きらきらうえつ乗車記

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酒田から羽越本線を南下するのに、ちょうど高い特急料金を払わなくていい列車があるなと予定に組み込んだ、快速きらきらうえつ号。砂地に潜んでる魚みたいな顔してますが、最初に結論書いてしまいますと、私の乗車したリゾート列車やジョイフルトレインの類(数少ないですが...)の中で、最も楽しめたんじゃないかと思う列車になります。

まずはこの列車の指定券予約時に思った事。JR東日本のえきねっとで3日前に自宅に居ながら指定券を取ったのですが、座席を選択する画面を見ますと、どの号車も見事に日本海側窓側のA席だけが埋まっているのです。BCD席で埋まっているのは1席か2席。何と言うかもう、みんな寂しいんだなぁ~というのが一番の感想です。次にJR各社は、2人連れ、3人、4人グループの優先区画を設けてやらないと、駄目なのではないだろうか。休みの予定を自分の都合だけで早く決められる寂しい御一人様に、よい席をすべて占領され、カップルや家族連れの席がバラバラになってしまったり、旅行に行くのを諦める事になってしまうのは悲しい事であります。そんな事を書いている私も、座席選択は早い者勝ちのルールに甘えまして、最後に残った3号車のA席をポチッとさせていただいたのでした。申し訳ない。

さて乗車、ハイデッカータイプの車両ですのでデッキから客席までスロープがあります。スロープは長めですので、ここですごい車両なんだなぁ~と感じさせ、一発パンチをもらうみたい。酒田を定刻の17:03に出発したところで一番前の展望スペースへ行ってみます。羽越本線の車窓のクライマックスの頃はトンネルの連続区間(特に上りは)ですのでカーテンは閉められてしまうはず。早めに行っておきます。たどり着いた展望スペースの前面風景は最高。リゾートみのりは高運転台でしたが、こちらは低運転台ですので、すごくよく見える。斜光線を浴びた田んぼの爽やかな緑のカーペットの中を高速で突っ切って行くのはとても爽快。ここではおじさんが一人ビデオカメラで前面風景を撮影中。

客室内はA席だけに鉄道オタクがずらり並ぶ状況かと思っていましたが、酒田出発時点ではガラガラ。空いている今のうちにと、自分の席を通り越し、次は2号車のラウンジカーを見に行ってみます。

ラウンジカーは私が一番最初の客みたいで誰もいません。カウンター横に掲示された案内を読みますと、ここで飲食物を購入したら40分間ラウンジ内の座席を利用可能との事です。ちょっと悩んで購入したのは、缶の菊水と柿の種のセットで500円也。ラウンジスペースを利用したい旨を、販売スタッフに伝えますと、好きなところに座って下さいとの事。

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1段高くなった4人ボックス席に座ります。販売スタッフの女性がパウチされた青い紙を持ってきてくれまして、この座席を18時まで使っていいですよとの事が書かれてます。なんだか許可書を発行してもらったみたいな気分。

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米どころ庄内平野を突っ走ります。いいなぁこの感じ。

ラウンジスペースというより食堂車で一杯やっているみたい。窓は大きく景色はいいし、4人ボックスを一人で悠々だし、MT55モーターは気持ちよく唸るし、ふなぐち菊水一番しぼりは美味しいし、今日も一日楽しかったなぁ。なんて贅沢な一時なんだ。

指定券520円とお酒セット500円で、こんな贅沢が味わえるとは全くの予想外、最初はさっと飲んで早めに席を立とうと思っていたのですが、混雑するまで時間一杯ここに居ようと思います。菊水がだんだん効いてきて、誰かと話したくもなってきました。少しずつラウンジの客も増え、すべてのボックスが埋まりますが、私のボックス席には誰も来ず相席にはなりません。18時までの占用許可書の青い紙がテーブルにあるので誰も来ないのか、販売スタッフの方が18時まで新たな占用許可書を発行しないのか、いや、私のようなおっさんと同じテーブルに座りたくないのが一番の理由かもしれません。ボックス席区画と販売カウンター区画の間のガラスに、少し日に焼けたのと菊水で真っ赤になった私の顔が映ってます。

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2時間前に立ち寄ったあつみ温泉駅。大きなバックパックを背負った外国人観光客が降ります。そろそろ18時、自席に戻ります。

