松浦鉄道乗車記2(たびら平戸口~佐世保)

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平戸島へのサイクリングを終え、たびら平戸口駅に戻ってきました。昭和な雰囲気の駅舎内は、国鉄時代にタイムスリップしたみたい。なんと昔ながらの売店も営業しています。左側には鉄道資料館があり、昔の写真やサボなどが展示されていて、これも楽しい。

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2,3番ホームから駅舎側を望みます。こういうホームの中央にあるような構内踏切はJRでは絶滅したか? 私としては近江鉄道の高宮駅で見た以来です。日差しは強く大きな屋根の下がありがたい。まったりと夏を感じられて、いい駅で途中下車できたなと満足です。

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今度の列車はこの駅で交換、まずは伊万里行きが来まして、

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私の乗車する12:48発の佐世保行きが来ます。左の建物は国鉄時代に役目を終えたのでしょうか。今はたった一人の駅員しかいないこの駅ですが、昔は多くの職員が勤めていたことが伺えます。

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さて出発、しばらく内陸部を進みます。この列車もガラガラでして、なんと乗客は私含めて4人しかいない、またまた一人で座るには気が引けてしまう、進行方向右側かつ海側の2つしかないボックス席に座ってしまいます。

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深い入江(江迎湾)の独特な風景が見えてきて、すえたちばな駅に着きます。入江を見下ろせる片面ホームには日傘をさした美人が列車を待っていて、絵になるなぁ。

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カーブした鉄橋で入江の末端部を渡ります。ここは有名な撮影地ではなかったっけ。この先はまた内陸部に入って行くのですが、各駅で数名ですが乗客が増えてゆきます。佐世保圏内になるのでしょうか。

そろそろ吉井駅です。松浦鉄道に乗車したら、1970年前後に廃止された3本の支線跡を見てみたい。まずは世知原線跡がカーブしたコンクリート橋梁を渡った左側にあるはず。しかし右側の座席からは全く判らず。吉井駅に着いてしまいました。後で知るのですがこの橋梁は有名なもの。

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ここで交換。廃線跡は見つけられませんでしたが、草むした広い構内は、ここが分岐駅であった名残。レールバスのキハ02がちょこんと佇む姿を思い浮かべてみます。次の神田駅も構内が広く、かつては貨物を取り扱っていたような雰囲気です。

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続いて佐々駅、ここも構内が広い。ここからは日中も30分1本という、旧国鉄赤字ローカル線を元とする第3セクター鉄道としては高頻度運転区間となります。ここで運転手が交換し、出発すれば左に車両基地があり、古いタイプの車両が1両見えます。さて、右の線路際に注目。

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廃止からもうすぐ半世紀となる臼ノ浦線ですが、路盤は完全に残っています。ここをタンク機関車が短い石炭貨物列車をトコトコと牽いていたのでしょうか。臼ノ浦の石炭積込港はどんな雰囲気だったんだろう。帰って画像を検索してみれば、何枚か出てきます。中でもこのブログ(「アトリエ隼 仕事日記」様)が凄い、長崎愛に満ちた記事に貴重な写真が一杯でとても参考になります。松浦鉄道については、よくこれを読んで予習してから乗車するべきでした。

ちなみに世知原、臼ノ浦、柚木の松浦3支線を私が知ったのは、中学生ぐらいの時に非常に高価だった復刻版時刻表を買ってもらった時でして(親に感謝)、誌面からは、廃止寸前の悲壮感を通り越え、薄気味悪さを感じるほどの(失礼)妖しい存在感を放っていました。乗車後にお復習して知ったのは、松浦線のルーツは佐世保軽便鉄道が始まりで、佐世保側、伊万里側とも国鉄線に接続する以前に、この3支線は開業していたということ。元々は支線ではなく石炭を運ぶための本線だったのだ。

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真申で交換。この付近からは戦時中の改軌時に切り替えられた新線区間になります。左側には旧線跡っぽいのが見えたのですが、もしかしたらそうか。乗客も増えて席の移動はもうできません。右側にはまた発電所があります。

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もう佐世保近郊区間に入ったと言えましょう。2駅に1駅は、新しい造りの簡素な棒線駅でおそらく松浦鉄道に転換してから誕生したようです。そんな駅からもどんどん乗客は増えボックス席は4人座るようになります。写真は野中・左石間で見えた川。

