豊肥本線乗車記2(九州横断特急・宮地~大分)

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宮地駅で降りたのは失敗だったか。
次に乗車するのは12:52発の別府行き九州横断特急4号で、52分の接続時間の間に昼食をと思っていたのですが、駅前は閑散とし、食事が出来そうな所は観光地によくありそうな喫茶店に近いスタイルのレストランが1件あるだけ。こういう所はたいてい高いだけで美味しくないんだよな。残念ですがここしか無いので仕方なく入ります。カレーでも食べてさっさと出よう。

しかし、阿蘇牛を出すレストランだそうで時間を確認した上でハンバーグランチを注文したのですが、これがいい意味で期待を裏切ってくれて、美味しい事、美味しい事。私の食べたハンバーグでNo1かもしれない。値段は忘れてしまいましたが、珈琲も付いて1000円ちょっとだったと思います。とにかく手ごろな価格で美味しかった。

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お腹も満たしたところで乗車します九州横断特急4号。

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私の座席は進行方向右側の前から2番目でして、前の座席も空席なので背筋を伸ばせば前面も見れる。観光列車のあそぼーい!よりもずっとリラックスして楽しめそうです。

最初の宮地~豊後竹田間(34.6km)は、2012年7月の豪雨による被害で1年間も不通だった区間、じっくり車窓を見ておこうと思います。しかし、長めのトンネルがあって後は深い森の中を、列車は特に徐行する事無く淡々と走り続け、どの辺にどんな被害があって、復旧はどう大変だったのかは全く読み取れません。それを感じられるのは豊後荻駅の「祝・豊肥本線全線復旧」の垂れ幕ぐらいか。宮地駅構内には、この災害の写真や曲がったレールなどが展示されていたのですが、よく見てから乗車するべきだった。なんだか豊肥本線に敬意を欠いた行動をしてしまったような感じです。印象に残ったのは滝水駅(だったかな?)の、かつては2面2線で交換出来た駅が棒線化され、今は使われなくなったホームの、崩れかかって草木が伸び、自然に帰りかけている姿でした。とにかく列車は1年間もの長い間不通だった区間を走り抜け豊後竹田に到着。

ここ豊後竹田駅は作曲家滝廉太郎のゆかりの地との事で、列車が到着しますと「荒城の月」のメロディーが流れます。日本を代表する素晴らしい曲である事については間違いないのですが、毎日毎日この悲しい曲を聞かされる駅員さんや周辺住民は、精神を病んでしまったりするのではないかと余計な心配もしてしまいます。(金曜日の午後とかは「A列車で行こう」でも流すのはどうだろう)

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だんだん山が開けてきて川も大きくなります。東京昭島市の多摩川に見られ、とても珍しいと言われる牛群地形みたいだなと、あわてて写真を撮ってみました。ここ(大分県大野川)にも似たようなものがあるではないかと思ったのですが、専門家に言わせれば全然違うんでしょう。

ちなみにこの列車の良いところは、2両という短編成で乗車定員の少なさにもかかわらず車内販売員が乗車している事。さすがJR九州の観光特急列車です。コーヒー一杯しか購入できませんでしたが、ありがたく頂きます。車内販売の淹れたてでない、少しポットで熟成された?感じのコーヒーが、私は大好きなのです。

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高架になって昔の面影が全く無い大分駅に到着。16分の接続時間で次に乗るのは14:45発のソニック40号。ここからはグリーン車なのですが、進行方向右側・海側・1列席という美味しい条件が3拍子揃った席は取れず、しばらくの間はパノラマキャビンで後方景色と振り子運転を楽しみます。

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おっ!ゆふいんの森だ。しかし別府からパノラマキャビンはスーツケース置き場になってしまい、おとなしく通路側座席で過ごす事になります。

(乗車は2013年11月)

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豊肥本線乗車記1(特急あそぼーい!・熊本~宮地)

あっという間の3日間の九州旅行の最終日、この日の予定は熊本から豊肥本線で大分に出て(ここで未乗区間の立野~大分間115.7kmの乗り潰し)、後はひたすら特急と新幹線を乗り継いで東京へ帰るだけ。飛行機を使わないとなると、やっぱり九州は遠い所なのです。

