タロコ号乗車記(花蓮→台北)1

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今回の台湾鉄道旅行の締めくくりは、花蓮12:15発の自強217列車、日本製振り子特急のタロコ号に乗車します。

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TEMU1000型、言わずと知れたJR九州の885系がベースの車両です。

鉄道ファンが台湾を一周する場合、みなさん同じ事を考えている事と思いますが、時計と反対方向に回るのが一般的かと思います。台湾の鉄道は左側通行ですので、進行方向右側の座席に座れば、対向する線路と列車が見え、かつ海も見えるからです。時計と正方向に回ってしまうと、対向線路と列車を見たければ海が見えず、海が見たければ対向する列車は見えません。日本の海岸沿いを走る線区も同じで、山陰本線なら京都から幡生方面へ抜けるのが車窓を一番楽しめます。

しかし時計と反対廻りが良いと言っても、これには進行方向右側で窓際の座席を確保するというのが最低条件で、進行方向左側(山側で対向線路も無い側)に当たってしまった場合はストレスだけが溜まってしまう事になります。日本の場合、指定席は座席番号まで指定できますし、自由席ならちょっと早めに並べば希望の席に座る事が出来ますが、海外の場合はなかなかそうは行きません。今回乗車するタロコ号、ネットで事前予約購入した切符で、窓際通路側も指定出来なかったわけですが、どんな座席でしょうか。私の座席番号は4号車42番席。合格発表を待つようにドキドキして通路を進みます。

合格です。進行方向右側の窓際の席でした。これから進む北廻線は海岸沿いを走り、宜蘭線は以外にも山の中、台北手前では右手に車両基地が見えますので、ここではどうしても進行方向右側の窓際に座りたかったのです。希望に添わない席で混雑して座席の移動も出来ないような場合は、別の列車の指定券を買い直そうかとも思っていたくらいなのです。

いやいや今回の旅行は「座席運」には本当に恵まれました。これで運を使い果たしてしまったという流れにならないためにも、座席運が悪かった自慢をさせていただくと、2008年の韓国鉄道旅行の時。

1日目のソウル→江陵は進行方向左側の通路側、途中で空いてくるかと思いきや終点まで満員。景色はほとんど楽しめず。スイッチバックの個所はデッキで過ごす。帰りは高速バス。2日目のソウル→釜山のKTX2等席は窓側だったのですが、私の座席は窓と窓の間の壁しかない席。なんと外が全く見えない状態で釜山まで過ごす事になります。これは私の乗り鉄史上で一番最低だった記憶です。これだからフランス製は駄目なんです。釜山→東大邱はセマウル号の食堂車(当時はビュッフェ?)でここだけは進行方向右側座席でプルコギ弁当を食べてウマー。東大邱→ソウルはKTX、2等は懲りたので1等にするも窓際は売切れで通路側。そんな感じです。

話を台湾に戻します。
希望していた座席に無事収まります。シートは革張りです。このタロコ号、広いシートピッチでとても快適という情報を仕入れていたのですが、さっきまで私は1+2列シートの商務車に乗っていた、前日も普通列車といえど1両に私一人という状態ばかりだったので、とても狭苦しく感じてしまいます。隣に乗客がいるのも初めてです。

車内は満席で、この列車の人気ぶり、指定券入手が困難な事が伺えます。ビジネス列車でもありますので、この列車ではカメラを出して車窓を撮影するのは控える事にします。という事でこれからは写真の掲載はありません。めでたく入手できた駅弁は、昨日のお昼と同じく出発前に急いで食べてしまいます。確か紙箱にはDR2700型が印刷されていたような気がします。豚肉排骨でもちろん美味しかったです。食べ終えた空き箱も通路ゴミ箱に捨て、テーブルも片付け、すっきりした状態で出発を待ちます。

さぁ出発です。座席は狭く感じてしまいますが、走りっぷりは素晴らしい。DC自強号やPP自強号が2時間半から3時間かかる花蓮・台北間を2時間ちょいで走り抜けてしまうこのタロコ号。花蓮駅を出ると一気にトップスピードまで加速してぶっ飛ばします。乗車した車両も運よく電動車だったのでモーター音も素晴らしい。(普通の人にはうるさいかも?)

花蓮港方面と思われるデルタ線が右に見え、それを過ぎるとすぐに海岸線に出ます。振り子電車ですので緩いカーブもスピードを落とさず走り抜けます。乗ってストレスを発散できる速い特急列車として、351系の下り(勾配を登る)スーパーあずさ、キハ281,283系のスーパー北斗、土讃線のDC特急なんかが私としては一押しなのですが、この列車も加えておきたいところです。

この路線、今でこそ台湾の特急街道なのですが、地形の険しさから開通したのは1980年で以外にも歴史の浅い路線。右は海、左はすぐ山が迫り(良く見ていませんが)、人気の少ない所を進みます。この区間を走る各駅停車は7往復しかありません。この辺りで玉里から花蓮まで乗車した莒光号を追い越すはずなのですが、目で確認する事は出来ませんでした。

また貨物列車とも頻繁にすれ違います。電化区間ですが牽引機は何故かディーゼル機関車ばっかりです。高雄から花蓮までは走っている貨物列車は1回も見なかったのですが、どういう運送形態になっているのか気になるところです。

蘇澳新駅からは宜蘭線となります。ここから蘇澳駅まで鼻毛みたいな支線が伸びています。こういうのは乗りつぶしをする事になったら回るのが大変そうですが、楽しみが残っているという事にしておきましょう。

続く

(乗車は2012年5月)

前の記事:花蓮駅で撮影
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おじさま鉄道ファンの日本の鉄道乗車記録。ふと日本の鉄道全線に乗ってみたいと思うようになりました。未乗区間は4,000km以上もあり、今の生活パターンではおそらく不可能な領域なのですが、路線や車両に愛情を込めながら、少しずつ記録に残しておこうと思います。古い記事順にご覧になりたい方は下の「月別アーカイブ」からどうぞ。
(2013年2月より海外編も始めました。)

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