宇和島バス(宇和島~宿毛)乗車記

宇和島から次の乗り潰し路線の土佐くろしお鉄道宿毛線宿毛駅へは、宇和島バス(正式社名は宇和島自動車株式会社)で抜けてしまおうと思います。このバス路線、愛媛県愛南町の中心部、城辺までは1時間に1本ぐらいあるのですが、県境を越えて宿毛まで行くバスは本数が少なく1時間以上待たなくてはなりません。せっかく四国の西端まで来たのですから、まずは城辺行きに乗って、途中宇和海の見えるドライブインでも見つけて途中下車して昼食をとり、それから次のバスで宿毛に向かおうと思います。

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宇和島10:35発の城辺行きバスが来ました。クルリとバスが反転しますと...

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ゲゲッ!長距離バスなのに、前と中央に扉のある普通の路線バスなんだ。それにしても乗車するバスの写真を撮るというのは難しい。

車体中央よりちょっと後ろの海側座席に座って出発です。宇和島の町というのは、1時間に1本特急が発着するだけありまして、けっこう大きい。こんなことは鉄道に乗っただけでは解りませんでした。印象に残ったのは、まずは宇和島城。とてもかわいいお城で、登ったら宇和島駅の俯瞰撮影でも出来るのでしょうか。そして病院、メインストリートを外れて変な道走ると思ったら大きな病院に到着します。この病院前が大バスターミナルになっていて、たくさんのお年寄りがバスを待っているのです。その後も宇和島市内はなかなか抜け出せず、長距離バスなのにもう降りる人もあり、乗る人もあり。この辺で私は眠ってしまいます。

起きたら高速でビュンビュン走っています。隣に高速道路の無料区間というのがあるのも凄い。津島の街に入ります。左側を流れる川がきれい。ロードサイド型の飲食店もたくさんあって(タイ古式マッサージ店なんかもある)ここで降りてもいいかとも思いますがもう少し我慢。そしてここも病院は大きい。

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山を越え、嵐というバス停からは海の見下ろせる絶景区間。道路沿いには美味しい魚が食べられそうな飲食店もいくつか見られます。しかし乗客数名のバスは、どのバス停も通過してしまいますので、飲食店を確認して途中下車なんて無理。適当に「降ります」ボタンを押して、周りに何も無い所で降りざるを得ない状態になっても困りものですので、この辺で降りるのは諦め景色を楽しむことにします。鉄道とバスでは勝手が全然違うのを改めて実感です。白いブイが浮かんでいるのは何の養殖をしているんでしょう。

柿の浦を通過しますとトンネルに入ります。ファンタジー映画の宝の場所を示す地図に書かれているような奇妙な形の由良半島の、付け根部分を越えるトンネルです。ここでピンポン音!次停車しますランプが一斉に光ります。次は「鳥越トンネル」というバス停で、由良半島の先まで行くバスの乗り換え停留所なのです。ドライブインとかありそうです。私も一緒に降りる準備をします。

しかし着いてみれば道路が分岐しているだけの全く何も無いところ。ここでは5名ほどの乗客が降り、残ったのは私一人になってしまいます。降りた人たちは、この何も無い所でどのぐらい待てば由良半島の先まで行くバスに乗れるのだろうと帰って調べてみれば、15分でバスは来る。

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私しか乗っていないバスは、私が降りますボタンを押すか、乗る乗客がいない限りノンストップという状況で、どんどん進んで行きます。どこで降りるか決めなくてはなりません。このまま終点の城辺営業所まで行ってしまうと、内陸部の町外れみたいな所で昼食をとれる食堂を探さなくてはならないかもしれないのです。せっかくのきれいな景色ですがタブレットでグーグルマップを開いてどこで降りるか検討です。

11時45分、長崎というバス停で降ります。宿毛方面に向かって歩くと、沿道の店先で立話をしていたおじさんが、「よく来たねぇ」とびっきりの笑顔で挨拶してくれます。後で知るのですが、この近くにも四国八十八箇所の第40番札所平城山観自在寺というのがあるのです。

うどん屋さんがありましたが飛ばしてそのまま進むと、ボウリング場併設の歴史ありそうなレジャーホテルがあります。中に観光案内所みたいのがあるので覗いてみると、大食堂が営業していましたので、海は見えませんがここで昼食にします。お刺身と天ぷらのそれなりの値段の定食は、とにかく天ぷらが揚げたてでサックサク。こんな美味しい天ぷらは久しぶりで得した気分です。テーブル上には昔ながらの大きな灰皿が置かれ、いつもなら食後の優雅な一服となるのですが、今回の旅行中は煙草を持たないことにしたのですぐに外に出ます。

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長崎バス停近くの漁港を散策。運気が上がるんじゃないかと感じる海風をしばらく浴びた後、長崎12:45発の宿毛行きバスに乗ります。今度も前と中央に扉のある普通の路線バスですが、乗客は数名いてゼロではない。途中バス停で八十八箇所巡りの親子が乗車。背の高い父さんは40代前半、息子は小学生高学年ぐらい。白衣に笠と格好もバッチリ決まっている。息子にとってはこういう時期に格好いい父さんと、こんな旅ができるなんて、一生忘れない経験になるんだろうなぁ。

城辺の街を進み、町外れにあるバスターミナルの城辺営業所では運転手の交換。後はほとんど山越え区間(だったと思う)で、視界が開けると高知県宿毛の街で、13:25に宿毛駅に到着です。親子お遍路さん含めほとんどの乗客がここで下車ですが、私は次に乗車する列車まで1時間20分以上もあるので、このまま宿毛の中心部まで乗り続けることにします。13:30、宿毛市役所前で下車。

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そこから数分歩くと、宿毛駅の一つ中村寄りの東宿毛駅がありまして、ここから鉄道で宿毛までまた戻り、終着駅に到着するというのを味わおうと思います。

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ここ宿毛の街で目にした面白いというか不思議な光景がこれ。道路に水路があるのですが、水路には仕切りがあり2本別々の水の流れがあるのです。流れる方向は同じだったと思うのですが、何のために何の理由で2本の水路があるのでしょう。私には答えが全く浮かびません。

(乗車は2016年8月)

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関連タグ:バスの旅
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Re: 宇和島バス

 やっぱり素直に予土線経由にしておけば良かったかな...と思いながらバスに乗っていたのですが、良い景色も見れて、食事ものんびり取れて、結果良かったことにしておきます。もう少し、どこで降りたら美味しい魚が食べられるぐらい調べておくべきでした。バスは本当に都内を走っているような、中間にドアのある路線バスでした。室戸岬を廻るバスも同じでした。

宇和島バス

 宿毛へのバス旅、素晴らしい乗り歩きをされましたね。何といっても途中下車して散策・・は、マネできないことです。私が乗ったときは、貸切車を改造して中扉を設けたようなバスで、座席はリクライニングしました。今度行く機会があったら、バイパスから外れた漁村を歩いてみたいです。続編期待しております。
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おじさま鉄道ファンの日本の鉄道乗車記録。ふと日本の鉄道全線に乗ってみたいと思うようになりました。未乗区間は4,000km以上もあり、今の生活パターンではおそらく不可能な領域なのですが、路線や車両に愛情を込めながら、少しずつ記録に残しておこうと思います。古い記事順にご覧になりたい方は下の「月別アーカイブ」からどうぞ。
(2013年2月より海外編も始めました。)

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