今回の旅行は青春18きっぷの使えないシーズンという事で、JR九州の面白い特急列車にバンバン乗車してしまうスケジュールを組んだのですが、次は今回の旅行での一番のキワモノ列車かもしれない、その名も特急あそぼーい!です。

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朝食をゆっくりとって、今日は遅めの出発で駅へ、まずはSL人吉号を見送って、

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入線してきた熊本10:28発の特急あそぼーい!
白と黒の塗り分けはパトカーみたいで、おでこに赤色警光灯を乗せれば、すぐに警視庁の宣伝カーに使えそうです。隣のホームにはA列車で行こう1号も入線。またこの音楽だ、何度も聞くと煩く感じてしまいます。

さあ出発、11月の日曜日で本日は満席との事。指定券は3日前に取ったのですが、普通座席の進行方向右側の窓側が取れて良かったです。車窓も面白くなさそうな水前寺を出たあたりで、ビュッフェに珈琲を買いに行ってみます。昨日と同じようにやはり混んでいます。アジア系外国人の方もいます。皆さんお目当ては記念品で、私も何を迷ったか、長い時間並んで珈琲一杯だけ買って帰るのも、周りから変に思われるかなと、追加でクロちゃんタオルハンカチを3枚も買ってしまった。見どころがたくさんあって車内を探検するのも面白い列車ですが、40過ぎのおっさんがウロウロするのは、あまり相応しくない列車でもありますので、すぐに自席に戻りおとなしく過ごす事にします。

このキハ183系1000番台、オランダ村特急を皮切りに、ゆふいんの森Ⅱ世、シーボルト、ゆふDXと、その都度塗装を替えて、九州内のあちこちの線区で活躍してきた車両ですが、1988年デビューですのでもう25年目です。私はゆふいんの森Ⅱ世時代に別府から小倉まで乗車した事があります(小倉まで乗り入れていた、行き帰りのブルトレは食堂車が営業していたことから1992年春から1993年春までの間のようです)。この時は休日でしたが別府・小倉間というおまけ区間だったからか、ガラガラに空いており、ほとんどの時間、当時はフリースペースで、背ずりの無い丸い回転椅子が置かれていた展望席で過ごしていたような気がします。今では考えられませんが、丸い灰皿も置かれていて煙草も吸え、うろ覚えですが客室乗務員が陶器のカップの珈琲を持ってきてくれたような記憶もあります。いい時代に乗ったのかもしれません。

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この年の6月にも来た、阿蘇カルデラの入り口である立野に到着。数分の停車時間があるようなので降りてみます。雨が降って来ました。今回も山々は低い雲で覆われて、神話っぽい雰囲気です。

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南阿蘇鉄道のホームにはトロッコ列車が接続待ち。こっちにも乗ってみたかったなぁ。天気は雨ですが、雨の中こそトロッコ列車で(特に立野から1駅区間の)深い森の中の素晴らしい空気を満喫できたのではないかと…。後で調べたらこれに乗車して、終点まで行かないで途中駅で引き返せば、この後乗る九州横断特急4号に乗れたのでありました。もっと良く時刻表を調べておけばよかった。

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さあここからが私の初乗車となる区間。まずはスイッチバックです。一番後ろ(熊本方・スイッチバック区間では先頭となる)で線路を眺められれば最高なんですが、この列車では大混雑なんだろうなぁ、もちろんおとなしく自席で過ごします。スイッチバックの高低差は一昨日の肥薩線とは比べ物にならないぐらい大きくてダイナミック(私としては、やっぱこうでなくては…と)。明治時代に建設されたのと、大正時代に建設されたのの、そしてこれが当時の蒸気機関車の性能や、ブレーキの信頼性の違いなんでしょう。ちなみに建設年は15年しか変わりません。

