最後に上下線の間に渡り線があって越後石山駅に到着。線路の配線好きにとっては密度の濃すぎる一区間でした。

今回の記事では、1回かぶりつきをしただけでは到底理解できない複雑難解な新潟デルタ線の配線について、こちらのブログを大変参考にさせていただきました。ありがとうございます。
懐かしい駅の風景~線路配線図とともに

(乗車は2019年5月)

次の記事:羽越本線・新津~新発田間乗車記
関連タグ:JR東日本新幹線

東北新幹線E5系はやぶさ乗車記

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青森県の弘前市に行く用が出来まして、乗りつぶしをやっていながら、まだ未乗車だった東北新幹線の盛岡から新青森までの178.4kmにやっと乗車してきました。乗車するのは昼過ぎに東京を出発する、はやぶさ23号。E5系に乗車するのも実は初めてでして、東京と新青森でお顔の写真が撮りやすいようにと後ろの方の2号車の進行方向右側A席に収まります。それとこの編成には車内WiFi設備が付いてまして、長時間の乗車にはありがたいです。今回の記事は各駅の出発時間、通過時間も書いてみます。

13:20、東京出発
お昼を食べて満腹なので眠い。居眠りしないように気を付けなければ。

13:26、上野出発
上野駅の地位というか威厳というのはどんどん低下して行く感じですが、数人が乗車。地上へ出て、ユラユラと大宮までの110km/h運転区間を走ります。埼京線との並走区間のカーブでは、遥か前方に赤いE6系こまちの先頭車が見え、17両編成はさすがに長いです。それとこの2号車は、床下からドコドコと静かなディーゼルエンジンのような音がするのですが、何の音でしょう。

13:46、大宮出発
大宮でほぼ満席になり、私の隣のB席も埋まります。さぁ出発!どんどん加速します。ここは東北上越新幹線で一番好きなところでしたが、凄い加速性能を持ったN700系に乗り慣れてしまったので、物足りないというか、あんまり感動しなくなってしまいました。

とはいえさっきまでとは違うモーターの音で、晴天の関東平野を275km/hで一気に北上します。ディーゼルエンジンのようなドコドコ音は一切聞こえなくなり、また車内は満席ですが、100%ビジネス客のようで、誰一人喋らず余計な雑音も一切無し。いいなぁこういうの。眠気も覚めて来ました。

14:05、宇都宮通過
さぁ、ここからが楽しみにしていた国内最高速度である時速320km運転が始まります。その性能とやらを見せてもらおうか、と心の中で呟きながら窓に張り付いてみますが、高速域の275km/hから320km/hに速度を上げるのは大変なようです。グングン加速とは言えないのですが、なんとなく架線柱の流れる間隔が細かくなってきたようで、これが320km/hなのか?

せっかく国内最高速度で走るのですから、昔の500系のように電光掲示板で、ただいまの速度は◯◯◯km/hですと表示してくれると嬉しいですが、どうしてやらないのでしょう。今やスピードでは世界一となった中国の新幹線もやっているわけですが、もしかして負けてしまったのが影響しているのでしょうか。

どうしても速度が知りたい。スマホの速度計アプリを入れてくるべきでした。速度計のついたビュフェも今は連結していませんし、こうなったら自分で計ってみようか。通過駅のホーム先端に入った時刻を記録し、後で計算してみることにします。

14:14 20秒、那須塩原通過
隣に架線柱の上しか見えない東北本線があって、それが横に広がって黒磯駅構内です。跨線橋の上部が一瞬見えるだけで、かつての交直切替の要所も、車両の姿が一切見えないのが悲しいところ。昔は在来線で東北本線を北上すると、黒磯駅の青森側にED75が大量に並んでいるのを見て、交流区間に入ったぞと、気分が高まったものです。そのスペースはいつしかEH500だけになり、今は機関車の交換をここではしなくなったそうですので、もしかして1機もいないのでしょうか。時代は変わったんだなぁ。黒川橋梁が遠くに一瞬見えます。