柚木線が分岐していた左石駅に到着します。昔は広かったっぽい構内とホームのとても古い木造屋根に石炭を扱っていた鉄道駅の名残を感じられますが、周りには新しいマンションが建ち、もう完全に住宅地。出発すれば左側に柚木線の跡を見つけられそうですが、左石からの通路に立つ乗客で左側の車窓は全く見えません。カメラもしまいます。

坂をくねくね下ってゆきます。山の田から右側に見える川は、川床が1枚岩みたいになっていて不思議な雰囲気。北佐世保に到着。ここは高台にある駅で、周りの景色を見れば、ここも長崎と同じように坂の街なんだなと感じます。中層マンションが教会風デザインなのは、ここ佐世保ならではのものなのでしょうか。ここからは昔は佐世保線だった区間で、高架、切通し、トンネルを繰り返します。

中佐世保に到着。切通し区間なのか高架区間なのかよくわからない坂の町の駅で、線路際は草木がジャングルのように茂りなんとも言えない雰囲気。次の佐世保中央までは0.2kmと鉄道路線では最短駅間距離の区間なのですが、南国独特の雰囲気に合わせ、私の住まいの近くの福生にも通ずる米軍基地のあるっぽいドロドロした風景の中を走ります。私の文章力でうまく伝えられないのが悔しい。すぐに佐世保中央駅に到着、ここから見える路地もなんか怪しい雰囲気。しかし、写真家が上手に切取れば、いい作品に仕上がりそう。ここで半数の乗客が下車します。

佐世保中央を出発すればすぐにトンネル。トンネルを出れば高架区間で、打って変わってスッキリした空間に飛び出ます。横に線路より高い高速道路、その下の道路も広い、新しいショッピングセンターに、その向こうは海、旧市街から新市街に来たみたい。

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右手にJRの線路が広がり、14:09、終点の佐世保駅に到着します。

(乗車は2017年8月)

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松浦鉄道乗車記1(伊万里~たびら平戸口)

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分断された伊万里駅の松浦鉄道側構内に入ります。3番線までと規模が小さいながら、くし形配置の駅は、なかなかいい雰囲気ではないですか。ズバリ、連絡船があった頃の函館や高松に通じる始発駅の清々しさを感じとることができます。

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構内奥の留置車両の緩い雰囲気も良し、100年ここにあるみたいな車止めの存在感も良し(2002年に分断したので、実際は15年ちょい?)、切符なしで自由に入れる空間ですので外国の駅みたい。私のお気に入りの駅の一つとなりました。

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コンビニでおにぎりを2個買って、ベンチに座って早めの昼食を済ませたところで入線してきた10:07発佐世保行きMR-619の単行。
ここで思ったことですが、鉄道ブームなんて言ってますが本当にそうなのでしょうか。山の日を絡めた8月の3連休の中日、鉄道好きがのんびり旅行するのに最適と思われる松浦鉄道に、私のような旅行者がほとんどいないのです。30年前の北海道のローカル線なんて、乗り鉄がいっぱいいたのですが、九州が、松浦鉄道が人気がないのでしょうか。夏休み期間だからか地元客も少ない。これ幸いに、進行方向右側かつ海側に2つしかない、一人だと座るのに気が引けてしまう4人ボックスの一番いい席に座ってしまいます。それでは出発です。

列車は右に伊万里湾をチラチラと見て細かく駅に停車し(この辺うろ覚え)、乗客は少しずつ減ってゆきます。佐賀県最後の駅の福島口を出るときは私含め6名、そのうち旅行者は私の他に1名か、とにかく少ない。

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長崎県に入って最初の駅、今福で初めて対向列車と交換、向こうはたくさん乗客が乗ってます。

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鷹島口から先は小高い丘の上から海を見下ろせる区間、ほのぼのとした景色で、思わず写真に納めてみました。

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ここ鷹島口と前浜の間の海岸線はコブのような形をしていて、そこを走る列車は180度向きを変えます。海の向こうの景色は、絵巻でも巻くように変り、松浦の発電所が見えてきます。

