熊本電鉄乗車記2(北熊本~御代志~藤崎宮前)

北熊本発13:31発の御代志行きに乗車します。先頭でかぶりつきをしようと思っていましたが、この電車は通学帰りの小中高校生たちでかなりの乗車率、運転手さんの運賃収集・定期券チェックの邪魔になりそうですので後ろの車両の座席に座って過ごす事にします。

走り出しますとスピードはたいして出ないにもかかわらず、低く響くモーター音。どうも坂をぐんぐん登っていっているみたいです。そういえばここは菊池温泉へ通じていた路線。坂を登って温泉地に向う長野電鉄みたいな感じだったのかもしれません。菊池まで通じていた1986年2月以前、もっと欲を言えば青ガエルが大量(といっても4両)入線する前の1985年以前に乗ってみたかったものです。

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20分の乗車で終点の御代志に到着。小学生達は途中駅で降りてしまい。残った中高生はバスにお乗り換え。

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菊池へと延びていた側の車止め。

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右側の草だらけの所が廃線跡でして、もうほとんどに自然に還ってしまっています。

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藤崎宮前側、島式ホームの片側を残して使っているのが解ります。

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高校生たちが菊池温泉行きのバスに乗って行ってしまうと駅には誰もいなくなってしまい、

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こうして見るとバス乗り場の裏手に電車が(台車を外されて)置かれているとしか見えません。

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車内はこんな感じ、

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「日立製作所・昭和47年」や「東京都交通局」の銘板もしっかり残っています。

それでは乗って来た電車で折り返します。ガラガラに空いていますが一番後ろで立って後方の風景を眺める事にします。

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さっそく25パーミルの勾配標識。こんなに急勾配だったんだ。吊り掛け時代はさぞかしいい音が聞けた事でしょう。

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黒石駅で交換。この辺の架線柱はコンクリート製。

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三ツ石という、いかにも幹線道路が出来たのでそこに新しく作ったような駅でして、路線図もこの通り。

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架線構造物ウォッチングの楽しい区間になって来ました。御覧のようにカーブでは線路と垂直に2本の柱が並んでなかったり、

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完全に柱が傾いていたり、

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ビーム(梁)が柱から飛び出す長さが全く揃っていなかったり、手作り感一杯!いやいや楽しいなぁ~。

そういえば子供の頃もこれを眺めているのが好きでした。青梅線の単線区間や五日市線が面白かった気がします。今ではすっかり新しいものに変わってしまっている事と思いますが、西立川・東中神付近に青梅電気鉄道時代からのものかもしれない三角垂の形をした鉄骨製の架線柱が残っています。(興味ある方は見てみて下さい)

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架線構造物ウォッチングのクライマックスはやはり北熊本駅構内。上熊本行き青ガエルとは同時発車にはならず、そういえばここではもう1両の青ガエルを見る事が出来なかったのが残念。

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上熊本方面と分岐するあたりも素晴らしいでしょ(架線柱が…)

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ここで先頭車両へと移動いたしまして、見えて来ましたのは熊本電鉄の名物もあります併用軌道区間。水滴の付いた窓ガラスにピントがあってしまい申し訳ない、これはこれで私にとっては良き思い出。

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併用軌道が終わりますと民家の裏をノコノコと走りまして、見えて来ました大きな建物。

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今までと全く違った雰囲気の駅、藤崎宮前に到着です。

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この駅も熊本電鉄の名物かもしれません。パチンコ屋さんのビルの中にある駅は日本全国でここだけ?、それとも他にもあるのでしょうか。この業界もこれからも益々発展…とは行かなそうな感じですので、この駅も今後どうなってしまうのか気になるところです。

あと2回の記事で今回の旅行記も終わりなのですが、都合によりしばらく更新お休みします。

(乗車は2013年6月)

前の記事:熊本電鉄乗車記1(上熊本~北熊本) 
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熊本電鉄乗車記1(上熊本~北熊本)

熊本市電で上熊本まで来て、次に向かう先はこちらも私にとっては初訪問となります熊本電鉄です。青ガエルこと東急5000系との久々の再会は、今回の旅行の大きな目的の一つなんですが…

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雨に濡れる青ガエル。いい風景になるはずなんですけど、痛いなぁ~やっぱり、どう見たってこのラッピングは…。本当に貴重な名車中の名車なんですけど、これで子供たちが喜ぶんですから仕方ありません。大切に残してもらっている事に感謝、2両存在するうちの1両はちゃんとしたオリジナルの姿なんですから。

