とさでん交通 後免線・桟橋線乗車記

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伊野から乗車してます電車がはりまや橋の平面交差を通過します。ここからは後免線の乗り潰しです。すれ違うのは日野自動車615。桟橋方面には伊野線では見なかった正面3枚窓の電車がいました。

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後免線に入っても引き続き対向電車の撮影してます。左から旧塗装624、旧塗装601、ANAの623。

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左からコカ・コーラ625、新塗装630。

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知寄町三丁目を出ますと国分川を渡ります。伊野線がそうだったように橋を渡る時は専用軌道で、渡った先からは道路が狭くなります。

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右が四国電力グループの604、左が621。

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伊野から乗車すること1時間2分、18:11にこの電車の終点文珠通に到着します。こんなに長い時間路面電車に乗車し続けたのは、初めてかもしれません。

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左奥に一旦後免方に引き上げる私の乗車した608。右の617は鏡川橋行き。この600形は1960年前後に製造された今もとさでんの主力車両でして、私の最も好きな路面電車車両の一つ。正面2枚窓、大きな側面窓、各所に曲線を多用し、一見優雅に見えますが、彫りの深い顔立ちは社会主義国の機関車のようで厳つい感じもあり、正面両側に付いた大型のバックミラーは、おじいさんの長く伸びた白い眉毛みたいで茶目っ気もあり、人によってそれぞれ違った感じ方となるデザインの車両ではないかと思います。ちなみに私は厳つい電車に見えます。

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朝倉行きとなって折り返す608。この608の2枚窓にデフロスターを外側に付けたみたいなのは何なんだろう。格好よくていいではありませんか。この608以外では見ませんでした。

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「ごめん」サボを下げて後免町行きアンパンマン627が来ました。ちなみにアンパンマンは「ごめん」なんて言葉は使いません、確か「ごめんネ」と、優しい言葉を選んでいたはず。

前の方の座席に座ります。今度の電車627は気持ち吊り掛け音が大きいような気がします。そして今度の運転手さんはマスコン?ブレーキ?ハンドルを軽快にガチャガチャ回すので、その音も聞いていてとても気持ちいい。

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領石通でかぶりつき席が空きました。またカメラを出しまして前面風景を収めてみます。もうこの辺りは運転本数が少ないので、文珠通までと違って、なかなか対向電車とすれ違いません。右写真は長崎付近でやっと来た高知ケーブルテレビの612。長閑な風景になってきますが、線路は複線のまま続きます。

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再び併用軌道になって後免の中心部に入ります。

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終点後免町一つ手前の後免東町を出ますと左手に留置線が見えてきます。こういうのはワクワクする展開です。

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最後の最後は単線になるようで信号停車、もう目の前の白い建物は後免町の停留所。

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ここで交換するのは伊野線・後免線では珍しい3枚窓の801。広告ラッピングの主はJALですが、ずいぶん渋い電車を選んだなぁ。

さて、ここで予想していない事が起こります。ドアが開いて運転手さんから放送(内容は聞き取れなかった)があり、乗客のみなさんどんどん降りるではありませんか。このまま乗車していていいのか、降りなきゃいけないのか、わからない状態で私が最後の一人となってしまい、流れにつられて私も下車。

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線路沿いの舗装された歩道を1列になって駅へ歩きます。ほんの70メートルぐらいですが、最後まで乗車したかったなぁ。

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私が歩いて後免町に着く頃、遅れてやって来たアンパンマン627。

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後で写真を見返してみれば、降車口の前のドアが開いていますので、乗車し続けることも出来たのかもしれません。手前で下車させたのは、早く降りたい乗客のためのサービスだったのか。

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それにしてもアンパンマンはこんな顔してたっけ、頭はいびつだし、口は悪戯小僧みたい、こいつ怪しいぞ。よく見ればパン工場の仲間たちも何か企んでそうな顔をしています。

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行き先表示を「ごめん」のままで去って行くアンパンマン。謝っている事だし、もう文句を言うのは止めよう。うろ覚えなのですが、回送列車として出発して行きました。

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目の前は土佐くろしお鉄道阿佐線の後免町駅。明日の朝はここを通ります。

