高山本線(特急ワイドビューひだ)乗車記

高山本線は1991年の年始に、確か金券ショップから買った残り2日分の青春18きっぷを使用して乗車した事があり、私の乗り潰しマップは赤く塗りつぶされています。

しかしこの時は富山出発する時点で日が暮れ車窓は真っ暗。高山ではユースホステルに宿泊し、朝ちょっと観光した後に岐阜へと抜けたのですが、乗車したのは満員のキハ11の2両編成で、座る事も車窓を楽しむ事も出来ず、覚えているのは途中長時間停車駅でのトイレの行列ぐらいなのです。

と、いうわけで22年もの月日が経ってしまいましたが、今回はこの路線を乗り直しします。この路線に乗車するのなら、特急ワイドビューひだの先頭グリーン車の一番前の展望席を選択するのが一番でしょう。急に決った旅行ですので指定券購入は前日、残念ながら1番前の座席は3席とも埋まっており、あるのは2列目のC席。これで我慢する事にします。

CB195397dsc.jpg
乗車します名古屋8:43発の特急ワイドビューひだ3号。7両編成ですが後ろ4両は高山で切り離し、前3両のみが高山まで行きます。

CB195403dsc.jpg
最初は後ろ向きで名古屋を出発します。これが2列目C席からの展望。1列目が欲しかったなぁ。高校生時代「お前は1番にはなれるタイプではない」と言われたっけ、なんだか嫌な事まで思い出してしまった。

岐阜で方向転換の後、前回は全く車窓を見る事が出来なかった高山本線へと入って行きます。正直なところ乗車から3ヶ月が経ちまして、だんだんどんな様子だったか思い出せなくなって来てしなっているのですが、印象に残ったのは、かつて特急北アルプスの走った鵜沼駅の連絡線はもう撤去されていた。美濃太田では外国人ツアー客がどっと乗車して来た。緩やかにカーブした鉄橋があり、ここがこの路線で良く紹介される有名な撮影地かと思ったのですが、カーブした鉄橋など、この路線ではいくつもある。すれ違う普通列車はキハ40系ばかりでキハ11は見なかった。景色はとにかく素晴らしい、しかしあまりにも長く続くのでだんだん飽きてしまう…といったところでしょうか。

CB195406dsc.jpg CB195415dsc.jpg CB195418dsc.jpg
それと11月中旬で紅葉の季節。山を登って行くうちにどこかで紅葉のピーク、一番美しい所が見れるだろうと、周りの山々を注意して見て来たのですが、やはりガラス越しで見るからか、残念ながら特に素晴らしいと思うような紅葉を見つけ出す事は出来ませんでした。一番きれいに色づいていたのは下呂駅前の街路樹か、これは単に私に見る目が無いのかもしれません。

CB195421dsc.jpg
高山に到着。ここではキハ40の国鉄標準色(朱色+クリーム色)に出会えました。リバイバル塗装ブーム(これの始まりは茶色いEF63あたりか)が始まって、実際には存在しなかったにせよ、どうしてキハ40系列を朱色+クリーム色にしないのかといつも思っていたのですが、2011年にJR東日本とJR東海でやっと登場。欲を言えば酷寒地仕様小窓タイプを保有するJR北海道さんにも是非やってもらいたい。ファンに喜ばれる事は間違いないでしょう。

そして高山駅で一番嬉しかったのは、最前列の3席が空席になった事。出発してここから乗ってくる乗客がいない事を確認した後に移動させてもらいます。

CB195422dsc.jpg
いいなぁ先頭座席は、ここは1C席からの眺め。写真を見て気付くのですが、紅葉のピークはこの辺だったのかもしれません。

CB195425dsc.jpg
最前列3席を座り比べてみます。前面展望が一番良いのは窓際でない1B席でしょう。という事でこっちに移動。1C席には3列目に座っていたおじいさんも移動してきました。おじいさんもニコニコ顔。いいですよね一番前は。

CB195423dsc.jpg
1B席は対向列車の撮影も可能。ここで朱色+クリーム色のを捕えられないかなぁ。

CB195428dsc.jpg
カーブした鉄橋なんてのは、この路線では次から次へと出てくる。

CB195435dsc.jpg CB195436dsc.jpg
スノーシェルターのある打保駅で、朱色+クリーム色のキハ48に遭遇。残念ながら逆向きで、塗装変更によっていかつい顔から一転して優しい顔になった(と、私は感じている)前面は見る事が出来ず。

CB195440dsc.jpg
猪谷に到着。ここからハンドルを握るJR西日本の運転手さんと、キハ120がお出迎え。

CB195443dsc.jpg
猪谷を出ると右手に廃線跡っぽい地形が見え、その後川面(実際はダム面)にはかつてここに巨大な鉄橋が有った事を示す、二つのコンクリート基礎が見えます。

国鉄神岡線を引き継いだ神岡鉄道の廃線跡か…、廃線は最近のはずですが(廃線は2006年12月)、鉄橋は壊してしまったのか、残しておいたところで危険ですし保守も必要、壊してしまうのが一番なんだろうな。乗っておくべきだったなぁ…。

しかし神岡鉄道は猪谷から岐阜方面に分岐してたのではなかったっけ?、気になって調べてみますと、この鉄道の深い歴史を知る事になります。

神岡鉄道は私の記憶通り岐阜方面に分岐していました。そして私が見た富山側にあった鉄橋跡は別の鉄道のものでして、1966年開通(←意外と新しい)した国鉄神岡線以前に存在した、軌間610mmの神岡軌道の物だったのです。この鉄道の廃止は1967年3月31日、なんと私が生まれる前に役目を終えた鉄橋跡だったわけです。

