あけぼの号乗車記 その3(懐かしの国鉄灰皿と冷水機)

あけぼの号のA個室寝台ではこんな懐かしいものに出会えました。

C6182091dsc.jpg
国鉄灰皿です。
(正式名称はこれでいいのかな?)

おそらくもう若い人の中では見た事無い、知らないといった方も多いのかもしれません。今の時代からは信じられませんが1990年以前は、通勤電車以外の車両には必ず灰皿が付いていて、都市圏以外では列車内で煙草が吸えたのです。そして付いている灰皿はなんてったって国鉄ですので全部同じでこれでした。

この灰皿、今考えると実によく出来ていまして、上蓋をひっくり返して(カチャンという音がいいのです…)灰を中に落とし、上蓋の裏側で煙草をもみ消して、そこに置いたまま上蓋を元に戻せばあら不思議、きれいさっぱり煙草は全然見えませんというものなのです。そしてもっと凄いのが全体を上にひっくり返すと自動的に上蓋が開いて一気に吸殻が下に落ち、清掃員の方々が片手1秒で灰皿清掃が出来てしまうと言う超優れものなのです。子供の頃にこれを悪戯して足元に吸殻をぶちまけてしまった方も多いかと思います。私もやって怒られました。

私も国鉄がJRになる以前からの喫煙者でして、いやいや本当に懐かしい。よくぞ現役で、そして煙草を吸わせてもらえる空間で残っていてくれました。(1個家に欲しいなぁ~)

それにしても時代も変わりまして列車内で煙草を吸える事の方が珍しくなってきました。今でも吸えるのは夜行列車の個室と東海道山陽筋の新幹線と近鉄特急ぐらいでしょうか、日本以外の国々でも列車内はすべて禁煙になってしまっているようですので、列車内で煙草を吸える国が珍しいぐらいの考えを持った方が良いかも知れません。

いつまで続くか解らないこの状況、煙草嫌いの方には申し訳ありませんが、夜行列車の個室寝台という最高のシチュエーションの中、ありがたくありがたく美味しい一服(実際は10服ぐらい)を味あわせて頂きました。

写真で気付いたのですが、通常の国鉄灰皿は壁に固定する部分にJNRマークが刻印されているのですが、この灰皿には本体にJR東日本と刻印されています。ひょっとしたら昭和64年製の硬貨と同じような形で貴重なものかもしれません。

***

隣のB個室寝台にどんな状況かちょっと覗きに行ってみたのですが、ここでも洗面所で懐かしいものと出会えました。

C6182102dsc.jpg C6182103dsc.jpg
冷水機です。
まだあったんですね。こちらもちゃんと現役ですよ。

この設備、優等列車の車両のみに付いていたサービスでして、今では飲み水はペットボトルのミネラルウォーターや無糖のお茶を買うのが当たり前になってしまいましたが、私の青春時代の1980年代は、缶入りの清涼飲料水といえば、炭酸飲料と甘いフルーツ系ジュースとUCCコーヒーぐらいしかなく、普通に水道水を飲む時代でして、いろんなところに冷水機が置かれていました。地下鉄の駅のホームにも必ずペダルを足で踏むと冷水が出てくるのが昔ありましたね。

C6182104dsc.jpg
まずはこの紙コップを取りだしまして、

C6182105dsc.jpg
切り込みがある方が上でして、ここにフッと強く息を吹きかけるとパカッと開きます。

C6182106dsc.jpg C6182107dsc.jpg
緑色のボタンを押せば冷水が出てくる仕組みです。
「飲料水」のフォントもいいですね。

ペットボトルのミネラルウォーターに慣らされてしまった今、どうせ不味い水だろうと思って口を付けたのですが、いやいやそんなことは全くなく普通に美味しく飲めました。

***

おまけにB個室(ソロ)も見に行ってみます。ドアが開いている個室も多く、A個室は満席だったようですが、こちらは空席が多く残っているようです。

C6182109dsc.jpg C6182110dsc.jpg
上段

C6182115dsc.jpg
下段

青森到着ギリギリまで寝てようと思っていますので、値段の安いこっちでも私には十分だったかな・・・

C6182111dsc.jpg
と思ったのですが、こちらの灰皿は国鉄灰皿ではなく、キラキラしない、カチャンカチャン音がしない新しいタイプのものなのです。やっぱりシングルデラックスにして良かったなと、自室に戻ります。

今、この国鉄灰皿に出会えるのは他にどの列車があるのでしょう、北斗星のB個室は確かあけぼのソロと同じ新しいタイプ、トワイライトのB個室は椅子の横の引きだしタイプ、A個室はどちらもテーブル置き型、サンライズは全く違うタイプのもだったような気がします。現在はあけぼの号のシングルデラックスだけかもしれません。余談ですが日本海廃止と共に消えてしまったA開放寝台の喫煙室で一度一服して見たかったなぁ~。

(乗車は2013年6月)

前の記事:あけぼの号乗車記 その2(A個室内の様子)
次の記事:あけぼの号乗車記 その4(青森到着)
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

QJ7000

Author:QJ7000
おじさま鉄道ファンの日本の鉄道乗車記録。ふと日本の鉄道全線に乗ってみたいと思うようになりました。未乗区間は4,000km以上もあり、今の生活パターンではおそらく不可能な領域なのですが、路線や車両に愛情を込めながら、少しずつ記録に残しておこうと思います。古い記事順にご覧になりたい方は下の「月別アーカイブ」からどうぞ。
(2013年2月より海外編も始めました。)

検索フォーム
最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
(古い記事順に表示されます)
最新コメント
FC2カウンター
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

タグ

JR東日本 東武鉄道 会津鉄道 野岩鉄道 JR四国 国鉄時代 阿佐海岸鉄道 バスの旅 土佐くろしお鉄道 路面電車 伊予鉄道 温泉 吊り掛け電車 琴電 ケーブルカー 猫登場 JR西日本 新幹線 阿武隈急行 福島交通 山形鉄道 観光列車 モノレール 新京成 京成電鉄 流鉄 夜行列車 JR東海 喫煙車 船旅 近鉄 伊勢鉄道 新交通システム 貨物線・短絡線・渡り線 江ノ電 ブルートレイン 北越急行 伊豆箱根鉄道 岳南電車 専用鉄道訪問 芝山鉄道 地下鉄路線 上信電鉄 近江鉄道 阪神電鉄 阪急電鉄 神戸電鉄 北条鉄道 駅そば 山陽電鉄 水島臨海鉄道 西武鉄道 南海電鉄 北近畿タンゴ鉄道 のと鉄道 JR九州 くま川鉄道 名鉄 南阿蘇鉄道 熊本電鉄 西日本鉄道 JR北海道 京王電鉄 京浜急行 台湾の鉄道 東急電鉄 小田急電鉄 鹿島臨海鉄道 ひたちなか海浜鉄道 蒸気機関車 福井鉄道 えちぜん鉄道 遠州鉄道 

QRコード
QR