竜飛海底駅見学と青函トンネル記念館・竜飛斜坑線乗車記

蟹田駅に到着し次に乗るのは、13:29発の函館行きスーパー白鳥19号です。3分の待ち合わせなのですが、津軽線がちょっと遅れたようで既に隣のホームに入線しており急いで乗り換えです。跨線橋を降りますと目の前には、なんと785系300番台!、こんなところでレアな車両に遭遇です。写真を撮りたい、しかしもう発車なので無理。苦し紛れにこんな写真を撮っておきました。

C6192234dsc.jpg C6192235dsc.jpg
左:785系側から789系を撮ったところ、右:789系側から785系を撮ったところ。何が何だかさっぱりわからないですが、自分のための記録写真という事でご了承を。

走っている車内を前へ前へと自由席まで移動します、編成中自由席は僅か2両ですが、6月の平日ですので空いており、進行方向右側の座席をに座ります。青春18きっぷのシーズンには蟹田から木古内までの区間は大混雑するのでしょうか。

しばらく走って新幹線の駅の工事中の津軽今別駅を通過、複数の線路が敷けるように路盤はすでに出来上がっており、なんだか東海道新幹線の新富士駅や三河安城駅みたいな構造の中、通過線部分に屋根の無い細い対向式ホームがちょこんと存在すると言う、面白い光景になっています。(この辺うろ覚えでして、間違っていたらごめんなさい。)この駅で津軽線と乗り換えをするプランを組んでおけば良かったなぁ。

さて、青函トンネルに入りまして、今回の旅行ではそのまま北海道へ抜けず、竜飛海底駅を見学する事にします。このトンネルが開通しまして25年、何度もここを通り抜けて来ましたが海底駅の見学については、どうもあまり興味が沸かないというか、長い見学時間で半日つぶしてしまうより、早く北海道に行きたい、少しでも長く北海道に滞在したいと毎回通り過ぎてしまっていました。

しかし乗りつぶしをすると決めた今、ここには財団法人青函トンネル記念館が運営する「竜飛斜坑線」というかつては工事で使用され、現在の本来の目的はトンネル内で火災が起きた際の避難用というケーブルカー路線がありまして、津軽線と江差線に乗りに行く今回の旅行で立ち寄らないわけにはいきません。

そんな思いでこの見学コースに参加してみたのですが、3時間弱の見学時間もあっという間、見学整理券代の2,040円も全然惜しくない価値のあるもので、鉄道マニアで建設業界に勤める私ですが、知ったつもりでいて知らなかった事、間違った認識だった事がたくさんあり大変勉強になりました。ガイドさんの解説も良かったです。見学内容についてここに書き始めますと長くなってしまうので写真だけ数枚ならべて中略させて頂きます。ちなみにこの日の参加者は私、鉄オタではなさそうな若いお兄さん、老夫婦の計4名、青春18きっぷのシーズンは毎回定員の30名(だったかな?)になるそうです。

この記事を書いて数日後の昨日、新幹線を通す準備のため、JR北海道は海底駅の廃止を検討してるとの報道がされましたので、この駅についての私なりの見どころみたいなものを少し追記しておきます(青字が追記部分です)。

C6192245dsc.jpg C6192246dsc.jpg
これが竜飛海底駅で、左が北海道側、右が本州側。
線路を見ればすでに三線軌条になっており、新幹線が通る準備は出来ています。現在上の架線を流れている電圧は20000ボルト、新幹線は25000ボルトですので切替が必要です。新幹線開通後、貨物列車にはEH800という複電圧に対応する新型機関車が登場する予定ですが、在来線夜行列車の牽引機はどうなるのでしょうか、列車自体を廃止してしまう事だけは勘弁してほしいです。

とても気になるというか私が心配しているのがこの細いプラットホーム、新幹線車両はホームを削らないで通過できるのでしょうか。三線軌条でホーム側線路を共用する形ですので、一見大丈夫そうにも見えるのですが、削るとしたら安全に避難出来る通路幅が確保できるのでしょうか。

