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天竜浜名湖鉄道乗車記2(天竜二俣~掛川)

天浜線乗りつぶしの後半になります。

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天竜二俣に到着、ここでは10分間停車します。まずは駅員さんに切符を見せ、改札外にあるトイレに行ってきます。

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この二面のホームも文化財として登録しているようです。2対並ぶ渋い木造屋根、一見同じように見えますが、上りホーム側の新所原側は、柱が古レールに交換されていたり、上り下りとも妙に太い柱があったりと、長い期間の中で、いろいろと手を加えられていることが伺えます。

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反対ホームで形式写真を撮っておきます。二段窓がズラリと並ぶのは、かつての急行電車みたい。

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でもこちら側からみると、ドアが端部まで寄っているのが目立って、レールバスの大きいやつ。

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補修作業中のナハネ20。足場を少しずつ架け替えながらやっているのでしょうか。本当にボランティア活動で維持されているんだぁ。

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対向列車を撮ろうと構えてましたが、ホームの向こう側に入線してしまいました。これも1両です。ところで天浜線に2両以上の列車は存在するのでしょうか。

それでは10:01、天浜線の旅、第二幕がスタートします。乗客は私以外入替り、この時全部で5,6人だった記憶で、その後どんどん増えてゆくのですが、新所原出発時と天竜二俣駅前後が一番少ないなんて、なんか腑に落ちないです。

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最初の見所は、転車台と扇形庫。見学ツアーは毎日実施されているそうで、見たかったなぁ。

天浜線の旅第二章ですが、浜名湖、遠州鉄道、天竜川、天竜二俣駅といった見所はすべて第一章で終わってしまったので、ちょっと退屈。運転手も変わり、田園区間の直線でも、激しく揺れるようなスピードは出さず、これまた淡々と走ります。

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この列車の車内放送はとても丁寧で(録音テープですが)、文化財の駅があるというので退屈しのぎに前に立ってみます。ここは遠江一宮駅。「遠江」というのは「とおとおみ」と読むのか、恥ずかしながら「とおえ」だと今まで思っていました。主要駅である天竜二俣駅は、昔は「とおとうみふたまた」、いい響きです。でも「TŌ TŌ MI」は外国人に発音させるとどうなるんだろう。

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次の文化財登録駅の遠州森です。ここもホーム中央にある階段を下りる構内踏み切りがあります。お年寄りは大変だろうな。何れはバリアフリー化されることでしょう。ここでは乗る人が多いです。座席の半分ぐらいが埋まります。

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そしてやっとここで捕まえました、湘南色のDC。

文化財については、鉄橋も何箇所か登録されているのですが、これについては渡ってしまえば、何がどう素晴らしいのかよく解りません。

掛川市内に入ったようで駅間距離がとても短い区間が続きます。さぁ最後の1区間です。前に立つことにします。前方に白い東海道新幹線が矢のように走りすぎる様子が見えます。

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東海道本線が見えてきました。JRと線路が繋がっていない第三セクターの鉄道もありますが、ここは今もちゃんと繋がっています。

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二俣線時代は右側のホームを使用していたのでしょう。

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10:49、終点掛川に到着です。新所原を出て2時間15分でした。

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木造駅舎なのはJRだけだったんですね。こだましか停車しないとはいえ、天下の東海道新幹線の停車駅が起点という、恵まれた条件の天浜線。SLでも走らせたら、人がいっぱい来るだろうなぁ。

(乗車は2019年7月)

帰ってこの記事を書くにあたり、昔の二俣線はどんな感じだったんだろうと、1982年の時刻表を引っ張り出してみると、列車本数の少ないこと少ないこと。新所原から天竜二俣間は1日8本、天竜二俣から掛川までも1日10本しかありません。現在の基本1時間ヘッド、朝夕は30分ヘッドの運行というのは、とても頑張っているんだなと思います。

前の記事:天竜浜名湖鉄道乗車記1(新所原~天竜二俣)
関連タグ:天竜浜名湖鉄道旧国鉄の第三セクター路線
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天竜浜名湖鉄道乗車記1(新所原~天竜二俣)