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10:45に松浦到着。交換する列車はないのですが、ここで7分停車します。松浦鉄道の車両にはトイレが付いてませんので、ちょうどいいトイレ休憩になります。ちなみにこの列車は松浦を出れば1時間47分後の佐世保到着までトイレ休憩は無し。全線一気に乗るのは厳しいかもしれません

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松浦鉄道の松浦駅ですが、本社もなければ車両基地もない。構内踏切?は両側外部に出られるようで、お年寄りが自転車を押してます。とにかく長閑な駅です。

さて出発、この先の景色もなかなか面白かった。

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先ほど海越しに見えた発電所が間近に迫ってきます。右写真は松浦発電所前駅にて。名前の通り、目の前が発電所ですが、ここに勤務される方でどのぐらいの利用があるのでしょう。この駅を出ますと発電所をぐるりと回るように坂を登ります。エンジンの音が大きくなるのですがスピードが全然上がりません。

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そして丘の上から発電所の石炭ストックヤード?を見下ろすことができます。巨大な機械がローラーみたいなので石炭を平らに均してます。見ようと思ってもなかなか見れない、止まってほしいぐらい面白い光景です。

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御厨で2回目の交換、こっちの乗客数は片手で足りるぐらいですが、向こうは半分以上の座席が埋まる程の乗車率。この駅の北側は岬になっていて、岬中心部はわりと大きな町があるのが車内から見えるのですが、列車はそちらには進みません。

そろそろたびら平戸口に到着しますので、運転席横に立ってみます。今日のスケジュールはこの先詰まっておらず、ここか佐々で途中下車して時間を潰す予定です。どっちにしよう。

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いい雰囲気の駅ではないですか。なんといっても子供の頃に手に取った鉄道大百科みたいな本には必ず出ていた日本最西端の駅です。いい席を手放してしまうのが惜しいですが、ここで降りることにします。

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たびら平戸口では、カメラを持った明らかに旅行者だと思われる乗客が5,6人乗車してすぐに出発です。

***

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さて、次の佐世保行きの出発は1時間半後。この間レンタサイクルを借りて平戸島まで行ってきました。まずは日本最西端の石碑をバックに記念撮影。

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坂がキツかったですが平戸大橋にはすぐ着きました。橋の上は、混んでてノロノロ運転の車を追い越しながら誰もいない歩道をスイスイ走れます、とても爽快。

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自転車だと立ち止まって下を見下ろせるのもいい。なんて綺麗な青でしょう。

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大橋を渡ったら引き返すつもりでしたが、行けるところまで行ってみようと、平戸の船乗り場近くまで行ってきました。

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帰りは北側の歩道を渡ります。こちらの風景もいい。

これで平戸の観光はOK。駅に戻ります。ちなみに今時平戸に鉄道で来る旅行者なんて私のような孤独なオッサンぐらいのようです。この駅で勤務されるお姉さんから聞いた話だと、今夏自転車を借りたのは私がなんと二人目。この暑いのに大丈夫ですか!?とタオルまで用意してくれました。夏休みだというのに・・・、時代は変わったんだなと思います。

(乗車は2017年8月)

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筑肥線乗車記2(西唐津~伊万里)

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唐津線終着駅の西唐津、歴史もあり風格ある駅なんだと思ってましたが、車両基地の横に付け足したような1面のホームは、JR西日本の博多南駅みたい。駅舎は大きく、駅員さんの配置もありますが、土曜日のこの時間帯だからか乗客の姿は0。時刻表上でこの駅の面白いのは、なんといっても1本のホームから博多・福岡空港方面、佐賀方面、伊万里方面と3方向の列車が発車すること。次は、中でも1日3本(休日は4本)しかない伊万里行きに乗車して筑肥線の末端部を乗り潰します。

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8時頃にキハ47とキハ125の2連が到着し(世代が違うのに連結できるんだ)、これが伊万里行きになるのかと思ってましたがすぐに入庫。代わりに出庫して来たのが写真のキハ125-4の単行、こっちが8:16発の伊万里行きになります。初めて乗車する車両ですが、車内の壁はグレー、座席のモケットは紺、外装と正反対のとても地味な色でまとめています。これは国鉄リバイバル内装か。昔の国鉄キハ20とかの、排気の黒煙と煙草のヤニで汚れまくった車内がこんな感じだった気がします。

それでは出発、乗客はなんと私一人のみ。

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8:19、唐津に戻ってきました。この列車はここで14分も停車します。隣のホームからはガラガラの303系西唐津行きが発車します。

