関西本線乗車記1(王寺~加茂~亀山)

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 東京都の王子駅は以前毎日利用していましたが、奈良県の王寺駅で降りるのは初めて。一番ホームの堂々たる深い木造屋根、これを見ると大和路線なんて軽々しく呼ぶのは失礼、関西本線の駅なのであります。

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 2,3番線からの乗り換え案内にも関西本線の名残で伊賀上野、亀山の文字。現在、王寺からこの2駅へ行く人は極少数で、京都を書き加えた方が良いように思われます。それにしても国鉄時代からあると思われるこの案内板、3行目の書き出し位置が変です。2行目の「近鉄生駒線方面は」と書かれている箇所、昔は「名古屋・東京」だったのではないだろうかと想像してみるのも楽しい。

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 改札を出れば、今はどっちも近鉄ですが、昔は信貴生駒電気鉄道と大和鉄道だった2路線が発着する駅がそれぞれあり、関西本線の主要ターミナルなのである、と堂々と主張出来る駅なのだ。

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 河原田までの普通乗車券を購入しまして、乗車しますのは王寺を14:03に出発します加茂行の大和路快速。快速ですが王寺からは各駅に止まり4駅で奈良に到着。ここでは和歌山から高田まで乗車した105系が見られるかと期待していたのですが、その姿はありませんでした。奈良から木津の間は昨年末に初めて乗車した区間でして、上下線の線路に高低差があったり、車両基地につながる信号所があったりして、かぶりつきが楽しい区間。

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 さぁ、木津を出発します。ここからは初めて乗車する区間です。直進すると京都へ至る奈良線、電車は右の線路を進みます。

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 木津から加茂までは1区間のみ電化されているちょっと特別な区間。6kmも距離があるのですが、ひたすらこんな人気の無い所を走ります。

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 14:34、加茂に着きます。

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 わざわざ電化して大阪からの直通電車を走らせてますので、ある程度開けた所を想像していましたが、そんなことは無いコンパクトで住みやすそうな町です。このマンションは駅に近くていいなぁ。ここから天王寺・大阪方面への通勤通学なら、転換クロスシートに始発駅なので確実に座れるなんて羨ましすぎます。

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 乗車します14:42発亀山行普通列車。7分前に入線して折り返しという、いつものんびりのキハ120らしくない働きぶりです。1両編成ですがかなりの乗車率、しかし皆さんすぐに降りるのかロングシートに座り、最後に乗り込んだのですがボックスシートが空いていましてここに座ります。
 出発しますと左は木津川、右の斜面は落石よけ柵の連続、そして落石シェード。キハ120の走る路線らしい風景です。

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 長いホームがかつて本線だった事を無言で語る笠置駅。15名ほどの乗客がここで下車し、写真の跨線橋を上ってゆくのですが、一人のおばあさんが跨線橋横のチェーン柵をすり抜け歩いてゆきます。出発後、そのおばあさんを目で追うと杖をついている。ホーム先端のスロープから外へ出ようとしているようです。いざという時に手助けしてくれる駅員のいない、こういう田舎の駅こそバリアフリー化が必要ではないか。跨線橋なんて早く壊して構内踏切に変えてあげたい。
 引き続き山深い中を走ります。左手崖に立つホテル?の廃墟が寒々しい。大河原の出前では四万十川によくあります沈下橋も見えた。大河原は名前の通り川沿いの昔は中線のあった駅、蒸気機関車列車が止まればそれだけで絵になりそう。
 車内の乗客はみな一人客のようで、誰も喋らないので本当に静か。だんだん眠くなってきてしまうのですが、25パーミルの坂をぐんぐん上るエンジン音に集中して眠気を覚まします。途中で沿線の熊笹が車体に当たりバチバチ音を立てます。

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 山が開け、忍者の里が見えてきました。左からひょろひょろの電化路線が迫ってきます、盆地を走る可愛らしい伊賀鉄道です。この先生の漫画や映画は小学生時代好きでしたが、現在描かれているラッピング車はどれもあまり好きにはなれず、あまり乗りたいと思いません。それに外国人憧れの忍者を、ピンク忍者とか水色忍者とかにしちゃっていいのか、間違っていないか。いや、これも一つの日本文化の発信方法、間違っているのは文句を言う私かもしれません。立派な駅舎の伊賀上野では半数の乗客が入れ替わります。

 盆地内の平坦地を軽やかに走ります。と、ここで急停止、前方の踏切で非常停止ボタンが押されたようで、はるか前方で赤色灯がチカチカ点滅しています。携帯電話で運転所と連絡をとり、踏切まで徐行運転、踏切には車はなし。運転手さんは降りて安全確認しなくてはならないのですが、運転席や料金箱まで鍵をかけないとならないので時間がかかります。異常なしを確認して再出発。佐那具駅には非常ボタンを押してしまったおばさんがいて平謝り、良かった良かった、無事で何よりです。17分遅れでキハ85のような加速で出発。


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 次の新堂駅では、柘植で交換予定だった下り列車と交換。それよりこんな中途半端な中間駅(失礼)の駅前に路線バスが待機しているのに驚いた。ちなみに行き先は上野市駅。

 うっすら雪化粧した山々が近くになり、線路沿いの田んぼにも雪が残るようになり、柘植に到着します。隣には緑色の113系。さぁここからは加太越え、乗客数が一番減る区間かと思っていたのですが、草津線からの乗り換え客が多く、私のボックスシートにも4人が座る状況に。ここは一番前で立って前方風景を見ようと思っていたのですが、そのタイミングを逃してしまいます。

 ボックスシートで楽しむことにします。すぐ右の中央分離帯が無い道路は国道25号線、道路には詳しくないですが、25という若い番号なので、それなりに初期に建設された昔は重要な道路だったみたいです。しかし走っていたのはダンプカーだけ、ここは鉄道も道路も時代に取り残されたルートみたいです。長い加太トンネルと抜けしばらくすると中在家信号場、ここは現役時代に体験してみたかったなぁ。信号所のポイントを過ぎてしばらく、右に保線用の道が続き、雪道に轍が残り、維持管理が大変そうなのが伺えます。加太駅では乗降なしですぐに出発。

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 そろそろ亀山です。接続します名古屋行きは急いで乗り換えをとの事で立って一番前へ。広い構内でして、昔は米原、直江津、新津のような鉄道の街だったのかもしれません。関西本線用のキハ120の基地もあります。

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 終点亀山に到着です。

(乗車は2016年1月)

前に記事:和歌山線乗車記2(橋本~王寺)
次の記事:関西本線乗車記2(亀山~河原田)
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おじさま鉄道ファンの日本の鉄道乗車記録。ふと日本の鉄道全線に乗ってみたいと思うようになりました。未乗区間は4,000km以上もあり、今の生活パターンではおそらく不可能な領域なのですが、路線や車両に愛情を込めながら、少しずつ記録に残しておこうと思います。古い記事順にご覧になりたい方は下の「月別アーカイブ」からどうぞ。
(2013年2月より海外編も始めました。)

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