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次の電車は新型車の101で来ました。写真で電車のすぐ横の歩道みたいな所で私は降りたのですが、停車せずそのままやって来ます。

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お客を乗せたまま、連接車体をこれでもかとねじ曲げて到着。これではりまや橋に帰ります。

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中間車と言っていいのか、中間台車の上の連結部分のクロスシートに座って18:59に出発。往きに乗り残した70メートルも無事に乗車完了。座席は快適ですが台車の上だからかよく揺れます。そしてやっぱり、伊予電鉄市内線でもそうでしたが、この手の新しい電車は暗くなってからは外がよく見えません。タブレットでニュース見ると、四国は今日も1日いい天気でしたが、首都圏は台風で大変だったようで、原宿駅の倒木で山手線は運休、西武多摩湖線は土砂崩れで脱線とのことでびっくりです。その後は少し寝てしまいます。夜は外がよく見えない新型車なのに1本見送らず乗車したのは、この電車は桟橋車庫前行きでして、はりまや橋の渡り線の一辺を走るから。昔ははりまや橋を名乗っていたデンテツターミナルビル前停留所で2分ほど停車して出発すれば、ぐいっと左に曲がってすぐに南北線上のはりまや橋停留所に着きます。19:36、ここで下車、すぐそばのホテルに向かいます。

(おまけの桟橋線記事)

せっかく1日乗車券を持ってますので、ホテルに荷物を置いて夕食に出かけるついでに桟橋通五丁目まで往復。やっぱり吊り掛け車はいいなぁ。夜中にガラガラの広い道路をかっ飛ばすのは実に痛快。

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桟橋通五丁目にて。一応桟橋線は20年前に乗車していまして、この停留所の事も記憶があります。写真では暗くて解りませんが、高い防波堤の横にちょこんと止まるのです。

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乗車した591の車内。はりまや橋に戻り、観光客向けの食堂で、生ビールとカツオのたたきとくじらの唐揚げの付いたセットメニューの遅い夕食。値段は高かったですが美味しかった。

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四国旅行4日目の朝も早起きして、急いで朝食をとってはりまや橋へ、高知駅前までの区間もちゃんと乗っておきます。昨日は見なかった3枚窓700形の701、昭和50年代デザイン1000形の1002が見れました。

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やって来た3枚窓の電車に乗ります。0.8kmの区間ですのですぐに着いてしまいますが、高知駅前の停留所は、昔は駅前広場の手前で右に曲がってJR線と平行に配置されていなかったっけ。今は直進で乗換がしやすくなっています。そういえば昔のJR高知駅は地上駅でしたので、この辺一帯大々的に再開発がされたみたいです。

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時刻は6:45、高知駅前に到着。帰って気付くのですが昨日夜に乗車した591です。そしてこの電車の塗装が赤いのは、広告主の関係ではなく名鉄の岐阜市内線や美濃町線で昔活躍していた電車だから。写真を見返してみれば、昔は3扉だった跡が残ってます。知っていたら、もっとよく観察していたのに、残念な事をしました。

(乗車は2016年8月)

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次の記事:奈半利へ向かいます。更新しばらくお休みします。
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とさでん交通 伊野線乗車記

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アンパンマン特急を伊野で降り、次の乗り潰しはとさでん交通の伊野線。改札を出ると、ちょうど吊り掛け音を響かせてはりまや橋方面に電車が発車したところ。

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しかし間に合ったとして、こちらのJR駅前にある伊野駅前停留所から乗るわけにはいかず。

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伊野駅前停留所から100か200メートルぐらい西に歩いたところにあります終点の伊野停留所から乗車しないと、乗り潰しにはなりません。写真の伊野停留所は、2線あるのですが、今は1線しか使用していないみたい。そして昔の車庫へ通じた線路も撤去されずに残っています。

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これが車庫へ通じた線路。併用軌道で勾配があるのでスイス登山鉄道みたいな雰囲気で、追跡してみると何だかとてもワクワクします。そんな線路は駐車場(ここが車庫跡?)でプッツリ切れます。

