283系くろしお 付属編成パノラマグリーン車の前面展望
283系オーシャンアローには、2年前に新大阪から白浜まで、パノラマグリーン車の最前列席に乗車したのですが、大雨の日だったので、前面展望が満足に楽しめなかった経験があり、チャンスがあればもう一度と思っていました。
そしてこの283系、通常は2本ある基本編成で運転され、新宮側にパノラマグリーン車が連結されますが、基本変更が検査等で走れない時と、多客期の増結時に、新大阪側にパノラマグリーン車が連結される付属編成が出てきます。今日がその日なのです。
阪和線(和歌山~鳳)

来たっ!海南始発で、和歌山6:50発のくろしお6号新大阪行。両端パノラマグリーン車連結の9両編成です。

1+2列の座席配置が途中で反転するのは、左右でバランスを取りたい振り子車ならでは。しかし2022年3月?に振り子機能を封印してしまったらしい。

滅多に走らない新大阪側を向いたパノラマグリーン車、進行方向右側最前列席、9号車11A席を確保しました。盆正月の多客期の旅行なんてしたくないですが、こういう良いこともある。

今日のこの列車の9号車は、終点新大阪まで私一人でした。

晴れて視界は良好、これで大雨だった2年前の雪辱(雨辱)を晴らせるぞ。新大阪側の前面展望を思いっきり楽しもうかと思います。胡座をかくように座り、腰の位置を高くすると(セルフハイデッカー)、もっとよく見える

清々しい朝、今日は来て良かった。

紀の川を渡り、

和泉山脈を越えると、
あとは周りが住宅地の阪和線を北上するのみですが、和歌山6:50→新大阪8:07と、朝ラッシュ時にぶち込まれるスジのため、待避可能駅では普通や快速を追い越しまくります。抜いた列車に番号をつけ、だいたいの抜いた時刻も書いてみます。
①7:05、和泉砂川で普通和歌山発天王寺行
②7:14、熊取で普通和歌山発天王寺行

③7:17、東岸和田にて普通日根野発天王寺行

④7:20、和泉府中にて普通和歌山発天王寺行。ちなみにこの列車は和歌山から天王寺まで2時間丁度で走ります。乗ってるくろしお6号は54分。

はるか3号とすれ違い。281系の付属編成付です。

鳳手前で右に車両基地、左にチキのレール輸送車が見えます。鳳工臨として、夜中に梅田貨物線経由のDD51牽引でここまで運転されるらしい。

⑤7:26、鳳にて直通快速大阪環状線経由天王寺行
阪和線(鳳~天王寺)

⑥7:29、上野芝にて普通和泉砂川発天王寺行

両端パノラマグリーン車連結だからか、撮り鉄も多く見られます。ここは堺市の手前の踏切。
ちょっと気に入らないのが、みなさんシャッターを切ったら、直ぐに下を向いてモニターで上手く撮れたか確認します。少しは実物の電車を見て欲しい。デジタル一眼レフの時代は、レンズを通して現物の被写体を見る事ができましたが、デジタル一眼の今の時代は、これだとデジタル化された画像しか見ていない事になってしまいます。

大和川橋梁735を渡ります。根本が窄まった阪和電気鉄道時代からと思われる架線柱がよく見えます。

中線が現れて、そろそろ大和路線への連絡線があった杉本町。

⑦7:36、杉本町にて普通鳳発天王寺行

高架に上がると、あべのハルカスがすっきり見えて気持ちいい。

⑧7:39、まだ追越し可能駅があったのか、鶴ケ丘にて普通日根野発天王寺行。

はるか5号、またしても281系の付属編成付。

そろそろ天王寺、近鉄の高架をくぐり、大和路線への連絡線側に分岐します。

1989年、最初に出来た阪和線〜大和路線の連絡線は、こっちでしたっけ。2008年に複線化されるまで、よくこれ1本でやりくりしていたかと思います。

7:44、天王寺に到着します。ウグイス色の201系の姿も見えます。
大阪環状線・梅田貨物線(天王寺~新大阪)

7:45、天王寺を出発。いつも薄暗くて重々しい雰囲気の、南海天王寺支線跡地に陽光が差しているのを見るのは初めてかも。

大阪環状線外回が外側に来て、

ラッシュ時の新今宮をゆっくり通過。

ここの渡り線で大阪環状線に転線。

大阪環状線を進みます。323系だ。

くろしお1号新宮行、287系のパンダくろしおで来ました。

水の都大阪、鉄橋連続区間になります。ここは木津川だそうで、

尻無川!面白い名前。

ここはどうして上下線に高低差があるのでしょう。

安治川を渡るところで、はるか7号、今度は271系の付属編成連結で来ました。こっちの方が格好いい。

ゆめ咲線が大阪環状線の間に入って、

西九条駅が見えてきました。左の通過線に進みます。

左の221系はおおさか東線の回送、右の221系は奈良発大阪環状線直通の区間

野田駅まで並走。

しばらく3線区間が続き、

ここで地上に降ります。ここからは現在、283系付属編成のクロ283-1でしか見られない光景(で良かったでしたっけ)。

大踏切を通過、そのまま勾配を下り、

怪しい横丁にでも入って行くみたいですが、

JR神戸線を潜ったところにトンネルがあります。

大阪駅地下ホーム(うめきた新駅)24番線に滑りこみます。

大阪を出て、一部貨物列車は後補機が必要な勾配を駆け上り、地上に出ます。

淀川を渡って、

見えてきました。

8:07、終点の新大阪に到着です。到着7分後に吹田信号所に向けて回送されます。283系ともこれでお別れかな。歴史に残る名車だったと思います。欲を言えば、デビューした頃に京都から新宮まで乗りたかったです。一旦改札を出て再入場し京都線各駅停車で大阪に戻ります。
(乗車は2023年8月)
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