14:19 20秒、新白河通過

しばらくすると盆地になって郡山の市街地に入ります。ここではビルの中を抜けるように走るのでスピード感が凄い。きっとこれが320km/hなんでしょう。2010年に中国の京津高速鉄道で330km/hを体験しましたが、それ以上のスピード感です。

14:26 03秒、郡山通過
長いトンネル内では架線とパンタグラフのスパークする音がします。車内で聞こえるのですから、実際は凄い音なんだろうな。

14:34 00秒、福島通過
青春18きっぷだと1時間弱かかる距離が8分か、速いなぁ。川を挟んで見える阿武隈急行沿線の町もすぐに見えなくなります。

14:39 51秒、白石蔵王通過
ここから減速でスルスルとスピードを落とします。300km/hオーバーからの減速なので、ノロノロ運転みたいに感じるのですが、在来線の特急よりは速いんだと思います。また加速。

仙台市内に入ります。長町駅はいつから都会的な高架駅になったのでしょう。貨物線が分岐するところも見えて・・・
14:52、仙台到着
乗客の半数近くが下車。これで空くかと思いきや、降りた人の半分くらいの乗る人がいます。

そして帰って計算した、仙台までの通過駅間での平均速度です。
那須塩原~新白河間 312.00km/h
新白河~郡山間 317.12km/h
郡山~福島間 310.94km/h
福島~白石蔵王間 318.97km/h
いい数字が出てくれて良かった。ちゃんと320km/hで走ってたようです。

14:54、仙台出発
仙台からの乗車は本当に久しぶり、東北新幹線が盛岡までだった時以来です。貨物線がまた見え、利府にはきれいな717系が留まってます。まだ生きていたのか?、訓練車?、と帰ってから調べてみると、訓練車は訓練車ですが、717系ではなく417系のようです。トンネルに入って加速、また駅間の時間を計ってみようか、と思っていましたが、油断していたら古川を通過してしまいます。トイレにでも行こうか。

トイレに行って思ったのは、隣の1号車の狭いこと狭いこと。6列しかなくて定員は30名、でも乗降ドアはきっちり2箇所付いています。E5系の1号車は、自由席で絶対に並んではいけない号車です。列に並んでも前から15人しか座れないなんて、4扉ロングシートの通勤電車と変わらないではありませんか。ちなみに2号車は定員100名なので前から50人が座れます。戻ってしばらくしてH5系とすれ違い、紫帯のは初めて見ました。

そろそろ盛岡です、盛岡に来たからには左側の岩手山を見たいのですが、残念な事に左側の窓は西日が強いようで、みなさんカーテンを下ろしてしまっています。

15:33、盛岡到着
大宮から2時間かからないんだから凄い。昔は急行八甲田で夜9時過ぎに上野を出て、盛岡に着くのは翌日の朝、朝日を浴びる雪化粧した雄大な岩手山に感動した思い出があります。こまち切り離しでしばらく停車。ここで50パーセントぐらいの乗車率になります。

15:37、盛岡出発
さてここからは、最高速度260km/h区間で、各駅停車にもなってしまうのですが、私にとっては初めて乗車する区間になります。左側の窓は全てカーテンが下されているので、秋田新幹線と分岐する様子、盛岡新幹線車両センターの様子は全く見えません。右前方のながらかな稜線の山はなんという山でしょう。右側の在来線は、東北本線ではよくある上下線が分かれて段差になっている区間。近づいてくる山々は紅葉が始まっており、大した紅葉ではないのですが、西日を浴びてとてもきれいです。

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15:49、いわて沼宮内到着
山間の駅のようで、駅ホームから紅葉が見えます。新幹線開通以前は特急はつかりが通過する駅ではありませんでしたっけ。出発すると右に町が見えますが、新幹線が来て、どう発展したのでしょう。Wifiはもう使えない見たい。しばらくして長いトンネルに入ります。

