和歌山線乗車記2(橋本~王寺)

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 橋本では10分の停車、ホーム出てみますと和歌山寄りに喫煙所がありましたので、ちょっと一服。この駅は、JR和歌山線が2面3線、南海高野線は1面2線、列車本数と駅の規模は反比例する形。そして南海のローカル列車は同じ2両編成ながらステンレス製の全く新しい電車。

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 面白味が無くなったなぁと思っていたところで、難波方面から凄いのがやって来ました、6000系の堂々たる8両編成、1960年代製で105系よりも1世代か2世代分古い電車です。関西の私鉄って奥が深いなぁ、改めて面白いと思う。

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 喫煙所から見えた和歌山寄りにある十字が彫られた石碑はなんだろう。この時は近付いて確認しなかったのですが、この駅には終戦間際に米軍機に機銃掃射を受け犠牲者が出た歴史があるとの事で、それに関係するのかもしれません。また、王寺寄りには引退した381系が集約臨で入線した形跡が残っています。

 そろそろ出発です。乗客はさっきの6000系8連からの乗換客で増えています。橋本からもさらに勾配を登っていってるようで、高野山方面の山々の斜面に残る雪も近くに見えるようになってきます。そして懐かしいモーター音を響かせて竹林を突っ切って行くのはとても痛快。
 で、そのモーター音なのですが、一つすっきりしない点があるのです。この電車、元は国鉄時代に大量かつ長期間製造されました103系なのですが、103系は初期型と後期型でモーターの音に違いがあります。私の文章力では説明が難しいのですが、前者(MT55)は加速時に低音から高音へ気持ちよくストレートに音を出し切る感じなのに対し、後者(MT55A)は特に高速走行時に鼻が詰まっているような抜けきれない音を出すような感じです。そして私が乗っているクモハ105形500番台は、103形1000番台のモハからの改造ですので、初期型モーターという認識なのですが、私には後期型モーターの音に聞こえるのです。
 乗車したクモハ105 519が後期型モーターに交換されたんだと考えられますが、私も久しぶりに103系に乗りますので聞き分けられる自信が無くなってきてしまいました。40年近く昔の小学生時代は、青梅線に転入してきた初期型と、中央線特別快速運用に入る後期型で、明確な違いを体で感じ取ってきたつもりだったのですが…。
 103系を研究する人は多そうですが、さすがに何番がどっちのモーターか調べて発表するような方はインターネット上では見られず、家に帰っても答えは見つけられません。それと、初期型を低音モーター、後期型を高音モーターと区別する文献が見られるのですが、私は低い高いでは無いように思います。

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 大和二見駅の貨物線跡は見逃してしまいましたが、五条に到着します。再び10分の停車。ここでも1本の105系がお昼寝中です。
 五条といえば五新線、新宮まで結ぶ壮大な計画路線で、もし完成していて現在も存在していたら、おそらく三江線みたいになっていたのではないかと思います。路盤工事の完成していた五条側一部はバス専用道路となり、いつか乗ってみたいと思っていたのですが、トンネルの老朽化を理由に2014年秋に一般道を走るようになってしまったそうです。1日数本のバスの為に専用道路(しかもトンネルや橋も)を維持管理するなんて馬鹿げた事ですので、それも当然でしょう。気仙沼線や大船渡線のBRTも少しずつルートが一般道に変わっていくような感じがしないでもありません。これらも早く乗っておいた方が良さそうです。

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 さぁ和歌山線車窓のクライマックスはここでしょうか、北宇智駅スイッチバックの跡です。見ての通りに本線とスイッチバック駅の高低差がほとんどありません。明治時代の開通なので当時の機関車の性能を考えると不思議ではありませんが、電化され貨物列車が廃止されてから27年も、ここを短編成の電車がスイッチバックしていたというのは不思議な事です。

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 下り坂となり、私にとっての車窓のクライマックスでもあります近鉄吉野線薬水駅が見えてきました。実は2009年4月にここで降りた事があるのです。周りに全く何もない駅でした。そのうち記事にしてみたい。

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 吉野口に到着します。ここでも3分の停車。接続する近鉄吉野線では私の大好きな16000系特急電車でも見れないかなと思っていましたが、普通電車が待機中。ここではJRと近鉄共に交換、どの方面からどの方面にも乗換が可能な見事なダイヤであります。五條で長く停車していたのは、このためだったのか。

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 出発しますと吉野線上り電車としばらく並走、どっちが早く天王寺・大阪阿部野橋に着くんだろう(調べてみたらJRが13:46着、近鉄が13:42着、よって近鉄の勝ち)。
 ここから高田までは2009年4月に乗車した事がある区間になります。下り坂を跳ねるように駆け下ります。山が開け、立派な道路橋も見えて来まして、そして晴れてきた。玉手ではまた高校生がいっぱい乗ってきます。里に降りて来たんだなと感じます。御所は近鉄御所線乗換駅ですが、近鉄の駅は少し離れていて見えません。ここ辺りからは郊外ながら線路の密集地帯で、東京国分寺北側の西武路線網みたいな所。近鉄吉野線をアンダークロスして、最後は最後尾で立って線路を見ます。

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 桜井線の線路と交わる所を見たかったのです。

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 高田に13:04到着、2時間14分も乗ったと思えない面白さで、途中退屈して寝てしまうのではないかと心配してましたが全くそんなこと無し。乗った電車は、ここで方向転換し、さらに桜井線経由で奈良まで行くのですが、私は13:07発の難波行き快速に乗り換えます。221系4両編成で、難波行きとしては短いなと思うのですが、今はガラガラ。

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 221系先頭車の車内、3列目シートでかぶりつき出来るなんて、なんとも前面展望の素晴らしい電車だ(ちなみに1,2列目は優先席)。出発しますと単線ながら線路いいのか車両いいのかとても快適、途中駅の雰囲気もガラリと変わり、ここも和歌山線なのですが全く別の路線のよう。志都美では対向する221系電車とピッタリのタイミングで交換。キハ30系が走っていた国鉄時代、こんな路線に成長するとは、沿線の方も近鉄も予想はしていなかったろう。

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 右に近鉄田原本線を見て、関西本線と合流し王寺に13:24到着、無事に和歌山線を全線乗り終え下車します。

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 留置線でお休み中の、体質改善工事で戸袋窓を塞がれたラッピング車、この105系に当たらなくて良かったなぁと思います。

 駅を少し観察して一旦改札を出ます。これで和歌山線87.5kmを乗車しましたが、切符は大廻り乗車となるので、新今宮から王寺までの390円で済みました。今回の旅行は経費節減です。さてと昼食、駅前ビル地下にフードコートがあるので入ってみます。名古屋が本拠地のラーメン屋さんチェーン店があったのでそこにしました。初めて食べるのですが、安いのに結構美味しいではありませんか。しかし底に沈んだ麺やメンマをすくい出すのに、このスプーンとフォークが一緒になったやつではなんだかイライラします。

(乗車は2016年1月)

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おじさま鉄道ファンの日本の鉄道乗車記録。ふと日本の鉄道全線に乗ってみたいと思うようになりました。未乗区間は4,000km以上もあり、今の生活パターンではおそらく不可能な領域なのですが、路線や車両に愛情を込めながら、少しずつ記録に残しておこうと思います。古い記事順にご覧になりたい方は下の「月別アーカイブ」からどうぞ。
(2013年2月より海外編も始めました。)

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