岡山電気軌道乗車記

30年ぶりに宇野線に乗車した後は、岡山電気軌道に初めて乗車します。まずはバスターミナルで路面電車1日乗車券を購入。

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岡山電気軌道の岡山駅前停留場は、駅前と言いつつロータリーの向こう側の道路の中央なのでちょっと歩きます。最後はなかなか青にならない横断歩道を渡って、写真の東山線の東山行きに乗車します。車番は7601。

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空いていまして進行方向左側の一番前の座席に着席します。この路線は左右両方に停留所がある関係で、運転席後ろには両側にドアがあり、かぶりつき席はありません。まずは駅前から伸びる大通りを数珠繋ぎ状態のバスと一緒にゾロゾロ進みます。この電車にも海外からの旅行客が2組も乗車していまして、彼らは揃って3つ目の城下で下車。ここで右に直角に曲がり南下します。周囲の建物はちょっと低くなる感じ。

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2駅過ぎて今度は左に折れますと、大きな橋が見えてきまして、道路が太鼓状になっています。ここがこの路線の車窓の、一番のクライマックスっぽいです。ところで何という名前の川なんだろう。1日乗車券の路線図に書いてないかと見ると、川の名前は書かれていなかったのですが、この川の上流側すぐの中州が、日本三名園の後楽園であることを知ります。こんなところにあったのか、後楽園は高校の修学旅行で行ったことがあるのですが、山陽本線の北側にあるものだと思っていました。そして川の名前は旭川。

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橋を渡って次の小橋は、車道を緑色に塗っただけのとても簡素な停留場。乗降客はいないのでこの電車は通過。どんな風に乗り降りするのか見てみたかった。乗る時は歩道に立って手でも上げれば、電車が止まって待ってくれるのでしょうか。降りる時はどうでしょう。電車が走る方向の信号が青なら車もビュンビュン通るはず。信号が自動的に赤になって、安全が確保されるのでしょうか。次の中納言停留場もこんな感じでしたがこの電車は通過し、帰りは進行方向右側に座ってしまいましたので、このような停留場で人が乗降するのを見逃してしまい、今も疑問が残ったままです。

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安全地帯のある停留場が一つあり、終点の東山・おかでんミュージアム駅停留場に到着します。停留所は道路の中央、ここも横断歩道はなかなか青になりません。乗ってきた電車はすぐに乗車ホームに移動。

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奥には車両基地があるのですが、線路が左右に別れているという面白い配線。

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車両基地を見に行こうと思ったところで、タマ電車が来ました。それにしても地方都市の小さな路面電車の会社がローカル線の救世主になって、しかも成功させてしまうなんて思ってもなかったです。

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電車は次々にやって来ます。岡山電気軌道といえば、この石津式という独特のパンタグラフ。しかし最新型には継承されてません。

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車両基地の方に歩いてみます。左右に割れた線路の右側に曲がった先は、停留場名にもあるように、おかでんミュージアムが併設されています。鉄道好きならば、行って見るべきか、それとも見なくてもいいか、微妙に悩む施設なのですが、今日は運悪くというか丁度定休日でして悩まずにすみます。

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左に曲がった先は、こんな感じで電車が見えます。奥に元東武日光軌道線の3000系の黒いのがいます。オリジナル塗装の方は、今日は目にすることが出来ませんでした。乗れればラッキーと思っていましたが、非冷房車なんだそうで、この季節は難しいでしょう。

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東山停留場の奥にある公園から線路を見下ろします。なんかいい写真が撮れました。

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夕方のラッシュを前に電車が出庫します。

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さて戻ります。どっちが来るかな?

