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旅の終わりは喫煙車(700系ひかりG車)

九州旅行も終わり、小倉から乗車するのは16:26発のさくら562号。ここでは隣の方との話が弾み、全く退屈しない(ちなみに全く車窓も見ていない)、あっという間の2時間19分でした。アメリカに永住権を持ち大阪に帰省中で、ちょっと別府まで温泉入って来たよという方で、面白い話、人生の役に立つかもしれない話をたくさん聞かせて頂き、大変感謝です。こういう事は私にとっては非常に珍しい事で、普段鉄道旅行をしている時は、「(鉄道を楽しみたいので)話しかけないでね」、「一人にしておいてね」のオーラを出しまくってしまっているのかもしれません。

***

新大阪では約1時間の接続時間をみて19:40発のひかり482号に乗車します。

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この列車はだんだん数が少なくなったNの付かないオリジナルの700系なのです。

さて現在、鉄道ファンにとっての一番のニュースは、おそらく引退するブルートレイン・定期夜行客車列車にあるのではないでしょうか。今頃、上野駅のあけぼの号出発シーンは連日大賑わい、そして次は北斗星、トワイライトエクスプレス、カシオペア(君までもか!)。夜行列車としてはサンライズ瀬戸・出雲は残るようですが、定期夜行客車列車の完全引退は、日本の鉄道史においてもとても重大な事であり、寂しいですが、これも時代の流れですので仕方がありません。

一方東海道山陽新幹線のNのつかないオリジナルの700系、これもどんどんN700A系が増備されている事から、2015年度末にはひっそりと引退してしまうのではないかと思っています。これも夜行列車と同じく、一つの大きな形態というかサービスが、国鉄~JRの歴史から姿を消す事になるのです。

それは喫煙できる座席車です。

本日のこの列車の10号車喫煙グリーン席、ひかり号だからか、喫煙車だからか、とにかくガラガラ。3人ぐらいしか乗っていません。数年後には見られなくなるだろう灰皿の写真でも記録に残しておく事にします。

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座席の袖にある灰皿、この車両のは引き出しタイプではない。そういえばかつての飛行機の喫煙席もこのタイプでした。長時間のフライトだと一杯になってしまい、ぎゅうぎゅう押し込んでましたっけ。

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蓋を開けてみたところ。

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灰皿を引っぱり出して、窓際に置いてみたところ。

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フットレストは跳ね上げるようになっていて、前の座席の下に足を伸ばせ快適。調べてみたらJR西日本に所属する700系は、このタイプの座席のようです。

車内販売で買った缶のハイボール(A列車で行こうに乗って以来、よく飲むようになった)をチビチビやりながら煙草をふかし、今までの鉄道旅行を思い出してみます。厳密に言うと数年のフライングがあるのですが、一応成人してからの私の鉄道旅行、どんな時にも煙草がありました。青春18切符での普通列車、旧型客車の開放的なデッキ、寝台車の静かな空間、夜の食堂車での一時、誰もいない無人駅、中国での過酷な硬座車、ヨーロッパでの快適すぎるコンパートメント室…などなど。

ところが現在も喫煙できる車両を上げてみれば、
まずは寝台列車のグループで、あけぼの、北斗星、トワイライトエクスプレス、カシオペア、サンライズ瀬戸・出雲。JRの座席車では16両編成の700系。そして近鉄特急のみ。外国に行ったって座席で煙草を吸える列車なんてもうほとんど無いでしょう。

近鉄はいつまで喫煙車両を走らせる事が出来るだろうか。N700系や新しい近鉄特急には喫煙ルームがあり、ニコチン補給が出来てありがたいのですが、本当に心を豊かに出来る一服とはならないんですよね。

夜行列車が無くなって700系も引退したら煙草なんてもう必要ないかもしれない。
そうだ!その時は私も煙草を辞めようではないか!
…なんて事もちょっと考えてみる。

九州旅行はこれで終わりです。

(乗車は2013年11月)

前の記事:豊肥本線乗車記2(九州横断特急・宮地~大分)
次の記事:旅の始めも喫煙車(700系ひかり)

あけぼの号乗車記 その3(懐かしの国鉄灰皿と冷水機)

あけぼの号のA個室寝台ではこんな懐かしいものに出会えました。

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国鉄灰皿です。
(正式名称はこれでいいのかな?)

