予讃線(松山~伊予長浜経由~八幡浜)キハ185系3100番台乗車記

四国鉄道旅行の3日目も早起きして6時前に松山駅へ、これから予讃線の未乗車区間の向井原~伊予大津の内子線経由でない海側伊予長浜経由の路線の乗り潰しをします。当初の予定ではもっと遅い出発だったのでしたが、早めた理由はこの車両。

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松山6:04発の伊予長浜経由宇和島行きは、特急キハ185系の普通列車格下げバージョンのキハ185系3100番台で運転されるのです。現在この車両は、松山より西で運転され、本数は2往復4本のみ。うち1本が伊予長浜経由でして、それがこの列車に当たります。1ヶ月前の鉄道旅行で羽越本線の普通列車はすべてキハ40系だと思っていたのに違ったという反省で、30年ぶりにジェー・アール・アールの本(今回は普通列車編成両数表)を購入して確認したのですが、四国のページは僅か数ページながら、実に美味しい情報が他にも詰まっています。

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キハ185系、7000系、8000系と四国でしか見られない車両の中、ここでもまたEF65PFがいて番号は2081。東京にいる時より遭遇している気がします。

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それでは乗車、この日は前がキハ185-3103、後がキハ185-3105。ちょっと前まではキハ185-3000番台というトイレ付車両もあったようなのですが、今はすべてトイレなしの3100番台。特急時代と見た目はほとんど変わりませんが、この辺が完全に普通列車用車両です。座席はボックス状にセットされた状態で、今も回転はできるのですが、リクライニングは出来ないようになっています。出発間際になって中学校の鉄道研究会?風の団体が20名ほど乗車し、ほとんどの席が塞がります。青春18きっぷと思われる鉄道ファンの旅行者も多い。それでは出発。

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観光列車の伊予灘ものがたりだ。今日は運休日、昨日は運転されてましたが満席でした。

郊外を走って伊予市駅、郡中港駅に止まっているのは元井の頭線の3両編成、考えてみれば2~4両編成が15分間隔で走る伊予鉄道は、JRの何倍もの輸送力があるのかもしれません。

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高架に上がってそろそろ分岐の向井原駅。朝日が長い影を作り、とても清清しい光景です。今日もいい天気になりそうです。

実際にそうで、今回の4日間の旅行は毎日晴天で、毎日きれいな夕陽を見ることが出来ました。しかしこの時現在、日本列島は大変な事になってまして、ニュースでは台風9号が午前中に関東に上陸予定、11号が温帯低気圧になるも北海道釧路に上陸、10号は今も四国の南海上に停滞中と台風だらけ。本日の羽田空港発飛行機は175便が欠航とのこと。そして台風9号は、この日の午後に原宿駅の大木を倒して山手線を運休させ、西武多摩湖線を土砂崩れで脱線させます。更に数日後にようやく動き始めた10号は十勝地方に大雨を降らし、根室本線に壊滅的な被害を及ぼし、今も一部区間は運休のまま、このままバス転換となりそうな状況にまで追い込んでしまうのです。

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山回りの新線、海回りの旧線の分岐します向井原は1面1線の駅。ここからは少しかぶりつき。ホームを出るとすぐに分岐し、

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あっという間に高架を降りてローカルな路線になります。

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時折草木にバチバチ当たりながら長いこと山間部を走り、下り坂になると海が見えてきます。

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分岐して2つ目の伊予上灘では交換のため8分の停車。トイレもありますよとの案内も放送されます。多くの鉄道ファンが降りてキハ185系3100番台の撮影会。

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やって来た上り列車は、キハ54+キハ32+キハ54のオールロングシートの3両編成。まだ車内はガラガラですが、松山に着く頃には満員になるのでしょうか。この時間は、ちょうど私が朝の通勤電車に乗る時間でもあります(私の方は全然座れませんが)。再び出発、この辺りはずっと海がきれい。

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青春18きっぷのポスターで有名な下灘駅に到着です。山側にあるホームをよく見なかったので、駅でない海の見えるポイントで停車したみたい。周りに何もない駅のようですが、数名の乗客が下車しました。ここは乗り鉄、撮り鉄、要は鉄道ファンにとって有名な駅という認識でしたが、後日、NHKの番組「ドキュメント72時間」でこの駅を取り上げた回を見て、これ程まで一般観光客が押し寄せる駅になっていたと知ってビックリします。海外から一人旅の女性も訪れるんです。

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下灘を出ますと古い家並みの続く港町、散策したらいいところなんだろうなぁ。それが途切れた場所に駅が現れた感じです。乗車から月日が経って、あんまり覚えてないのですが、海岸線に沿ってユラユラと細かいカーブの続く、素晴らしい景色の路線、突如現れる大きな工場みたいのは柑橘選別工場とメモに残っています。

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伊予長浜駅に到着です。予讃線の旧線と表現してよいこの路線を代表する駅で、この駅の利用客のために旧線が存続しているみたいな認識でしたが、こんなにローカルな駅だったとはビックリ。無人駅だったというのも後から知ります。しかしキャリーバックや大きなリュックの明らかに旅行者と思われます数人が下車。みんな若くて女性も多い。どんな観光地があるのでしょう。交換しますキハ54は単行。