海を見て走り、鼠ヶ関に到着します。この駅は昔からの時刻表好きには誌面上とても印象に残る駅です。陸羽西線を走る急行月山は、秋田側へ行かず新潟側に戻る形でこの駅を終着駅としていました。列の長い羽越本線ページの途中から現れて、ちょっと走っては優等列車のほとんどが停車しないこの駅に、蟻地獄にでも吸い込まれるように消えていました。また、夏にはこの駅を終着とします「鼠ヶ関かっぱ号」という妖怪の名前みたいな海水浴客輸送の臨時列車が、妖怪の如く出現してもいました。そして何といっても「鼠」という怪しい漢字の入る地名、とにかく独特な存在感を放っていたのです。そんな鼠ヶ関駅の実際は、海沿いにある幹線の標準的な作りの中間駅。

数分の停車の後で出発しますと、私の乗る上り線はトンネルの中へ。上り下りで海が見える見えないなんて、酔いも回ってこの際どうでもよくなってきました。トンネル内でもモーターがいい音で響きます。この電車は今や本当に貴重な存在になってしまった485系の残党なのです。この辺りから新潟県で、今回の旅行で初めて踏み入れるのですが、すでに体の中は菊水の新潟エキスがぐるぐる廻ってます。今思えば庄内のお酒を選択するべきだったか。

トンネルを出てしまえばひたすら海岸線の景色が続きます。この列車、走れば早くて快適ですが、よく止まります、それも数分。運転停車までします。

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日も傾いてきました。走る列車から海に沈む夕日を見るなんて、やろうと思ってもなかなか出来ない事。きれいだ。

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でも残念ながら雲に隠れてしまいます。

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この辺が笹川流れでしょうか。海水浴場にはテントがたくさん。そろそろ桑川駅に到着します。

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桑川駅、ここでは18:40から18:57まで17分間停車します。私が上りきらきらうえつに乗車した日は、マリンダイヤという時刻で運転されてまして、通常運転より酒田を約1時間遅く出発し、桑川駅の前で日本海に夕日が沈むのをみんなで見ましょうという設定なのです。今まで小まめに駅で数分停車していたのはそのため。

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夕日は雲に隠れてしまっていますが、もちろんせっかくのイベントですので外に出てみます。跨線橋から見下ろすきらきらうえつ、車体をそっくり載せ替えていますので、485系の面影は全く残っていませんが、ブルートレインのような深い屋根、高い位置の大きな窓は、この車両だけのスタイル。スイスの軽量客車をイメージして、濃緑あるいは真紅の単色にでもしたら格好良さそう。

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魅惑の車両、ラウンジカーのモハ484-702。
こうしてみるとパンタグラフの位置に販売カウンターを置く設計。もう一つあったパンタグラフは取り払ってしまったんだ。紺色に窓下に黄色い帯でも巻いたら英国の古い客車みたいでいいかもしれません。とにかく私は、せっかくの格好いいサイドビューに、このキラキラパッチワーク塗装がいただけない。

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駅舎を出ればこの景色。この駅は道の駅、その名も夕日会館が併設されていまして、ここにいる人たちはキラキラうえつの乗客とドライブの客が混ざった状態。

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なかなかいい場所ではないですか。

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さぁ戻ろう。かさ上げされてない長いホームは旧型客車が現れそうな感じです。

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交換で来たのはキハ47の2連、この編成(キハ47 513-キハ47 1516)は本日2回目のすれ違い。

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村上到着前のお楽しみはデッドセクションの通過。車内放送で電気が消えますよとしっかり案内されます。電気は消えるものの、まだ外は明るめのですので、最近では七尾線415系で体験した、真っ暗になって外の風景が違って見えるみたいなことは起こりません。

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19:12 村上到着。私はここで下車、今日は村上に宿泊します。なかなかいい駅だなぁ。羽越本線、改めて乗車して楽しかったぞ。

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きらきらうえつ号の10分後に来るいなほ号。
きらきらうえつ号マリンダイヤは、村上から先新潟までどこかの駅でバカ停(長時間停車)を何度か行ない、通常運転より1時間以上もかけて走るダメダメダイヤ。パンフには、ここで後続いなほに乗り換える案内がされており、10人以上が乗り換えていました。
風に乗って肥料の匂いが時々するのが気になりますが、夜になる寸前の空を久々に見ます。

