南海高師浜線とJR羽衣支線乗車記

毎年年末に日帰りで関西に行く用があります。いつもは東京から新幹線で往復するのですが、今回の帰りはJALの飛行機に乗る事にします。この年はお金を払ってJALには一度も乗っていないので、新幹線に比べ数千円プラスする出費で、毎年初回搭乗のボーナスマイル(2000マイル)を貰っちゃおうという魂胆です。これでクレジットカードの支払含めると、2年か3年ごとにマイルがたまって、九州や北海道にタダで行けるのですが、高い年会費も払ってますので、実際得しているのかどうかはよく解りません。そしてさらに今回は伊丹にしないで関空にしておいて、南海電車で下って行きながら未乗の小さな支線を乗り潰していこうと思います。

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まずは南海難波駅から空港急行に乗車します。関東の鉄道ファンにとって、関西の主要路線でのかぶりつきというのは、血騒ぎ肉躍るというのはちょっと言い過ぎかもしれませんが、とにかく興奮します。

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興奮し所の写真でして、線路別複々線が終わる高野線と分かれる所。この後すぐ南海本線は上り線、ちょっと間をおいて下り線が2本となり方向別複々線が始まります。

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15分の乗車で羽衣駅に到着。これから初乗車となります高師浜線は出発したばかり、この時間帯は1時間に3本運転されているのですが、1,20,45分となんだかバラバラな運転間隔、なぜ 0,20,40でないんだろう。本線の急行列車が15分間隔なので、それに少しでも近づけているのでしょうか。何れにせよ一番間隔が長い(25分)の時に当たってしまったのが面白くない。

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この路線については全く予習しないで来たのですが、本線上りホームの端に切欠きホームがあり、そこから発着します。ちょうど電車がやって来ました。

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遠慮がちに停車します2両編成の電車。

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南海の電車には詳しくないのですが、汐見橋線で走っているのと同じタイプのはず。

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ガラガラに空いてましたので、優先座席ですが一番前に座らせて頂きます。出発してしばらくしますと本線と分かれ、後はひたすらカーブ。

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90度曲がったぐらいで唯一の中間駅の伽羅橋駅。「きゃらばし」と読むんだそうだ。この界隈は鳳といい羽衣といいい煌びやかな名前が多い。

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ホームは長いのですが先の方は通行禁止の柵があり、かつてこの線にはもっと長い編成の列車が走ったようです。起点の羽衣駅ホームは2両以上は無理そうだったのですが、後で調べてみますと羽衣駅の高架工事前は今のような切欠きホームではなかったようです。

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今度は反対方向にひたすらカーブ。

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また90度曲がりきったぐらいで現われます終点の高師浜駅。全長1.5km、所要時間3分ですがこれはこれで面白い。

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すぐに折り返すだろう電車に乗るために、ドアが空いたら急いで階段を下り一番で改札を出て記念写真。可愛らしい駅です。

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ステンドグラスがはめ込まれている。ところでこの路線が敷かれた目的はなんなんだろう。検索してみても良く解らなかったのですが、この界隈は、現在はごちゃごちゃしていてそんな風には見えないのですが昔からの高級住宅街だそうで、かつては海水浴も出来たらしい。

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乗って来た電車ですぐに戻ります。

***

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続いてJR阪和線の支線、通称羽衣線に乗車します。南海の羽衣駅とJRの東羽衣駅は地図上では目の前と言っていいほどの距離ですが、羽衣駅を出たところで東羽衣駅は見えません。しかしこの細い路地をちょっと進むと、

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ジャーンと単線1区間の支線の終着駅には立派すぎるJR東羽衣駅が現われます。ちなみにこの支線は阪和電気鉄道時代に浜寺へ向う観光客輸送を目的に敷かれたもので、かつてはライバル南海との競争がここでも繰り広げられたらしい。

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ホームだって凄い。左が乗車ホーム、右が降車ホーム。大屋根で中間に柱は1本も無い。高架になったのは1974年との事。降車ホームは階段が2箇所で屋根のある部分の面積も大きいのに対し、乗車ホームは階段が1ヶ所で屋根も狭く、一応経済的に作り分けられています。

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頑強な車止め。ここは暴走した電車を絶対に止めなくてはならない場所。

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電車が来ました。103系だ。

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お客さんは1両に5,6人乗る程度。

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先頭は昔ながらのクモハ103ではないですか。前面窓はHゴムのまま、客室窓も非ユニット窓のまま、原形にとても近い。なんだか嬉しくなってしまいます。

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さて出発、ここはもちろん先頭のクモハでかぶりつきです。とにかく音がいいのです。スピードは出ませんがこれぞ103系初期車。懐かしいなぁ~。青梅線沿線で育ち、小学生時代に103系初期車が旧型国電置き換えのために京浜東北線から流れてきたのを、体験してきていますので、この音に関しては今でもしっかり記憶に残っているのです。

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とはいっても全長1.7kmの路線ですので、すぐにノッチは切られ高架を降りて鳳駅に到着。後は関空快速に乗って関西空港へ向います。

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ところでこのクモハ103、ちょっと気になるのが豚鼻タイプのヘッドライトでして、このタイプのクモハ103は確か存在しなかったはず。車番を拡大して見るとクモハ103-2503とある。ん?2500番台?

帰って調べてみましたらこの車両はモハ103からの改造車でして、オリジナルのクモハ103ではなかったのでした。JR西日本の電車の改造車の番台区分については本当にチンプンカンプンだったのですが、この際103系については少し勉強してみる事にしまして、いやいや初めて知る事が多くありました。中でも衝撃的だったのが、オリジナルのクモハ103はなんと広島に1両しか残っていない(クモハ103-48)。播但線の3500番台については、クモハ102は別にしてもクモハ103は低運転台ですのでオリジナルからの改造と思っていましたが、実はどちらも中間車からの改造で、さらになんとすべてモーター音の違う後期車からの改造だった…といったところです。なるほどねぇ。

(乗車は2013年12月)
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おじさま鉄道ファンの日本の鉄道乗車記録。ふと日本の鉄道全線に乗ってみたいと思うようになりました。未乗区間は4,000km以上もあり、今の生活パターンではおそらく不可能な領域なのですが、路線や車両に愛情を込めながら、少しずつ記録に残しておこうと思います。古い記事順にご覧になりたい方は下の「月別アーカイブ」からどうぞ。
(2013年2月より海外編も始めました。)

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