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低床車のMOMOが来ました。運転席の後ろに浅く腰かけられるシートがあります。これは面白そう。

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でも混雑しそうなので、後ろの車両のクロスシートに移動。出発しますと車輪の上だからか、線路のジョイントの衝撃がお尻にズンズン来ます。それとカーブを曲がるとき、車体がボキッと折れる感じが面白い。回送中のバスの行き先表示機に「すみません回送中です」とお詫びを入れるのは、ここ岡山だったか。

ボケーッと車窓を見ていたら、降りようと思っていた清輝橋線乗換え駅の柳川で降り損ねてしまいました。次の西川緑道公園でもいいのですが、後ろの車両から前の出口まで混雑した車内を歩くのもしんどそう。岡山駅前まで乗ってしまいます。

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岡山駅前到着、やはり途中駅で乗り換えるべきだった。ここで清輝橋線に乗り換えるには、降車ホームから信号渡って歩道に出て、また横断歩道を渡って乗車ホームに行かなくてはならない。ここでも信号はなかなか青にならないので、乗って来た電車はもう乗車ホームに移動してます。

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この時間帯は10分間隔で運行されてます清輝橋線に乗車して、終点の清輝橋に到着。国道を真っ直ぐ進むだけの単調な車窓でした。東山線は文化的な香りのするような路線でしたが、こちら清輝橋線は夜になったら賑わいそうな街の雰囲気を感じる路線でした。

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最後はきびだんごの会社のラッピング車で岡山駅に戻ります。

(乗車は2018年6月)
しばらく更新お休みします

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関連タグ:路面電車
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宇野線乗車記

岡山に来ました。午後に時間が作れましたので、ちょっと列車に乗ってみます。岡山地区での未乗車の路線は、JR吉備線があるのですが、ここは同じく未乗車の呉線、井原鉄道と一緒にと考えているのでパス。今回乗車するのはJR宇野線で、ここは乗車済みなのですが、前回乗車したのは宇高連絡船が存在していた時(30年以上前になるんだ・・・)ですので、今は全く別の路線と言ってもいいでしょう。一つ悔やまれるのは、クモハ84が走っている時に来たかった。

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宇野線列車の発着する茶屋町駅は、2面3線の配置で、岡山方面、宇野方面共ホーム対面で乗り換えが出来ます。これは毎回四国に来る時に見て知っています。

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しかし宇野・四国側の線路がこういう配線だったとは知らなかった(写真は宇野から戻ってきてから撮影)。てっきり宇野線の中線は、茶屋町駅を出たところでスルスル高架を降りて、本四備讃線とは平面交差無しで分岐するものと思ってました。

さて、ここで気になるのは外国人旅行者がとても多いこと。宇野線にですよ。乗る電車、降りる駅を間違えたのか。いや、プロレスラーのような欧米人の方が、乗務員に「ウーノッ?」(ウを強く、語尾上げる)と聞いていましたので、目的地が宇野であることは間違いなさそう。総乗客数は20名ぐらいで、うち10名が外国人旅行客。宇野に何かありましたっけ?

それでは13:11に出発、まずは下り本線をしばらく走り、宇野側であります左側に分岐すると思っていたら、上り本線に転線し、右側に分岐し、高架を降りて本四備讃線をくぐります。降りたところで本四備讃線の植松駅も見えます。

あとは単線のローカル線なのですが、中間駅の6駅うち5駅が、昼間は1時間に1本の路線になってしまったにも関わらず、棒線化されず交換できるようになっています。しかも待避線は長いまま。これは瀬戸大橋が不通になった場合に振替輸送が出来るように残されているのでしょうか。八浜を出てからは、ここを長大なブルートレインやコンテナ列車が走ったのかと思うような、ちょっとした山間部を走ります。

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13:34、昔は広い構内だった感じのスペースが広がり、100メートル陸側に移設されたという現在の宇野駅に到着です。

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ホームは1面2線、留置線には夕方から走るんだろう3両編成の115系が昼寝中。私にとってはこの駅が、宇高連絡船存在時に、どんな様子だったのか全く覚えていないのが悲しいところ。往路はとにかく四国!四国!と先を急いでました。復路は深夜便で本州に到着しています。この駅は、駅としての重要度は数十ランクも落ちてしまいましたが、旅行者にとっての印象は、慌ただしい乗換駅から味わいのある終着駅に格上げされたといったところでしょうか。

