山陰本線(益田~長門市)乗車記

益田のビジネスホテルを朝7時過ぎに出ます。朝のトップニュースでは、強い寒気の影響で、山口県と九州各地で水道管凍結により多くの世帯で断水との事でしたが、ここ益田では全く実感がありません。そんなに寒く感じないし、雪も降ってなければ道路際に集められた雪だって東京都郊外より少ないのです。今回は雪があるだろうと軽登山靴を履いて来たのですが、その必要も全くありませんでした。大きなホテルの裏手では猛禽類(トンビ?)が電線に止まっていて、これがけっこうでかくてちょっと怖い。この辺は山陰の地方都市ならではの光景です。

駅に着きますと高校生が元気よくジャンジャン出てきます。構内に入ってみますと、ちょうど3方向からの列車が到着してそれぞれまた散って行く時間帯、なかなか賑やかであります。

F1276697dsc.jpg
タラコ色キハ47の2連は山口線津和野からの始発列車、今度は新山口行き。

F1276706dsc.jpg F1276704dsc.jpg
キハ126の2連は江津から来て、今度は快速となって米子に向けて出発。北近畿タンゴ鉄道もそうでしたが、こういうラッピングは子供が怖がって鉄道嫌いになりそう、私はあまり好ましく思わない。側線ではキハ120がお休み中、これはラッシュが終わってからの出番みたいです。

F1276702ds2.jpg
キハ40の単行は東萩からの始発列車、この色もまだ健在だったんだ。これが私の乗車します益田7:50発の長門市行きになります。もっと早く出発するのに乗りたかったのですが、1月ですのでそれだと夜が明けてなく車窓が見えない。そしてこの時間だと私の泊まったホテルの朝食開始時間の前に出発しなくてはならず、どうも中途半端。今日の朝食もコンビニサンドイッチでした。乗客は私のほかに3名だけですが、ここに来る時は高校生をたくさん乗せていました。

さぁ出発、山陰本線は大好きでして旧型客車目的で中学生の頃から訪れているのですが益田が私の最西端、ここからは初めて乗る区間でして、今日ついに仙崎支線も一緒に山陰本線を完乗いたします。なんだか気合いが入ります。

益田の町を過ぎますと海岸線を走ります。天気は回復し、波は昨日よりずっと穏やかでなんか安心。駅間距離がすごく長い、絵本に出てくるような綺麗な三角形の島が見えて来て飯浦。ここからは坂を登ります、トンネルを抜けると速度制限15km区間。県境を越えて、これで山梨、熊本、東京に続き、島根県の鉄道をすべて乗車しました。この県は好きですしサンライズ出雲にもまた乗りたいのでまたそのうちに来るでしょう。

江崎は貨物の取扱施設跡も残る昔は立派だったろう駅、どんな貨物を扱っていたんだろう。須佐ではキハ47の2連と交換、車内にはおばあさんが一人しか見えませんでした。

F1276285.jpg
写真は須佐・宇田郷間にある撮影地として有名なコンクリート橋の惣郷橋梁を渡っているところ。乗ってしまえば波打ち際が真下に見えるぐらいしか特に何も感じられません。ここはキハ40よりキハ120に乗車した方が感動も大きいでしょう。

そういえば2015年度は伯備線・山陰本線西部に原色DD51が牽引する「特別なトワイライトエクスプレス」というのが走りました。とんでもなく素晴らしい被写体に撮り鉄は大フィーバー、ここも相当な賑わいだったらしい。

奈古は駅員さんのいる駅、このあたりから太陽が顔を出し、まだ波は高いですが海がきれいに見えてきます。島は細胞分裂でもするかのように増えてきます。

F1276290.jpg F1276288.jpg
長門大井は大きな町でキハ40と交換で4分停車。ここを過ぎるくらいから雪が増えてきます。先ほど並行する道路の電光掲示板に「凍結注意」と出ていて、昨日の表示がそのままではないのか、管理がぜんぜんなってないのではないかと思っていたのですが本当でして、未だ除雪が間に合っていない道路は本当に凍結していそう。なぜこのエリアだけこうなんでしょう。背後に高い山があるのでしょうか。越ケ浜付近からはヤシの木?が植えてあって柑橘類が実っている南国的風景になって行くのに、雪の量も増えるという不思議な展開。そんな感じで町に入り、パチンコ屋さんなんかも現れるようになって東萩に到着。なかなか観光地らしい駅です。