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それでは乗車してみます。増設した運転台側には「ありがとう青ガエル」の文字、引退が近いのでしょうか。

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ドア下のこのカーブは懐かしいなぁ。旗の台に住む従兄を訪ねるのに大井町線でよく乗ったのです。ステンレス車体の5200系(湯たんぽ)というのも存在していて5両編成のうち1両だけ緑の5000系だったのとかも鮮烈に覚えています。最後に乗ったのは長野電鉄ですので15年ぶりか。

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運転台との仕切りは、確かオリジナルは中央に大きな1枚の窓でとても見晴らしが良かったのですが、ここはワンマン化で改造されてしまっています。

座席が半分ぐらい埋まる乗車率で出発。ちなみに車内放送はケロロ軍曹の声。それにしてもよく揺れます。途中で長い吊り革がガチャンと網棚の金属部分に数回ぶつかります。こんなもの久しぶりの体験。これの一番凄かったのは高校生の時スキーに行くのに乗った松本電鉄の日車標準車体の旧型電車でして、その様子はまるで踊る吊り革、ちょっとスピードを出すと盛大にガッチャンガッチャンぶつかりまくっていました。

途中の池田駅はとても風情のある駅でして、近くにトンネルもありよい写真が撮れそう。後で検索してみますとやはり撮影地として有名みたいでして皆さん素晴らしい写真を撮られています。

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3.4km、時間にして9分で北熊本駅に到着。

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この駅ではこの時間帯毎時00分、30分頃に上熊本・藤崎宮前・御代志の3方向から電車が同時にやってきて、

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また一斉に3方向に散って行きます。すると誰もいなくなってしまう構内。

さて、この鉄道・この駅の魅力は古い電車もさることながら、架線構造物の架線柱・架線梁(←正確になんていうのか解りません)もとても味わい深いものでして見逃せません。

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柱は木製が基本、どれも様々な方向に微妙に傾いている感じでして、古い電柱を見て興奮してしまう方(そういう人もいるんだろうなぁ)にとっては一本一本名前を付けて愛してやりたくなってしまうくらい個性的。

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ビーム(梁)だって高さはみんなバラバラ。碍子が上を向いていたり下を向いていたり、一番奥のは短いのを2本継ぎ足していたり、もう手作り感が一杯。逆への字に少したわんでいるところなんかも、モデラーの方々にとっても課題というか再現したくなるポイントではないでしょうか。

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この辺は鉄製トラス組柱にワイヤー吊りでしてちょっと近代的。この駅は1949年に開業、1964年に車両基地が移設とあります。徐々に駅構内の規模が大きくなるにつれて、その都度架線柱を建てていったらこんな風になってしまったというか、架線構造物がこの駅の歴史を語っていると言ってもいいのではないでしょうか。

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留置されている電車の紹介が後回しになってしまいましたが、車両基地でお休み中の手前赤帯の6108Aと奥の元南海の200系。200系も1本だけの貴重な電車なのですが、どうもこれが走る時は青ガエルはお休みしてしまうようです。

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元東京都交通局6000形の6231A、遠くからどの編成か識別できるようにするためか、前面の帯の色、形状は各編成ごとすべて違っています。

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駅舎は架線構造物とは違って最近建て替えられたみたいでしてとても小ぎれい。外に出ても雨ですし見どころも無さそうですので構内にまた戻ります。

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これは東急5000系の台車ですね。

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奥の方にも古い台車が転がっています。

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転轍機標識なんかもホーム脇にたくさんあります。

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北熊本駅での途中下車タイムの30分もそろそろ終わり、まずは青ガエルが戻って来まして、

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東京都交通局オリジナル塗装の電車が御代志方面から来まして、

写真撮り損ねましたが藤崎宮前方面からも到着。これに乗車します。

(乗車は2013年6月)

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Author:QJ7000
おじさま鉄道ファンの日本の鉄道乗車記録。ふと日本の鉄道全線に乗ってみたいと思うようになりました。未乗区間は4,000km以上もあり、今の生活パターンではおそらく不可能な領域なのですが、路線や車両に愛情を込めながら、少しずつ記録に残しておこうと思います。古い記事順にご覧になりたい方は下の「月別アーカイブ」からどうぞ。
(2013年2月より海外編も始めました。)

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