JR牟岐線乗車記

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再び海部駅。この駅の象徴かもしれません、開発により山を切り崩し、トンネルだけ残ったこの光景。

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次に乗り潰す路線牟岐線の12:33発牟岐行き普通列車は、1500形という新しいディーゼルカー。外見を写真で見た感じは、窓が小さくて暑苦しそうな車両でしたが、

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初めて乗車してみますと、ワンマン車なのに両側2人掛けの転換クロスシートは座り心地がとてもよく、窓は座席2列分で大きく見晴らしだってよい。外から見たら窓が小さめに感じるのは目の錯覚か。ほとんど例の無いこの窓配置は、座席と窓割りが合っていなんだと思っていました。

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12:30に、私が昼食を食べている間に甲浦まで一走りしてきた阿佐海岸鉄道の元高千穂鉄道車両が帰ってきました。ドアが開くと先ほどの小中学生鉄道研究会風の団体様がどっと下車。彼らは室戸岬へは行かず、鉄道だけ乗って引き返してきたみたいです。こういう事されたんでは(自分も毎回やってることですが...)、何もない甲浦駅では旅行者はお金使いませんし使えません。DMVを導入したら、室戸地区も含め、経済効果はかなり期待できそうです。まずは鉄道車両の廃止フィーバーで鉄道ファンがどっと来るのもありますし。

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出発します。牟岐までは1973年開業の(私の感覚では)新しい路線。印象に残った風景は、まずは浅川駅手前で見えた、真夏にもかかわらず緑色に濁った学校のプール。夏休みも1か月になるので苔が生えてしまったのか、それとも廃校か、ちょっとショッキングな光景。次に鯖瀬駅付近で見えた海の向こうの島。こんな所に大平洋に浮かぶ島があったんだ。グーグルマップを見ると出羽島という島で、無人島ではなく人が住む島。さらに調べてみると、こんな島が日本に残ってたんだという感想。鉄道に乗っているだけでは知りえない日本というのは本当にいっぱいある。

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12:47、終点の牟岐駅に到着します。Y字ポイントから始まる構内の広がり具合といい、停まっている車両といい(オール国鉄車両だ)、実に風情ある光景ではありませんか。

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隣で待つ特急むろと4号に乗り換えます。まずは座席を確保しておいてまた外へ。

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お昼寝中のキハ40。ディーゼルカーで汚れが目立つ白塗装なのにとてもきれい。JR四国の車両は小まめに洗車してるようで、みんなきれいだと思います。ちなみにこのキハ40、運用を辿ってみると、徳島を夜9時半頃に出てここ牟岐駅でマルヨ、2日目は早朝に甲浦まで1往復するだけでそのまま牟岐駅でマルヨ(今この状態)、3日目の早朝に牟岐発でキハ47の2連と連結して8時半頃に徳島に帰るという、ある意味とても壮大な運用(2016年8月時点)。キハ40で甲浦に行ってみたり、牟岐で2両並ぶキハ40を見たり、キハ40系の本当の末期には鉄道ファンが訪れるスポットになるかもしれません。

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構内踏切からもキハ185系の撮影。どこでどう写真を撮っても絵になる(っぽい)素晴らしい駅なのに、5分しか接続時間ないのがとても惜しい。

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12:52、出発します。ここからは1942年開業の区間で内陸部を走ります。最初は飛ばすも、その後はそんなに焦らず軽やかに、さらりと駅を通過して行きます。期待していた通りのローカル特急らしい走りでして、昔のキハ28・58・65系の急行列車に乗っているみたい。スジも昔と変わらないんだろうな。帰ったら古い時刻表をひっぱり出して見てみよう。

ひっぱり出してみたところ
現在の特急むろと4号は、牟岐を12:52発、徳島に14:01着
1984年の急行むろと4号は、牟岐を13:03発、徳島に14:34着
と、凄いスピードアップされていたのであります。昔の急行はそんなに遅かったのか。そして私もDC急行列車の走りっぷりを忘れてしまったようです。

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お城が見えて日和佐駅。ここは時刻表上からは実にローカルな小さな街にしか見えませんが、お城があったんだ。今回の旅行では伊予大洲に宇和島と、小さな町のお城をよく目にした気がします。

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日和佐といえば海亀の産卵場所のイメージでしたが海岸沿いは走らず、山の1列分内陸側を走ります。台湾のDR2700が最後まで走った花蓮台東間みたい。

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しかしほんの僅かな区間ですが海岸沿いを走ります。田井ノ浜駅の手前には海水浴場がありまして水着のお姉さんも見えます。

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日和佐に続いて停車します由岐駅と桑野駅。どちらも乗客は無し。1線の棒線駅は通過、2線あって交換可能な駅は停車している感じで、羽ノ浦までこの法則は続きます。

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阿南駅に到着。駅の様子からここまで来ると徳島通勤エリアみたい。

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坂を駈け上がって那賀川を渡ります。海もちょっと見える。これも台湾で見たような光景。この辺の直線では豪快に飛ばし、キハ58等の国鉄急行形DCには無理な走り。

羽ノ浦駅ではテレビの撮影が行われています。旅行番組かグルメ番組でしょうか。どんな観光地、どんな名産があるのかと帰って調べてみましたがみつからず、代わりにここから古庄支線という貨物線が伸びていた事を知ります。

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写真は車掌さんから購入した切符。今回高知から徳島までかかった費用は6,850円。「徳島・室戸・高知きっぷ(片道タイプ)」というお得な切符を買っておけば4,980円で済んだのですが、知らなかったのでしょうがない。それぞれの会社で正しく現金で支払いをし、少しは貢献できたかもしれません。思えば今回は広範囲なフリー切符を使用せず、鉄道だけでなく3社の中距離バスに乗り、全国チェーンの飲食店は極力避け、四国4県のうち3県で1泊ずつ宿泊し、残る1県の空港で買い物して帰るという、少ない金額ながら実にバランス良くお金を消費できたので、四国の経済界から少しは褒められてもいいかもしれません。

南小松島を出発してからは右手に注目します。中田到着前に見える遊歩道は小松島線の跡に間違いありません。小松島線は1984年の春休みに乗車した思い出深い路線です。客車列車も健在で、小松島港駅では1本50円の竹輪を6本だか買って夕食にしたっけ。現在、和歌山からのフェリーは小松島港には着岸しないというのは、この記事を書いていて知りました。そして明石海峡大橋の開通で、フェリーを利用していた客の大半は高速バスに流れてしまったらしい。

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中田駅のだだっ広い構内。これもかつて客車列車の走った名残でしょう。

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そろそろ徳島到着です。運転室後ろに立ちかぶりつきを楽しみます。中田駅がどんなだったかは全く覚えてなかったのですが、徳島駅の海部側は覚えています。右手に留置線が広がり、昔は国鉄キハに旧型客車がたむろしていました。

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徳島駅東側の車両基地も、停まっている車両が新しいのになった以外は1984年の時とほとんど変わってなさそう。

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14:01、徳島駅に到着です。

(乗車は2016年8月)

前の記事:阿佐海岸鉄道阿佐東線乗車記
次の記事:徳島駅で見られる車両たち(2016年と1984年)
関連タグ:JR四国
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おじさま鉄道ファンの日本の鉄道乗車記録。ふと日本の鉄道全線に乗ってみたいと思うようになりました。未乗区間は4,000km以上もあり、今の生活パターンではおそらく不可能な領域なのですが、路線や車両に愛情を込めながら、少しずつ記録に残しておこうと思います。古い記事順にご覧になりたい方は下の「月別アーカイブ」からどうぞ。
(2013年2月より海外編も始めました。)

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