C6192244dsc.jpg
下りホームから上りホームを見たところ、避難方向(誘導路)には煙が行かないように下り坂になっているのが見えます。

C6192239dsc.jpg
作業坑側から誘導路を通して下りホームを見たところ。見える列車は乗って来たスーパー白鳥。

C6192241dsc.jpg
線路のあるトンネルと平行に走る作業坑トンネル。列車から降りてここに来た場合、右に見える金網の中に荷物を預け、手ぶらになって構内を見学します。

C6192247dsc.jpg
これは作業坑にありました。記念撮影用ですね。

C6192252dsc.jpg
作業坑でこの先吉岡海底駅まで続いています。

C6192255dsc.jpg C6192257dsc.jpg
2か所ある風門。どちらも地上側から撮った写真。一つ開けて閉めて、また一つ開けて閉めて、これをやって地上へと向かって行きます。

C6192268dsc.jpg
中に保存されている人車

C6192269dsc.jpg
この線路はケーブルカーの斜坑線から枝分かれする作業坑への荷物搬入用。


***

さてさてお楽しみのケーブルカーの乗車です。たった4名の乗車で、みなさんケーブルカーにはあまり興味は無いようで、一番前の座席が空いてましたのでここに座らせて頂きました。さぁ出発。

C6192275dsc.jpg
これはなかなか面白い!ピコピコとサイレンを鳴らしながら一直線の坂を登って行きます。ジョイントの振動も大きく普通のケーブルカーとは全く違った乗り心地。SF映画の地下要塞みたいでして、何分乗車したのか解りませんが(資料によると上り7分、下り9分)この雰囲気に酔いしれているうちに地上の青函トンネル記念館駅に到着です。

C6192278dsc.jpg C6192282dsc.jpg

C6192284dsc.jpg
乗車した時は良く解らなかったのですが、乗ったのはこんな車両でもぐら号。避難用として使われる事無く、いつまでも観光客だけを乗せる活躍でいてほしいものです。

C6192279dsc.jpg
隣にはもっと簡素な車両も、

C6192281dsc.jpg
このケーブルカー見どころはまだ続きまして、気圧の関係上、風門が閉まってからでないと(写真の地下へ続くトンネルに蓋をしてしまう)外には出られないのです。

C6192286dsc.jpg C6192288dsc.jpg
外に出ますと3時間前の三厩駅は雨でしたが、今は晴れてます。爽やかな風が気持ちいい。

C6192291dsc.jpg C6192293dsc.jpg C6192294dsc.jpg
屋外に置かれた工事用車両も、海に近いからかこんなに朽ち果ててしまっています。そして25年なんて歳月もあっという間に過ぎ去ってしまうものなのです。

そういえばあけぼの号車内でめはり寿司を2個食べてから何も食べておらずお腹が空きました。記念館内の食堂で海鮮塩ラーメンを注文。ウニとアワビとワカメがのって磯の香りが食欲をそそります。しかし口を付けるととても塩辛い、これが東北のスタンダードな味なんでしょう。スープを全部飲まなくていいように、ウニを崩さないように最初に食べてしまってからラーメンをすすります。刺身定食にしておけば良かったかな。

C6192297dsc.jpg
記念館内の詳細も省略しますが、これは新幹線と在来線が一緒に走る模型、それにしても新幹線と貨物列車が高速ですれ違う事が出来ないというのは、計画されたのがかなり昔ですので仕方ないのですが、認めたくないですけどこれはちょっと失敗だったのか。単線トンネル2本のユーロトンネルにちょっと嫉妬してしまいます。しかしどんな工夫がされて、この問題点を克服するのかも楽しみでもあります。