トンネル内で減速して車内放送、トンネルを出たところで、
16:01、二戸到着
在来線時代の二戸駅ってどんな駅だったか全く印象に残っていないのですが、石切り場があります。

16:13、八戸到着
八戸の町が見えないまま到着、右側には大きな建物は、ビジネスホテルが2軒ぐらいしかありません。隣のホームには、東京行きはやぶさ30号を待つ人が列を作っています。それにしても八戸駅は、県庁所在地でもないのに、8年もの期間、終着駅であったためか通過線がありません。八戸市民にとっては宇都宮や福島よりも扱いが上なんだぜ!と、自慢の駅かもしれません。北海道新幹線札幌開業時には、航空機にスピードで対抗する為、通過線を作るなんてことになるかもしれませんので、周りの土地を買収して駅の拡張が出来ないようにしてしまうのはどうでしょう。

16:14、八戸出発
出発すると遠くでDD16がコンテナ車を牽いています。こんなところにDD16?八戸臨海鉄道の車両のようで、2009年から走っているようです。他に同鉄道の青いDL、ディーゼルカーの車両基地には新しい八戸線のキハ130もいます。その向こうに本八戸の町が見えます。

十和田観光電鉄の廃線跡と交差するのは、どのあたりだろうと、グーグルマップで調べてみようとしたのですが、トンネルばっかりで電波が届かず、今どこ走ってるのかわからないまま七戸十和田に着いてしまいました。あとで調べると、十和田観光電鉄と交差する所は、平地だというのに新幹線は長いトンネルで抜けています。七戸十和田も南部縦貫鉄道があった所ですが、南部縦貫鉄道の七戸駅と新幹線の七戸十和田駅は3kmぐらい離れています。

16:27、七戸十和田出発
在来線だと野辺地を過ぎて陸奥湾が見え(在来線列車のスローな旅だと松島以来の久しぶりの海)、東北本線車窓の最後の見どころなのですが、新幹線はひたすらトンネル。それにしても長い、日本の陸上トンネルで最長の26.5kmだそうで、新宿立川間27.2kmと変わらないではありませんか。やっと出たら、青森の町が右手遠くに見えます。

16:43、新青森到着
青森の町、青森ならではの線路を見ていないので、青森に来た実感が全く無いのですが、ここが東北新幹線の終着駅の新青森です。実際終着駅であったのは、北海道新幹線函館開業までなので約5年半の期間で、八戸駅よりも短い。

HA248698dsc.jpg
隣にはJR北海道所属のH5系が停車しています。じっくり観察して、東北新幹線乗りつぶしの余韻に浸りたいところですが、先を急ぎます。

16:51発の701系5両編成の弘前行きは混んでいて座れません。こんなところで立つとは思わなかった。東北の人たちの、席に荷物をおいて占領してしまう悪い習慣は、まだ改善されないようで、車掌さんが放送で何度もマナー向上の呼び掛けをしています。同じJR運賃を払いながら、転換クロスシートが普通である西日本の人たちに比べ、損しているなぁと思います。

ちなみに翌日の帰りは、停車駅の少ないはやぶさ34号に乗車。新青森出発時点で日は暮れ、車窓は見られませんでしたが、宇都宮手前から速度が遅くなることを、しっかり感じることが出来ました。

(乗車は2018年10月)

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Author:QJ7000
おじさん鉄道ファンの日本の鉄道の乗車記録です。2012年、ふと日本の鉄道全線に乗ってみたいと思うようになり、乗りつぶしをスタート。その時の未乗区間は7,818.4kmでしたが、12年目にしてあと1,002.5kmになりました。すべて乗りつぶすには、今の生活パターンだと、まだ7,8年ぐらいはかかりそうですが、路線や車両に愛情を込めながら、少しずつ記録に残しておこうと思います。古い記事をご覧になりたい方は下のカテゴリーの「年別目次」からどうぞ。

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