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停留所に戻り、こちらは車止付近の写真。車止と最後の架線柱の間を通って入る店舗が、ピンクの外装にチカチカネオンでして、昭和の時代の如何わしいお店みたいで素敵であります。(念のため、今は普通のスナックのようです。)

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とさでん名物の「いの」のサボを下げた電車がゴロゴロやって来ました。とさでんらしい2枚窓の旧塗装の旧型車です。

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伊野停留所17:09発の文珠通行き電車、ここで乗る乗客は私の他は女性一人のみ。早速1日乗車券を購入してかぶりつき席に座っちゃいます。このかぶりつき席、座席が運転室に若干食い込んでる感じで、機器に手が届いちゃいそう。そして2枚窓なので前面展望はとても良い。運転席に置かれる輪っかみたいなのは、もちろんタブレット。それでは出発。

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伊野駅前停留所を過ぎますと線路部分の舗装がなくなり一応専用軌道になります。右の道路と左の生活道路を結ぶ車が通れる道も沢山あるので、見かけ上は4分の1が併用軌道みたいです。

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住宅が途切れたところで中山信号所、交換する628の運転手さんは若い女性で、笑顔でタブレットを交換。

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宇治団地前を過ぎると両側から山が迫ってきて、これはちょっとした峠越え区間。吊り掛け音が豪快に響き、こりゃ最高です。路面電車でこういう区間は珍しいのでは。坂を上りきった所が土佐市と高知市の市境で、ここだけ駅間距離が0.9kmと伊野線の中ではずば抜けて長い。頭上にそびえるのは高速道路。

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峠越え区間は立体交差もしやすいようで、次は土讃線が伊野線をオーバークロス。

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県道386号線の北側をずっと走っていましたが、朝倉駅前停留所の手前で県道を斜めに横切り、脇道に入って行きます。

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ここからがまたいい雰囲気でして、旧街道っぽい生活感ある細い道を進みます。写真は朝倉停留所で伊野行き602と交換します。ここ朝倉は朝夕は折返し電車の設定のある停留所で(安全地帯が線路の間にもある)、今までは22分に1本の運転でしたが、ここからは22分に2本運転になります。

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神輿とか山車とか似合いそうなこの道は直線で1kmぐらい続き、小まめに停留所に停車して行きます。

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スナックともこ前信号所(本当は市場前信号所)で朝倉行きのサボを下げた631と交換。

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旧街道っぽい併用軌道が終わると広い道に飛び出ます。伊野からの県道386号線はここでは国道33号線に吸収されていて、交通量も3倍増えている。鏡川を渡る橋は独立していて、ここだけ専用軌道です。

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鏡川橋停留所に着きます。ここからは複線、ラッシュ時は22分に5本の電車の走る過密区間になります。627アンパンマンラッピング車と交換。この電車には文珠通から乗車することになります。

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石畳の上を走ります。けっこう揺れます。よく線路を見れば、線路両側の舗装がボロボロに欠けている箇所もあったりして、かなり傷んでいます。乗客はいつの間に増え、立ち客も一杯、観光客も乗っています。せっかくのかぶりつき席、どんどんやってくる対向電車の写真を撮っておきます。

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右は新車101号、これにも後で乗車することになります。後で知るのですが、この手の新型車はとさでん交通には、まだこの1両しかない。中は618。右は611で後ろにも1両いるのですが、続行運転ではないみたい(Wikipediaによると、続行運転の場合、電車正面に黄色い円盤サボが付くらしい)。右側3両はとさでん交通になってからの新塗装、けっこう増えています。

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左から622、626、609ほんわかアンパンマン。左2両の土佐電気鉄道時代からの塗装もまだまだ健在です。

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左から、616サイバラ電車?、新塗装614。こうして写真を並べてみると、伊野線を走るのは600形ばっかりなんだな。

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周りに商業ビルが立ち並ぶ都会の景色になりまして、17:56、はりまや橋に到着です。東西線と南北線の平面交差にそれぞれをつなぐ4辺の渡り線は今も昔もとさでん、高知の市電を象徴する風景。この渡り線の運転形態というのも実に興味深く、複線になっているのは高知駅前方面~伊野方面のみで、他3線は単線なので右折出来ません。どう右折するかというと、直進→方向転換→左折、または左折→方向転換→直進と同じ系統でも2パターンあるとの事。この辺に興味ある方はrailway様のブログ、はりまや橋ダイヤモンドクロッシングの記事(2013年秋①2013年秋②2014年冬)をご覧あれ。