(乗車は2016年7月)

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リゾートみのり・陸羽東線乗車記

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さて仙台、陸羽東線はこの列車で乗り潰してしまいます。仙台9:13発新庄行きのリゾートみのり。写真で見る地味なカラーのイメージとは大違いで、実物の塗装は艶々のキラキラ、鏡のように周りの風景を映しこんでします。

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なんか魅惑の3両編成中間封じ込めキハ。

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私の先頭車一番前で進行方向右側の窓際座席、3号車9番Aからの眺め。今年1月のやくも号パノラマグリーン車のように狙って取ったわけではないのですが、2日前の指定席購入で、たまたま空いていたのです。前は展望フリースペースですが、なかなかいい席です。仙台出発の時点では運転室後ろのカーテンは閉められています。

さぁ出発、緩やかにカーブした切通区間を進みます。この風景は私にとって、東北本線で上野から北上する際、後半戦がスタートするぞという仙台を象徴するものなのですが、ここの切通の緑が濃いこと濃いこと。新幹線でワープしてしまいましたが、夏の東北に来たんだなぁ~と、気分が盛り上がってきました。

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座席にはこんな案内が置かれていまして、小牛田運輸区の作成した「社員お勧めの車窓スポット」。見れば仙台車両センター(電車の車両基地)にJR貨物仙台総合鉄道部(機関車の基地)、旧東北本線の遺構なんてのもあり、私のために作ってくれたんではないかと思われる内容でニンマリ。一つ注文すれば並走する仙石線、その歴史からほんの少し東北本線の山側を走る区間が見えることも記載すれば面白いでしょう。仙台車両センターには走る機会はほとんどなさそうなED75が2機、JR貨物の基地は金太郎だらけ、時代の流れを感じます。途中で中央線でも時おり見ます紫色のお座敷電車とすれ違いました。

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仙石線が東北本線の山側に移動するところは見逃してしまいましたが、これが昨年5月に出来ました東北本線と仙石線の接続線。

ホームの端の方は緑が一杯の松島駅、この先トンネルは無いようで運転席後ろのカーテンが開けられます。どっと人が集まってくるのですが、最初はみんな女性(おばさんが3若い女性が1)、一通り写真を撮り終えて去った後、ポツポツと様子を伺いに来るのが一人の男性。なんか面白い。ちなみに乗車率は70%ぐらい。

列車はあまりキハ40系らしくない低いエンジン音をドロドロと轟かせ快適に進みます。大きい窓から夏の日差しが一杯に差込みちょっと暑い。カーテンを半分閉めます。

小牛田到着、赤ライン黄ラインとカラフルなキハ110系、石巻線DE10、そろそろ引退らしい719系が集う降りてみたい駅です。私も運転室後ろに立ってみます。さぁ陸羽東線、左へ左へとカーブを切って東北本線と別れ、頭上の架線がぷっつり切れ、両側田んぼの単線非電化区間へ。運転室越しに写真を何枚か撮ったのですが、それを見直してみますと、こう書かれた紙が写っていました。「お願い、乗務員室の写真撮影・動画撮影はご遠慮いただいておりますので、なにとぞご理解とご協力をお願いいたします。」ということですので、私も撮影はしてしまったのですが、今記事におきましては前面展望の写真の掲載は見送ります。

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古川、ここでは11分の停車、喫煙所がありますとの案内もあってちょっと一服。

古川出発、小牛田古川間は20年ほど前に日が暮れてから乗ったことがありますので、実際はここからが乗り潰し区間になりますが、とりあえずは車窓がクライマックスを迎える前に、車内販売で購入した弁当を食べてしまいます。価格が1150円だけあってなかなか美味しい。それにしても動物性たんぱく質がそれぞれ小さな焼魚と卵焼一切れだけというのは、私のような中年のおっさんの体には優しいも、若い人には物足りないだろうなぁ。駅弁=高くて量が少ない=中高年向け、の王道を行く商品みたい。後でお品書きを見直してみたら豚肉もキャベツ炒めに入っていたみたいです。

岩出山駅で上り列車と交換。キハ110系は気動車らしからぬ白い塗装なのですが、ここを走るのは窓の上下のラインがはっきりした色なので白がますます際立ちとても鮮烈。この先では360度の田園風景が見られると車窓スポットの案内に書かれていましたが、よく分からず見逃してしまいます。鳴子御殿湯なんて仰々しい名前の駅に止まります。名前に似合わず半分高架の棒線駅でした。昔の駅名は東鳴子で1997年に改称したらしい。

