日光線乗車記

烏山線の次は日光線に初乗車します。ここは国鉄時代の古くは上野や新宿からの優等列車が走り、東武鉄道と日光への観光客を奪い合っていた活気に満ちた路線でした。しかしいつしか東武が圧倒的優位となる時代が長く続き、JR化されて20年後は、栗橋駅に新設された渡り線を使ってのJRと東武の直通運転が始まる事により、メインルートからは完全に外れ、歴史は古いながら(開業はなんと1890年)、忘れ去られたかのような存在になってしまった…時刻表からはそんなイメージを私は持っていたのですが、実際は全然違った。

宇都宮駅5番ホームは14:17発の日光行きを待つ乗客で一杯。陽の当たらないホームでみなさん20メートル車4ドア位置に整列してますので、雰囲気は首都圏の通勤路線と全く変わりません。しかしガイドブックを持った観光客も多くいます。25%ぐらいがそうではないでしょうか。JAPAN RAILPASS利用と思われる外国人グループもいます。そうかそうか、みんな東北新幹線から乗り継いで来たのか。青春18切符なんか使っていると新幹線の存在をつい忘れてしまう。

来た電車は205系の4連、日光線用の茶色帯のではなく、湘南色帯ので車内は至って普通の205系。日光線用はどう違うか見たかった。座席は全て埋まり、各ドア位置に3,4人立つぐらいの乗車率、これはかぶりつきにはちょうどいい混み具合、運転席後ろのガラスに張り付きます。乗車したのはクハ204-601、メルヘン顔と言われてる車両ですが、基本205系ですので、よく利用する南武線に乗ってるみたいです。

それでは出発します、しばらく3線区間で東北本線と並走、短いコンクリート橋を渡ってプィと右へカーブすると、ここからが単線の日光線、勾配もありグングン登って行きます。いい雰囲気だ、楽しいぞ、ひとつ残念なのがこの車両がクハな事、クモハだったら晴れた冬の谷間に響く最高のモーター音を聞けたはずなのに。

本日、日光線の次に乗車します東武宇都宮線をアンダークロスしますと鶴田駅。ここは支線の小さな駅ながら構内はとても広い。かつてはどんな貨物がここから発着してたのだろう。帰って調べたらなるほど、数々の気動車や客車を生み出した富士重工業の宇都宮工場はここに繋がっていたのか。さらに昔は東武大谷線なんて路線もここから分岐していたんだそうだ。

鶴田を出ると正面にごつい山、たぶんこれが男体山なんだろう。それにしても次の駅がなかなか現れない、ここ鶴田~鹿沼間は9.5kmもある。なぜ205系なんだ、ロングシート車を使用するのは方針としていいとして、せめて着席定員を増やすためにも3扉の211系にしたらいいのにと思います。日光と言えば杉並木というのがありましたが、それっぽい雰囲気の個所を走ります。防風林が植えられてるようにも見えますし、森だった所に線路を敷いて線路際を除いて伐採されたような場所にも見えます。

文挟駅で日光線カラーの205系上り列車と交換、同時に駅に進入しますので、すぐに出発。だんだん山の中に入って行きます。鹿が飛び出して来そうな雰囲気です。実際に飛び出してくることも多いんでしょう。東武鉄道をアンダークロスして今市駅。ここは昔は2面3線だったのが、駅舎があった片面ホームの乗り場を廃止して、1面2線となった駅。こんなに降りる客が多いのに、すべての乗客は跨線橋の階段を昇り降りしなくてはならない。駅舎があった片面ホームを残すようにすればよかったのに。いまいちな駅だ、階段を登る乗客の背中が語っている。

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最後の一区間、ごつい山々がずいぶん近くまで迫ってきた。25パーミルの勾配をどんどん駆け上がり、右の東武日光線をノロノロ走る6050系2両編成電車を追い越し、勾配区間から平地になったところで終点の日光駅に到着です。

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さっき追い越した東武の6050系が、JR日光駅の機回し線上のオーバークロスします。好きなんですこの電車。乗りたいなぁ。

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日光には東武で一回来た事があります。その時も電車に乗るのが目的で全く観光はしてないのですが、200m程離れたJR日光駅を見てから帰りました。今回はその逆、東武日光駅を見てから帰ります。やっぱり6050系乗りたい。この電車についても書きたい事が沢山あるのですが、今回の記事はJR日光線という事で自粛。東武は鬼怒川公園駅より先、野岩鉄道にも会津鉄道にもまだ未乗車ですのでその時の楽しみにとっておきましょう。

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JRの日光駅に戻ります。駅舎2階は1等車の乗客の待合室だった所だそうで、長い間閉鎖されていたのを1989年に開放したらしい。天井のシャンデリアは、説明文によると1等待合室当時のものらしいですが本当だろうか、1989年頃の物にも見えなくもない(床材に関しては間違いなく1989年以降の商品だ)。このシャンデリアの白熱電球も、LED照明の時代となった今、切れてしまったらもう替わりが入手出来無さそうで、点灯することはほとんど無さそうに思えます。

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隣の2番ホームは団体列車、修学旅行列車が来た時に使用するのでしょうか、誰もいない美しく清掃されたホームは、かつての原宿駅皇室専用ホームにも通じる神々しさも感じられます。

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宇都宮側の留置線だって広々とし、左奥への線へのポイントの開き具合なんか絶妙でいい雰囲気です。ここにオリジナルカラーの183,189系なんかが止まっていたら、さぞかし絵になるでしょう。

来たのと同じ電車で宇都宮へ戻ります。日光出発時の乗車率は30%程度ですが、その1/3は外国人観光客。せっかくのお客様、ここはもうちょっといい電車を走らせて貰いたいとも思います。

(乗車は2015年1月)

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おじさま鉄道ファンの日本の鉄道乗車記録。ふと日本の鉄道全線に乗ってみたいと思うようになりました。未乗区間は4,000km以上もあり、今の生活パターンではおそらく不可能な領域なのですが、路線や車両に愛情を込めながら、少しずつ記録に残しておこうと思います。古い記事順にご覧になりたい方は下の「月別アーカイブ」からどうぞ。
(2013年2月より海外編も始めました。)

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