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伊予長浜を出ますと直角にカーブし、海を背に川を遡ります。山々の手が届きそうな場所に雲が低く浮かび不思議な光景、ハワイの朝の山側の光景みたいだなぁ。土砂崩れで徐行区間があり、各駅で高校生がどんどん乗車してきます。こんな素晴らしい車両で通学なんて羨ましい。みなさん静かに勉強中で、学力も高いのではないでしょうか。八多喜駅前にはコイン精米機なるものがあって、誰がどんな時に使うのか想像できなかったのですが、調べてみればなるほど、地方の人は玄米の状態で保存し、食べる前に精米する事で美味しいご飯を食べているようです。知らなかった、お米は精米したのを買うだけだと思ってました。

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五郎駅の花で飾られた「愛ある伊予灘線」の看板、ほのぼのしていていいなぁ。タヌキが出てくるみたいです。この「愛ある...」がJR四国の付けたこの路線の正式?の愛称だったと私が知るのは帰ってから。正式となると話は別で、切符売場で「宇和島まで大人1枚、愛ある伊予灘線経由で」なんてやり取りするのはちょっと恥ずかしくないか。「私の好きな路線は愛ある伊予灘線です」と発言出来ちゃうライターも多くはないはず。どうしてこんな事になってしまったのでしょう。こんな重たい言葉...なんて気にする私の方がおかしいのか。五郎から分岐してました内子線跡に、予讃線の新線と繋がるところも見落としてしまい伊予大洲に到着します。8分の停車とのことで跨線橋に上ります。

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左は私の乗車する宇和島行き、右は交換する内子線経由の松山行きですが、これもキハ185系3100番台で来ました。

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2編成並ぶ美味しい写真が撮れてニンマリ。松山行きも高校生の通学列車ですが、伊予長浜方面からの乗り換えも多く混んでいます。

伊予大洲を出発しますと川を渡り山の中へ入って行きます。雰囲気は中国地方のローカル線みたい、勾配はきついようでスピードは出ません。

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長いトンネルを出ますと、天気は曇り空から快晴になり景色も変わります。周りは柑橘類?を栽培する段々畑が続く明るい光景ですが、よく見れば人の住んでない団地があったり、荒れた畑があったり、地方の現実が見えてきます。そして建設中の巨大なコンクリートの柱。ここにもどでかい道路が出来るようです。

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8:10、八幡浜に到着です。ここでまた22分停車します。JR四国のコーポレートカラーを纏った4種類の車両が並び、鉄道模型のコレクションを並べているみたい。このカラーはJR各社の中で一番映える色だよな。

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交換する特急宇和海6号の松山側先頭車は2000系試作車の「TSE」だ。量産型の貫通型は顔が崩れタヌキみたいだし、側面ドアも東急青ガエルみたいで安っぽくなってしまうので、この先頭2101は2000系の中で断トツ一番格好いいと思う人は私だけでなくたくさんいるはず。

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宇和島側の2両は量産型の2000系。私は松山からここ八幡浜まで2時間6分かけて来たのですが、新線経由のこの特急だと50分で松山に着いてしまいます。

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この日のスケジュールには余裕があり、このままキハ185普通列車に乗って行ってもいいのですが、特急宇和海にも乗ってみたいのでここで下車。

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改札を出て、10数分後に出発するキハ185を、どこか撮影出来るところはないか歩いてみます。この踏切は無理そう。

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小さな川のコンクリート橋で、この車両も充分満喫できました。

(乗車は2016年8月)

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関連タグ:JR四国
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Re: No title

railway樣の記事を拝見しました。九四フェリーに乗船されたのですね。私もこれに乗ってみたかったのです。これに乗って一回九州に渡り、佐伯からまた船で宿毛に戻ってくるなんて楽しそうだなぁと机上のプランは立てていたのですが、限られた日数での乗り潰しを優先する形になっています。八幡浜の「別府連絡」案内は見ておきたかったです。
この地域の景色は本当に素晴らしいですよね。次の記事でちょっと触れますが、私の日本の車窓ベスト10に、四国西部が2つ入ります。

No title

 JR四国のこの地域は大きな観光地があるわけでもないですが、とてもほのぼのとした路線カラーだと思っています。八幡浜駅ホームに「別府連絡」という大きな乗換案内があるのが気にいってます。青函や宇高航路があった頃の国鉄ホームを彷彿させます。
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Author:QJ7000
おじさま鉄道ファンの日本の鉄道乗車記録。ふと日本の鉄道全線に乗ってみたいと思うようになりました。未乗区間は4,000km以上もあり、今の生活パターンではおそらく不可能な領域なのですが、路線や車両に愛情を込めながら、少しずつ記録に残しておこうと思います。古い記事順にご覧になりたい方は下の「月別アーカイブ」からどうぞ。
(2013年2月より海外編も始めました。)

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