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だいぶ高原らしい風景になりまして、下りリゾートみのり号が23分も長時間停車します、イベント駅であります鳴子温泉に到着します。太鼓やゆるキャラのお出迎え。乗客の皆様それぞれ楽しんでいらっしゃる。

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ここも上り列車と交換でして跨線橋に上がってキハ110系を撮影。

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駅外に出てみます。私の写真の腕では全く伝わりませんが、プラプラ歩いてみたい由緒正しい日本の温泉街らしい景色です。駅前には足湯がありまして、ちょっと浸かってみます。ただでさえ暑く汗が吹き出しているのに、ますますおかしくなりそう。足を乾かして靴下を履くのが面倒くさい。サンダルで来ればよかった。

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鳴子温泉駅の中にはこんなステージがある。こんなにお金もかけたので、古川から温泉リレー号でも何本か走らせて、もっとお客さんを呼び込みたいところ。

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列車に戻ります。昭和56年の製造プレート、私としてはそんなに古いとは思わないのですが、キハ40系はJR東海では絶滅し、そろそろ撮り鉄さんらも焦り始める頃ではないでしょうか。私は絶滅前にJR北海道とJR東日本青森地区で残る非冷房のに真夏にお名残乗車しておきたい。

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2号車のイベントスペース。子供向けの絵本がありますが、夏休みというのに子供の姿はこの列車で一度も見かけませんでした。

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鳴子温泉を出発します。ホームでは横断幕を上げてのお見送り。私は1円もお金を使っていないのに、こんなことされるのはなんか恐縮です。

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鳴子温泉を出てしばらくの、陸羽東線車窓クライマックスであります鳴子峡は、トンネルとトンネルの間の鉄橋のほんの僅かな区間。ここは一旦停止します。風景そのものは、日本のローカル線に乗っていればありふれたものですが、何と言っても撮影の有名地、ここがよくポスターやら時刻表等の表紙で見る写真(左上の橋から撮った)の場所か...という感動が大きい。

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中山平温泉駅。ここはコンパクトな駅前広場があって、線路と平行の駅前通りの片側に小さな商店がいくつか並んで営業中。なんだか簡素な鉄道模型のレイアウトを再現したかのような風景です。写真には写ってませんが駅前にはSL(C58 356)が置かれていました。しかし手入れがされておらず、かなり残念な状況。

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勾配をどんどん登っているようですが、低速なためかエンジン音はそんなに大きくなく、頑張って走っている感じはあまりしません。車内放送で山形県に入ったとの案内。堺田からは下り坂、また日差しが強くなって夏らしい雰囲気で一杯になります。鳴子温泉でたくさん降りたので、この区間での乗車率は30%ぐらい。隣の席も空きました。

最上なんていう駅がある。ここで降りる客も10名ほどいます。東北を代表する川、最上川の最上。そんな駅あったっけ?、それに最上川はこの辺を流れてはいないはず。駅前にはローカルな名前のスーパーマーケットが店を構え、小さいながらもそれなりに歴史がある街が広がるのが見えます。気になって帰って調べてみるのですが、ここも昔は羽前向町という駅で1999年に改称されたもの。最上というのは、ここに役場が置かれる最上町から取ったもので、最上町には最上川は流れていない。

そろそろ終点の新庄、席を立ち、最後の区間は展望フリースペースでかぶりつき。奥羽本線(山形新幹線)と並走し、標準軌と狭軌が並ぶ、面白い線路好きにはたまらない区間を見届けようと思います。

写真で説明できず残念ですが、まずは右へ右へとカーブして、左手の奥羽本線と並びます。まだ双方の線路は、一般的な複線区間のように引っ付きません。間には幅1m程の雑草スペース。そして南新庄を通過、この駅は陸羽西線側だけにある棒線駅。その後しばらくして、引っ付いた、引っ付いた。一見複線区間、でも左は電化された標準軌の線路、こっちは非電化の狭軌の線路、面白いのだ。新幹線車両と並走したりすれ違うのを期待しましたがそれは起こらず。ちなみに左の奥羽本線は私の乗り潰し地図はすべて赤く塗りつぶされていますが、山形新庄間においては標準軌になってから乗ったことがありません。要、乗り直し区間になります。