今回私はこの電車でこのまま後免線に進みます。

(乗車は2016年8月)

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土佐くろしお鉄道宿毛線乗車記

次の乗り潰し路線は、国鉄時代に工事が凍結されるも第3セクター方式でめでたく開業できた土佐くろしお鉄道の宿毛線。宿毛での長い待ち時間を活用して、中間駅の東宿毛から終点宿毛へ向けて1駅乗車し、終着駅に到着するというのをちょっと味わい、それから改めて起点の中村へ行って乗り潰しを完了させようと思います。

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さて、この東宿毛駅、私にとって気になるのが、宿毛の町の中心部にありながら、どうして普通列車しか停まらない駅なのでしょう。私は宿毛市役所前というバス停から数分歩いてここまで来たのですが、この鉄道に出資している宿毛市の職員は鉄道に乗らないのでしょうか、高知県庁に打合せに行く時も車なのでしょうか。自治体の内情はよく解りませんが、東京都が大江戸線の中心ターミナルを都庁の真下に設けたり、千葉県が他に交通機関が沢山あるにも関わらず県庁までモノレールを強引に引っ張ってくるのをちょっと見習い、市役所近くの駅に特急ぐらいに停めてもいいんじゃないかと思うのですが、実際のところはどうなんでしょう。ちなみに宿毛線に乗り入れる特急は、1997年の開業時は6往復だったのが、現在1.5往復にまで減ってしまっています。

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乗車します東宿毛13:57発の下り列車が元気よくトンネルから出てきます。

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1両のワンマンカーですので後ろから乗車。宇和島駅で見送った海洋堂ホビートレインに乗車すれば、宿毛線起点の中村からこの列車に乗れたのですが、どっちが良かったんだろう。

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新しい路線ですので高架線を3分走り、

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行止り構造の終点宿毛に到着、東宿毛からの乗車で、終着駅に到着するのを味わうという目的は一応達成。

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この顔の軽快気動車も全国的に見れば数を減らしているはず。赤黄カラーの、今までの鉄道車両の既成概念にとらわれないブッ飛んだ塗装っぷりは、もう見事であります。

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駅の外へ、明るく軽快なデザインの駅ですが、手前の方の建て替えられた箇所は、強烈な印象を残した10年前の事故の痕跡。中は地元で採れた農産品などを販売する一角もあります。

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改札が開きホームに上がると、次の14:34発の中村行き普通列車は赤黄ぶっ飛び塗装の方。

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土佐くろしお鉄道の普通車といえば、車体中央部が大窓になっていて、そこは転換クロスシートというのが特徴ですが、この車両はオールロングシート。一番前の席に座ります。乗客はどんどん増えてほとんどの座席が埋まり、立つ客もちらほら。愛南からのバスで一緒になったお遍路さん親子もいます。混んできましたのでカメラは控えることにします。

それでは出発。高架区間を一走りで先程の東宿毛駅。ここではキャップを被ったおじいさんが一人乗車。トンネルに入ります。長い長い、ひたすらトンネル。出たところが平田駅で、ここでお遍路さん親子は下車。息子の顔には少し疲れも感じられましたが、二人の後ろ姿はとても格好いい。「頑張れ!息子」と声をかけたくなります。次はちょっと走って工業団地という駅に到着。駅名の通り、工業団地の中にあります。ほとんどの窓が空いている工場はどんな会社なんだろう。ここも自治体が造成して企業を誘致して出来たものと思われますが、特急を停車させて利便性をアップさせようという考え・・・は無いというか、車が当たり前なんだろうなぁ。またトンネルで次の有岡は宿毛線中間駅で唯一の交換駅。その後は、眠ってはいないのですがあまりよく覚えていません。最後に四万十川を渡って中村の街に入ります。内陸部の鉄道路線は一般的に河川に沿って建設されますが、ここ四万十川に関しては全く当てはまらず、中村線予土線との位置関係は地図を見て、なるほどこうなっているんだといつも感じるところ。