着いた電車は7分で茶屋町に折り返します。当初はそれで帰るつもりでしたが、お腹も空きましたのでお昼も食べて、1時間後の電車で帰ろうと思います。何より外国人旅行客がどこへ行くのかを知りたい。トイレに寄った後、探偵にでもなった気分で彼らの列の後について行きますと、直島行きのフェリー乗り場に辿り着きました。直島?知らんなぁそんな島。待合室でフェリーを待つ客の8割は外国人。直島とはどんな島?グーグル先生に聞いてみると、なるほど、そんな島があったのか。私の知らなかった日本であります。

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こちらが直島へ向かう船、待合室の規模からすると大きすぎるぐらい立派な船。宇野からは20分で到着します。料金は520円。

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こちらは宇野駅からまっすぐ伸びた先にある桟橋ですので、宇高連絡船が発着していたところかと思います。

さて遅めの昼食、うどん屋さんでもあればいいのですが、宇野駅周辺に飲食店はあまりなく、この時間開いているのは地ビールが飲めるお洒落なカフェとラーメン屋さんぐらい。結局はコンビニでサンドイッチとコーヒーを買って、宇野駅のベンチで食べることにしました。

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帰る電車、14:41発の茶屋町行きが入線しますのでホームに入ります。列車が到着すると、やっぱり外国人旅行客が多い。直島から本州へ戻る人、これから直島へ向かう人、欧米人は大きなバックパック、アジア系はスーツケース、赤ちゃんを抱っこしたファミリーまでいます。みなさんのんびりですので、ここは日本ではないみたい。変わったんだなぁ、宇野。

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茶屋町からは1本後の快速マリンライナーでかぶりつき。岡山到着前の、この鉄道模型のショーケースのように並ぶ電車が見たかった。今日は全部黄色い電車です。

(乗車は2018年6月)

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津山線乗車記

因美線を乗り終え津山駅改札を出ますと、駅前広場は工事中で白いシートで囲われ、駅の周りがどうなっているのかほとんど把握できません。36分の接続時間で、どこかで食事出来ないかと考えてましたが、諦めてコンビニでおにぎりとお茶を買って車内で食べることにします。

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ホームに戻り、3番線に岡山方面からの列車が到着との事で待ち構えていますと、今の津山線で旬な車両「ノスタルジー」が来ました。普段こうして定期列車の運用に就いてるようです。どっと乗客が下車した後、外から覗いてみましたが、窓は更新され、内部のパネルも新品のようでノスタルジーはほとんど感じられません。

それと一番気になるのは前面窓上の塗分け位置が正確でないこと。キハ40系顔の国鉄一般色は、確かキユニ28の登場時のみ存在した「幻の・・・」と表現したくなる貴重なもので、JR東日本では烏山線キハ40、JR東海では美濃太田車両区→伊勢車両区のキハ40,48で忠実に再現され、穏やかな顔立ちに「いいなぁ~」と萌えていたのですが、この車両のは一番のチャームポイントである床屋に行って耳の回りを綺麗に切り揃えて来ましたといった感じの運転室小窓上のR状の塗分けラインが無いのです。

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愚痴っても仕方ないですので、これも個性と受入れましょう。すぐにホームを後にし車庫に入ってしまいましたが、撮影できただけでもラッキーです。

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さて、この時間は津山駅のゴールデンタイムか。各番線に4本の列車が並びます。左から・・・
入庫するキハ47ノスタルジー
4番線:私の乗車します14:35発 岡山行のタラコ色キハ47*2
3番線:14:42発 中国勝山行の津山色キハ40
2番線:14:30発 佐用行キハ120
1番線:14:38発 智頭行キハ120
この駅は、4つある発着番線が4方向の出発方面ごと明確に分けられているのが特徴なのですが、昔は急行列車の分割併結作業が盛んに行われていましたので、こんなこと出来なかったはず。