新庄到着間際は、右手にも標準軌の留置線が広がり、多数の標準軌線路の中の、たった1本の狭軌の線路を進みます。新庄側から陸羽東線に乗車してかぶりつきをしたら、奥の細道に入って行くみたいな感じかもしれません。

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12:26終点新庄に到着、仙台から3時間以上も乗ったとは思えない程の充実したものでして、これもリゾート列車の効果かと思います。

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駅では新庄の人たちの盛大なお出迎えを受けます。改札の横では太鼓の実演がされ、ゆるキャラもたくさんいる。改札方面へと歩いているうちに袋に入った観光パンフレット、うちわ、小さな袋に入ったクッキーを次々に渡されるかたちで頂いてしまいます。今回は新庄で降りる予定はないので申し訳ないですが駅構内へ逆戻り。ちなみにこの駅には1983年の夏に降りた事があり、その時は今の反対側に渋い木造駅舎があった気がするのですが、私の記憶違いでしょうか。

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新幹線ホームにはこんな車両が止まってました。足湯新幹線とれいゆつばさ。キワモノというか、やりすぎ改造車のイメージでしたが、現物はとても格好いい。そして覗いてみた車内も、ゆったりしたボックスシートがヨーロッパの1等車みたいな雰囲気で素敵。乗ってみたい列車に認識を修正いたします。ホーム号車案内には「足湯」と出るのも面白いです。

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その後到着のつばさ号は、旧塗装のE3系で来ました。再び太鼓が打ち鳴らされ、ゆるキャラ、パンフレット配布係が並んで笑顔でお客様をお出迎え。反対ホームからだと絵巻に書かれるような光景が展開されます。その後の山形方面からの普通列車の到着では当たり前ですが歓迎は一切無し、普通列車ばっかり乗車していては、こういうイベントには立ち会えないのであります。

(乗車は2016年7月)

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豊肥本線乗車記1(特急あそぼーい!・熊本~宮地)

あっという間の3日間の九州旅行の最終日、この日の予定は熊本から豊肥本線で大分に出て(ここで未乗区間の立野~大分間115.7kmの乗り潰し)、後はひたすら特急と新幹線を乗り継いで東京へ帰るだけ。飛行機を使わないとなると、やっぱり九州は遠い所なのです。

今回の旅行は青春18きっぷの使えないシーズンという事で、JR九州の面白い特急列車にバンバン乗車してしまうスケジュールを組んだのですが、次は今回の旅行での一番のキワモノ列車かもしれない、その名も特急あそぼーい!です。

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朝食をゆっくりとって、今日は遅めの出発で駅へ、まずはSL人吉号を見送って、

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入線してきた熊本10:28発の特急あそぼーい!
白と黒の塗り分けはパトカーみたいで、おでこに赤色警光灯を乗せれば、すぐに警視庁の宣伝カーに使えそうです。隣のホームにはA列車で行こう1号も入線。またこの音楽だ、何度も聞くと煩く感じてしまいます。

さあ出発、11月の日曜日で本日は満席との事。指定券は3日前に取ったのですが、普通座席の進行方向右側の窓側が取れて良かったです。車窓も面白くなさそうな水前寺を出たあたりで、ビュッフェに珈琲を買いに行ってみます。昨日と同じようにやはり混んでいます。アジア系外国人の方もいます。皆さんお目当ては記念品で、私も何を迷ったか、長い時間並んで珈琲一杯だけ買って帰るのも、周りから変に思われるかなと、追加でクロちゃんタオルハンカチを3枚も買ってしまった。見どころがたくさんあって車内を探検するのも面白い列車ですが、40過ぎのおっさんがウロウロするのは、あまり相応しくない列車でもありますので、すぐに自席に戻りおとなしく過ごす事にします。