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30分の乗車、15:04に終点の中村に到着です。

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6分の接続で15:10発の特急南風24号に乗り換え、ここから先の中村線は約20年前の鉄道旅行で乗車済みでして、どうして末端部の宿毛線に乗っていないかというと、その時は宿毛線は開業していなかったから。

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中村を出てすぐ四万十川の支流を渡ります。この場所には20年前に中村での長い待ち時間あまりに暇なので来たことがあります。トラス橋なのでいい写真は撮れません。しかも撮ったのは単行普通列車1本のみ。

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土佐白浜から土佐佐賀にかけての海岸沿いの景色といい、ループ線付近の深い森の景色といい、中村線の景色は予讃線西端部に負けないぐらい海山川3点揃って本当にダイナミック。

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私の持つフリー切符は高知までですが、16:46、途中の伊野で下車。列車を見送ります。今回と前回の旅行ではJR四国の2000系特急に3回乗りましたが、3回ともアンパンマン特急に当たりました。

(乗車は2016年8月)

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宇和島バス(宇和島~宿毛)乗車記

宇和島から次の乗り潰し路線の土佐くろしお鉄道宿毛線宿毛駅へは、宇和島バス(正式社名は宇和島自動車株式会社)で抜けてしまおうと思います。このバス路線、愛媛県愛南町の中心部、城辺までは1時間に1本ぐらいあるのですが、県境を越えて宿毛まで行くバスは本数が少なく1時間以上待たなくてはなりません。せっかく四国の西端まで来たのですから、まずは城辺行きに乗って、途中宇和海の見えるドライブインでも見つけて途中下車して昼食をとり、それから次のバスで宿毛に向かおうと思います。

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宇和島10:35発の城辺行きバスが来ました。クルリとバスが反転しますと...

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ゲゲッ!長距離バスなのに、前と中央に扉のある普通の路線バスなんだ。それにしても乗車するバスの写真を撮るというのは難しい。

車体中央よりちょっと後ろの海側座席に座って出発です。宇和島の町というのは、1時間に1本特急が発着するだけありまして、けっこう大きい。こんなことは鉄道に乗っただけでは解りませんでした。印象に残ったのは、まずは宇和島城。とてもかわいいお城で、登ったら宇和島駅の俯瞰撮影でも出来るのでしょうか。そして病院、メインストリートを外れて変な道走ると思ったら大きな病院に到着します。この病院前が大バスターミナルになっていて、たくさんのお年寄りがバスを待っているのです。その後も宇和島市内はなかなか抜け出せず、長距離バスなのにもう降りる人もあり、乗る人もあり。この辺で私は眠ってしまいます。

起きたら高速でビュンビュン走っています。隣に高速道路の無料区間というのがあるのも凄い。津島の街に入ります。左側を流れる川がきれい。ロードサイド型の飲食店もたくさんあって(タイ古式マッサージ店なんかもある)ここで降りてもいいかとも思いますがもう少し我慢。そしてここも病院は大きい。

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山を越え嵐というバス停からは海の見下ろせる絶景区間。道路沿いには美味しい魚が食べられそうな飲食店もいくつか見られます。しかし乗客数名のバスは、どのバス停も通過してしまいますので、飲食店を確認して途中下車なんて無理。適当に「降ります」ボタンを押して、周りに何も無い所で降りざるを得ない状態になっても困りものですので、この辺で降りるのは諦め景色を楽しむことにします。鉄道とバスでは勝手が全然違うのを改めて実感です。白いブイが浮かんでいるのは何の養殖をしているんでしょう。

柿の浦を通過しますとトンネルに入ります。ファンタジー映画の宝の場所を示す地図に書かれているような奇妙な形の由良半島の、付け根部分を越えるトンネルです。ここでピンポン音!次停車しますランプが一斉に光ります。次は「鳥越トンネル」というバス停で、由良半島の先まで行くバスの乗り換え停留所なのです。ドライブインとかありそうです。私も一緒に降りる準備をします。

