松浦鉄道乗車記2(たびら平戸口~佐世保)

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平戸島へのサイクリングを終え、たびら平戸口駅に戻ってきました。昭和な雰囲気の駅舎内は、国鉄時代にタイムスリップしたみたい。なんと昔ながらの売店も営業しています。左側には鉄道資料館があり、昔の写真やサボなどが展示されていて、これも楽しい。

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2,3番ホームから駅舎側を望みます。こういうホームの中央にあるような構内踏切はJRでは絶滅したか? 私としては近江鉄道の高宮駅で見た以来です。日差しは強く大きな屋根の下がありがたい。まったりと夏を感じられて、いい駅で途中下車できたなと満足です。

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今度の列車はこの駅で交換、まずは伊万里行きが来まして、

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私の乗車する12:48発の佐世保行きが来ます。左の建物は国鉄時代に役目を終えたのでしょうか。今はたった一人の駅員しかいないこの駅ですが、昔は多くの職員が勤めていたことが伺えます。

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さて出発、しばらく内陸部を進みます。この列車もガラガラでして、なんと乗客は私含めて4人しかいない、またまた一人で座るには気が引けてしまう、進行方向右側かつ海側の2つしかないボックス席に座ってしまいます。

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深い入江(江迎湾)の独特な風景が見えてきて、すえたちばな駅に着きます。入江を見下ろせる片面ホームには日傘をさした美人が列車を待っていて、絵になるなぁ。

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カーブした鉄橋で入江の末端部を渡ります。ここは有名な撮影地ではなかったっけ。この先はまた内陸部に入って行くのですが、各駅で数名ですが乗客が増えてゆきます。佐世保圏内になるのでしょうか。

そろそろ吉井駅です。松浦鉄道に乗車したら、1970年前後に廃止された3本の支線跡を見てみたい。まずは世知原線跡がカーブしたコンクリート橋梁を渡った左側にあるはず。しかし右側の座席からは全く判らず。吉井駅に着いてしまいました。後で知るのですがこの橋梁は有名なもの。

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ここで交換。廃線跡は見つけられませんでしたが、草むした広い構内は、ここが分岐駅であった名残。レールバスのキハ02がちょこんと佇む姿を思い浮かべてみます。次の神田駅も構内が広く、かつては貨物を取り扱っていたような雰囲気です。

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続いて佐々駅、ここも構内が広い。ここからは日中も30分1本という、旧国鉄赤字ローカル線を元とする第3セクター鉄道としては高頻度運転区間となります。ここで運転手が交換し、出発すれば左に車両基地があり、古いタイプの車両が1両見えます。さて、右の線路際に注目。

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廃止からもうすぐ半世紀となる臼ノ浦線ですが、路盤は完全に残っています。ここをタンク機関車が短い石炭貨物列車をトコトコと牽いていたのでしょうか。臼ノ浦の石炭積込港はどんな雰囲気だったんだろう。帰って画像を検索してみれば、何枚か出てきます。中でもこのブログ(「アトリエ隼 仕事日記」様)が凄い、長崎愛に満ちた記事に貴重な写真が一杯でとても参考になります。松浦鉄道については、よくこれを読んで予習してから乗車するべきでした。

ちなみに世知原、臼ノ浦、柚木の松浦3支線を私が知ったのは、中学生ぐらいの時に非常に高価だった復刻版時刻表を買ってもらった時でして(親に感謝)、誌面からは、廃止寸前の悲壮感を通り越え、薄気味悪さを感じるほどの(失礼)妖しい存在感を放っていました。乗車後にお復習して知ったのは、松浦線のルーツは佐世保軽便鉄道が始まりで、佐世保側、伊万里側とも国鉄線に接続する以前に、この3支線は開業していたということ。元々は支線ではなく石炭を運ぶための本線だったのだ。

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真申で交換。この付近からは戦時中の改軌時に切り替えられた新線区間になります。左側には旧線跡っぽいのが見えたのですが、もしかしたらそうか。乗客も増えて席の移動はもうできません。右側にはまた発電所があります。

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もう佐世保近郊区間に入ったと言えましょう。2駅に1駅は、新しい造りの簡素な棒線駅でおそらく松浦鉄道に転換してから誕生したようです。そんな駅からもどんどん乗客は増えボックス席は4人座るようになります。写真は野中・左石間で見えた川。

柚木線が分岐していた左石駅に到着します。昔は広かったっぽい構内とホームのとても古い木造屋根に石炭を扱っていた鉄道駅の名残を感じられますが、周りには新しいマンションが建ち、もう完全に住宅地。出発すれば左側に柚木線の跡を見つけられそうですが、左石からの通路に立つ乗客で左側の車窓は全く見えません。カメラもしまいます。

坂をくねくね下ってゆきます。山の田から右側に見える川は、川床が1枚岩みたいになっていて不思議な雰囲気。北佐世保に到着。ここは高台にある駅で、周りの景色を見れば、ここも長崎と同じように坂の街なんだなと感じます。中層マンションが教会風デザインなのは、ここ佐世保ならではのものなのでしょうか。ここからは昔は佐世保線だった区間で、高架、切通し、トンネルを繰り返します。

中佐世保に到着。切通し区間なのか高架区間なのかよくわからない坂の町の駅で、線路際は草木がジャングルのように茂りなんとも言えない雰囲気。次の佐世保中央までは0.2kmと鉄道路線では最短駅間距離の区間なのですが、南国独特の雰囲気に合わせ、私の住まいの近くの福生にも通ずる米軍基地のあるっぽいドロドロした風景の中を走ります。私の文章力でうまく伝えられないのが悔しい。すぐに佐世保中央駅に到着、ここから見える路地もなんか怪しい雰囲気。しかし、写真家が上手に切取れば、いい作品に仕上がりそう。ここで半数の乗客が下車します。

佐世保中央を出発すればすぐにトンネル。トンネルを出れば高架区間で、打って変わってスッキリした空間に飛び出ます。横に線路より高い高速道路、その下の道路も広い、新しいショッピングセンターに、その向こうは海、旧市街から新市街に来たみたい。

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右手にJRの線路が広がり、14:09、終点の佐世保駅に到着します。

(乗車は2017年8月)

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関連タグ:松浦鉄道
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おじさん鉄道ファンの日本の鉄道乗車記録。ふと日本の鉄道全線に乗ってみたいと思うようになりました。未乗区間は3,700km以上あり、今の生活パターンではおそらく不可能な領域なのですが、路線や車両に愛情を込めながら、少しずつ記録に残しておこうと思います。古い記事順にご覧になりたい方は下の「月別アーカイブ」からどうぞ。

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