興味をもって昔の時刻表(手に取ったのは1984年4月号)を引っ張り出してみますと、津山を発着する急行列車は、みささ(大阪~鳥取・倉吉・米子)2往復、みまさか(大阪~中国勝山・新美)3往復、砂丘(岡山~鳥取・倉吉)3往復で計16列車。そして、みささ2往復はみまさかと大阪津山間併結、砂丘の1往復はみささと津山倉吉間併結ですので、1日6回の分割併結作業が行われていました。

この頃のゴールデンタイムは15時半からでして、その状況は、
15:31 鳥取発、みささ4号到着
15:39 大阪発、みささ3号・みまさか3号到着~分割作業
15:41 中国勝山発、みまさか6号到着~みささ4号との併結作業
15:48 岡山発、砂丘4号到着~みささ3号との併結作業
15:49 みささ4号・みまさか6号 大阪行き出発
15:50 みまさか3号 新美行き出発
16:06 みささ3号・砂丘4号 米子倉吉行き出発

急行みささ・みまさか各2本が3方向から次々に来て、急行砂丘も1本絡んできます。みささ3号はみまさか3号を切離し砂丘4号を連結しますが、みまさか3号の出発前に砂丘4号が到着しますので、みささ3号・砂丘4号のどちらかは一旦ホームを離れ、出発番線を変える作業も発生します。おまけに急行みささは方向も変わる。これはもう駅員さんは案内が大変、乗客はどれに乗ったらよいのやらと、間違える人も実際にいてこれまた大変だったろうと想像します。
(みささ・みまさかは実際に乗車したことがありませんが、とても興味を引かれる列車でして、こんな記事も書いてます。)

***

昔の列車の件で長々書いてしまいましたが、2016年の津山線に話を戻します。進行方向右側のボックス席を確保し、コンビニのおにぎりを食べ、列車は津山を14:35定刻で出発します。しばらく姫新線と並走し別れたところで津山口駅、この路線は岡山まで1時間弱で走り抜ける快速ことぶきが2時間に1本走っているのですが、私が乗るのは岡山まで1時間半の各駅停車になります。その後しばらくは国道に沿って走るのですが、佐良山を過ぎて線路沿いの草木がバシバシ車体に当たります。スピードを落とさないので音も大きい。

3つ目の駅は駅舎が亀。なんだこれは!バブル時代に造ったみたいな凄いもので、ここの駅名は亀甲そのまんまであります。Wikipediaを見ると駅の近くに亀の甲羅のような岩があるんだそうで、この駅舎が建てられたのはバブルの終わった1995年。また、ホームには"たまごかけごはん"ののぼりが立ち、たまごかけごはんねぇ↘と、その時は冷ややかな感想でしたが、気になって後で検索してみれば、亀甲には町おこしで自治体がオープンした食堂があって、300円で美味しいたまごかけごはんが食べ放題とかで大繁盛してるらしい。駅から遠く鉄道旅行者には行きにくいのが残念ですが、亀甲の町は侮れないぞ。

亀甲の次の次も誕生寺というおめでたい名前の駅。津山線快速ことぶきの名前の由来は、この路線に縁起の良い名前の駅が多いからなんだそう。そんなわけで駅名標がついつい気になる路線なのですが、もう一つ面白い点がありまして、JR西日本の駅名標の両隣の駅名は、ひらがなとローマ字だけ書かれているのですが、津山線はどんな漢字で書くんだろうと考えさせる駅名が多く、なぞなぞをやっているみたいなのであります。

誕生寺の次は"ゆげ"、湯気と書くんだろうか?この辺に温泉はあったっけ?、1駅間のシンキングタイム。そして正解は弓削。これは難しいなぁ。何故かカッパの置物がある駅で、対向列車と交換。次は"こうめ"、小梅に違いない、ローカル線の津山線に似合う駅名ですが、ローマ字表記は"Kome"(oの上にバー)なのが気になります。答えは神目、これも難しい。次は"ふくわたり"、ここはひねりなしで福渡で正解。