このキハ183系1000番台、オランダ村特急を皮切りに、ゆふいんの森Ⅱ世、シーボルト、ゆふDXと、その都度塗装を替えて、九州内のあちこちの線区で活躍してきた車両ですが、1988年デビューですのでもう25年目です。私はゆふいんの森Ⅱ世時代に別府から小倉まで乗車した事があります(小倉まで乗り入れていた、行き帰りのブルトレは食堂車が営業していたことから1992年春から1993年春までの間のようです)。この時は休日でしたが別府・小倉間というおまけ区間だったからか、ガラガラに空いており、ほとんどの時間、当時はフリースペースで、背ずりの無い丸い回転椅子が置かれていた展望席で過ごしていたような気がします。今では考えられませんが、丸い灰皿も置かれていて煙草も吸え、うろ覚えですが客室乗務員が陶器のカップの珈琲を持ってきてくれたような記憶もあります。いい時代に乗ったのかもしれません。

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この年の6月にも来た、阿蘇カルデラの入り口である立野に到着。数分の停車時間があるようなので降りてみます。雨が降って来ました。今回も山々は低い雲で覆われて、神話っぽい雰囲気です。

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南阿蘇鉄道のホームにはトロッコ列車が接続待ち。こっちにも乗ってみたかったなぁ。天気は雨ですが、雨の中こそトロッコ列車で(特に立野から1駅区間の)深い森の中の素晴らしい空気を満喫できたのではないかと…。後で調べたらこれに乗車して、終点まで行かないで途中駅で引き返せば、この後乗る九州横断特急4号に乗れたのでありました。もっと良く時刻表を調べておけばよかった。

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さあここからが私の初乗車となる区間。まずはスイッチバックです。一番後ろ(熊本方・スイッチバック区間では先頭となる)で線路を眺められれば最高なんですが、この列車では大混雑なんだろうなぁ、もちろんおとなしく自席で過ごします。スイッチバックの高低差は一昨日の肥薩線とは比べ物にならないぐらい大きくてダイナミック(私としては、やっぱこうでなくては…と)。明治時代に建設されたのと、大正時代に建設されたのの、そしてこれが当時の蒸気機関車の性能や、ブレーキの信頼性の違いなんでしょう。ちなみに建設年は15年しか変わりません。

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外輪山の中はこんな風景、雲がかかってしまって阿蘇山はよく見えませんが、この山の向こうに南阿蘇鉄道が走っているわけです。阿蘇駅では大半の乗客が下車。阿蘇観光のメインゲートは駅名の通りここのようです(終点宮地じゃなかったんだ…)。私の隣の席には、熊本出発時から持ち主不明の大きなリュックサックが置かれていたのですが、取りに来たのは中国人か台湾人のお洒落な若い女性グループの一人でして、席がバラバラになってしまったので、フリースペースか別の席で過ごしていたようです。日本を楽しんで下さいね、それとたくさん買い物もして日本にたくさんお金を落としていって下さいねと、心の中で呟いてみる。

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終点宮地に到着です。

(乗車は2013年11月)

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三角線(特急 A列車で行こう)乗車記

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11月の土曜日午後の熊本駅4番ホーム、ホームに楽団でもいるのか、なんだか賑やかな音楽がかかっているぞ、2011年から走り始めた三角線の特急列車・A列車で行こう5号の出発風景です。この手の音楽ジャンルについては詳しくないのですが、ジャズのそのまんま「A列車で行こう」というタイトルらしい。文句なく楽しい気分にさせる音楽ですが、台風が来た時なんかは乗客や乗務員にとってははきついだろうな。

私にとっては初乗車となる三角線、この列車が登場するまで乗らなくて良かったなと思っていた程、楽しみにしていた列車でして、運転されている曜日にスケジュールを組んできたのです。この路線もかつての国鉄時代はグリーン車も連結し別府まで結ぶ、正に「九州横断急行」であった急行火の山が走っていたのですが、25年の歳月を経て、観光路線としての復活をしたと言っても良いでしょう。この辺はさすがJR九州さんだなと思わずにはいられません。

さて出発、
この列車の私にとっての一番の魅力は、2両という短い編成にも関わらずバーカウンターが付いていて、ハイボールが飲めるという事。嬉しい事に時刻表上にもビュッフェのマークが復活しているのです。早速買いに行ってみます。

しかし、前の車両の扉を開けると、なんとカウンター前は大混雑。乗車率は50%以下で、それほどの混雑では無かったのですが、乗客のほとんどがここに買い出しに来ているようです。空いた頃に出直してくるにしても、乗車時間は37分しかない。優雅な雰囲気とは程遠いあまり長居したくない空間で仕方なく並ぶしかありません。そしてやっと手に入れ、自席に戻った時はもう宇土に到着。シーズン最盛期の混雑時には、乗車時間の半分をカウンター前で並んで過ごす人なんかも出てくるのではないかとちょっと心配になってしまいます。