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時間があるので反対ホームからキハ125-4を撮影。この車両の所属を表す略号は「本カラ」。この辺は国鉄時代は「門」のエリアでしたが、「本」ってどこの略だろう。「カラ」は唐津に違いない。帰って調べてみますと本社か本部の「本」らしい。

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改札外には出ませんでしたが、地方の中心駅でよく見られる標準的な2面4線の高架駅は、階下も標準的。似たような駅として思い付くのは、帯広、松江、出雲市、高知、別府・・・ただ唐津駅には優等列車が来ません。

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車内に戻ると、乗客が増えてます。といっても半数のボックスに一人が座る程度。別ホームに伊万里発のキハ47の2連が到着するのを待って出発します。伊万里発列車も、ここでほとんどの乗客を下ろし、ガラガラになって西唐津まで行くようです。

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単線並列の高架区間を進み、別れたところで筑肥線の和多田駅が見えます。

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唐津から二つ目で、筑肥線と唐津線を語る上で重要な山本駅に到着します。昔はここで両線が交差していました。向かいのホームにはキハ47*2+キハ125の唐津線下り列車が待っていて、私の乗る列車が到着してすぐ発車。ここから乗ってくる数名の乗客は、おそらく佐賀方面からの乗り換え客でしょう。私も今日の午後もう一度ここに来て、乗り換えをします。木造の駅舎も風格あります。駅員さんはいないみたいです。

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さて、筑肥線の西部と唐津線の一番の見所かもしれません、両線が並走する区間が長々と続きます。右写真のホームは本牟田部駅で、唐津線側しかホームがないのでこの列車は通過します。

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並走区間はGoogleアース計測で約4kmも続きます。ようやく両線が離れて、こちら筑肥線が高度をあげてオーバークロスします。ここに新駅を作ればよいと思うのですが、佐賀から伊万里へ行くには地図をみれば有田経由の方が近そうです。

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唐津線と別れてからは、中国地方の廃止されそうなローカル線みたいな線路の奥の細道的な車窓です。線路際の草木も迫ってきて車両に当たりそうですが、この路線は当たらない。写真は佐里出たところの光景です。

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停まる駅も枯れきってます。左の素晴らしく可愛らしい木造駅舎は肥前長野駅、駅舎の脇には井戸があるのが見えました。右は上伊万里駅、向かいのホームとの間隔が広いのは、昔は何かしらの貨物の取扱いを行っていたのでしょう。乗り潰しを初めて、いろいろなローカル線に乗りましたが、全国どこも同じような光景だなと感じるようになりました。

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9:23、終点の伊万里に到着します。知ってはいましたが、実際に目にすると衝撃的な光景です。かつてのターミナル駅伊万里は分断され、筑肥線側は今なんと1面1線の必要最小限の設備なのです。

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でもこれはこれで悪くはない。西唐津からだと1時間以上の乗車でしたが、山本からだと38分しか乗ってないので、あっという間に着いてしまった感じです。

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改札を出ると、道路があってその向こうに分断された現在の松浦鉄道の伊万里駅があります。

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駅舎が向かい合ったところに横断歩道がないので海側に歩きます。両駅の関係はこんな感じ。あれ?2階に歩道橋があったのか。

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また筑肥線側の伊万里駅に戻り、ちゃんと両駅を繋ぐ歩道橋を渡ることにします。松浦鉄道側の駅前は、博多行き高速バスがちょうど出発するところ。こっちの方が早くて快適なんでしょう。お客さんもたくさん乗ってます。

(乗車は2017年8月)

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筑肥線乗車記1(中州川端~西唐津)

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九州鉄道旅行2日目は、福岡市地下鉄の中洲川端6:30発の筑前前原行きでスタートします。

昨晩は新しいスタイルのカプセルホテルというのに泊まり、それなりに清潔で快適だったのですが、ラウンジにゴルゴ13なんて余計なものが置かれていたため寝不足であります。今日は初乗車となる区間が220.8km、福岡・佐賀・長崎3県の博多以西玄界灘側の路線をすべて乗り潰すのですが、途中で居眠りしないように気合いを入れてかないといけません。

