琴電琴平線乗車記2(一宮~琴電琴平)

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 交換された車両で一宮駅を8:07に出発します。元京王5000系のかぶりつき席、幼少期のこの電車との出会いが、私が鉄道好きになった原点でもありますので、懐かしくて感無量であります。このかぶりつき座席も、ローカル私鉄においては、ワンマン化されて取り払われたり、優先席になってしまったり、なかなか座れなかったりするのですが、そのまんま残っているのが嬉しい。

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 岡本駅では右側の線に進入します。なんでだろう。交換する旧京急700型写真はピンボケ。

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 畑田駅は元は交換可能駅で、1両編成分の可愛らしいホームがちょこんと残っています。そういえばさっきも似たような駅がありました(円座駅)。はるか昔、こんぴらさん参拝客輸送を見込んだ琴平への路線は、琴電と国鉄の他に2路線も存在する、京阪神間みたいな激戦区でしたので、運転本数は今より多かったのかもしれません。
 それと、琴電琴平線は一宮までは複線用地が確保されているとの事ですが、こういう寂れた風景がほとんどでしたので、帰ってこのブログを書くために琴平線の事を調べるまでは、御殿場線のように昔は複線だったと思っていました。

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 まだ交換可能駅では必ず交換。ここ陶駅も右側の線に入ります。来たのは旧京急1000型、しかし朝のラッシュは一段落なのか2両編成になっています。

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 この電車の終点、2面3線の滝宮に到着します。

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 乗客が全員降りたところで(元々4,5名しか乗ってませんでしたが・・・)、車内を記録。

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 続いて駅構内で5000系一人撮影会になります。

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 雨降って来ました。右の側線も生きています。停泊する電車があるとの事。

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 屋根に乗るこの形のクーラーは昔のままですので、効率は相当悪いのではないかと思います。この写真では判りにくいですが、パンタグラフ後ろ妻側にも一つクーラーが乗っているところなんかは昔の私鉄電車そのものだ。パンタグラフが乗るのは当然元クモハ(運転台付き電動車・京王での形式はデハ)だと思っていたのですが、左の1108は京王時代はクハ5721、右1107は同じくクハ5771。両方クハからの改造だったのでした。見事であります。台車は軌間が違うので交換しなくてはならないのですが、モーター含め京急1000系のものなんだそうだ。ここまで手間をかけ、この電車がこうして京王時代とほとんど変わらず存在するというのは、凄い事だと思う。

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 ここで高松築港行きの1080形、車番は1081-1082が来ました。京急1000形の初期の車両なので1959年製でして車歴は57年目、京急で29年、琴電で28年過ごしてきた事になります。仏生山で見た1070形は1957-1958年製ですので車歴は58-59年目。琴電と言えば約30年前の高校生大学生の頃、青春18きっぷで訪れた時、車歴50年オーバーの旧型という枠を越え、古典とも言うべき電車がジャラジャラ走っているのに驚いたのですが、実は今も同じような状況でして、自分が年を重ねたことに改めて気付かされます。
 そしてもう一つ、私にとってとても気になる事。今、本家の京急では2代目600形と700形の後継車である2000形と800形が引退時期を迎え、一部に廃車が出ています。私の大好きな(それこそ2代目600形や700形よりずっと思い入れの強い)2000形と800形に、第2の人生(車生)を歩ませて(走らせて)くれる地方鉄道は現れてくれないだろうかです。どちらも鉄道友の会から賞を貰った名車なのですが、鋼製車である事と、2両単位で走らせるのは大掛かりな改造が必要ですので難しいのかもしれません。余計な事かもしれませんが、琴電カラーを纏った2000型と800型、想像してみますととても似合う。

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 16分の滝宮駅滞在で、次に乗ります8:42発の琴電琴平行きが来ました。前は元京王5000系、後ろは元京急700形の4両編成。これは瓦町出発直後に見た編成で、車両交換もせず、後ろ2両の切り離しもせず、長編成のまま琴平まで来るようです。必要最小限のシンプルな配線の一宮駅での車両交換に、実にシステマチックな運用をするなと感心したのですが、ガラガラの車内に今度はあまり感心しません。もしかしたら土曜休日はこんぴらさん参拝客で混雑する電車なのかもしれません。

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 右側のかぶりつき席はおじいさんが座っていまして、私は左側の運転手さんの背中越しにかぶりつき。岡田では最後の交換。雨が本降りになってきました。

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 JR土讃線をアンダークロスして、左へ左へとカーブして9:02、終点琴電琴平に到着です。せっかくですので楽しんだかぶりつき席を記録。運転室ドア窓下のガラリは京王時代と全く変わっていません。昭和44年の製造プレートも付いている。これも昔のまんまだと思っていましたが、私の乗った1101は京王時代はデハ5023で、中間電動車からの見事な改造だったのでした。

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 駅横の高燈籠、これ見て琴平に来たんだなと実感します。

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 とても名残惜しい。琴電は志度線と長尾線にいつかまた乗りに来るのですが、琴平線にも1070型目当てでもう一度来よう。

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 石段は登りませんが、こんぴらさんは雪でした。

(乗車は2016年1月)

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Re: 京急琴平線

 railwayさま、コメントありがとうございます。
 京急琴平線、確かに京急車多かったですね。今回の私にとっては京王琴平線でした。それとさすが詳しいですね、私は自動進段と手動進段の違いはよく解らないのですが、知っていれば運転の様子を見る楽しみも増したのかもしれません。
 それにしてもかつては4本も金比羅さんへの鉄道路線があったなんて、今の時代からは想像できないぐらいの鉄道全盛期ですね。

京急琴平線

 毎回興味深く拝読しております。琴電には京急車が席巻し、扇風機にKHKなどとあると、まるで京急の1支線に乗っているかのような感覚に襲われます。もっとも主幹制御器が自動進段しないものに取り換えられており、ここだけが琴電の独自性を主張しているようで微笑ましい限りです。
 ことでん琴平駅直前でJR線と交差するガードの右横に、かつて走っていた琴平急行電鉄のガードが残り、4社あった金比羅山への鉄道の遺構は、つわものどもが、の感がしました。
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おじさま鉄道ファンの日本の鉄道乗車記録。ふと日本の鉄道全線に乗ってみたいと思うようになりました。未乗区間は4,000km以上もあり、今の生活パターンではおそらく不可能な領域なのですが、路線や車両に愛情を込めながら、少しずつ記録に残しておこうと思います。古い記事順にご覧になりたい方は下の「月別アーカイブ」からどうぞ。
(2013年2月より海外編も始めました。)

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