やくも9号 パノラマ型グリーン車乗車記

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 香川県をちょっと一回りの寄り道の後、次に乗車します列車の入線風景を撮影します。岡山駅11:05発のやくも9号。

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 奮発しましてこの車両に乗っちゃいます。クロ380-6、パノラマ型グリーン車。

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 はやる気持ちを抑えて車内へ。ガラガラのようですが、高い背ずりの陰に人がいて25%ぐらいの乗車率です。

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 ジャーン!今回はこの1C席が確保出来ました。インターネットのおかげで自宅にいながらこの席が取れるなんて本当に便利になりました。この席の確保が出来たことから、今回の旅行のスケジュールの検討を始めたわけで、一番のお楽しみがこれになります。

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 高山本線ワイドビューひだでは2C席に甘んじましたが、今回はこの眺めを始発駅から独占、嬉しいのであります。ワイドビューひだで一番前方眺望の良い座席は2人掛け席通路側の1B席でしたが、この車両の1B席はちょっと座ってみましたが、運転台右横の大きな箱(なんかの計器)が邪魔で、1C席がダントツによい眺望になります。

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 さぁ出発、まずは山陽本線をかっ飛ばします。気持ちいい。運転席では何というシステムかわかりませんが、停車駅やその場所の制限速度が音声で流れます。その声が舌足らずな女性のアニメ声。カーナビみたいにいろいろな声が選択できるのでしょうか。

 山陽本線上り線をオーバークロスして倉敷に停車、ここで運転席には運転助手?が乗り込み運転席横に座り、隣の1AB席には仲の良い中年カップルが座ります。さぁ伯備線に入ります。伯備線は私の乗り潰し地図は赤く塗りつぶされていますが、約15年前に上りサンライズ出雲で日が暮れてから通り抜けただけですので初めて乗るようなもの。しっかり景色を見ておこう。倉敷を出ますと上下線が分かれ、左に高梨川が寄り添います。上り線はトンネルに入ってしまいますので川は見えないのかもしれません。清音から総社までは伊原鉄道と吉備線の乗り潰しにまた来るだろう区間。総社を出ますと急カーブが連続する区間になりまして、振り子特急381系の本領発揮。

 右へ左へと車体を傾けながらズンズン突き進んで行きます。乗り心地が悪いと言われる自然振り子式の381系ですが、 こうして前方を見ていると実に痛快。この自然振り子式381系もくろしお号からの撤退でこのやくも号だけになってしまいました。それよりも制御付き自然振り子式の車両自体も時代遅れなシステムになってしまったようで最近新造されていません、381系くろしお号後継車は普通の電車、JR四国の新型特急とスーパーあずさ後継車は車体傾斜方式、JR北海道のキハ285系は開発中止だ。パノラマ型車両だって減っている。乗客への安全面の不安だけでなく、283系くろしお号の運転手が熱中症で倒れてしまうなんて想像できなかった事件も発生してしまいました。せっかくのこの機会、存分に楽しんでおこう。写真も撮っておこう。

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 備中高梁を過ぎどんどん山中へ、急カーブでは下からゴロゴロ音がします。これは振り子機能が発生する音なのか、それとも内輪と外輪差による線路と車輪の擦れ合う音なのかどっちだろう。

 方谷では運転室に対行列車が遅れているとの無線が流れます。ここでやくも12号と交換。対向列車の写真を全部撮ってやろうと思ってましたが島式ホームなのでここは無理。

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 広石信号場からは線路に雪、だんだん凄いことになって来る。

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 新見駅はご覧の通り、芸備線はこの日どうだったんだろう。何もメモに残していないので運転再開していたようです。

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 備中神代でやくも14号と交換のため停車、コンパクトな4両編成が楽しい。足立でも信号停車、この時点で14分の遅れとの事。この先で石灰石の工場があります。昔は鉄道で運んでいたんだろうなと帰って調べてみると、伯備線D51の3重連はここの石灰石輸送がメインだったらしい。

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 冬の上越国境みたいな雰囲気の新郷駅、ここで交換する2両編成の普通電車の乗客はわずか1名しか見られません。伯備線が重要な陰陽連絡路線と選定されず、優等列車の走らない非電化路線であったなら、今は三江線や木次線と同じような状態だったと思います。

 トンネルを越え鳥取県へ、膝ぐらいまで雪が積もる上石見駅ホームでは対向ホームで撮り鉄さんが写真撮影。私のバカ面が写りこんでしまったかもしれません。

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 車体もこんなに傾けて25パーミルの下り勾配をどんどん下ります。次に現れた下石見信号場は対向線路が除雪されていません。ここでDE15ラッセル車なんか登場したら最高なのですが、そんな事は起こらない。

