爆走!羽越本線のキハ40系

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陸羽西線を乗り終え、余目では5分の接続時間で14:03発の羽越本線普通列車であつみ温泉へ向かいます。次の乗り潰しは米坂線ですが、宿泊先の関係で明日乗る事にし、今日の午後は羽越本線を行ったり来たりして遊んでることにします。山形県内陸部で駅近くの手頃な値段の宿は、今日はどこも満室だったのです。

跨線橋を急いで渡ると列車はすぐに来ました。前は赤白塗装(イメージアップ新潟色と言うらしい)、後ろはタラコのキハ47の2連です。構内には首都圏では見ることのできない赤いEF510が停車中でして、写真撮りたいなぁ~と指をくわえた状態で出発。するとすぐに酒田行き普通列車とすれ違います。こっちはキハ110系標準色の2連、羽越本線のこのエリアは、キハ40系しか走ってないと思っていたのですが違うんだ。

車内は主に高校生で混んでいるも、グループで固まっているので、所々空いているボックス席の海側に座ります。エアコンはガンガン効いています。でも強い日差しが差し込んでくると暑い。カーテンを半分閉めれば、やっぱり寒い。微妙な空間です。斜め隣のボックスの高校生ぐらいの青春18きっぷ?旅行者は、寒くてバスタオルにくるまっていました。

走りっぷりは、想像して期待していた通りであります。ジョイント音のしない高規格の複線路線を駆け抜けます。しかし、エンジンは交換されたようですが、やっぱり体の重たいキハ40系。駅を出発してしばらくは、エンジンの轟音にスピードが付いてこない、まったりとしたこの系列らしい走りが味わえます。

藤島からは単線に、途中信号所があって主要駅である鶴岡に到着。ここで半分以上の乗客が下車。羽越本線の駅は、駅名票のラインカラーが水色なので、田舎の京浜東北線みたいです。

下りのいなほが遅れているので4分遅れで出発しますと、単線区間に信号所があり、次の駅から複線になり、これまた羽越本線ならではの複雑な線路ですが、走りっぷりは変わらず、一言で表せば、頑張って本線走ってます。三瀬を出発していよいよ海岸線沿いに出るぞという時、上下線は離れ、私の乗る上り線は長いトンネル入ってしまいます。下りはさぞかしいい景色なんでしょう。

下り線には20年前に特急いなほで乗車しました。海側座席に座るか、対向列車と線路の見える山側に座るか悩みに悩み、その時は山側にしています。上り線では進行方向右側に座れば両方見られる形になるのですが、羽越本線の場合、複線区間における後から建設された上り線は海岸線沿いに走らずトンネルに入ってしまうパターンが多いのです。進行方向右側車窓にこだわる私にとって、この路線は、見ることのない景色が何ヵ所も存在してしまいます。

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長いトンネルを抜けたところの小波渡駅は、可愛らしい駅舎のある海沿いの駅でして、旅行雑誌や鉄道雑誌に取り上げられていそうな感じです。ここからは複線トンネルが連続する区間。複線トンネル=新しく建設されたところ、ですので、海はトンネルとトンネルの間の一瞬しか見えません。次の五十川も海辺の雰囲気のある駅で、下り普通列車とすれ違い。こちらは青と白の昔の新潟色のキハ47の2連でした。

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また複線のトンネルに入ってしまうのですが、すぐに出て、1時間弱の乗車の最後の1区間でやっとまともに海が見れました。清々しくていい感じです。

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14:58、終点あつみ温泉の2番線に到着します。ひんやり涼しく、なんか懐かしい匂いのする(カビの匂い?)地下道をくぐり駅舎のある1番線ホームに出ると、最高の光線状態でキハ47が佇んでます。背景も緑なので赤い車体色が際立って、絶景だなこれは。ちなみにこちらはキハ47 518。

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タラコのこっちはキハ47 514。ここのキハ47は、冷房化は仕方ないにせよ、原型にとても近いのではないでしょうか。側面行先方向幕が付けられず、サボが現役なのもいいです。

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上りいなほが来るというので、1番ホームの先端で撮影。このシートピッチの広い653系グリーン車には一度乗ってみたいと思っています。

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列車は先に見えますトンネルに突っ込んで行くのかと思いきや違うぞ。どうなっているんだ?この辺は。

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やっぱりいいなぁ、この光景。あつみ温泉に来て良かった。あつみ温泉の温泉街は、駅から内陸部に1km程の場所なので、初めから行く予定は組んでいません。これが駅前にあったりしたら、温泉入らなくてはと、慌ただしい時間になってしまい、キハ47撮影どころではなかったはず。

