因美線(智頭~津山)乗車記

今回の旅行の最初の乗り潰し線区は因美線の智頭と東津山間、今年1月の中国地方乗り潰し旅行で、津山線とあわせて計画に組み込むも、大雪により県境越え区間が運休となってしまい、中止になってしまった路線です。

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ホーム津山側で待っていれば、のこのこと単行気動車が姿を現します。

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JR西日本のローカル線では毎度おなじみのキハ120。この時点では乗客は3名で、空いていれば全面展望も可能な進行方向右側のロングシート一番前の座席に座ります。

この列車に接続します鳥取発智頭止まりの普通列車は、智頭急行車両の2連で来ました。こんな運用があるんだ。とにかくこの接続で約3割の座席が埋まり、中国地方の廃止されてしまうのではないかと心配されるローカル線の中ではまずまずの乗車率になります。

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定刻で12:51に出発、この列車の前は8:15発、後は16:23発ですので、今日のスケジュールはこの列車に乗ることで前後が固まったようなものです。智頭急行と離れ、奥の細道に入って行きます。JR線路はしっかり除草、第三セクター線路は草ボーボーというパターンが普通なのですが、ここは逆になります。

智頭急行線路が見えなくなれば、暑そうな晩夏の盆地を進みます。田んぼの稲穂は首を垂れ、そろそろ収穫か。キハ120の走る路線ならではの速度制限区間もさっそく現れ、木々が車体にバンバン当たります。土師からはエンジンを豪快にふかし、キハ120ならではのチャッチャとダンスでもするかのような軽快な横揺れで飛ばして走ります。気持ちがいいぞ。

那岐は高台にある実に味わい深い古い駅。2面2線で交換可能駅なのですが、これだけ運転本数が少なくて智頭から2駅という中途半端な場所で交換する時はあるのだろうか。帰って調べたら2016年8月時点でここで交換は行われていません。

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さぁここからが峠越えで県境も越える区間。この年の1月に大雪で不通になった区間の核心なのですが、速度制限区間はなんだか凄いことになっています。回りの木々が成長しきっていて緑のトンネルを走っているみたいなのです。キハ120の走る中国地方のローカル線の乗り潰しは、ここ因美線南側が最後なのですが、草木の一番元気な夏に乗ることができて良かったです。県境の長い本物のトンネルはスピードを出して一気に駆け抜けます。これで鳥取県の鉄道はすべて乗車済。

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岡山県に入って美作河井到着寸前も緑のトンネル。後5年ぐらいしたら完全にトンネル状になるのではないでしょうか。

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このかぶりつきのワクワクは私の写真の腕ではなかなか伝わらないか・・・と、Photoshopを使ってトリミングして明度と彩度をいじってみますと、下の写真に仕上がります。

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ウクライナかどこか旧ソ連国の、世界の美しい鉄道風景の一つとして、森の中の木々のトンネルが紹介されてましたが、それっぽく見えなくもないぞ。

岡山県側の最初の駅、鯉のぼりが泳ぐ(←うろ覚え)美作河井に到着します。今は棒線駅ですが、かつては長い島式ホームを有し、ターンテーブルまでありそうな広い構内が、悪く言えば枯れきった、よく言えば風情のある駅です。除雪車用のターンテーブルが実際にあったそうなのですが、私は見落としてしまいました。
木々のトンネルはもう現れませんでしたが、キハ120が刈り揃えた草の壁沿いを走り知和駅。棒線駅ながら可愛らしい木造駅舎がお出迎え。

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ちょっとした集落になりまして美作加茂駅。因美線津山側の主要駅でかつては急行砂丘も停車した交換可能駅です。ここもいい雰囲気です。
とにかくこの因美線の津山側は、智頭急行の開通でメインルートから外れ、高速化から取り残されてしまったわけですが、その時の時間が止まったままのような昭和の雰囲気が、どの駅も一杯に溢れているのであります。変わったのは優等列車とタブレットが姿を消したぐらいでしょうか。
私は後でその存在を知るのですが、津山から智頭まで一往復します因美線のイベント列車「みまさかスローライフ」号、往きは美作滝尾、美作加茂、美作河井で、帰りは那岐で30分程の停車をするそうで、これは面白そうで乗ってみたい。

周りは開けてきて三浦駅、駅周辺のゴツゴツした木は桜?、ここは桜で有名な駅じゃなかったっけ、帰って検索してみればその通り、数々の力作が出てきます。今、一緒に写る車両がキハ120だけなのは、とても残念。東津山で姫新線と一つに交わり、戸籍上は姫新線に吸収され、因美線は終ります。この東津山では3人が下車、先頭座席から後ろを振り返れば、乗客の数は座席の半分が埋まる程の混み具合でした。

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13:59、終点津山に到着です。

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津山に来るのは2012年秋の姫新線乗り潰し以来。前回来た時は扇形機関庫は公開日が限定されていましたが、今は毎日オープンの津山まなびの鉄道館となったりして、鉄道ファンならじっくり時間を取って訪問しなくてはならない地の一つであると思うのですが、今回も1時間に満たない滞在で後にすることになります。

(乗車は2016年8月)

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おじさま鉄道ファンの日本の鉄道乗車記録。ふと日本の鉄道全線に乗ってみたいと思うようになりました。未乗区間は4,000km以上もあり、今の生活パターンではおそらく不可能な領域なのですが、路線や車両に愛情を込めながら、少しずつ記録に残しておこうと思います。古い記事順にご覧になりたい方は下の「月別アーカイブ」からどうぞ。
(2013年2月より海外編も始めました。)

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