しかし着いてみれば道路が分岐しているだけの全く何も無いところ。ここでは5名ほどの乗客が降り、残ったのは私一人になってしまいます。降りた人たちは、この何も無い所でどのぐらい待てば由良半島の先まで行くバスに乗れるのだろうと帰って調べてみれば、15分でバスは来る。

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私しか乗っていないバスは、私が降りますボタンを押すか、乗る乗客がいない限りノンストップという状況で、どんどん進んで行きます。どこで降りるか決めなくてはなりません。このまま終点の城辺営業所まで行ってしまうと、内陸部の町外れみたいな所で昼食をとれる食堂を探さなくてはならないかもしれないのです。せっかくのきれいな景色ですがタブレットでグーグルマップを開いてどこで降りるか検討です。

11時45分、長崎というバス停で降ります。宿毛方面に向かって歩くと、沿道の店先で立話をしていたおじさんが、「よく来たねぇ」とびっきりの笑顔で挨拶してくれます。後で知るのですが、この近くにも四国八十八箇所の第40番札所平城山観自在寺というのがあるのです。

うどん屋さんがありましたが飛ばしてそのまま進むと、ボウリング場併設の歴史ありそうなレジャーホテルがあります。中に観光案内所みたいのがあるので覗いてみると、大食堂が営業していましたので、海は見えませんがここで昼食にします。お刺身と天ぷらのそれなりの値段の定食は、とにかく天ぷらが揚げたてでサックサク。こんな美味しい天ぷらは久しぶりで得した気分です。テーブル上には昔ながらの大きな灰皿が置かれ、いつもなら食後の優雅な一服となるのですが、今回の旅行中は煙草を持たないことにしたのですぐに外に出ます。

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長崎バス停近くの漁港を散策。運気が上がるんじゃないかと感じる海風をしばらく浴びた後、長崎12:45発の宿毛行きバスに乗ります。今度も前と中央に扉のある普通の路線バスですが、乗客は数名いてゼロではない。途中バス停で八十八箇所巡りの親子が乗車。背の高い父さんは40代前半、息子は小学生高学年ぐらい。白衣に笠と格好もバッチリ決まっている。息子にとってはこういう時期に格好いい父さんと、こんな旅ができるなんて、一生忘れない経験になるんだろうなぁ。

城辺の街を進み、町外れにあるバスターミナルの城辺営業所では運転手の交換。後はほとんど山越え区間(だったと思う)で、視界が開けると高知県宿毛の街で、13:25に宿毛駅に到着です。親子お遍路さん含めほとんどの乗客がここで下車ですが、私は次に乗車する列車まで1時間20分以上もあるので、このまま宿毛の中心部まで乗り続けることにします。13:30、宿毛市役所前で下車。

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そこから数分歩くと、宿毛駅の一つ中村寄りの東宿毛駅がありまして、ここから鉄道で宿毛までまた戻り、終着駅に到着するというのを味わおうと思います。

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ここ宿毛の街で目にした面白いというか不思議な光景がこれ。道路に水路があるのですが、水路には仕切りがあり2本別々の水の流れがあるのです。流れる方向は同じだったと思うのですが、何のために何の理由で2本の水路があるのでしょう。私には答えが全く浮かびません。

(乗車は2016年8月)

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予讃線(八幡浜~宇和島)と宇和島で見られる車両

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八幡浜駅の側線で休むキハ32 5。今回の旅行では、この車両にも乗車するスケジュールを組むべきだったなぁと、ちょっと後悔。

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国鉄時代に製造された車両なのでもう30年、耐用年数の短い軽快気動車と見れば、とても長い活躍の車両になります。そして台車を見て気付いたのですが、これは昔のキハ20系とかの再利用品。まだ現役なのが信じられないぐらい古いものなのです。どんな乗り心地なんだろう。私は一度も乗車したことがないのです。

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乗車します八幡浜8:59発の宇和海5号が入線です。松山から一緒だった中学校鉄道研究会風団体様も、八幡浜で降りていてこの列車に乗車します。宇和島まで31分、私は振り子特急の走りを楽しもうと運転席後ろのデッキにかぶりつきです。

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エンジン音も豪快に山の中をビュンビュン飛ばして行きます。期待していた通りの走りっぷりで嬉しくなってきます。