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外輪山の中はこんな風景、雲がかかってしまって阿蘇山はよく見えませんが、この山の向こうに南阿蘇鉄道が走っているわけです。阿蘇駅では大半の乗客が下車。阿蘇観光のメインゲートは駅名の通りここのようです(終点宮地じゃなかったんだ…)。私の隣の席には、熊本出発時から持ち主不明の大きなリュックサックが置かれていたのですが、取りに来たのは中国人か台湾人のお洒落な若い女性グループの一人でして、席がバラバラになってしまったので、フリースペースか別の席で過ごしていたようです。日本を楽しんで下さいね、それとたくさん買い物もして日本にたくさんお金を落としていって下さいねと、心の中で呟いてみる。

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終点宮地に到着です。

(乗車は2013年11月)

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三角線(特急 A列車で行こう)乗車記

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11月の土曜日午後の熊本駅4番ホーム、ホームに楽団でもいるのか、なんだか賑やかな音楽がかかっているぞ、2011年から走り始めた三角線の特急列車・A列車で行こう5号の出発風景です。この手の音楽ジャンルについては詳しくないのですが、ジャズのそのまんま「A列車で行こう」というタイトルらしい。文句なく楽しい気分にさせる音楽ですが、台風が来た時なんかは乗客や乗務員にとってははきついだろうな。

私にとっては初乗車となる三角線、この列車が登場するまで乗らなくて良かったなと思っていた程、楽しみにしていた列車でして、運転されている曜日にスケジュールを組んできたのです。この路線もかつての国鉄時代はグリーン車も連結し別府まで結ぶ、正に「九州横断急行」であった急行火の山が走っていたのですが、25年の歳月を経て、観光路線としての復活をしたと言っても良いでしょう。この辺はさすがJR九州さんだなと思わずにはいられません。

さて出発、
この列車の私にとっての一番の魅力は、2両という短い編成にも関わらずバーカウンターが付いていて、ハイボールが飲めるという事。嬉しい事に時刻表上にもビュッフェのマークが復活しているのです。早速買いに行ってみます。

しかし、前の車両の扉を開けると、なんとカウンター前は大混雑。乗車率は50%以下で、それほどの混雑では無かったのですが、乗客のほとんどがここに買い出しに来ているようです。空いた頃に出直してくるにしても、乗車時間は37分しかない。優雅な雰囲気とは程遠いあまり長居したくない空間で仕方なく並ぶしかありません。そしてやっと手に入れ、自席に戻った時はもう宇土に到着。シーズン最盛期の混雑時には、乗車時間の半分をカウンター前で並んで過ごす人なんかも出てくるのではないかとちょっと心配になってしまいます。

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ちょっと最後尾で宇土線に入って行くところを記録しておきます。実にシンプルで美しい配線です。

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海が見えて来ました。ちょうど干潮の時間帯で、多くの人が海に出ています。何が獲れるんだろう。苦労して手に入れた(甘くない普通の)ハイボール片手にほっと一息、実に幸せな気分であります。

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山の中へ分け入って行き、そろそろ終点三角に到着のようです。空になったカップはどうしよう。氷がたくさん残っているので車内のゴミ箱に捨てたらゴミ箱周りを水浸しにしてしまう…と思っていたら乗務員の方が回収に来た。さすがだなぁ。

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観光地の終着駅の見本のような1面1線の三角駅に到着。乗客を下ろした列車は動き出し、終点の先の方まで移動します。駅時刻表を見ると、約20数分後に普通列車が来るようです。

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整備されたきれいな駅舎もいいのですが、駅前にはタクシー会社の営業所があり、これが昭和の雰囲気を色濃く残しもっといい。写真は撮ってませんが、中には2口のガスコンロが置かれていて、その上には大きなやかん。やかんで入れてもらった(想像するに渋めでぬるそうな)お茶でも飲んで一服し、タクシーを待ってみたい。

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普通列車が来るまで時間があるので、駅前の海を見に行って見ます。A列車で行こうの乗客のみなさんは、観光船か観光バスで天草方面に行ってしまったのか、この辺ほ散策している人はほとんどいません。今日は11月中旬というのにポカポカ陽気で温かくて風も無く、観光船に乗るのは最高の日よりだろうなぁ。そろそろ普通列車の来る時間。駅すぐそばの歩道橋の上で待つ事にします。