7月の平日、静岡県の二つの路線の乗りつぶしをして来ました。まずは天竜浜名湖鉄道天竜浜名湖線(以下、天浜線と略)です。天浜線は、太平洋戦争前の1940年、東海道本線のバイパス線として掛川から新所原まで浜名湖の西側に開通した67.7kmの国鉄二俣線を、1987年に引き継いだ第三セクターの路線です。私にとってこの路線は、1980年代のキハ20しか走ってなかった地味な国鉄時代のイメージを引きずってか、ほとんど興味の無い路線だったのですが、今回乗りつぶしをするにあたって予習をしてみれば、天竜二俣でのキハ20やナハネ20の保存だけでなく、駅舎やホームや橋梁等の施設を積極的に登録有形文化財に登録し保存している鉄道で、公式サイトのトップページにあるキャッチコピーは「日本の原風景に出会う旅」。それと駅のグルメも人気らしい。

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当日は東京6:26発新幹線ひかり501号で豊橋へ、そして2駅東海道本線を戻って8:16に新所原に到着。上の写真は、東海道本線上りホーム東京側先端から見える天浜線乗り場です。ずいぶん隅の方に追いやられてしまったんだなぁ。この駅の豊橋側には、かつての二俣線豊橋方面への直通列車が東海道本線をオーバークロスしていた跡があり、当時のこの路線の重要度が伺えるのですが、今はすっかり小さくなってしまいました。新所原で降りる人はたくさんいるのですが、駅近くの勤務地に向かうようで、天浜線に乗り換える人はいません。券売機で掛川までの切符を買いホームに入ります。

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8:25、天竜二俣発の列車が入線します。時刻表から察するに、天浜線で一番混雑する列車ではないかと予想していたのですが、平日だというのに、そもそも単行だし、お客さんも15人ぐらいしか乗っていません。経営は大丈夫なのでしょうか。

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これが乗車する8:34発の掛川行きとなります。車両はこの鉄道最古参で1両しか存在しないTH3500形のTH3501で来ました。進行方向右側の一番前のボックス席に座ります。背筋を伸ばせば、前方も見えます。天浜線には失礼ですが、今回は時間の都合で途中下車はせず、これで一気に掛川まで乗り通してしまいます。

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この車両は「スローライフトレイン」だそうで、車内はこんな感じ。飲み物を置ける小さなテーブルがいいです。しかし、長距離を走るのに、この路線の車両にはトイレがありませんので、お茶を飲むのは少し控えます。

それでは8:34、定刻で出発します。乗客は私含めてたった4人です。すぐに東海道本線と別れると、雑木林の中に突っ込みます。前方を見れば、JR西日本のローカル線でよく見られる、木々のトンネルの中を走ってるようで、出発早々こんな風景が見られることに驚きです。すぐにアスモ前に到着、おばあさんが一人乗車します。

アスモ前を出れば視界が広がり田んぼの中の直線区間を走るのですが、結構速い、そして揺れる。キハ20時代からはだいぶスピードアップしているようです。

3つ目の知波田に到着し、交換のためしばらく停車します。前方を見れば、緑の山をバックに、ディーゼルカーが直線区間をノコノコ走って向かって来ます。車体を左右に揺さぶってY字ポイントを越えれば、ん、これも1両か...。なんだか鉄道好きにとって、琴線に触れるとでも表現したくなる情景です。こういうのが「日本の原風景に出会う旅」なのかな。

知波田を出れば右に浜名湖が見えます。水面が線路のすぐそばにあるというのは、湖ならでは。しばらくすると一旦浜名湖から離れ、湖に張り出した尾根を越えます。浜名湖を少し上から見下ろせるのは、たぶんここだけ。歴史ありそうな観光ホテルもこの辺から見えます。

三ケ日に到着します。「三ケ日みかん」と書かれた段ボール箱は、子供の頃からよく八百屋さんやスーパーで目にしていました。しかし、どう読むのかよく判らないままおっさんになってしまいました。これは「みっかび」と読むのか、「みけび」じゃなかったんだ。

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その三ケ日では5分停車しますので降りられます。

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駅舎は文化財に登録されているとのことで、なるほど昔ながらの佇まいです。カラーコーンの置かれた引っ込んだ場所には、昔はレバーが並んでいて、ここで駅員さんが転轍機や腕木信号機を切り替えていたんだな。

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対向列車が来ます。バックに新しい建物があるからか、ここは「日本の原風景」のようなカットは撮れません。

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写真は三ケ日を出てからの奥浜名湖。

三ケ日から3つ目の駅、浜名湖佐久米駅がそろそろです。ここはカモメが集まる有名な駅になります。一番前まで行ってかぶりつきをしたら、列車が来て一斉に飛び立つカモメの大群が見えるかも・・・

