阿佐海岸鉄道阿佐東線乗車記

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奈半利からバスに2時間弱乗って阿佐海岸鉄道阿佐東線の甲浦駅に到着。この路線といえば鉄道好きの方には周知のとおり、2区間3駅で全長8.5kmと小規模の、日本鉄道建設公団の建設線で工事が中断していたのを第三セクター方式で開業させたもの。さて、建設公団の路線というのは全国にいくつかあって、開業できて本当に良かったと思えるのと、今となってみればどうして開業させてしまったのだろうと思えるのがあるのですが、残念ながらこの路線は後者に属するのではないかと、私は思うところ。

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時間がありますのでしばらく駅付近を散策します。周りには何もありませんので工事が大体完了していたところを終着駅にしたみたいですが、地図を見れば甲浦中心部は数百メートルの距離にあります。

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ブッツリ終わる高架橋。
・・・だったのですが、2017年2月に朗報。阿佐海岸鉄道は2020年までにDMVを導入し、室戸市まで直通運転をするとのこと。道路を走るんだったら初めから普通のバスでよくないか、路線を維持するのもお金がかかって大変なはず・・・とも思いますが、鉄道ファン、バスファン、乗り物好きが面白がって沢山来るのは間違いありません。鉄道存続だけでなく、この地区全体が賑わうことを期待しようではありませんか。

先ずは駅舎に入って切符を購入。窓口の運賃表には徳島までの運賃が掲示されながら、自社線内の海部までしか販売していません。自由席特急券も含めた徳島までの切符を買って、微々たる金額ですが収入の足しにできるかと思っていたので残念です。

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階段を上がってホームへ、線路が見えてきました。

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左がホームから見た車止めと室戸方面。その先に工事途中のトンネルがあるのかは木が繁っていてわからず。右は徳島方面でホーム待合室脇には灰皿があります。私以外は誰もいませんし、開放的な素晴らしいシチュエーションの喫煙所に最高の一服が出来そうですが、残念ながら今回の旅行中は禁煙と決めてしまったので煙草を持っていません。

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灰皿を視界の中に入れないようにとホーム徳島側先端に来ますと、トンネルの中にライトが光っているのが見えます。もう下り列車の到着時間か?しかしいくら待って列車は出てきません。中で止まっているのではないか。そうではなくて、とても長いトンネルのようです。

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あっ出てきた出てきた。出る時にポン!と音がしてもよさそうなぐらい、元気よく飛び出してきました。

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この車両は廃止となった高千穂鉄道から譲り受けたASA-301。5分の停車で11:11に出発します。

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乗客は私と小学生低学年の男の子とお母さんの3名。それでは出発。男の子は正面貫通扉窓でかぶりつき。いつかは失われるんだろうこの光景は、この男の子にとって大人になった時に、どんな風に記憶に残るんだろう。

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早速長いトンネルに入り、車内のイルミネーションが点灯。

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トンネルをやっと抜けたら、左手に車両基地が見えます。この鉄道の所有するもう1両のオリジナルの方の車両は中にいるようで見られず。

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宍喰駅に到着します。ホームに乗客の姿はなし。降りる人もなし。

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上2枚は最後尾から宍喰駅を見送る写真。かつては交換可能な駅だったみたいです。

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最初の1区間は長い1本のトンネルだけでしたが、次で最後の1区間は短いトンネルがひたすら連続。

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海岸が見えます。海岸鉄道という名前にしては、トンネルとトンネルの間の1回か2回のほんの僅かな時間しか、こういう風景は見られません。

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到着間際は穏やかな入り江の風景。

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最後のトンネルの途中で減速しますと、終点の海部駅が見えてきました。なんだ?人がいっぱいいるぞ。

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うわっ!海部駅のホームは凄い人、みんなこっちにカメラを向けています。またどこかの小中学生鉄道研究会風の団体様です。11分の乗車で、11:22に到着です。

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牟岐発の普通列車からみなさん乗り換えて、

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鉄道研究会の貸し切り列車となって出発します。ここ海部でも4分で折り返しましたので、ずいぶん忙しく走りまくってるような印象です。

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高架駅の階段を降ります。次の牟岐行き列車は12:33発で待ち時間は1時間以上。ゆっくりお昼を食べるのにちょうどいい時間です。確か宮脇俊三さんの旅行記では駅近くの寿司屋に入り、採れたてのワカメが美味しくてそればっかり注文し、店主に申し訳ないみたいなことが書いてあった記憶ですが、これかもしれないと思う店はシャッターが閉まっていてお休み。幹線道路沿いには昔ながらの食堂があるのですが、これもカーテンが閉まっていて営業してるのかしていないのかよく判らない状態。と、中から人が出てきたので聞いてみますと、海部の飲食店はどこも火曜日は定休日なんだそうで、高知で食料を確保しておくべきだったと後悔。しかし幹線道路を徳島側に少し歩けばスーパーマーケットがあり、お弁当を売ってるよと親切に教えてもらいます。

行ってみればスーパーマーケットというより何でも揃うショッピングセンター。惣菜売り場にはお弁当が何種類もあります。ちょっと魚売場を覗いてみると、こいつは凄いぞ!カツオの刺身パックが昨日高知の観光客向け食堂で食べたのより多い量で400円以下だ。他にも真鯛、イサギ、ビンナガもある。おそらくイサギは東京で言うイサキの事で、ビンナガはビンチョウマグロの事でしょう。そしてもっとびっくりなのは4種類グラム単価がすべて同じ事。捕る労力が同じなのでこうなってるのでしょうが、生き物はすべて平等みたいなメッセージも感じます。東京では高い値段だったと思う真鯛とイサギどっちにしようか迷った上でイサギにして、握り寿司5貫のパックと購入。レジを通れば白いプラスチック製のテーブルと椅子が並んだイートインコーナーがあり、何人かここでお弁当を広げて食べています。私もお茶も買ってここで食べてよう。そしてイサギも寿司も美味しいぞ、こういうのが一人ぶらぶら旅行している醍醐味だなぁ。1000円以下で贅沢な食事ができ、ニコニコ顔で駅に戻ります。

(乗車は2016年8月)

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おじさま鉄道ファンの日本の鉄道乗車記録。ふと日本の鉄道全線に乗ってみたいと思うようになりました。未乗区間は4,000km以上もあり、今の生活パターンではおそらく不可能な領域なのですが、路線や車両に愛情を込めながら、少しずつ記録に残しておこうと思います。古い記事順にご覧になりたい方は下の「月別アーカイブ」からどうぞ。
(2013年2月より海外編も始めました。)

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