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キハ31とキハ40という組み合わせで来たぞ。片やJR移行を見て製造された軽量小型車体で転換クロスシート、片や国鉄時代の重量?大型?車体のセミクロスシート、エンジン等の機関も全く違うと思われるのですが、こうしてタイプの異なる2両をペアにするのは何故だろう。キハ31にトイレが無いのでこうなるのでしょうか。

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三角駅を望遠レンズで撮ってみる。A列車で行こう号は機回し線にちょこんと納まっている。機回し線は20m車が2両入れるように延長でもしたのだろうか。

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古そうなバスも来たので撮ってみた。

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今度は出発風景。

帰りには駅前の生魚点を覗いてみます。水槽では真鯛や石鯛が泳いでいます。店には包丁とまな板が置かれているので、お願いしたらチャチャンとお刺身にしてくれるのでしょうか。これで帰りの列車で一杯出来たら面白そうだなぁ。車内で提供されるお酒はハイボールでなく球磨焼酎、A(アダルト)列車を改めO(おっさん)列車、生臭い列車になってしまいそううだ。

戻りは同じくA列車で行こうの6号。帰りのハイボールはすぐに購入しておきます。車内はほぼ満席で進行方向右側を指定したので海もすぐに見えなくなり、その辺りから酔っぱらって寝てしまったようで気付けば熊本到着前。飲み終えたハイボールのカップはまだ窓に残っている。今度は回収されなかったようです。(そういえば20年以上前、大衆居酒屋でアルバイトをしていた時、寝ているお客さんの空いたグラスや皿は絶対下げてはいけないという決りがあったのも思い出した。)しかし氷は熊本出発時に仕込んだものなのか、ほとんど無くなるぐらいに小さくなっており、噛み砕いて胃袋に収め、空きカップは気兼ねすることなくゴミ箱に捨てる事が出来ました。

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しばらくホームに残っていると黒い列車が到着。話題のななつ星か?、いや、蒸気機関車でした。まだ17時半ですが、今日の行程はこれで終わり。今日、三井化学専用線が運休だった場合、翌日もチャレンジできるように大牟田からあまり離れない所に宿を取ったのです。駅前のビジネスホテルにチェックインし、ちょっと休んで市電に乗って繁華街に行ってみます。

(乗車は2013年11月)

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都合により、しばらく更新お休みします。

(大牟田到着)大牟田の衰退をJR時刻表に感じる事について

夜の9時半過ぎ、新幹線の新大牟田駅に到着し、連絡バスも無くタクシーで駅近くのホテルへと向かうのですが、表題の件につき、ちょっと記事にしておきたい事があるのです。この日の朝、博多に到着し、今後乗る予定の列車時刻をみどりの窓口に置かれたJR時刻表でチェック中、どうも事前に調べていた時刻と合わない。そして、そんな馬鹿な!嘘だろう!信じられない…と、いう事実を知ったのです。

***

私は小学校低学年の頃から時刻表に興味を持ち、見知らぬ遠い土地や見た事も無い列車に対して思いを寄せては空想旅行を楽しみ、挙句の果てには架空の鉄道の時刻表まで作成してしまうという、とても根暗な少年だったのですが、駅には格というものが時刻表上にはあると思っています。

まずは主要な駅とそうでない駅=大きな文字と小さな文字の駅。
主要な駅は、すべて(ほとんど)の列車がここを始発・終着駅とする東京駅や上野駅等を除いて、出発時刻と到着時刻が表記されるため、時刻欄は2行になり、左端の駅名は大きな文字で表記されます。そうでない駅は出発時刻だけですので、時刻欄は1行ですみ、右端の駅名は小さな文字で表記されます。

大きな文字の駅にも、さらに格付け見たいのがありまして、駅表記の左横にマークがいくつ付いているかで表されます。
マークは4種類
「+マーク」が医務室がある駅
「帽子マーク」が赤帽(ポーター)のいる駅
「弁マーク」が駅弁を販売している駅
「みどりの窓口マーク」がみどりの窓口のある駅
勲章バッチみたいなもんで、マーク4つすべて揃っているのは東海道を下って行くと、東京、名古屋、京都、新大阪、大阪、岡山、博多ぐらいだったと思います。次にマーク3つ、これもそんなに数は多くない、第1級では無いにせよ非常に格の高い駅。マーク2つ、これは一気に数が増える、ほとんどが駅弁販売とみどりの窓口なのですが、普通の大きな駅。ちなみに大きな文字でもマーク0というのもローカル線の乗り換え駅などでいくつも存在します。