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アレッ?カモメ一羽もいない。調べてみればカモメ(ユリカモメ)が飛来するのは冬なんだそうだ。線路際の海鳥といえば、函館本線の森から先が凄かったなぁ。

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ちなみにこの駅の浜名湖側の光景は高速道路。

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西気賀です。構内踏切はホーム中央を切り欠いて作った階段を上らなくてはならないので、お年寄りは大変そうです。ホーム端部にはコケも生えてしまっています。このへんも日本の原風景か、いや、駅員さんが配置され、列車の編成も長かった国鉄時代には、コケなんて絶対生えなかったはず。これは平成〜令和のローカル線の風景です。

水面がすぐそこにある浜名湖と別れ、田んぼの中を飛ばします。気賀の手前では大勢の中学生が列車に手を振ってくれて、なんだかありがたい。

金指の手前では、突然現れる古いコンクリート構造物の下をくぐります。なんなんだ?これは。帰ってから知るのですが、これは1964年に廃止された、遠州鉄道奥山線の跡なんだそうだ。凄いのが残ってるんだな。金指では3分停車ますが交換はなし。

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都田駅はお洒落なカフェがあります。

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夏に窓を開けて乗ったら気持ち良さそうな林の中を走り宮口に到着。ここにも転轍機のレバーが並んでいた箇所があるのですが、ホーム床には点検用の蓋や、側面にはワイヤーが出ていた開口部まで残っています。

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そしてホームの中央部を切り欠いて作った階段を降りる構内踏切。天浜線の駅には、このタイプが多いようです。いい情景なんですが、バリアフリーではないので、そのうちに改良されて無くなってしまうかも。

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突如右から電化路線が現れ、遠州鉄道との接続駅の西鹿島に到着します。幌の外れた連結部なんかも見え、遠州鉄道のバックヤードにあるような棒線の駅です。ここに来るのは7年ぶりで、その時は3分しか滞在しませんでした。

ここに来るまでで、どのボックスも埋まるぐらいの乗車率になっていたのですが、ほとんどが下車、新所原出発時のように乗客は私含めて3人になってしまいます。昔は遠州鉄道が保有していた真っ赤なディーゼルカー(その存在は鉄コレで知りました)が、二俣線に乗り入れていた歴史があったようですが、乗ってくる人は無し。ここからが車窓の面白いところですので運転席横に立ちます。

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天竜川を渡ります。数日間続いている雨で、水は川幅いっぱいに広がり、トラス橋部分だけでなくガーダー橋の下にも水が流れてます。ちょっと怖い。

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天竜川を渡れば短いトンネル、トンネルを抜けると、なんともほっこりした駅が現れます。二俣本町駅です。本町といいつつ森の中にあるような、ホームに苔がいっぱい生えた駅です。文化財に登録した駅ではありませんが、天浜線では、冬の浜名湖佐久米駅と並ぶ、インスタ映えする駅ではないでしょうか。

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天竜二股駅構内に入ります。左側に注目します。キハ20とナハネ20が保存されているのですが、なんか白くなっちゃっているぞ。

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げげっ!こりゃひどい、と思ったものの、よく見れば補修作業中とのこと。帰って知るのですが、この車両は天竜浜名湖鉄道が保存しているのではなく、「天竜レトロ・トレインクラブ」というボランティア団体が保存しているもの。なんだか頭が下がります。

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9:51に天竜二俣に到着します。新所原を出て1時間17分になります。

(乗車は2019年7月)

次の記事:天竜浜名湖鉄道乗車記2(天竜二俣~掛川)
関連タグ:天竜浜名湖鉄道旧国鉄の第三セクター路線
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QJ7000

Author:QJ7000
おじさん鉄道ファンの日本の鉄道の乗車記録です。2012年、ふと日本の鉄道全線に乗ってみたいと思うようになり、乗りつぶしをスタート。その時の未乗区間は7,818.4kmでしたが、12年目にしてあと1,078.2kmになりました。すべて乗りつぶすには、今の生活パターンだと、まだ7,8年ぐらいはかかりそうですが、路線や車両に愛情を込めながら、少しずつ記録に残しておこうと思います。古い記事をご覧になりたい方は下のカテゴリーの「年別目次」からどうぞ。

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