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写真は福渡到着寸前で急に表れる川。地図を見ると急行みまさかルートの中国勝山方面から流れてきた旭川になります。福渡を出ますと旭川を鉄橋で渡ります。鉄橋の下には小学生高学年ぐらいの少年が一人、カッパのように川の中に首だけだしてプカプカ浮かび列車を見上げています。日本の夏休みの光景であります。

"たけべ"(竹部ではなく建部)では野球少年がどっと乗車し騒がしくなり、次は"かながわ"、神奈川という地名は岡山県にもあるのか。すると列車はトンネルに入り峠を越えるみたい。下り坂になると山腹に近代的な工場が見えてきた。"かながわ"は金川で昔の黄緑色の国鉄コンテナが置いてある駅で、どっと乗車があり席はほとんどが埋り、車内は立ち客も多数の満員になります。

ここからは左側に旭川が流れ、私の座る右側の車窓は山の斜面しか見られなくなります。席を移動しておくんだった。列車は長めの駅間距離を轟音をたてて重い車体をひきずるようにかんばって走ります。すっかり郊外になって法界院に到着します。

最後の1区間は山陽本線と合流する左側の景色が見たくて一番後ろのドアと乗務員室の間へ、国鉄時代は3人掛けロングシートのあった場所は、ワンマン運転対応のためシートは外され窓に手摺パイプがあって外が見やすい。そしてエンジンの真上だからか凄い音、乗務員室との境壁パネルがビリビリ振動しています。この車両も相当ガタが来てしまっているみたいです。国鉄が解体されてもうすぐ30年になることを実感します。

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到着した岡山駅には、213系のフランス語名のイベント列車に、抹茶色117系団体列車と、写真を撮っておきたい車両が停車していたのですが、10分の接続時間で次に乗る高松行快速マリンライナーは凄い列。写真は諦めて私も列に並びます。何とか座れました立ち客も一杯だったマリンライナーですが、停車駅ごとに乗客は減り、瀬戸大橋を渡る時には座席の半分が埋まる程度の乗車率になってしまいます。そういえば岡山で見た先行する特急南風の自由席はガラガラだった。バスと飛行機に客が流れてしまったのか。ちょっと悲しい。

(乗車は2016年8月)

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因美線(智頭~津山)乗車記

今回の旅行の最初の乗り潰し線区は因美線の智頭と東津山間、今年1月の中国地方乗り潰し旅行で、津山線とあわせて計画に組み込むも、大雪により県境越え区間が運休となってしまい、中止になってしまった路線です。

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ホーム津山側で待っていれば、のこのこと単行気動車が姿を現します。

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JR西日本のローカル線では毎度おなじみのキハ120。この時点では乗客は3名で、空いていれば全面展望も可能な進行方向右側のロングシート一番前の座席に座ります。

この列車に接続します鳥取発智頭止まりの普通列車は、智頭急行車両の2連で来ました。こんな運用があるんだ。とにかくこの接続で約3割の座席が埋まり、中国地方の廃止されてしまうのではないかと心配されるローカル線の中ではまずまずの乗車率になります。

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定刻で12:51に出発、この列車の前は8:15発、後は16:23発ですので、今日のスケジュールはこの列車に乗ることで前後が固まったようなものです。智頭急行と離れ、奥の細道に入って行きます。JR線路はしっかり除草、第三セクター線路は草ボーボーというパターンが普通なのですが、ここは逆になります。

智頭急行線路が見えなくなれば、暑そうな晩夏の盆地を進みます。田んぼの稲穂は首を垂れ、そろそろ収穫か。キハ120の走る路線ならではの速度制限区間もさっそく現れ、木々が車体にバンバン当たります。土師からはエンジンを豪快にふかし、キハ120ならではのチャッチャとダンスでもするかのような軽快な横揺れで飛ばして走ります。気持ちがいいぞ。

那岐は高台にある実に味わい深い古い駅。2面2線で交換可能駅なのですが、これだけ運転本数が少なくて智頭から2駅という中途半端な場所で交換する時はあるのだろうか。帰って調べたら2016年8月時点でここで交換は行われていません。