下の写真は交通公社の時刻表1979年8月号の鹿児島本線下り1ページ目。
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当時の大牟田駅はもちろん大きな文字で3つのマーク、駅弁を販売していて、みどりの窓口マークがあって、赤帽までいるという、小学生時代の私は、九州旅行なんて出来る裕福な家では無かったので、想像するだけで行った事も見た事も無いのですが、私にとっては非常に格式の高い駅という認識なのです。実際に未明に通過する寝台列車1本を除いてすべての列車が停車し、炭鉱もまだまだ存在し、飛行機もまだ一般的でない時代ですので、お偉い方々の利用も多く赤帽も必要とされた重要な駅だったんでしょう。


そして下が2013年のJR時刻表
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なな…なんと、大牟田駅が小さい文字になってしまっているのです。駅弁も販売されずマークは一つも無し、いくら衰退した街とはいえ、これではそのへんの無人駅と全く変わらないではないか。大牟田を馬鹿にしすぎではないか。

代わりに大きな文字に昇格されたのは荒尾駅、優等列車が走らない今、昔から小倉・博多方面からの普通列車は荒尾を終点としているので、時刻表としてはこの方が多くの情報を盛り込めるのかもしれませんが、大牟田は西鉄との乗り換え駅で、島原港へ向かう高速船の発着する三池港への連絡バスも発着する交通の要所である事には今も変わりないはず。ひょっとしたら世界遺産に登録されるかもしれない街なんだぞ。

いったいどういう事なんだ、これは。
2013年に2回来ただけの外部の人間がこんな事書くのは問題かもしれませんが、大牟田と荒尾の関係はちょっと複雑でして、この二つの街は炭鉱を中心に炭鉱鉄道も含め一体として発展(そして衰退)してきたようですが、大牟田は福岡県、荒尾は熊本県に位置します。

昔は大牟田がメイン、荒尾もかつては市電が走っていた街なのに優等列車はほとんど通過。荒尾の人たちは苦汁をなめる思いで、大牟田に対してライバル心を持ち続けていたのではないか。そして実はJR時刻表の編集者に荒尾出身の人がいて…なんて事もあるんじゃないかというのは考え過ぎか。

ちなみに私が通常使っていますJTBの時刻表は、今も大牟田が大きい文字だった気がします(今手元に無いので断言できない)です

***

タクシーは夜の幹線道路を走ります。途中には大牟田駅付近には見られなかったショッピングセンター、ますます車社会になって、鉄道(特に在来線)自体が衰退の流れにある中、そして石炭産業なんてとっくに終わっていますので、時刻表上の駅の格なんて小さな事でマニアの戯言にすぎないのでしょう。

この日に宿泊するのは大牟田で一番大きいと思われるガーデンホテル。私が趣味の旅行で泊まるホテルとしては非常に高級な部類に入ります(寝るだけですので個室で入浴出来て浴衣かパジャマがあれば充分なので…)。前回の駅前旅館でも良かったのですが満室のようで、他に探すのも面倒だったのでここにしたのですが、部屋から線路が一望出来るのが嬉しい。

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写真は西鉄5000系の特急電車

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そして三井化学専用鉄道を目的とする場合、ここは最高の立地条件でして、ホテル目の前が旭町1号踏切なのです。前回ここで待ちぼうけを食らったところですが、今回はちゃんと線路が輝いている。思わず触ってしまった。明日は天気も良さそうだし期待できるぞ。

さて、行きつけのラーメン屋さん(…といっても2回目ですが)に美味しいチャンポンと餃子を食べに行く事にします。

(訪問は2013年11月)

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人吉~新八代~熊本~新大牟田乗車記(800系つばめ号乗車記)