おそらくもう若い人の中では見た事無い、知らないといった方も多いのかもしれません。今の時代からは信じられませんが1990年以前は、通勤電車以外の車両には必ず灰皿が付いていて、都市圏以外では列車内で煙草が吸えたのです。そして付いている灰皿はなんてったって国鉄ですので全部同じでこれでした。

この灰皿、今考えると実によく出来ていまして、上蓋をひっくり返して(カチャンという音がいいのです…)灰を中に落とし、上蓋の裏側で煙草をもみ消して、そこに置いたまま上蓋を元に戻せばあら不思議、きれいさっぱり煙草は全然見えませんというものなのです。そしてもっと凄いのが全体を上にひっくり返すと自動的に上蓋が開いて一気に吸殻が下に落ち、清掃員の方々が片手1秒で灰皿清掃が出来てしまうと言う超優れものなのです。子供の頃にこれを悪戯して足元に吸殻をぶちまけてしまった方も多いかと思います。私もやって怒られました。

私も国鉄がJRになる以前からの喫煙者でして、いやいや本当に懐かしい。よくぞ現役で、そして煙草を吸わせてもらえる空間で残っていてくれました。(1個家に欲しいなぁ~)

それにしても時代も変わりまして列車内で煙草を吸える事の方が珍しくなってきました。今でも吸えるのは夜行列車の個室と東海道山陽筋の新幹線と近鉄特急ぐらいでしょうか、日本以外の国々でも列車内はすべて禁煙になってしまっているようですので、列車内で煙草を吸える国が珍しいぐらいの考えを持った方が良いかも知れません。

いつまで続くか解らないこの状況、煙草嫌いの方には申し訳ありませんが、夜行列車の個室寝台という最高のシチュエーションの中、ありがたくありがたく美味しい一服(実際は10服ぐらい)を味あわせて頂きました。

写真で気付いたのですが、通常の国鉄灰皿は壁に固定する部分にJNRマークが刻印されているのですが、この灰皿には本体にJR東日本と刻印されています。ひょっとしたら昭和64年製の硬貨と同じような形で貴重なものかもしれません。

***

隣のB個室寝台にどんな状況かちょっと覗きに行ってみたのですが、ここでも洗面所で懐かしいものと出会えました。

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冷水機です。
まだあったんですね。こちらもちゃんと現役ですよ。

この設備、優等列車の車両のみに付いていたサービスでして、今では飲み水はペットボトルのミネラルウォーターや無糖のお茶を買うのが当たり前になってしまいましたが、私の青春時代の1980年代は、缶入りの清涼飲料水といえば、炭酸飲料と甘いフルーツ系ジュースとUCCコーヒーぐらいしかなく、普通に水道水を飲む時代でして、いろんなところに冷水機が置かれていました。地下鉄の駅のホームにも必ずペダルを足で踏むと冷水が出てくるのが昔ありましたね。

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まずはこの紙コップを取りだしまして、

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切り込みがある方が上でして、ここにフッと強く息を吹きかけるとパカッと開きます。

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緑色のボタンを押せば冷水が出てくる仕組みです。
「飲料水」のフォントもいいですね。

ペットボトルのミネラルウォーターに慣らされてしまった今、どうせ不味い水だろうと思って口を付けたのですが、いやいやそんなことは全くなく普通に美味しく飲めました。

***

おまけにB個室(ソロ)も見に行ってみます。ドアが開いている個室も多く、A個室は満席だったようですが、こちらは空席が多く残っているようです。

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上段

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下段

青森到着ギリギリまで寝てようと思っていますので、値段の安いこっちでも私には十分だったかな・・・

C6182111dsc.jpg
と思ったのですが、こちらの灰皿は国鉄灰皿ではなく、キラキラしない、カチャンカチャン音がしない新しいタイプのものなのです。やっぱりシングルデラックスにして良かったなと、自室に戻ります。

今、この国鉄灰皿に出会えるのは他にどの列車があるのでしょう、北斗星のB個室は確かあけぼのソロと同じ新しいタイプ、トワイライトのB個室は椅子の横の引きだしタイプ、A個室はどちらもテーブル置き型、サンライズは全く違うタイプのもだったような気がします。現在はあけぼの号のシングルデラックスだけかもしれません。余談ですが日本海廃止と共に消えてしまったA開放寝台の喫煙室で一度一服して見たかったなぁ~。

(乗車は2013年6月)

前の記事:あけぼの号乗車記 その2(A個室内の様子)
次の記事:あけぼの号乗車記 その4(青森到着)
プロフィール

QJ7000

Author:QJ7000
おじさん鉄道ファンの日本の鉄道の乗車記録です。2012年、ふと日本の鉄道全線に乗ってみたいと思うようになり、乗りつぶしをスタート。その時の未乗区間は7,818.4kmでしたが、12年目にしてあと1,078.2kmになりました。すべて乗りつぶすには、今の生活パターンだと、まだ7,8年ぐらいはかかりそうですが、路線や車両に愛情を込めながら、少しずつ記録に残しておこうと思います。古い記事をご覧になりたい方は下のカテゴリーの「年別目次」からどうぞ。

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