阿武隈急行阿武隈線乗車記

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今回の旅行最後の乗り潰しで、福島交通飯坂線から阿武隈急行の阿武隈急行線に乗り換えます。それにしても歴史も車体の大きさも電源までも全く違う2社がホームを共用するというのはとても面白い。
4分の接続で15:57発富野行きに乗車します。飯坂温泉では温泉に行きながら僅か27分の滞在で戻ってきたため、予定より1本早い列車の乗車となります。先頭デッキのかぶりつき出来るところは人一杯、座席は6割がた埋まり、どこに入れさせてもらおうか迷う状態でしたが、最後尾のデッキが空いています。ここで後方の景色を楽しむことにします。

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それでは出発、ポイントをクネクネと東北本線の上り線(写真)下り線と転線し、そこからぐんぐん加速します。クモハのモーターがいい音で響きます。たまらんなぁ。

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速度計を見ると100km/hに届かず、そんなにスピードは出していません。701系には負けてしまうのか。写真を撮ろうと思ったらどんどん減速。

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矢野目信号場です。ここで東北本線下り線と分岐し、高架になった東北本線上り線の下をくぐり、単線になってしばらく走り1面1線の卸町駅に到着。この電車、減速する時は旧型国電のようにシャーというブレーキ音がします。帰って復習しますと電気ブレーキや回生ブレーキは装備していないのだそうです。

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ここからは駅間距離が短く、駅はとても簡素。3つ目の瀬上で交換。

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阿武隈川を渡ります。その後も相変わらずちょっと走っては止まるの繰返し。車両は2扉セミクロスシートであること(しかも格好よくて速そう)、そして元々は東北本線の勾配緩和バイパス線として計画されていた路線であることから、東北本線と変わらない走りを想像していたのですが全然違う。保原で約半数の乗客が下車し、進行方向右側のボックス席が空きましたので座ります。広いシートに2段窓が急行電車を思い出します。窓ガラスが汚れているのが少し残念。

そろそろ梁川に着きます。この列車は梁川の2駅先の富野行きなのですが、富野より先仙台方面へ向かう客は、ここで下車して後続の梁川始発電車に乗り換えるよう車内放送で案内されます。減速して右手に車両基地が広がりますと、引退したばかりの417系が止まっていました。

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梁川到着。また乗り換えの案内がありましてどんどん下車します。ここで降りて始発から座席を確保した方が良いかもしれないと、私も降りようか迷いましたが残ることにします。残ったのは私ともう一人の男性だけ。

出発、すぐに車掌さんがやって来て次からは無人駅なのでと切符を回収(確認)に来ます。山形鉄道、福島交通に続きここもフリーキップ(週末パス)の範囲内になりますので支払はなし。ガラガラですので室内の写真を撮影。

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まずはこのボックスシート。昔は煙草吸えたようで灰皿撤去の跡があります。そして帽子かけもある。

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貫通路が広くなっているのはワンマン運転時の乗務員の後方車両の確認のためでしょうが、冬はこの辺に座ると寒そう。そして登場して28年にもなりますので、次はドアにステップのない後継車両がそろそろ発表されるかもしれません。

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16:31富野に到着します。福島側への折返し列車が多数設定されていますこの駅は2面2線のこんな駅。

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この駅まで来て良かった。写真撮りまくれるではないですか。
左が槻木側クハのAT8106、右が福島側クモハのAM8105。

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地方鉄道の車両の中ではずば抜けて個性的で格好いい阿武隈急行8100系は、このあたりの角度から撮るのがいい感じ。この電車は5分の停車で福島に折り返します。

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切り通しの中にある新しい(といっても28年目)駅は、ホーム屋根もホームへのアプローチもシンメトリー。いつもと違うホームに到着したら出口を間違えてしまう人がいるかもしれません。

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2つのホームを結ぶのは槻木側のこの構内踏切。線路で分断された地域を結ぶ一つの道でもあります。

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後続の梁川始発で富野16:48発の電車が来ました。なんか大きなヘッドマークを付けています。梁川乗り換えの乗客が沢山乗ってるかと思いましたが、拍子抜けするほどガラガラで、しかも4両編成で来たぞ。ヘッドマークは「ホリデー宮城おとぎ街道号」。この列車は1日に2往復しかない仙台直通なのですが、土曜休日はこの列車名で運転されるようです。平日は仙台からの帰宅ラッシュ客を乗せ、土曜休日は行楽客を仙台に連れて帰るホリデー快速みたいな感じでしょうか。それにしても全線阿武隈川沿いを走るのですが福島宮城県境間はこれほどまで乗客は少ないんだ。

