三江線乗車記2(川戸→三次)

本日最初に乗るのは川戸発6:30の始発三次行きです。駅前の旅館では朝早いのに快く朝食を出して頂き恐縮です。ひもの美味しく頂きました。

川戸駅。無人駅ですが整備されています。
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ホームへ出るとかつては交換駅だったホームの跡。
霧がかかっていて北海道の釧網本線の駅みたいな雰囲気です。
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キハ54 500番台が現われそうな雰囲気ですが来るのはキハ120。
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乗車しているのは、乗り鉄さん2組3名、ハイキング客が1組3名、アンケート員の方1名、そこに私が加わる形です。川側左側のボックスシートが空いていましたのでここに座ります。

窓に広がる江の川、穏やかで中国の山水画のような雰囲気ですが、洪水の時は大変なのでしょうか。
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川沿いの区間は地盤が緩い等の理由でおそらく速度制限区間となっているのでしょう。ひたすらゆっくり走ります。川から離れるとおそらく地盤がしっかりしているからか僅かな距離ですがここでスピードを出します。そしてまた川沿い区間になると再びゆっくり。まるで景色の面白くない所の車窓を、ビデオの早送り再生で見ているような感じです。

町役場のある石見川本で江津方面始発列車と交換。車内はアンケート員の姿しか見られませんでした。
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同じように山水画的風景が広がります。何も考えないでボーっと過ごします。
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粕淵ではハイキングの3名の方が下車。ここでこの列車の乗客は4名の乗り鉄さんのみになってしまいます。ここから川は右側に見えるようになるので、右側のボックス席に移動します。

浜原で交換、この列車は三次発5:46の始発列車。5人ぐらい乗車していました。
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ここからは1975年に開通した区間になりますので、今までの走りとは全く違い、どんどん飛ばしてゆきます。キハ120ですが、深い川沿いの景色だからかJR四国の特急列車にでも乗っているような感覚です。

風景は変わらず。
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しかし線路は高架。
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浜原からは口羽までは最後に開通し島根広島県境なのでおそらく過疎区間、この間は乗り鉄さん4名だけの乗車かと思っていましたが、2駅に1駅ぐらいに乗る人がいて、意外にもどんどん乗客は増えてきます。アンケート員の方も忙しくなります。

その筋では有名な高架上にある宇津井駅、秘境駅というわけではないようで下には集落が広がっています。ここでも1名乗車。
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口羽の手前でまた江の川を渡りまた川は左手に、左側のボックス席は埋まってしまっていますので、このまま川の反対側の景色を楽しむ事にします。ここから1930年代に開通した区間で、またゆっくりの走りになります。日本鉄道旅行地図帳・中国四国編というのを持って来ているのですが、これを見るとこの辺りは島根・広島県境が江の川上にあり、線路は広島県・川向うの国道は島根県、どちら側にも多くはありませんが家屋が存在しています。こういう場所に住んでいると、学校も役所もそれぞれ別方向に行かなくてはならないのか、いろいろややこしそうな所を走ります。

香淀付近ではしばらくの間、江の川が右側に来ます。
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この江の川、中国地方最大の川でありながら、私のパソコンで「ごうのかわ」と入力しても一発で漢字に変換されない、なんとなく世間一般にしっかりと認知されていないみたいな感じですが、鉄道開通以前は川の道として栄えていたらしい。実際どうだったのでしょう。

国土交通省HP・江の川の歴史によると河川交通が盛んだったのはまずは戦国時代以前、藩政時代なってからは藩外交易が禁止されたために一旦途絶えます。次に明治維新後から鉄道・道路交通が発達し堰の建設も始まる1930年代までの僅か60年から70年の間。

もしも三次が安芸でなく石見の国に属していたら、または河口の江津がもう少し平地が開けており人口も多く商業的にももっと発展していたなら、この川をとりまく環境は違ったものとなり、三江線もこんな状態にはなっていなかったかもしれません。

そしてだんだん平野部に入って町が見えてきて終点三次に到着します。
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次の列車まで43分の接続時間、駅の外に出てみます。三江線増便社会実験バスは三次側でも運転されており、駅前がその発着場所。と、そこに大型観光バスが横付けされます。ドア横には「三江線」の張り紙、乗客は満員。今、列車が着いたばかりなのにこれも増便バス?

窓の上の表示を見るとこちらには「三江線の旅・・・」と書かれており、広島あたりから来た三江線に乗る観光ツアーバスのようです。次から次へとリュックサックを背負った中高年団体が降りてきて、そのまま改札を抜け、3番線に停車中の私の乗ってきた列車の折り返し、9:57発の三江線石見川本行きの車内へ。本日のこの列車、立席が出るほどの混雑となってしまいました。鉄道利用者が多いのは嬉しい事ですが、本音を言えばこの列車に乗るスケジュールでなくて良かったな・・・です。

ちなみに三江線増便社会実験バス、12月からさらに増便されるらしく鉄道だけに比べ本数は約2倍となるそうです。鉄道廃止、バス転換への第一歩みたいなことも噂されていますが、実際はどうなんでしょうか。

ただどうしても気になって一つ書かせて頂きたいのが「社会実験バス」という名称。本数を増やせばのこの地域の方々がどう乗るのか、正にネズミを扱うかのように実験しているみたいで良くないですね。ちょっと失礼ではないか。こういう硬い名称にしないと補助金が出ないとかの問題もあるのかもしれませんが、外部に公表するときは「三江線利用促進増便バス」とかにした方が良いのではないかと少し思いました。

(乗車日:2012年10月)

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おじさま鉄道ファンの日本の鉄道乗車記録。ふと日本の鉄道全線に乗ってみたいと思うようになりました。未乗区間は4,000km以上もあり、今の生活パターンではおそらく不可能な領域なのですが、路線や車両に愛情を込めながら、少しずつ記録に残しておこうと思います。古い記事順にご覧になりたい方は下の「月別アーカイブ」からどうぞ。
(2013年2月より海外編も始めました。)

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