C6192298dsc.jpg C6192299dsc.jpg
帰りの時間になりまして、再び海底駅へと戻ります。またまた一番前に座らせて頂きました。まずは風門がゆっくり開くと一直線の深いトンネルが見えて来ます。まるでSF映画、このケーブルカーは私のように下からでなく、ここ青函トンネル記念館から乗車した方がその感動は大きいかと思います。

C6192301dsc.jpg
またまたサイレンを鳴らしながらひたすら下る下る。

C6192308dsc.jpg
右へ分岐する線は避難所・作業坑の資材運搬用で、線路のねじれ方がいい感じ。(インディージョンズの世界みたいですね)

C6192309dsc.jpg
最初に乗車した時は良く解らなかった坑道体験駅。線路はまだまだ最深部の排水基地まで続いているようです。
照明が全く無い数百メートルの深い穴、うまく想像できませんが迷い込んでしまったら無限の宇宙空間にたった一人でいるような恐怖が体験できるかもしれません。

C6192310dsc.jpg C6192311dsc.jpg
おまけの写真で、これは鍾乳石の赤ちゃん。

帰りの列車までしばらくベンチに座って待ちます。ここでそろそろ貨物列車が通過するというのでホームに見に行く事に、嬉しい事に写真まで撮らせて頂きました。

C6192316dsc.jpg
写真は失敗ですが、トンネル内を猛スピードで走り抜ける貨物列車。最後にいいものを見せてもらいました。この時にガイドさんから問題がありまして「通過する機関車には名前が付いています、それは何でしょう?」と、こんなところで40過ぎのおっさんが「はーい金太郎です」と答えるのも場が白けてしまうので黙っているのですが、沈黙が辛い時にはジェームスとかニコラスとか英語名を適当に答えておくのも一案かもしれません。

C6192318dsc.jpg C6192319dsc.jpg
スーパー白鳥25号の到着。これに乗って木古内まで行きます。この列車の自由席もガラガラでした。

(訪問は2013年6月)

前の記事:津軽線乗車記
次の記事:江差線乗車記 
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

QJ7000

Author:QJ7000
おじさま鉄道ファンの日本の鉄道乗車記録。ふと日本の鉄道全線に乗ってみたいと思うようになりました。未乗区間は4,000km以上もあり、今の生活パターンではおそらく不可能な領域なのですが、路線や車両に愛情を込めながら、少しずつ記録に残しておこうと思います。古い記事順にご覧になりたい方は下の「月別アーカイブ」からどうぞ。
(2013年2月より海外編も始めました。)

検索フォーム
最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
(古い記事順に表示されます)
最新コメント
FC2カウンター
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

タグ

JR九州 平成筑豊鉄道 観光列車 新幹線 喫煙車 東武鉄道 JR東日本 会津鉄道 野岩鉄道 JR四国 国鉄時代 阿佐海岸鉄道 バスの旅 土佐くろしお鉄道 路面電車 伊予鉄道 温泉 吊り掛け電車 琴電 ケーブルカー 猫登場 JR西日本 阿武隈急行 福島交通 山形鉄道 モノレール 京成電鉄 新京成 流鉄 JR東海 夜行列車 船旅 近鉄 伊勢鉄道 新交通システム 貨物線・短絡線・渡り線 江ノ電 ブルートレイン 北越急行 伊豆箱根鉄道 岳南電車 専用鉄道訪問 芝山鉄道 地下鉄路線 上信電鉄 近江鉄道 阪神電鉄 阪急電鉄 神戸電鉄 北条鉄道 駅そば 山陽電鉄 水島臨海鉄道 西武鉄道 南海電鉄 北近畿タンゴ鉄道 のと鉄道 くま川鉄道 名鉄 南阿蘇鉄道 熊本電鉄 西日本鉄道 JR北海道 京王電鉄 京浜急行 台湾の鉄道 東急電鉄 小田急電鉄 鹿島臨海鉄道 ひたちなか海浜鉄道 蒸気機関車 福井鉄道 えちぜん鉄道 遠州鉄道 

QRコード
QR