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ちょっと最後尾で宇土線に入って行くところを記録しておきます。実にシンプルで美しい配線です。

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海が見えて来ました。ちょうど干潮の時間帯で、多くの人が海に出ています。何が獲れるんだろう。苦労して手に入れた(甘くない普通の)ハイボール片手にほっと一息、実に幸せな気分であります。

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山の中へ分け入って行き、そろそろ終点三角に到着のようです。空になったカップはどうしよう。氷がたくさん残っているので車内のゴミ箱に捨てたらゴミ箱周りを水浸しにしてしまう…と思っていたら乗務員の方が回収に来た。さすがだなぁ。

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観光地の終着駅の見本のような1面1線の三角駅に到着。乗客を下ろした列車は動き出し、終点の先の方まで移動します。駅時刻表を見ると、約20数分後に普通列車が来るようです。

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整備されたきれいな駅舎もいいのですが、駅前にはタクシー会社の営業所があり、これが昭和の雰囲気を色濃く残しもっといい。写真は撮ってませんが、中には2口のガスコンロが置かれていて、その上には大きなやかん。やかんで入れてもらった(想像するに渋めでぬるそうな)お茶でも飲んで一服し、タクシーを待ってみたい。

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普通列車が来るまで時間があるので、駅前の海を見に行って見ます。A列車で行こうの乗客のみなさんは、観光船か観光バスで天草方面に行ってしまったのか、この辺ほ散策している人はほとんどいません。今日は11月中旬というのにポカポカ陽気で温かくて風も無く、観光船に乗るのは最高の日よりだろうなぁ。そろそろ普通列車の来る時間。駅すぐそばの歩道橋の上で待つ事にします。

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キハ31とキハ40という組み合わせで来たぞ。片やJR移行を見て製造された軽量小型車体で転換クロスシート、片や国鉄時代の重量?大型?車体のセミクロスシート、エンジン等の機関も全く違うと思われるのですが、こうしてタイプの異なる2両をペアにするのは何故だろう。キハ31にトイレが無いのでこうなるのでしょうか。

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三角駅を望遠レンズで撮ってみる。A列車で行こう号は機回し線にちょこんと納まっている。機回し線は20m車が2両入れるように延長でもしたのだろうか。

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古そうなバスも来たので撮ってみた。

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今度は出発風景。

帰りには駅前の生魚点を覗いてみます。水槽では真鯛や石鯛が泳いでいます。店には包丁とまな板が置かれているので、お願いしたらチャチャンとお刺身にしてくれるのでしょうか。これで帰りの列車で一杯出来たら面白そうだなぁ。車内で提供されるお酒はハイボールでなく球磨焼酎、A(アダルト)列車を改めO(おっさん)列車、生臭い列車になってしまいそううだ。

戻りは同じくA列車で行こうの6号。帰りのハイボールはすぐに購入しておきます。車内はほぼ満席で進行方向右側を指定したので海もすぐに見えなくなり、その辺りから酔っぱらって寝てしまったようで気付けば熊本到着前。飲み終えたハイボールのカップはまだ窓に残っている。今度は回収されなかったようです。(そういえば20年以上前、大衆居酒屋でアルバイトをしていた時、寝ているお客さんの空いたグラスや皿は絶対下げてはいけないという決りがあったのも思い出した。)しかし氷は熊本出発時に仕込んだものなのか、ほとんど無くなるぐらいに小さくなっており、噛み砕いて胃袋に収め、空きカップは気兼ねすることなくゴミ箱に捨てる事が出来ました。

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しばらくホームに残っていると黒い列車が到着。話題のななつ星か?、いや、蒸気機関車でした。まだ17時半ですが、今日の行程はこれで終わり。今日、三井化学専用線が運休だった場合、翌日もチャレンジできるように大牟田からあまり離れない所に宿を取ったのです。駅前のビジネスホテルにチェックインし、ちょっと休んで市電に乗って繁華街に行ってみます。

(乗車は2013年11月)

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都合により、しばらく更新お休みします。

肥薩線乗車記2(しんぺい4号・吉松~人吉)