CB195445dsc.jpg
写真は取り損ねてしまったのですが、この川面に神岡軌道の橋脚の基礎が見られます。

CB195446dsc.jpg
いい雰囲気の楡原駅。この駅に停まる朱色+クリーム色のキハ40・48はさぞかしいい絵になるだろうなぁ。しかしここにはキハ40・48は来ない。

CB195448dsc.jpg
お祭りで有名な越中八尾を過ぎ、ひなびた沿線風景から一転、突如現われる貨物ターミナルを持つ速星駅。タンクコンテナも見られます。ここで見たDE10の車番は3501。そんな番台あったっけ?、除雪モーターカー導入で余剰となったDE15を改造(というかスペックダウン)したDE10だそうで、2009年に登場したらしい。知らなかった…

さて、そろそろ終点富山に到着。線路の配線はどんな感じだろう、どんな風に北陸本線と合流するのだろう。ここを座ってしっかり見られるのが展望座席の特権。なんだか興奮してきます。

CB195454dsc.jpg
まずは北陸新幹線の高架が見えて来ました。

CB195456dsc.jpg
北陸新幹線の下を潜った所で、北陸本線と並走。ここで北陸本線への渡り線があるのですが、単線非電化の高山本線の専用線(という表現は間違いか?)をまっすぐ進みます。

CB195457dsc.jpg
高山本線用に作り分けられた鉄橋を渡り、

CB195459dsc.jpg
工事中の在来線高架アプローチ部分と強引なカーブ。高架に切り替わったら、ここから先は見られなくなる風景になります。

CB195460dsc.jpg
そして切欠きホームの1番線に到着です。

CB195463dsc.jpg
0番線的な(実際は1番線)切欠きホームに停まる、特急ワイドビューひだ。この日のこの列車の富山到着時の乗車状況は、1号車グリーン指定席が4,5名、2号車自由席も4,5名でガラガラ、しかし3号車指定席はほぼ満席という状況でした。この写真の背後の1番線的な(実際は2番線)メインのホームには、2両編成のキハ120、高山本線普通列車越中八尾行きが出発待ち。発着するホームが逆ではないかと思うのですが、そうなる理由があるのでしょう。その後、富山地方鉄道の電車でも見れないかと2番ホームの一番東へ行ってみますが、工事中の新幹線在来線高架駅に挟まれて全く見えませんでした。

CB195466dsc.jpg
切欠きホームに停まる3両の特急列車はなかなか絵になります。よその会社に乗りいれたからといって遠慮しないで、もっと手前に来ればいいのに…と声をかけたくなるような感じです。安全面の理由でこうなってしまうのでしょう。

CB195469dsc.jpg CB195470dsc.jpg CB195471dsc.jpg
せっかくなので1両1両記録。左からキロ85-4、キハ84-305、キハ85-1119。この系列は私にとっては今でも新車のイメージですが、1989年デビューですので、もう結構古い。そろそろ代替車の話も出てくるのかもしれません。安全面の問題が度々指摘される前面展望可能なスタイルが引き継がれるのかが気になるところです。

(乗車は2013年11月)

前の記事:旅の始めも喫煙車(700系ひかりG車・JR東海車)
次の記事:JR七尾線・のと鉄道七尾線乗車記1
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

QJ7000

Author:QJ7000
おじさま鉄道ファンの日本の鉄道乗車記録。ふと日本の鉄道全線に乗ってみたいと思うようになりました。未乗区間は4,000km以上もあり、今の生活パターンではおそらく不可能な領域なのですが、路線や車両に愛情を込めながら、少しずつ記録に残しておこうと思います。古い記事順にご覧になりたい方は下の「月別アーカイブ」からどうぞ。
(2013年2月より海外編も始めました。)

検索フォーム
最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
(古い記事順に表示されます)
最新コメント
FC2カウンター
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

タグ

JR九州 平成筑豊鉄道 観光列車 新幹線 喫煙車 東武鉄道 JR東日本 会津鉄道 野岩鉄道 JR四国 国鉄時代 阿佐海岸鉄道 バスの旅 土佐くろしお鉄道 路面電車 伊予鉄道 温泉 吊り掛け電車 琴電 ケーブルカー 猫登場 JR西日本 阿武隈急行 福島交通 山形鉄道 モノレール 京成電鉄 新京成 流鉄 JR東海 夜行列車 船旅 近鉄 伊勢鉄道 新交通システム 貨物線・短絡線・渡り線 江ノ電 ブルートレイン 北越急行 伊豆箱根鉄道 岳南電車 専用鉄道訪問 芝山鉄道 地下鉄路線 上信電鉄 近江鉄道 阪神電鉄 阪急電鉄 神戸電鉄 北条鉄道 駅そば 山陽電鉄 水島臨海鉄道 西武鉄道 南海電鉄 北近畿タンゴ鉄道 のと鉄道 くま川鉄道 名鉄 南阿蘇鉄道 熊本電鉄 西日本鉄道 JR北海道 京王電鉄 京浜急行 台湾の鉄道 東急電鉄 小田急電鉄 鹿島臨海鉄道 ひたちなか海浜鉄道 蒸気機関車 福井鉄道 えちぜん鉄道 遠州鉄道 

QRコード
QR