まずは次の天神から初乗車となる区間で、姪浜まで7.3km乗って福岡市地下鉄空港線を完乗。姪浜手前まで地下区間なので見るものはありませんでしたが、すれ違うJR車が4ドアロングシート車なのにトイレが付いているのを見て、東京の地下鉄とは違うよな・・・というのを感じます。

姪浜からはJR筑肥線となり複線高架区間を走ります。しかし1駅目の下山門からは、右手に松林が広がるかと思えば海岸沿いに出て、さらに上下線が別れて増設された下り線(山側の線)だけトンネルに入るではありませんか。昨夏に羽越本線で見たような日本海の景色が、こんなに都心から近く、地下区間から出たばかりで見られるのにびっくり。しかも乗車しているのはバリバリの地下鉄車両。これは面白い路線だなぁ。

海岸沿いを走るのは僅かな区間で、後は市街地を走ります。洗練されたデザインの高架駅も登場します。中洲川端から30分が過ぎ、そろそろ乗り換えの筑前前原です。かぶりつき席に立ってみます。

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いたいた赤いパンダ顔、103系1500番台です。これに乗りたかったんです。良かった良かった。(筑前前原より唐津側のみ走る電車は、すべて103系1500番台3両編成かと思いきや、303系又は305系6両の運用が平日では上り3本下り1本存在します。普通列車編成両数表で確認できるのは平日運用のみで今日は土曜日。この西唐津行き電車ですが、西唐津に到着してから、西唐津を出発する電車が2本福岡空港行きが続くので、303か305系かもしれないと心配してたのです。)

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筑前前原に7:05着、同じホームの7:06発の西唐津行きに乗り換えたところですぐ出発。乗車した先頭車でかぶりつきといきたいところですが、この編成の先頭車はクハ。せっかく久しぶりに103系に乗るのですから後ろのクモハに移動します。すると早速力強いモーター音を聞かせてくれているではありませんか。

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筑前前原からは単線で、二つ目の加布里で交換します。数分上り列車より早着するので、ホームで左のような写真が撮れます。

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筑前深江を出て、また海が見えてきました。美しいです。

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大入でまた交換、今度は上り電車が待っていて、筑前前原行きの103系1500番台です。

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福吉・鹿家間で見えた海水浴場。朝7時半というのに一組の家族が遊んでいるのですが、なんだかプライベートビーチ状態。都心直結の地下鉄電車でこんな所に来れるなんて福岡の人って恵まれている。食事も美味しいし、美人も多いというし・・・

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鹿家でまた交換。すれ違う305系電車は日立のAトレインでして、側面の雰囲気が東武の50000系列にそっくり。東武鉄道の田舎の駅に来たみたいです。

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鹿家をでると海の向こうに唐津?の町が見えてきました。そしてこの辺りで佐賀県に入っています。

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虹ノ松原という美しい名前の駅の周辺は、駅の名に恥じない美しい松林が広がります。そういえば103系から見られた松林といえば、仙石線を思い出しますが、今はもう見られないのでしょうか。震災以降乗ってません。

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高架を駆け上がります。この辺から筑肥線唐津付近の新線区間でしょう。最後尾に立って見ます。

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1面2線のシンプルな高架駅は東唐津。筑肥線の電化と分割前は重要な駅だったはずで、全く違う雰囲気だったんだろうな。帰って東唐津駅で画像検索してみますと、そうそう!昔の東唐津はスイッチバックの駅だったんだ。気動車の車両基地もある。味わいのある風景は失われてしまいましたが、利用者にとっては30倍ぐらい便利になったんだろうな。

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ここで103系は一気に加速、いい音です、何km/hで走っているんだろう。見たら60km/h。

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とにかくスピードに乗ったところで渡るコンクリート橋は松浦川。昔は唐津を東西に分割していた川です。これから行く同名の松浦市とは離れてますが関係あるのでしょうか。よく解りません。

それにしてもこの路線は、唐津というそこそこの観光地を持ち、これだけ変化に富んだ車窓が楽しめ、しかも国際空港にJR中心駅に九州一の繁華街にも直結してます。なんだか通勤電車しか走らないというのは勿体ない。1本の103系を水戸岡先生に改造してもらって観光列車を走らせたらどうだろう。

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唐津線と合流し、単線並列の高架区間となりますが、1本は電化、1本は非電化というのが面白い。