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とりあえず海だけでも見に行ってみます。高台にある駅前広場を下りると旧街道らしい道(左写真)があります。特急停車駅の駅前ですので昔は商店街があったと思われますが、その面影はほとんど残っておらず、本当にひっそりとしています。この道から家一軒挟んで海側に、新しい幹線道路が平行してあります。これを渡れば、そこはもう日本海で海水浴場があって浜辺でバーベキューしてる人たちがいます。ちょこっと海水に手を浸けたいところですが、靴が砂まみれになるのも嫌ですので止めときます。幹線道路を走る車はみんな飛ばし、横断歩道で止まってくれないので、なかなか戻れません。

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駅に戻り1番ホームの喫煙所から撮った写真。首から下げたカメラのシャッターに手が触れて、たまたま写った写真みたいですが、これでも一応意図して撮ったものでして、夏の暑い午後、右下のキハ47屋根排気口からメラメラと陽炎が立ち、左側の白い工事用囲いにもその影が映っているのです。しかし私のカメラはそれを写し込めなかった。とにかくまだ誰も乗車してない車内を冷やしておくのに、エンジンを派手にアイドリングさせ、燃料を無駄に費やしてしまっています。しかしここでエンジンを切って、乗客を迎える前にまた冷やし直すよりは効率が良いのでしょう。

それにしても羽越本線は、電化されていても交直切換の関係で、普通列車は昔から気動車を走らせています。私が旧型客車目当てで東北地方を旅行した1984年の時刻表を見てみますと、村上あつみ温泉間を走る県境を越える普通列車は、下りだと7本あるのですが、3本が客車列車で4本が気動車。面白いのは直流電車で事足りる新発田方面からの村上止まりの列車も、気動車だらけで電車なのは2本しかありません。

そして昨年、JR東日本から、このエリアのキハ40系の置換え計画が発表されましたが、羽越本線の普通列車は気動車なのだ!の伝統は守られまして、開発されるのは電気式気動車(発電機付き電車と表した方が私はピンときます)。やはりパンタグラフのない交直切換が不要な車両になります。

話が脱線しますが電車とも気動車とも区別がつかない車両の登場は、鉄道の歴史において革命的な大きな出来事かと思います。これが普及するようになったら、在来型の気動車が淘汰されるだけでなく、運転本数の少ない電化路線、特に中小の電化私鉄では、変電所やら架線なんて維持するの大変、電化なんて止めてしまおうなんてところが出てくるんではないかと思います。

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ひんやり涼しく懐かしい匂いのするあつみ温泉駅の地下道。狭い地下道は昔の拝島駅を思い出します。上家も木造でかなり古そう。

あつみ温泉15:40発の酒田行となる、乗ってきたキハ47で戻ります。車内はガラガラ、過剰な冷房でキンキンに冷えています。海が見える左側に座ります。出発しますと目に飛び込んできます廃ホテルが痛々しい。五十川を出たところで旧線の跡を発見、橋脚や塞がれたトンネルが見えます。

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小波渡の上り列車から見た下り線のホームとトンネル。ここで青いEF510 515の牽引する貨物列車とすれ違いました。ピカピカに磨かれて北斗星を牽いていた時とはすっかり様変わりしていて、貨物機らしく顔は錆で汚れまくっています。これはこれで格好いい。いつまでもこの塗装の人気者であり続けてほしいところです。

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さぁここからは、下り列車の進行方向左側限定、私にとって見る機会がなかなかない海の景色を目に焼き付けておきましょう。おっ!海水浴場だ。でも結局は普通の海でして、特別なものではありません(ちなみに上の写真は拡大しません)。それよりも内陸に入って、進行方向右に移り、全長1.5メートルぐらいのヘリコプター模型(ドローンではない)で、田んぼに農薬を撒いてるのを目撃したほうが車窓の収穫としては大きい。

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羽前大山で古い新潟色のキハ47の2連と交換。塗り替えに手間がかかりそうなこの色も長いなぁ。鶴岡に到着、今まではタクシー2台で足りる乗客数でしたが、ここで高校生がどっと乗車します。西袋を出てまた青いEF510とすれ違い。

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16:54、終点の酒田に到着します。次は隣の電車に乗車します。余目からあつみ温泉に行って、わざわざここまで戻ってきた理由がこれになります。

おまけの写真で、この日のこの時間の酒田駅にはキハ40系の改造車が2本も留置されていました。
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左はこの日「山形庄内夏休み号」として新庄酒田間で運転された「びゅうコースター風っこ」、酒田で1夜明かし明日新庄に戻ります。右は何でここにいるのか不明の「CRUISING TRAIN」、旧リゾートしらかみ「青池」編成です。さらに211系も奥の方に引っ込んでました。

(乗車は2016年7月)

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おじさま鉄道ファンの日本の鉄道乗車記録。ふと日本の鉄道全線に乗ってみたいと思うようになりました。未乗区間は4,000km以上もあり、今の生活パターンではおそらく不可能な領域なのですが、路線や車両に愛情を込めながら、少しずつ記録に残しておこうと思います。古い記事順にご覧になりたい方は下の「月別アーカイブ」からどうぞ。
(2013年2月より海外編も始めました。)

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