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スイッチバックにループ線。肥薩線の最も面白い区間である吉松から人吉まで、これまた2004年から走り始めたしんぺい号に乗車します。ホームには駅弁の立ち売りが行われていて、迷った挙句お茶だけ買ったのですが、こういう所でお茶だけ買うのは、良くない行為だったのかもしれない。

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はやとの風と似たような内装ですが、こちらは普通列車だからかボックス席でカウンター部分に椅子はありません。私の座席は運転席すぐ後ろの進行方向右側のボックス席。この車両は私一人の貸し切りでした。

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さて出発、どんどん山を登って行きます。

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真幸駅に到着。ホーム先の停車位置表示には「ななつ星」の文字が、凄い列車が走り始めたものです。折角九州まで来たのですからチャンスがあれば見てみたいなと思い、後で時刻を調べてみると、この区間を走るのはなんと真夜中。乗客の皆さん、特に最後尾の客室の方は眠れないのではないか。

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この列車でも各駅で数分の停車時間が設けられており、しばし駅を見学。この区間は一度乗車した事があるのですが、急行えびので宮崎から熊本まで一気に通り抜けてしまったのみ。いい時代になったのもです。駅到着前にせっかく客室乗務員から鐘の説明があったのに誰も鳴らさないので、普段こういう事はしないのですが、出発前に鳴らしておきます。

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真幸駅の第3種車止め

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一回スイッチバックして駅を見下ろします。駅では手を振って見送ってくれる人がいる。こちらもしっかり応えなくては。

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そして日本三大車窓の一つ矢岳峠越え。ところで三大車窓を決定したのはいつ頃なんだろう(ちなみに決定したのは国鉄らしい)。旧狩勝峠は約半世紀も昔に廃線になってしまったし、時代も大きく変わったところで新たに設定しなおしても良いのでは。しかし揉めるんだろうなぁ、評論家も多そうだし、鉄道会社や地方自治体も巻き込んでの大論争。余計な事を考えるのは止めておこう。

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続いてSLが保存されている矢岳駅。私は現役時代のSLを知らないので、保存蒸機を見ても実はあまり感動はしない。

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おおーっと思ったのはこっち、SL時代に乗客が顔を洗った洗面台跡。この花形のお椀も100年以上前の作品なのか、今はボロボロになってしまっていますが、昔はテラゾで輝いていたのでしょうか。当時の職人さんがコツコツと削り上げて作ったものである事には間違いありません。この駅から遠足の小学生達が大勢乗りこみます。

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肥薩線のクライマックスのループ+スイッチバックの大畑駅が見えて来ました。昔、急行えびので通り抜けた時はもっとはっきり見えたような記憶がありましたが、木々が成長してしまったのでしょうか。

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スイッチバックといってもあまり高低差は無い。明治42年に開通した箇所ですので、まだ9600や8620も生まれる前、当時の蒸気機関車がいかに非力であったかというのも伺えます。

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最後の停車駅、大畑に到着

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この駅にも同じ洗面台跡がありました。

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洗面台を眺めていると、ホームに出ていた運転手さんが木陰に給水塔があるのを教えてくれました。洗面台もそうですが給水塔の水だって近くの沢や井戸から水道管を引いて来なければならない。こう考えると鉄道建設というのは線路だけでなく、本当に巨大なシステムの構築です。今では当たり前のコンピューターの無い時代、昔の技術者達は凄かったんだなぁ。

大畑を出ると後は軽快に人吉に向かって坂を下って行くのみ。今まで私一人しか乗っていなかった車両は、矢岳で乗り込んだ30名程の遠足の小学生たちが移ってきていました。指定席車両という事でか、このスペースはOK、このスペースは駄目、座るのも絶対駄目と引率の先生が忙しく児童の居場所を割り振りしています。そして児童たちも言われた事をきちんと守るところが日本なんだろうな。私一人ボックスシートに座っているのがちょっと辛くなってくる。

(乗車は2013年11月)

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おじさま鉄道ファンの日本の鉄道乗車記録。ふと日本の鉄道全線に乗ってみたいと思うようになりました。未乗区間は4,000km以上もあり、今の生活パターンではおそらく不可能な領域なのですが、路線や車両に愛情を込めながら、少しずつ記録に残しておこうと思います。古い記事順にご覧になりたい方は下の「月別アーカイブ」からどうぞ。
(2013年2月より海外編も始めました。)

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