大きな川を渡って萩駅、素晴らしい洋風駅舎で昔はここが萩の玄関口だったんでしょう。旧岩国駅である西岩国駅みたいな感じです。萩の三角州をぐるりと回るように走りますので、萩を観光したみたいな気持ちになります。

玉江のホームは雪でベチャベチャ。三見ではキハ120と交換、ここでは雪がほとんどなくなっていた。この地形には一体どういう秘密があるんでしょう。標高が高くなり、段々畑が下に広がり、その先に湾、きれいな風景だ・・・、

F1276296.jpg F1276298.jpg
ここが飯井駅なんだ。昔、鉄道雑誌でここの写真を見て一度来てみたいと思っていた場所になります。この写真では分かりにくいですが、山側から線路を見下ろすと、青い海、可愛らしい小島、小さな湾には漁船、砂浜もあって、丘には古い民家と棚田、そしてきれいにカーブした線路と片面ホームの無人駅。鉄道模型のジオラマを1分の1で再現したかのような箱庭的光景がここにあるのです。

また速度制限区間、辺りは樹木の伐採が行われ、切り株にはカラフルに赤青黄色の布が鉢巻き状に巻かれています。幹に布が巻かれているのは、これから切られるみたい。

長門三隅は貨物の積込施設が残る駅、ここもどんな貨物を扱っていたんだろう。この辺りから、うろ覚えなのですが民家の造り少し変わってきまして、壁の板張り縦から横になります。大工さんの縄張りというか担当地域が変わったのでしょう。

F1276301.jpg F1276304.jpg
湾には貨物船が停泊してます。一体何を積むんだろう。答えはこれか?ベルトコンベアで運ばれる物。グーグルマップでベルトコンベアを追ってみると、始まりは美祢市の石灰石鉱山で終わりは仙崎近くの住友大阪セメントの工場。美祢のセメント事業と言えば、ストライキばかり起こし運賃をどんどん値上げする国鉄に見切りを付け、自社専用高速道路を造ってしまったという宇部興産がまずは思い浮かぶのですが、山陰側では別の会社が全長16.5kmものベルトコンベアを造っていたんだ。ベルトコンベアに興味を持ってさらに調べて見ると、日本最長は23.4kmで埼玉県の武甲山から日高市の工場までの太平洋セメントの所有するものらしい。これだけの大量輸送となれば、効率的と言われる鉄道輸送も敵わないのでしょう。9時45分、終点長門市に到着します。

(乗車は2016年1月)

前の記事:スーパーおき5号(出雲市~益田)乗車記
次の記事:美祢線(長門市~美祢)乗車記
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

QJ7000

Author:QJ7000
おじさま鉄道ファンの日本の鉄道乗車記録。ふと日本の鉄道全線に乗ってみたいと思うようになりました。未乗区間は4,000km以上もあり、今の生活パターンではおそらく不可能な領域なのですが、路線や車両に愛情を込めながら、少しずつ記録に残しておこうと思います。古い記事順にご覧になりたい方は下の「月別アーカイブ」からどうぞ。
(2013年2月より海外編も始めました。)

検索フォーム
最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
(古い記事順に表示されます)
最新コメント
FC2カウンター
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

タグ

JR九州 平成筑豊鉄道 観光列車 新幹線 喫煙車 東武鉄道 JR東日本 会津鉄道 野岩鉄道 JR四国 国鉄時代 阿佐海岸鉄道 バスの旅 土佐くろしお鉄道 路面電車 伊予鉄道 温泉 吊り掛け電車 琴電 ケーブルカー 猫登場 JR西日本 阿武隈急行 福島交通 山形鉄道 モノレール 京成電鉄 新京成 流鉄 JR東海 夜行列車 船旅 近鉄 伊勢鉄道 新交通システム 貨物線・短絡線・渡り線 江ノ電 ブルートレイン 北越急行 伊豆箱根鉄道 岳南電車 専用鉄道訪問 芝山鉄道 地下鉄路線 上信電鉄 近江鉄道 阪神電鉄 阪急電鉄 神戸電鉄 北条鉄道 駅そば 山陽電鉄 水島臨海鉄道 西武鉄道 南海電鉄 北近畿タンゴ鉄道 のと鉄道 くま川鉄道 名鉄 南阿蘇鉄道 熊本電鉄 西日本鉄道 JR北海道 京王電鉄 京浜急行 台湾の鉄道 東急電鉄 小田急電鉄 鹿島臨海鉄道 ひたちなか海浜鉄道 蒸気機関車 福井鉄道 えちぜん鉄道 遠州鉄道 

QRコード
QR