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さぁここからが峠越えで県境も越える区間。この年の1月に大雪で不通になった区間の核心なのですが、速度制限区間はなんだか凄いことになっています。回りの木々が成長しきっていて緑のトンネルを走っているみたいなのです。キハ120の走る中国地方のローカル線の乗り潰しは、ここ因美線南側が最後なのですが、草木の一番元気な夏に乗ることができて良かったです。県境の長い本物のトンネルはスピードを出して一気に駆け抜けます。これで鳥取県の鉄道はすべて乗車済。

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岡山県に入って美作河井到着寸前も緑のトンネル。後5年ぐらいしたら完全にトンネル状になるのではないでしょうか。

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このかぶりつきのワクワクは私の写真の腕ではなかなか伝わらないか・・・と、Photoshopを使ってトリミングして明度と彩度をいじってみますと、下の写真に仕上がります。

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ウクライナかどこか旧ソ連国の、世界の美しい鉄道風景の一つとして、森の中の木々のトンネルが紹介されてましたが、それっぽく見えなくもないぞ。

岡山県側の最初の駅、鯉のぼりが泳ぐ(←うろ覚え)美作河井に到着します。今は棒線駅ですが、かつては長い島式ホームを有し、ターンテーブルまでありそうな広い構内が、悪く言えば枯れきった、よく言えば風情のある駅です。除雪車用のターンテーブルが実際にあったそうなのですが、私は見落としてしまいました。
木々のトンネルはもう現れませんでしたが、キハ120が刈り揃えた草の壁沿いを走り知和駅。棒線駅ながら可愛らしい木造駅舎がお出迎え。

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ちょっとした集落になりまして美作加茂駅。因美線津山側の主要駅でかつては急行砂丘も停車した交換可能駅です。ここもいい雰囲気です。
とにかくこの因美線の津山側は、智頭急行の開通でメインルートから外れ、高速化から取り残されてしまったわけですが、その時の時間が止まったままのような昭和の雰囲気が、どの駅も一杯に溢れているのであります。変わったのは優等列車とタブレットが姿を消したぐらいでしょうか。
私は後でその存在を知るのですが、津山から智頭まで一往復します因美線のイベント列車「みまさかスローライフ」号、往きは美作滝尾、美作加茂、美作河井で、帰りは那岐で30分程の停車をするそうで、これは面白そうで乗ってみたい。

周りは開けてきて三浦駅、駅周辺のゴツゴツした木は桜?、ここは桜で有名な駅じゃなかったっけ、帰って検索してみればその通り、数々の力作が出てきます。今、一緒に写る車両がキハ120だけなのは、とても残念。東津山で姫新線と一つに交わり、戸籍上は姫新線に吸収され、因美線は終ります。この東津山では3人が下車、先頭座席から後ろを振り返れば、乗客の数は座席の半分が埋まる程の混み具合でした。

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13:59、終点津山に到着です。

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津山に来るのは2012年秋の姫新線乗り潰し以来。前回来た時は扇形機関庫は公開日が限定されていましたが、今は毎日オープンの津山まなびの鉄道館となったりして、鉄道ファンならじっくり時間を取って訪問しなくてはならない地の一つであると思うのですが、今回も1時間に満たない滞在で後にすることになります。

(乗車は2016年8月)

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四国旅行へ出発、JR西日本のこだま用車両

7月の南東北旅行の記事を書き終え、ようやく8月の四国旅行記をスタートできます。真夏の旅行記なのですが、書くのが遅くて季節はすっかり冬になってしまいました。

お盆も終わった8月後半の土曜日、このブログ初めてから最長の丸4日間という自由時間を確保し、新幹線で西へ向かいます。7:50発のぞみ号自由席を予定し、並ばないと席がないかと早めに東京駅に着けば、前を走るのぞみが出発間際でも余裕で窓際に座れる状態でして、30分早いのぞみに乗ってしまいます。
新大阪でこだまに乗り換えて相生を目指す予定だったのですが、余る時間をどう過ごそうか道中検討してみたところ、新大阪で後続のひかりに乗り換え西明石で下車しますと、ここで予定していたこだまを待つ間に、上り500系こだまの撮影ができることが判明。