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かぶりつきよりクモハの音ということで2両目のボックスシートに座ったのですが、景色は急に山が迫ってきて緑豊かな谷を走ってます。写真は兜という駅を出たところ。左側の車窓に釘付けです。その後ちょっと長めのトンネルがあって抜けたところがあぶくま駅。峠の茶屋的な駅で、周りには全く何もない。駅名標を見ると次の駅は丸森だ。

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あぶくま駅発車。ここからが凄いのだ。小さなトンネルが連続、間に見えるのはこんな光景。トンネルに、谷間に、気持ちよく響くモーター音。なんだか30年前によく乗った急行アルプスを思い出しちゃったぞ。次の丸森駅は1983年の夏休みの国鉄丸森線時代に来た事があるのですが、山間地ではなく平野部にあった記憶ですので、これは相当の距離を走るぞ。この路線にはこんな車窓のクライマックスがあったのか。

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阿武隈川を渡ります。広い川岸。

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ひたすら走って山が開けてきて丸森に到着します。昔の記憶は無いのですが、想像以上に大きな駅舎。しかしこの造りは国鉄時代からあるような感じです。ここで交換するのは私にとっては痛いと感じますラッピング車、これには当たらないで良かったです。

丸森からはまた駅間距離が短くなり、ちょっと走っては止まるを繰り返します。小さい駅は、どこも造りが新しく第三セクター化されてから出来た感じですが、ホームには2人3人という数ながら電車を待つ人がいて乗客の数は確実に増えてゆきます。丸森線は廃止にならず、そして阿武隈急行線に転換できて良かったなぁ。福島側だって日曜日の午後ながら2両編成の半数以上の座席が埋まるほどの乗車率だったのです。

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槻木の手前で東北本線上り線を豪快にオーバークロス。しばらくして渡る長めの鉄橋も3線分ある。この辺は国鉄丸森線時代の乗車で印象に残っています部分です。東北本線のバイパス線の役目は果たせませんでしたが頑張ってほしいと思う。

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槻木を出発、ここもバイパス線としての計画の名残か、しばらく走ってから東北本線上下線に吸収されます。本線に入ってからは高速走行が気持ちいい。でもけっこう揺れる。貫通路がずれて凄いことになっています。とにかく仙台までこの電車に乗れて私は幸せ。飯坂温泉滞在を25分で切り上げた甲斐がありました。

岩沼でどっと乗車。この車両は、おそらくここを走る電車の中で一番古いながら、座席数も多く一番豪華。乗る人はこいつが来てラッキーと思っているのでしょうか。それとも逆か。夕方の帰宅ラッシュの時間帯ですので、次から次へと対向しますステンレス製の電車とすれ違います。仙台も都会なんだなぁ。地下鉄だって2路線ある。東北を代表します都市ながら、通過と乗換ばかりで私は降りた記憶がない事に気付きます。

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18:04、終点仙台は切り欠きホームの3番線に到着します。4両編成は長くて格好いい。でもこの場所では全く上手に撮れない。

予定より1本早いやまびこで帰ります。自由席は余裕で窓際に座れました。駅弁を開けて帰路につきます。往きに乗車したのと同じE2系ですが、N700系みたいに窓際にはコンセントがあり、デッキドア上の電光案内板も行きのと違ってフルカラーで大きい画面。E2にもいろいろあるんだなぁ。
福島手前では3時間前に通った阿武隈急行と東北本線が豪快に分岐するのを見ます。そしてつばさを連結するために東北新幹線下り線を平面交差で横切って一番西側の線路へ、こういうのも狙って乗らないとなかなか体験できません。これで2016年7月の南東北乗り潰し鉄道旅行記は終わりです。

(乗車は2016年7月)

前の記事:福島交通飯坂線乗車記
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おじさま鉄道ファンの日本の鉄道乗車記録。ふと日本の鉄道全線に乗ってみたいと思うようになりました。未乗区間は4,000km以上もあり、今の生活パターンではおそらく不可能な領域なのですが、路線や車両に愛情を込めながら、少しずつ記録に残しておこうと思います。古い記事順にご覧になりたい方は下の「月別アーカイブ」からどうぞ。
(2013年2月より海外編も始めました。)

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