旧型客車で南廻線乗車記(枋寮→台東)2

台湾の南廻線は単線ですが、中央山脈を超えるトンネルは複線にできるようになっています。一直線の長いトンネルですが勾配があるためか、窓から顔を出しても出口の光はなかなか見えません。

私が1番前の車両に乗ったのは、枋寮駅で写真を撮っているうちに2両目も3両目もカップルに占用されてしまい、一緒に乗車するのが躊躇われるというか追い出される感じで1両目の乗車となってしまったのですが、ここならアメロコの迫力あるサウンドを間近で聞く事が出来るだろうというのもありました。

しかしこのR100型ディーゼル機関車、1650HPというそれほどの大出力機では無い事からか、期待したほどの爆音ではありませんでした。(同じ形状の3000PSのアメロコを見た事がありますが、力行時は内臓に支障をきたすのではないかというレベルの騒音と振動です。)

それよりも湿気が多いからでしょうか、ゴーーーというトンネル内の客車の風切り音の方が凄い。隣に座っている人との会話も全く聞こえないぐらいの状態、小さい子供が恐怖を感じるほどのレベルです。

やっとの事で長いトンネルを抜けてもまだ山間部を進みます。鉄橋の上は最徐行。防風柵も物々しいですが、下を流れる川の暴れた跡も凄いです。
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またいくつかトンネルを通って古莊駅に到着。ここはもう東海岸・太平洋側です。
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太平洋が見えてきました。ここも川の荒れっぷりが凄いです。
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大武駅で見た面白い工事用車両。
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トンネル補修作業用でしょうか。チキの上に(ここから建築工事用語を使うと)単管パイプで足場を組んで、番線で車体フックに固定した…となります。ちょっとスピードを出して急ブレーキをかけたら、崩れてバラバラになってしまいそうなのと、鉄切断用のガス・酸素ボンベも積んでいます。まぁ外国人が余計な心配をするのは止めておきましょう。

右手に海を見て快調に飛ばしてゆきます。
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それではこの辺で、この旧型客車の乗車を一番楽しめる場所の最後尾のデッキに行ってみます。台湾人鉄路迷が陣取っていたのですが、しばらくの間譲ってもらいます。(彼女は座席に座って海を見ています。なかなか楽しんでいるみたいです。)

こんな風景が展開されます。ローカル列車ですが1992年に開通したしっかりした基盤の路線ですので、スピードはかなり早いです。トンネルを越え、鉄橋を渡り、歌のような風景が展開されます。
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この辺は海をバックに撮影の出来る場所か。
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廃止になった駅を通過。確か鉄路迷に人気の太平洋が見える絶景の秘境駅だったのですが、残念ながら廃止になってしまった駅だと思います。
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デッキはこんな感じ、後ろのドアは無しで鉄製のバーとチェーンのみ、横のドアも開きっぱなし。この開放感は懐かしい。昔は普通だったんですけどね。現在、こういう乗車を楽しめるのは、近場で割と気軽に行けるところとしては台湾とタイぐらいでしょうか。
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瀧溪駅
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金崙駅手前でも鉄橋を渡ります。
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どの川も洪水時は凄いんだろうなという感じですが、右の写真を拡大してみますと、河口では網を持って漁をしているのが見えました。どんな魚がかかるのでしょうか。こういうのは仕事抜きでやっているとしたら、とても楽しいんですよね。私も参加してみたい。
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金崙駅ではしばし停車しR111の牽引する莒光号との交換。ちょっと降りてみます。
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金崙駅を後にします。こうして見ると立派な秘境駅?
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太麻里駅
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乗降客の割には大きい規模に思えるタイル貼りの駅舎、鉄筋コンクリート製のホーム屋根。1992年に開通の南廻線の駅はどこもこんな感じです。20年経った草臥れ加減も共通で味があります。

温泉で有名な知本駅。
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今までこの列車、たった5名の乗客だったのですが、ここで初めて10人程の乗車があります。ここでもR124の牽引する莒光号との交換があります。この列車は花蓮から時計回りで台北までのほぼ台湾を一周する長距離急行。中間には食堂車?も連結されていました。それにしてもこんなに短時間で客車列車の写真が沢山撮れるのは初めてか、旧型客車の列車は1往復しか無くなってしまいましたが、まだまだ台湾は客車天国なのです。

そして14:20に終点台東に到着。すぐに機関車は切り離されます。
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おまけでR109
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旧型客車での南廻線の旅、いやいや素晴らしかったです。全く退屈しない2時間12分の旅でした。また来る機会がありましたら、今度は途中下車もしてみたいですね。

(乗車は2012年5月)

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おじさま鉄道ファンの日本の鉄道乗車記録。ふと日本の鉄道全線に乗ってみたいと思うようになりました。未乗区間は4,000km以上もあり、今の生活パターンではおそらく不可能な領域なのですが、路線や車両に愛情を込めながら、少しずつ記録に残しておこうと思います。古い記事順にご覧になりたい方は下の「月別アーカイブ」からどうぞ。
(2013年2月より海外編も始めました。)

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