くま川鉄道湯前線を後にし、今晩の宿泊地で今回の旅行の一番の目的地であります大牟田へ向かいます。

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乗車するのは19:40発のくまがわ2号、JR四国から転属してきたキハ185系です。新幹線の100系、JR北海道のキハ183 500番台など国鉄末期に登場した特急列車というのが私は大好き。この車両も登場して27年ですが、ステンレス車体ですので機関を交換しつつまだまだ活躍出来そうな雰囲気です。

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隣のホームはキハ31。これも国鉄末期の車両のはず。小さな車体に転換クロスシートという独特な仕様で一度乗ってみたいのですが、なかなか機会がありません。人吉~吉松間は、ガラガラに空いていれば、いさぶろう・しんぺいよりもこっちの方が楽しいかも知れません。

くまがわ2号は片手の指で足りる乗客数で出発。国鉄末期に登場した車両の座席と言えば、深いリクライニングに前の座席の下に足を伸ばせる快適なシート、早速寛いでみようとするのですが、ゴツン、あれ?足伸ばせない、座席の下は鉄板で蓋がしてあって中には配管みたいのがあるぞ。

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隣の席を見てみると無い、しかし左右1席ごとにある。進行方向右側に座って、2席分の大きな窓の(展望の良い)後ろ側、つまり鉄道ファンにとって美味しい席だと、足は伸ばせないようです。

蛇行する球磨川に丁寧に寄り添って走る、素晴らしい景色の区間なのですが、もう真っ暗なので停車する駅ぐらいしか見えません。途中停車する駅は、この時間帯だからかどこも無人駅のようで、ワンマンの運転手さんも忙しいかと思いきや、乗降数もほとんどないのでそんな心配は無用でした。

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旅行出発前は熊本まで乗る予定でしたが、新幹線800系に乗りたくなってしまったので新八代で下車します。新幹線乗り換え駅ですが、改札は全く別でして、在来線側はこの駅も(この時間だからか)無人だったのは驚きです。

一回駅前広場に出て新幹線側の改札へ、次に乗車するのは20:52発のさくら458号、11分しか接続時間がありませんが、ちょっと見ておきたいものがありまして反対方向のホームへ

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九州新幹線が新八代~鹿児島中央間で開業時に、特急リレーつばめ号が発着していた線です。今は標準軌の線路しかないですが、枕木はかつて在来線がここに乗り入れていた事を語っています。

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連絡線の博多方向。こういうのも廃線の一つなんだろうな。乗ってみたかった。

さくら号の車内から、この連絡線を目で追ってみようとするも暗くて全く見えず。今も存在するのか、もう取り壊されて無いのかさえも解らない。(追記:連絡線はまだ残っており、現在は新幹線の保線車両の基地になっているとの事です。UTXC様、情報ありがとうございます。)

僅か1駅、11分の乗車で熊本に到着。続いて乗るつばめ号は隣のホームに乗り換えかと思いきや別ホーム。新八代からエスカレーター・階段を登ったり降りたりばっかりだ。(連絡線跡なんて見に行っているからなんですが…)

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お目当ての800系に新大牟田まで僅か18分ですが乗車します。

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ここは洗面室、やっぱり凄いなぁ。

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この座席も座り心地がいい。新宿湘南ラインのグリーン車以上ではないか。

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座り心地はいいんですが、背ずりは高すぎないか。車端部の電光案内は、座席をリクライニングさせないで背筋をピンと伸ばしておかないと見えない。まぁどうでもいい事でしょう。

新大牟田に到着、大牟田駅方面のバスは既になくタクシーでホテルに直行する事にします。

(乗車は2013年11月)

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QJ7000

Author:QJ7000
おじさま鉄道ファンの日本の鉄道乗車記録。ふと日本の鉄道全線に乗ってみたいと思うようになりました。未乗区間は4,000km以上もあり、今の生活パターンではおそらく不可能な領域なのですが、路線や車両に愛情を込めながら、少しずつ記録に残しておこうと思います。古い記事順にご覧になりたい方は下の「月別アーカイブ」からどうぞ。
(2013年2月より海外編も始めました。)

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