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アルピコ交通上高地線乗車記

期間があいてしまいましたが、2月の平日休みに行いました「E351系スーパーあずさ5号お名残乗車記」の続きです。

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松本に到着してその後は、信州の鉄道にいろいろ乗ってみようと思います。まずは松本電鉄ではなくてアルピコ交通の上高地線に約20年ぶりに乗車します。予定では10:45発のに乗る予定でしたが、スーパーあずさ5号の遅れにより1本後の11:28発のになってしまいました。結果、松本でゆっくりE351系を見ることができましたし、松本電鉄ではこのモハ10形リバイバル塗装の電車(3003+3004)に当たり、良かったかもしれません。車内で車掌さんから1日乗車券を買いますと、絵柄は鉄道むすめのキャラクター。車内の掲示物にもこのキャラクターがいっぱいです。

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それでは出発、お決まりのという感じの松本車両センター裏のカーブ。

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しばらくして北アルプス前衛の山が見えてきました。この路線は30年以上前(もうそんなになるのか・・・)、夏は登山、冬はスキーで何度も乗車したことがあるのですが、車窓から山々を見た記憶がほとんどありません。そんなわけで中途半端な見え具合ですが、とても新鮮に感じます。その頃は、往路は夜行急行アルプスに接続する日の出前のノンストップ便がほとんど、復路は仲間たちとの話が弾んで車窓なんてどうでも良かったんでしょう。

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新村駅で交換。そして車両基地には、凸形電機や青ガエルがまだちゃんと保存されています。維持するのもお金がかかり、撤去するのもアスベストの問題やらでお金がかかる時代になってしまっています。敬意を払って降りて見学ぐらいするべきだったと今更ながら思ったりもします。

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気付けば左側にも山々が見えてきました。奥の山は乗鞍でしょうか。

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駅員さんのいる交換可能な波田駅に到着。構内踏切を閉めなくてもいいようにするためか、ここでは右側に停車。

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途中から座れた一番前の席からの景色はこんな感じ。渕東駅で、乗客は私以外一人になってしまいます。

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11:58、30分の乗車で終点の新島々に到着です。もう一駅、島々まで線路は延びていたのですが、私が初めてこの駅に立った1984年3月には、土砂崩れで既に運休となっており、復旧することなく翌年1月に廃止されています。その時はグループでスキーに来ていたので、運転されていたとしても乗車は叶わなかったはず。

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駅前の広いバスターミナルは、30年前と全く変わってなさそうです。ただバスを待つ乗客は一人もいません。今はどうなのか気になって気になって、後で駅員さんに聞いてみたところ、2本前の電車は乗鞍方面へのバスに接続していまして、30人程のスキー客が乗り換えたとのこと。今も新島々までは電車という輸送形態は残っているようです。

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ありがたい喫煙所で一服。

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12:07発の乗ってきた電車で戻ります。ここでの滞在時間は僅か9分でしたが、このモハ10形リバイバル塗装の写真が撮れただけでも来た価値がありました。ただ昔のモハ10形の色はこんなはっきりした格好いいものではなく、もっと複雑に濁っていまして、窓回りのグレーは薬品焼けしたみたいに緑っぽく、赤は中央線オレンジを長期間雨ざらしにして色褪せさせた感じだったように記憶しています。車内の乗客は、私以外はまた一人のみ。実は私と一緒に新島々まで乗り通した同じ趣味の方です。

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車内には昔の松本電鉄の写真がずらりと貼られてまして、これが私が高校生時代に乗車した濁った色のモハ10形。とにかく船のように横揺れする電車でして、スピードを出すと吊革が踊るように揺れ、時々網棚にガチャンとぶつかるのが印象に残っています。

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こんな貴重な写真まであります。ED40とキハ58系。

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でも車内で一番存在感があるのは、鉄道むすめさんかもしれません。

復路は松本大学で女子大生が大勢乗車し車内は一気に華やかになります。みんなスーツに近いちょっとフォーマルな格好だったのですが、就職説明会とかの行事でもあったのでしょうか。その後も乗客はどんどん増えます。

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到着した松本駅ホームは、大糸線上り列車も同時に到着したので、狭いホームはラッシュ並みの混雑。その流れに逆らってたどり着いた駅ホームのそば屋さんの壁面と天井には、チャレンジ20000kmのゲームに、ディスカバリージャパン時代の駅スタンプが飾ってありました。

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特上山菜玉子かきあげそば570円で体を温めて外へ。このホームは私の青春時代の想い出が一杯詰まった場所になります。旧型国電に夢中だった中学生時代は、どんな車両が連結されているだろうとワクワクして大糸線を待ち、登山やスキーに夢中だった高校生時代は、山の天候を心配しつつ挑戦する気持ちというのをしっかり持って、ここに立っていたのです。喫煙所で一服しながら思うのは、おっさんになっちまったなぁ~。去り際にはここで深呼吸、運気が上がって、何かいいことあるかもしれません。

* * *

急いで上田に移動します。特急ワイドビューしなの9号は10両という長い編成で来ました。自由席はガラガラ。この383系も、デビューした年は先に引退するE351系と1年しか変わりませんので、そろそろ後継車の話が出てもいい頃でしょう。見どころの姨捨駅のスイッチバックは、ちょうど検札が来見逃してしまいました。それと篠ノ井線松本以北の普通列車は、211系かと思いきや、今は127系の2両編成ばかりなんですね。

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次のしなの鉄道の小諸行普通列車は、湘南色で来ました。この区間は、しなの鉄道になってからは初めて乗車します。屋代線の跡は、生々しいぐらいにまだ残っていたのが印象的です。

(乗車は2018年2月)

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QJ7000

Author:QJ7000
おじさん鉄道ファンの日本の鉄道の乗車記録です。2012年、ふと日本の鉄道全線に乗ってみたいと思うようになり、乗りつぶしをスタート。その時の未乗区間は7,818.4kmでしたが、12年目にしてあと1,002.5kmになりました。すべて乗りつぶすには、今の生活パターンだと、まだ7,8年ぐらいはかかりそうですが、路線や車両に愛情を込めながら、少しずつ記録に残しておこうと思います。古い記事をご覧になりたい方は下のカテゴリーの「年別目次」からどうぞ。

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