京成千原線乗車記

次は京成千原線です。千葉中央駅ホームからちはら台方面を望みます。一見複線に見えますが、新京成線の新津田沼駅と同じで、右の新京成8800形が止まっているのは当駅折返し列車用の引き上げ線、左の下り線を逆走してるみたいに向かってくる京成3000形の走る線路が、単線の京成千原線になります。

乗車します11:32発のちはら台行き電車も京成3000形で来ました。さぁ出発、線路が片側にしかない複線高架路盤を進みます。JR本千葉駅をすり抜け、JR線をオーバークロス、次の千葉寺が凄い駅でした。
この路線が全線複線の路盤が完成しつつ未だに単線というのは、JR内房線外房線からも架線が片側しか張られていないので伺い知ることが出来ましたが、駅まで完璧に複線分出来上がっているとは乗車して初めて知りました。
千葉寺駅は1992年開業のドーム型屋根を持つ2面2線の立派な高架駅。しかし現在のところ敷いてある線路は1本、使用するホームも1面のみ。20年以上使用されず、将来も電車が発着する時が来るのか微妙な感じの、無人の上りホームは、通常なら白線が引かれる位置に駅名票が立ち、床の一部分は雨水の捌けが悪く誰も歩かないからか苔が生している。実にシュールな光景です。

交換可能な大森台駅でかぶりつき席が空きましたので座ります。完全に複線の路盤が完成しているのに単線という、線路の状況が良く見えます。バラストの厚みというのはこんなにもあったんだ。


学園前で交換するのは、6連➡8連化で余った3600形クハを電動車化と付随車化して組成されたレアな編成ではないですか。


おゆみ野駅も千葉寺に続き、片側しかホームを使ってない状況。

11時44分、ちはら台に到着します。到着寸前に右側に広がる車両留置用のスペースは、太陽光発電パネルが並んでいます。僅か12分の乗車でしたが、中身の濃い乗り潰しだったように感じます。

改札を出てみますと駅コンコースは集会が出来そうなくらいに広い。外に出てお昼ご飯でもと思ってましたが、駅周辺に飲食店は見当たりません。車に乗らない私にとって、この駅周辺に住むのは苦労が多そう、千葉県に引っ越すなら新京成線沿線の方が良さそうです。

千葉急行電鉄の夢、海士有木まで延伸する事はあるのでしょうか。たぶん無いでしょう。確か小湊鉄道の海士有木駅は、この駅とは次元が違うと言ったくらいローカルな駅だったと思います。


11:53発の乗ってきた電車の折返しで戻ります。幸いにかぶりつき席が空いています。再び完璧な複線路盤の上の単線路線を見て進むのですが、建設当時はそれが正しかったのですからそれでよし。

帰りに交換するのは3000形。

ここが往きにホームに苔が生えているのを見て衝撃を受けた千葉寺駅。


再びJR本千葉駅をすり抜け、複線の片側がブッツリ切れたような新京成線電車の止まる引き上げ線を見て、千葉中央駅に到着します。


降りたところの上りホーム上野側先端は、下り列車の撮影に適した駅。せっかくだから10分後に来る新京成線電車の写真でも撮っていこう。さぁ何が来るか。


本命の8000形ではありませんでしたが、旧塗装の8800形を運良く記録することが出来ました。まじまじと見れば田舎っぽい塗装です。塗装が変わって文句言うのは鉄道オタクぐらい、会社や沿線のイメージアップのため、利用客のためにも、なかなか素敵な新塗装にとっとと更新すべきでしょう。余談ですが8000形は、ピンクになる部分を黒くすれば、パンダみたいになって絶対に人気が出ると思うのですがいかがでしょうか。
(乗車は2016年3月)
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