ということで西明石。到着しますとホームにはカメラを持ったファンが7,8名もいます。下りホームからはちょうど順光。ここだけは一眼レフカメラに望遠レンズ付けて持ってこれば良かったなぁ。最近はコンデジしか使っていません。

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定刻通りに来ました500系こだま730号。見ればなんか変な色してるぞ。

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なるほど、アニメのエヴァンゲリオン仕様の500系だったのでした。それでファンが多かったのか。私は普通のが良かったな。まだ1枚も500系のまともな編成写真撮ったことないし。そういえばカンセンジャーはどうしちゃったんだろう。

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この列車はここで11分も停車します。お決まりののぞみが追い越すシーンは、ぴったり横に並びましたがN700が白とび。

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新大阪に向けて出発。

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その後乗車したこだま739号は、まだ一度も乗車したことがなかったひかりレールスターの700系で、8号車自由席に乗車しました。車内は3割程度の乗車率、2+2列シートの分厚いグリーン車と変わらない座席に収まる乗客は、皆さんダレ過ぎですよと言いたくなるぐらい寛いでらっしゃる。座ってみて納得、こりゃ快適。リクライニングを倒し、足を伸ばし、腰の位置を座面の真ん中まで持ってきて、私もだらしなく座って寛ぐことにします。

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快適に走って23分、相生に到着します。乗り足りないなぁ。錦川清流線を予定するときは、この車両で新大阪から新岩国まで行くのはどうだろう。

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相生で降りると反対の上りホームでは10名ほどの中高年(なんと3割が女性)が三脚を立てて新幹線の撮影をしています。これはドクターイエローのお出ましでしょうか。時間に余裕があれば通過時刻を教えてもらって私も参戦したい。それにしても鉄道写真を撮る人の層は広がったんだなぁ。でも速い新幹線の撮影に三脚は必要ないと思うのですが、これは場所取りと画面に入る入らないのトラブル防止のマナーなのか。それにカメラを向けてる方向から上り通過列車の撮影のようですが、上りホームより下りホームから撮った方が光線が良いのではとも思うのですが、ちょっと解らない。

さて、表題の「四国へ出発」と書いておいて、なんで相生で降りるかといいますと、因美線と津山線に寄り道するからでして、まずは黄色い3両編成の115系普通列車で2駅乗って上郡へ、次に2分の接続でスーパーいなば5号に乗換え智頭へと向かいます。いつも混んでいるイメージのキハ187系特急ですが、今回も混んでいて、残り数席の自由席通路側座席に落ち着きます。

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遠回りになるも圧倒的なスピードアップで急行砂丘を置き換えたこの列車は、さすがに速い。42分で鳥取県側の智頭に到着します。

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智頭駅と智頭急行の普通列車用車両。ヘッドマークは鉄道むすめのキャラクター。

どうでもよい話しかもしれませんが、自分の旅行の備忘録ということで書かせていただきますと、私は喫煙者なのですが、のぞみに乗車した後、煙草が切れてて買っておくのを忘れたことに気付きました。無いものは仕方ないで我慢し、そのまま智頭まで来てしまったのですが、旅行中ぐらいストレスもないし煙草やめようかと決心。智頭駅前のスーパーマーケットでは煙草のケースを見ないようにして清涼飲料水だけ購入(これは凄いことなんです)。結果4日間の旅行中、1本も吸わないで過ごす事になります。

(乗車は2016年8月)

次の記事:因美線(智頭~津山)乗車記
プロフィール

QJ7000

Author:QJ7000
おじさん鉄道ファンの日本の鉄道乗車記録。ふと日本の鉄道全線に乗ってみたいと思うようになりました。未乗区間は3,700km以上あり、今の生活パターンではおそらく不可能な領域なのですが、路線や車両に愛情を込めながら、少しずつ記録に残しておこうと思います。古い記事順にご覧になりたい方は下の「月別アーカイブ」からどうぞ。

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