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伊予石城では上り宇和海を待たせて通過。

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卯之町では八幡浜まで乗車したキハ185系3100番台の普通列車を追い越します。ずいぶん前に八幡浜を出たはずですが、まだこんなところにいたんだ。松山から乗り続けているだろう旅行者もホームに降りて思い思いに過ごしているよう。

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下宇和ではキハ54単行列車が退避、松山まで2時間半かけて走る実は凄い列車になります。八幡浜を出てからの前面展望風景は、最果て感があってなんとなく宗谷本線や根室本線でも走っているみたい。

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下宇和を出てからの段々畑を見下ろしその向こうに広がる宇和海の光景。こんな高い位置から海を見下ろせるダイナミックな車窓は、日本で他にありましたっけ?、私の選ぶ日本の車窓ベスト10とかやるとしたら、ここは絶対に入れておこう。前にこの路線に乗車した時は、上り特急の進行方向右側座席だったので全く気付かなかったようです(もしくはすっかり忘れたか)。

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どのぐらい海を見下ろす光景が見られたかは忘れてしまいましたが、写真は伊予吉田を出た当たり。標高はぐっと下がります。海が見えるのはこれで最後。

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予土線と交わるシーサスクロッシングを真っ直ぐ進んで北宇和島を通過。

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宇和島運転区が見えてきます。トロッコ列車がいて、ターンテーブルもある。小振りで鉄道模型で再現したくなる佇まい。

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9:30に宇和島に到着。いいなぁ、こういう終着駅らしい終着駅って。

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こんな末端部にも3両編成の速いディーゼル特急が1時間に1本走っているのが凄いところ。人口が減る中でも道路はますます便利に整備され続けますので、JR四国はきついだろうな。

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この日乗車した宇和海5号はアンパンマン列車。松山側からカレーパンマン、おむすびまん、ロールパンナと脇役編成になります。

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宇和海5号に接続する予土線列車は海洋堂ホビートレイン。これも旬な車両です。そういえば前回この駅に来た時は、予土線から予讃線特急の乗り継ぎ時間が1分とかしかなく、どんな駅だかほとんど知らずに発ってしまいました。

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今回は時間がありますので改札を出て、駅を見下ろす歩道橋に上がって撮影してみます。

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まずは予土線海洋堂ホビートレインが9:39に出発。

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9:45、松山から八幡浜までお世話になったキハ185系3100番台の普通列車が到着。松山から3時間41分もの旅、お疲れ様でした。通して乗車された鉄道ファンもいたのでしょうか、こちらもお疲れ様でした。

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9:49、アンパンマン列車は宇和海10号として出発。列車は頻繁に発着がありましてとても楽しい。

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9:52に10:17発の八幡浜行きとなるキハ54単行普通列車が入線。

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9:56にキハ185系3100番台が入庫。この車両は今日の仕事はこれで終わり、明日朝一番の普通列車で松山に戻ります。本日伊予大洲ですれ違った列車です。

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10:01に来ました、「元祖」と冠を付けたくなります予土線のトロッコ列車。今も2軸貨車改造のトロッコ列車はもしかしたら珍しい?
実は約20年前に予土線に乗車した時はトロッコ連結列車に当たり、トロッコの座席に空きがあるので車内で指定券買えば乗れますよとの案内もあったのですが、全線キハ54で乗り通してしまっています。

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駅に戻ってきました。キハ54とキハ32、四国に来なければ見られない車両ばかりですが、実は国鉄車両天国なんです。中学校鉄道研究会風団体様はトロッコ列車に乗車、長い時間2軸貨車の乗り心地を味わえるなんて、ちょっと羨ましかったりします。

(乗車は2016年8月)

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おじさま鉄道ファンの日本の鉄道乗車記録。ふと日本の鉄道全線に乗ってみたいと思うようになりました。未乗区間は4,000km以上もあり、今の生活パターンではおそらく不可能な領域なのですが、路線や車両に愛情を込めながら、少しずつ記録に残しておこうと思います。古い記事順にご覧になりたい方は下の「月別アーカイブ」からどうぞ。
(2013年2月より海外編も始めました。)

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