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唐津に到着。ここでも3分停車するので車外に出て写真が撮れます。左が西唐津側のクハ103-1513、右が福岡空港側のクモハ102ー1513。

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車内に戻れば、1両に15名ぐらいだった乗客が0になってしまっています。この電車、音は純然たる103系ですが、製造時期の関係から側面と車内の様子は201系や203系に近い。

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西唐津から305系の上り電車が来て、筑肥線ではなく唐津線となります最後の1区間を出発します。

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かぶりつきをしていますと、西唐津を出て2分ぐらいで高架の路盤が分岐しているのですが、これはもしかして呼子線計画の名残でしょうか。

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スルスルと高架を下りて終点西唐津に到着します。

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7:53、1面のホームで1線しかない西唐津到着。朝から103系を思い切り満喫できました。(しかし私という鉄道ファンは本当に勝手。103系には昔散々乗ったのだ。旅行でたまに乗るのはいいですが、毎日乗るんだったらE233系の方が絶対にいいに決まっています。)

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駅の外に出ると、乗ってきた電車は車両基地に入ってしまいます。この日乗った編成は西唐津側からクハ103、モハ103、クモハ102の3両編成で、6両編成時は西唐津側だった編成。大入ですれ違ったのも西唐津側だった編成。福岡空港側だった編成というのもありまして、それは西唐津側からクモハ103、モハ102、クハ103となるのですが、このクモハ103の顔が幌が付いていて格好いいのです。

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歩道橋から西唐津駅奥の車両基地で休む電車が見えます。左から1本目、4本目、5本目が6両編成時に福岡空港側だった103系1500番で(正面貫通扉周りに枠がないので判る)、3編成あるうち3編成すべてが今日は入庫。私の見たかった幌つきで格好いいクモハ103には完全にそっぽを向かれるかたちになりました。

(乗車は2017年8月)

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原田線(筑豊本線)乗車記

乗り換えた直方17:01始発の快速博多行きは、またもや薄っぺらい座席の813系、つい習慣で進行方向右側に座ってしまいましたが、最初は左側でしばらく並走する平成筑豊鉄道の非電化複線路線を見ておくんでした。次の勝野は、かつては宮田線が分岐していた駅で堂々たる広い構内を持ちます。しかしこの快速は通過、しかも筑豊本線内ではこの勝野駅だけ通過するかたちでして、昔の駅の序列は、今は全く通用しないのを感じます。

ちょっとウトウトしてしまいましたが隣のホームに後藤寺線キハ40が停まる新飯塚に到着。ここからは私の初めて乗車する区間になります。ここでも左側で、後藤寺線がどう別れて、上山田線の線路跡なども見れなかったのが残念でしたが、筑豊本線は飯塚から単線になってしまうことを初めて知りました。今では筑豊本線で最も輸送密度が高い区間かと思われますが、昔の石炭を輸送する目的においては末端区間みたいな扱いだったのでしょう。そんなわけで通勤ライナー的な特急かいおうは、ほとんどが単線区間を走ることになります。ちなみに私は上山田線には乗車することが出来ませんでしたが、小学生の頃、机上だけの北九州地区の乗り潰しプランを立てる際、この上山田線と漆生線が、とにかく本数が少なくて接続も悪く、一番苦労したように記憶しています。

17:26に原田線乗換駅の桂川に到着します。なんとなく東京郊外にあるような2面3線の駅です。

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17:46、1日僅か8本の原田線列車がキハ40 8063の単行で来ます。ここではキハ31に乗りたかったのですが、今年春からキハ40に代わってしまったらしい。最新の普通列車編成両数表によると、キハ31が今も走る路線は三角線のみ。三角線は往復ともハイボール特急に乗ってしまいました。昨年の四国旅行でのキハ32に続き、キハ31も私は乗り損ねてしまったようです。

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乗車してクロスシートに座ります。厚みのあるシートは、さっきの813系よりずっと座り心地がいい。寝ないように気を付けないといけません。乗客数はすべてのボックス席に一人か二人座る程度。さて、6分の折り返し時間で17:52に出発しますと、すぐに篠栗線と別れます。

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夏の夕暮れ間近の美しい田園風景。次に停まる駅は、この風景にピッタリの「上穂波」という駅名。たくさんのトンボが空を舞ってます。ここから坂を登って行くのが感じられます。カーブも多くなってきます。