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 黒坂でやくも16号と交換。遅れはどんどん増してゆく。根雨にはラッセルヘッドを付けたモーターカーがいました。DE15の出番はないのかもしれません。

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 そろそろすれ違うのではないかとずっと狙っていたEF64 1000番台の貨物列車は江尾で交換。コンテナ満載だ。1024号機なので高崎機関区時代に青梅線でおそらく遭遇している機関車。上溝口信号場も対向線路が除雪されていませんでした。里に下りてきました、直線区間を120km/hでかっ飛ばします。右に大山は全く見えません。

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 伯耆大山手前右側コンテナヤードには可愛らしいスイッチャーが2機、そしてEF64 1000番台貨物がここでも見られた。1035号機で、これも元高崎機関区車だ。ここでやくも18号と交換、2両しかないパノラマグリーン車を連結した編成です。

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 昔ながらの地方の大きな駅の佇まいの米子に到着します。DE15もいました。この時点で遅れは14分。停車しますと名称不明の運転システムがアニメ声音声で「お疲れ様でした」と喋ります。ここで運転手交換。今度は「よろしくお願いします」かな、それとも「安全運転でお願いします」でスタートするのかなと耳をすませていましたが何も喋りませんでした。ここからも運転助手?が乗り込みますが、今までは運転手左後ろ隣に座っていたのが、今度は助手席の1C席の前に座るのであまり見通しが利かなくなります。

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 松江は激しい雨、続いて見える宍道湖、米子で空いた1AB席にも座ってみる。玉造温泉は、ここを過ぎると岡山からの距離が200kmを越え、特急料金とグリーン料金が跳ね上がるので、計画時にはここで降りようかと迷った駅。結局乗り通します。高い運賃分楽しまなくては。

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 山陰本線に入ってからは信号待ちの連続で、車内放送はお詫びを繰り返し、遅れは25分となって終点出雲市への最後の一区間。確かこの辺で14系の出雲3号を昔撮影したのですが、雰囲気は変わっています。

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 出雲市に到着します。2面4線のあまりにも無機質な高架駅ですが、ブルトレ出雲4号の増結風景を見たり、駅近くに宿をとり客車時代の上りだいせんをバルブ撮影したり、私にとっては思い出多いホームです。

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 到着して5分ぐらいでやくも22号となって岡山に向けて慌ただしく出発。出雲市到着前に車内清掃員が来たのはそのためだったか。

 改札を出てまずは一畑電車を見に行ってみます。電車は駅に来ているはずなのですが、160円の入場券を買わないと見られず、しかも改札は出発10分前開始なので時間が合わず、これは諦め。そうだ、出雲そばでも食べよう、出雲市駅は約15年ぶり、昔はおばあさんが一人でやっている立ち食いだったのが、場所が変わってテーブル席やカウンターもある、値段もずいぶん高くなっている。出てきたおろしそばは、これも美味しいそばの一つである事に異論はありませんが、思ってたのと全然違う。昔はいりこだしの強い香りの独特なそばだった記憶なのですが、それは違う駅だったのかもしれません。

***

 次に乗車しますスーパーおき5号を待つ間に来た、パノラマでないやくも号の写真もせっかくですので掲載。
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左:クロ381-130、右:モハ380-80

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左:モハ381-80、右:サハ381-230

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左:モハ380-78、右:クモハ381-1
 登場して約35年、短編成化でクモハが誕生し、それが中間に組み込まれるようになったり、普通車とグリーン車が入れ替わったり、塗装は3回も変わったり、いろいろと変化が多かった伯備線の381系ですが、これが最終形態になるのでしょうか。最後と思えますこの濃いピンクにミントグリーン塗装はとても良い。さて、今後どんな後継車が登場するのでしょうか、振り子式やパノラマ形は継承されるのでしょうか。全く予想ができません。

(乗車は2016年1月)

前の記事:南風6号(琴平~岡山)乗車記
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おじさま鉄道ファンの日本の鉄道乗車記録。ふと日本の鉄道全線に乗ってみたいと思うようになりました。未乗区間は4,000km以上もあり、今の生活パターンではおそらく不可能な領域なのですが、路線や車両に愛情を込めながら、少しずつ記録に残しておこうと思います。古い記事順にご覧になりたい方は下の「月別アーカイブ」からどうぞ。
(2013年2月より海外編も始めました。)

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