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昔は2面2線、今は棒線の筑前内野駅。こんな枯れきった路線ですが、私が印象に残っているのは、1985年までブルートレイン(しかも当時は最新だった14系15形ではなかったっけ?)がDD51に牽かれて走っていたこと。門司でたしか写真を撮っています。そして私より10年以上先輩の撮り鉄の方々にとっては、もっと聖なる場所でして、蒸気機関車の重連や後補機運転で忘れられない場所になるのでしょう。

キハ40はエンジンをドロドロ響かせて、蒸気機関車が数々の名シーンを魅せただろう冷水峠を登って行きます。残念ながら車窓が楽しめる谷側は左側で、私の座る右側は山の斜面しか見えません。軽くピッと警笛を鳴らして冷水トンネルに入れば、すぐに分水嶺を越えたようで、速度上げて坂を下って行きます。トンネルを出た後は、左手に筑紫平野を見てひたすら下る下る。蒸気機関車時代は登るの大変だったことでしょう。数々の名シーンはこちら側かもしれません。

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筑前山家には西日本鉄道の路面電車が置かれています。たしかこの辺は昔、路面電車やら軽便鉄道の路線が網のように存在していたんではなかったっけ。ここにも西鉄の路線があったのでしょうか。検索してみればこの電車は西鉄福岡市内線の500形507号で、北九州線車両保存会という団体が場所を借りて保管しているもの。頭が下がります。ここに路面電車の路線はありませんでしたが、路線が網のように存在していたのは間違ってなく、この駅のすぐ原田側では戦前まで軽便鉄道と交差していました。その軽便鉄道が「あの伝説の・・・」と頭につけてよく語られる朝倉軌道でした。なるほど、こんなところにあったのか。この駅では7,8名の乗車がありまして、前2駅で減った乗客がここで桂川出発時程に戻ります。

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西鉄大牟田線をオーバークロス。変な顔で田の字窓の5000形が見えます。この電車もそろそろ引退時期でしょうか。

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鹿児島本線が見えてきました。

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18:20、終点の原田に到着です。ホームの段差が時代に取り残されたローカル線らしい。そしてここは0番線であります。このキハ40、乗車する分にはスピードは遅いし、前面展望も期待できず、JR化後の軽快気動車に比べて面白味に欠けると思っているのですが、写真を撮る分には断然絵になります。

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時代に取り残されたローカル線というイメージを持ってましたが、ちょっと違っていまして、ここでも東京の通勤電車のように慌ただしく5分の折返し時間で出発し、お客さんもそこそこ乗っていました。実際に、この旅行後に発表されたJR九州の路線別利用者数データによると、原田線の利用者数は、肥薩線人吉・吉松間の5倍、筑肥線や指宿枕崎線の末端部の2倍あるのだ(対比方法がおかしいかも知れませんが、関東の人間にはこっちの方がイメージしやすいかと・・・)。このキハ40に乗って桂川に戻り、篠栗線も乗り潰す手もあるのですが、博多到着が19:49と暗くなってしまうので次回に回します。

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原田から博多まで乗車する快速は811系。座席の背もたれも厚くて813系より数倍座り心地がいい。この列車から見る原田線(筑豊本線)線路は、やっぱり時代遅れの草臥れたローカル線です。

博多駅に到着、今日の宿は中洲地区なのですが、お腹が空いたのでホームの博多ラーメンを1杯食べてします。駅の立食いですが、美味しいではありませんか。地下鉄で中洲川端に移動し、宿泊施設に到着します。さすがは九州、もう20時近くというのに、まだ外は明るい。篠栗線も乗っておくべきだったとちょっと後悔。シャワーを浴びて、冷えたビールと博多ラーメンをもう一杯求めて繁華街に出ます。

(乗車は2017年8月)

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おじさん鉄道ファンの日本の鉄道乗車記録。ふと日本の鉄道全線に乗ってみたいと思うようになりました。未乗区間は3,700km以上あり、今の生活パターンではおそらく不可能な領域なのですが、路線や車両に愛情を込めながら、少しずつ記録に残しておこうと思います。古い記事順にご覧になりたい方は下の「月別アーカイブ」からどうぞ。

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